柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 人間たちの話
    すごく面白い。
    6つの短編。
    冬の時代
    たのしい超監視社会
    人間たちの話
    宇宙ラーメン重油味
    記念日
    No Reaction
    「冬の時代」の冷え冷えとした近くて遠い世界の雰囲気に浸れるかと思えばそこは短編で、「たのしい超監視社会」のコントのようなおかしさに笑い、「人間たちの話」の生命と家族のいろいろ...続きを読む
  • まず牛を球とします。
    ずっと読みたいと思っていた柞刈湯葉!初!
    そして期待通り! ニヒリズム炸裂!
    (今ニヒリズムを調べたら虚無主義とあって、私の伝えたいニュアンスとは少し違うのかもしれない。でもとりあえず、この興奮が伝われば!)
  • まず牛を球とします。
     文章は軽快でとても読みやすいけれど、理系知識に通じているのはもちろんのこと、文学や歴史や音楽などあらゆる方面に対してオタク的愛情とリスペクトがあるのだろうなと思わせる、ぱっと見他愛無いのに深く固く根を張って絶対抜けない雑草みたいな(褒めてる)SF短編集だった。
     柞刈湯葉さん、男性なのか女性なのか...続きを読む
  • まず牛を球とします。
    文系の私でもとにかく面白かったSF作品!理系の人はもっと面白いんだろうなぁと思いつつ、すごく楽しめました!
    短編がたくさんあり、サクサク読めるのも良い!
    クスリと笑える風刺的なもの大好きなのでピッタリでした。
    将来有り得そうな日常SF大好物です。読みやすい!
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    横浜駅が自己増植するなら、渋谷駅なんかもっと凄まじい感じがしますけど、個人的には、横浜は地元と言ってもよい馴染みの駅なので、妄想しながら読みやすかったです。
    これが、大宮駅、とか北千住とか、はたまた京都やなんば、博多だったらまた違う話になるのか?どうせならパラレルワールド的にジャンジャン書いて欲しい...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.12
    書籍のSFアンソロジー「Genesis」が雑誌になったようです。今後は書籍のアンソロジーは出ないのは少し寂しくもあるが、代わりに雑誌を購入するいいきっかけになるのかもしれない。収録作品はどれも面白かった。話が止まっていそうで進んでいる「ローラのオリジナル」(円城塔)、なんとも切ないSFラブストーリー...続きを読む
  • まず牛を球とします。
    好みの問題だが、私的・作家読みしたくなる日本のSF作家は柞刈湯葉と伴名練の2人で、何読んでも楽しいし面白いので安心して手に取れる。

    収録作品で好きだったのは、
    「まず牛を球とします。」表題作であり、途中でエイリアンが出てきてからは、えこの球にしますって…と寒気に見舞われました…良いSF

    「数を食...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    久しぶりに読みごたえのあるSF小説を読みました。とても満足感。作者さんは生物研究員さんとのこと。すごく現実的なわけでもなく、かと言ってあり得なくもないような未来を少し納得…の怖さを感じました。
  • まず牛を球とします。
    「石油玉になりたい」「天地および責任の創造」「大正電気女学生」「令和二年の箱男」「沈黙のリトルボーイ」あたりが良い感じ。色んなタイプの話が詰まっていて楽しめる。「まず牛を球にします」は作者解題にある直方体の太郎君のほうが印象に残るw
  • まず牛を球とします。
    星新一さんの本を読んで、今、この時代で違和感を感じない。

    そうすると、半世紀後には、牛が球になってるのは普通なんだろうね
  • まず牛を球とします。
    どんどんいすかりさんの文体が好きになっていく…。
    乾いた校庭とかきれいな広い道路みたいな、親しみとなつかしさがあって、安心できて、埃っぽくて、でも清潔で、見通しがよくて、でも危ない。
    星新一に似てると言われて憤慨?されていたようだけど、私の中では藤子F不二雄感ある。
  • 紙魚の手帖Vol.01
    22/1/14 三人書房
    22/1/15 セリアス
    初めての乾石智子。シリーズの他の作品も読んでみたい
    22/1/16 コラムいろいろ
    22/6/23 108の妻
    22/11/18 フォトジェニック
    vol.7の『ファインダー越しの、』の前日譚。順番逆で読んでしまったけど、みらいの「好きなものは撮り...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.05
    22/7/6 世界の望む静謐
    犯人に感情移入すると辛い
    22/7/7 我輩は犯人である
    犯人がとてもかわいかった
    22/7/7 悪魔の橋
    23/10/27ナルマーン年代記 小瓶の魔族
    初廣島玲子さん読みやすい文体
    アラビアンナイトみたい
  • 紙魚の手帖Vol.02
    22/1/20 コラム
    22/4/12 沈黙のねうち
    言葉を失うってどういう気持ちなんだろう
    22/4/12 コラム
    22/10/13 羅馬ジェラート
    小市民シリーズを読み終え、やっと読めた
    小山内さんまたまた美味しく食べられず
  • 紙魚の手帖Vol.07
    22/10/15 ルナティック・レトリーバー
    パイプの形状がよくわからないが、ストーリーは面白かった
    選評も面白い
    22/10/18〜20 ファインダー越しの、
    これからこの2人はどうなるのかな
  • 紙魚の手帖Vol.03
    22/2/16 誰が配ったっけ?
    22/2/16 運命女神の指
    オーリエラント2作目 年表も面白い
    22/2/17 私の性自認は攻撃ヘリ
    すごい作品だったけど、SF読み慣れてなくて難しい
  • 紙魚の手帖Vol.04
    22/4/12 コラム
    22/6/30 流浪の月特集
    本編を聴き終えたのでやっと。救いの短編だった
    22/6/30 ハンブルパピー
    23/6/15 神の光 vol.11と対?
  • 紙魚の手帖Vol.05
    倒叙ミステリ特集。どれも面白かったけど、石持浅海さんの『五線紙上の殺意』が得に好み。
    『吾輩は犯人である』も他では見ないタイプ!猫かわいいし、短編として上手くできてるし面白かった。
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    いやー面白かった。
    良く知るSFのようであってそうでない。
    何故ならこのSFはScience FictionでもSpeculative Fictionでも、はたまたSukoshi Fushigiの略でもなくStation Fableの略だからだ。
    駅の寓話なのである。
    横浜駅Station Fabl...続きを読む
  • 人間たちの話
    殆どの話が面白い、傑作SF短編集。
    やはり柞刈湯葉は短編が抜群に面白い。一生面白短編を書き続けてほしい限りです。以下、各話レビュー。

    『冬の時代』
    傑作。ゆるいポストアポカリプスもの。絶望さえもシニカルに笑い飛ばすノリが最高。

    『たのしい超監視社会』
    超傑作。1984のパロディであり、完全な監視...続きを読む