柞刈湯葉のレビュー一覧
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印象深いのは「東京都交通安全責任課」。とんちか落語か、感覚的には間違っている気がするけど理屈にケチがつけられない。「そうかな? そうかも」って感じ。なぜ労働者は金がもらえるのか、これは形を変えた感情労働なのか、全員で1人が車1台ずつ責任を負うとどうなるのか、などなど色々な論点がありそう。
全体として他人に対する思いやりというか、せめて僕にできることはしてやろうという姿勢を感じた。「石油玉になりたい」、「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」、「大正電気女学生」の3編は特に。
「改暦」で天人合一説がまんまの形で出てたのは面白かった。これ1つ前の本で読んだところだ! -
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Posted by ブクログ
横浜市民となってから、横浜駅は日本のサグラダファミリアだという話題は良く聞いていた。確かにずーっと工事してたし、待ち合わせ場所も全然定まらないし。そんな横浜駅がついに『完成』してしまったらしい。サグラダファミリアも完成するし時代の流れを感じずにはいられない。
そんな時にSF作品紹介動画でこちらの作品が出ていた。柞刈湯葉先生の作品は読んだことがあり、めちゃくちゃ面白かったからこの作品もタイトルだけは知っていた。けれど紹介動画で話されるあらすじが余りにも面白そうすぎてすぐに手を付けていました。もっと早くに読んでいたら良かったな。横浜駅が自己増殖を繰り返し国土のほとんどが横浜駅になるとか、何言ってる -
Posted by ブクログ
「プロローグ」は青函トンネルの作業現場から始まる。そこはJR北日本が「横浜駅」と戦っている前線。
この本は2017年12月24日に販売された「横浜駅SF」の後、2018年8月10日に発売された番外編の短編集。収録内容のタイトルは以下の7つ。
●プロローグ
●瀬戸内・京都編 A Harash Mistress
●群馬編 Self-Reproduce ENGINE
●熊本編 Confectionery 451
●岩手編 Scabbers Live in Your Brain
●エキナカ都市案内
●あとがき
自己増殖を繰り返して日本全土を覆いつくさんばかりの横浜駅だけれど、海中を侵略することは -
Posted by ブクログ
横浜駅が無限増殖するSFです。奇想天外摩訶不思議。
超高度文明から100年以上経った未来の日本が舞台です。
リニアモーターカーが走っていた頃が「超高度文明」と呼ばれる時代でした。しかし、その後の100年で世界戦争を経験し、文明は大きく後退します。社会の活気は失われ、人々の生活は圧倒的な生産力を誇る横浜駅にすっかり掌握されてしまいました。
つまり、日本全国大体横浜駅。
物語の冒頭は主人公が富士山を眺めて、あー、今年も横浜駅のエスカレーターが斜面を覆って富士山が黒く見えるなー、と季節感を感じているところから始まります。エスカレーターで山肌が黒く見える富士山は夏の訪れなんだそうです。
この