柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    横浜駅SFの人の短編集なのでめちゃめちゃな設定のバカSFみたいなのを期待したが、わりと予想を裏切られた。

    ・冬の時代
    あんまり印象に残ってない。長編の導入1章だけ読まされたような気分。

    ・たのしい超監視社会
    1984のパロディで現代風刺。題材が手垢にまみれているように感じてしまった。

    ・人間たちの話
    生命の定義の変遷とか、国際会議の感じなんかはそれっぽい。でも話としては煮えきらない感じ。SFとしての外連味に振り切らず、家族の話になってしまったのが個人的肩透かしポイント。

    ・宇宙ラーメン重油味
    よかった。これは文句なしバカSF。作者のバイオ経験はこっちの方でむしろ活かされている感じがする。

    ・記念日
    これはなんというか不条理文学というやつなのでは。オチはうまいと思った。たしかに家で待ってる猫と岩ってだいたい同じだよな。

    ・No Reaction
    ちょっとバカSFしてて好き。あとオチのダークマター人間もよい。

    0
    2026年10月08日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    短編小説はオチがないものが多いとは思っていたが、それには慣れてきた
    短編小説は設定がピーク?だとしたら柞刈先生は設定の発想が面白かった
    長編小説になれば面白い設定できちんと起承転結が見れるとしたら期待できる
    あくまでフィクションで始まりフィクションで終わる
    何かを得られる作品というより、エンタメとして見て面白いって感じがした

    0
    2026年10月04日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    椎名誠の「アド・バード」を思い出した。と思ったら作者は椎名誠に影響された部分もあるそうで、やっぱりとなった。アド・バードは当時挫折してしまったけど今なら読めるかな。

    0
    2026年09月29日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    横浜駅が増殖して本州を覆いつくす…何それ?
    発想はおもしろいと思ったけれど、中身はわかったような、わからないような…最後まで読んでみてやっぱりわからないほうが強い。
    SF脳に切り替えないとダメなんだな、きっと…と言っても私は堅物脳しか持っていない。
    何にでも対応できる柔軟脳があったらいいな。

    作者の『あとがき』、これが一番すんなりフムフムと腑に落ちた気がする。

    0
    2026年09月22日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    初読。読みやすかったし、けっこうおもしろかった。
    表題作がよかった。あと「宇宙ラーメン重油味」「冬の時代」も。
    読み終わって表紙をみると、あの人たちだなってなるのもよかった。

    0
    2026年09月21日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    理屈っぽい大学生が絶対に幽霊を信じないスタンス面白かったです笑
    霊媒師のアルバイトが実際にあったらすごく気になるな〜

    0
    2026年09月21日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    作者ならではのものごとの捉え方がわかるような、そういうものの見方をするんだなということが伝わる作品ばかりであった。
    作者自身が大学の研究に携わっていたということもあり、専門的な用語や難解な言葉もそれなりに出てくるのだけれど、それでも読み返せば意味は通るし楽しめる。
    『たのしい超監視社会』は、監視社会と言われたら自分が監視されることを想起するのが一般的だと思われるで、互いに監視し合うことで、実は監視することに楽しさを覚えるのではという点が、もうすでにSNS等でそれに近しい世の中が出来上がりつつあるのではと思わされる作品だった。
    他の作品においても、新たな見方を開眼させてくれるようなものばかりで、他の作品も読んでみたいと思えた。

    0
    2026年09月18日
  • 横浜駅SF 全国版

    Posted by ブクログ

    Audibleにて。この本、もう廃版みたいで、紙の本は手に入らないようです。
    ハイクンテレケやネップシャマイ、サマユンクルなどのアンドロイド工作員のお話が好き。名前もいい!
    でも前作のほうが面白いね。こちらはスピンオフみたいな感じ。

    0
    2026年08月30日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集 一編ずつは短いのでサクッと読みやすいかと思いきや、設定があまりにも壮大すぎて、ん?って立ち止まりながら読んじゃう。

    「まず牛を球とします」
    牛肉を食べたい、でも動物の生を尊重したい。という人間が誰しも(?)が持つ相反するこの矛盾する気持ちを、解決するために、大豆を遺伝子組み換えして作った球体の牛を、大豆の一種ですと言い張る世界の話。あとは逆に牛の遺伝子から作られた人間の話しとか。世界をシンプルにするとこうなるのかなぁ。感想がとても難しいが、小川哲さんが言ってた「世界に対する皮肉をぎゅっと凝縮してる」ってのが一番しっくりきました。他の生物を尊重できることが、人間としてのひとつの優位性みたいなもので、それをつきつめると、じゃあ牛(大豆)を球体にしちゃえばいいじゃんってなって、でもそれだと結局よくわからんくなって。

    「数を食べる」
    3個あるリンゴから、3とリンゴに分けて、それぞれ食べる話。まじで意味がわからない。でも、数字って何か他の概念に絶対にくっつかないと存在できないもので、それを他の概念からひっぺがした時に、残された「モノ」は何になるんだろうねっていう問い。

    「東京都交通安全責任課」
    AIが発展して人間が不要となった世界。人間はAIのミスの責任を取ることでしか、社会的な役割を果たせなくなっている。めっちゃ皮肉だけど、一番響いた。

    0
    2026年08月25日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    SF小説は読み慣れず、あ?終わりか!
    みたいな笑
    辺り一面の雪原と化した100年後の日本。遺伝子操作された新種の動物たち。想像力が乏しくいまいちピンと来なかった。

    透明人間が1番まとまっていて読みやすかった。

    0
    2026年08月09日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    SFに限らず、フィクションを詰め合わせた短編集。
    どれもユニークなテーマで、「この設定があるということは、作中の人々の価値観や暮らしはこうなっているのでは?」とつい想像が膨らむ楽しい作品だった。

    全部の作品が面白かったかと言われると首肯しかねるが、新たな刺激を与えてくれて、良い経験になったことは間違いない。

    0
    2026年08月09日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    透明人間の話が面白かった。
    短編も長編も含めて意外と透明人間ものって初めて読んだかも。
    リアルに想像してしまうけど確かに誰にも気付かれないと危険多いよね。自転車とかいないものとしてものすごい速さで突っ込んでくると思ったら道の真ん中歩けないわ。
    SF系は想像力働くから楽しいかも、少し疲れるけど。

    0
    2026年07月18日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    タイトルは裏切らない?謎解き、ホラー、サスペンス!
    どの様な先入観がありますか?既にその世界観に引きづられている。でも読後は爽やかな気分にも。

    0
    2026年07月18日
  • 重力アルケミック(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    重力を司る重素の発見により、現実とは似て非なる発展を遂げた世界。大塚大学理工学部重素工学科に進学した僕は、一人暮らしを楽しんだり、友人とひと夏の冒険旅行に出たりする日常の中、一冊の本との出会いをきっかけとして、重素を用いないで空を飛ぶという「飛行機」なるものを作ることを決意する。

    重素の過剰採掘により膨張化する地球や反重力を使用した航空機といった、かなり綿密に構築された世界観を、大学生の一人称の中で小出しにしながら明らかにしていくスタイルのSF長編。青春小説としても歴史改変SFとしても楽しめる作品。
    時にユーモラスでありながらも、あくまで淡々とした筆致は青春の過剰さを強調しすぎない、平熱青春SFといった趣で評価が分かれるところかもしれない。
    「飛行機」に主人公が唐突にのめり込んでいく様も、現実との接続を試みる作者の意図は分かるものの、少し無理がある気がした。

    余談だが、作中で出て来る四国独立というモチーフから、ある名作を思い起こした。また再読したい作品が増えてしまったようだ。

    0
    2026年07月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    たまにSuicaのタッチがうまく反応せず、自動改札機に引っかかることがある。

    サッと体を止められた瞬間、「お前、本当に運賃を払っているのか?」と改札機に問い詰められている気分になる。
    あの瞬間は自動改札機が意思を持っているかのように感じられる。
    だから「横浜駅が人間を支配する」というこの物語にもすんなり納得して、設定には一気に引き込まれた。

    設定にはすごく惹かれたんだけど、心理描写が淡々としていたせいか、人物には最後まで感情移入できず、世界にも入り込めなかった。
    世界観があまりにも壮大で、自分の頭の中ではうまく映像化できず残念。
    もっと理解できたら、きっと何倍も面白かったんだろうなと思うと悔しい。

    フェアだけど、『横浜駅SF 全国版』はちょっと飛ばそうかな…。
    これに懲りずに次へ行こう!
    Audibleにて。

    0
    2026年07月15日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    横浜駅が自己増殖して本州を覆い尽くすという設定は奇抜ながら、読み進めると至極王道のジュブナイルSF(死語?)というかファンタジーっぽい展開。人間と見紛うアンドロイドとか自動改札が人間を管理するとか、どこかで見た要素満載なので新鮮味には欠けるものの、十分面白く中高生あたりに安心してお勧めできると思う。
    こういうのをとても久しぶりに読んだので楽しい読書体験でした。そのうち外伝も読んでみたい。

    0
    2026年07月03日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    設定がぶっ飛んでいるのでインプットに時間がかかる物語が多かった。同じように生きててもこんな発想はできない。新鮮な気持ちだった。

    0
    2026年06月16日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    人間たちの話
    いすかり湯葉
    イラスト、あらゐけいいち
    早川書房

    ●人間たちの話
    まず、生命が生まれるっていうのは、とてつもなく複雑な化学反応なんだ。
    こう分子がきっちりと並んでいると、隣同士の原子でしか反応が起きないので、とても生命が生まれるような複雑なことは起きそうにない。
    いってみれば、学校の授業中だ。

    液体の水ができる。これは休み時間だ。

    宇宙生命よりも難題じゃないか、と境平は思った。居場所を失った子供がどこに行くかなんて、境平は人生において一度も考える機会がなかった。

    ちゃんと家族をやろう。とりあえず、そこから、始めよう

    ●宇宙ラーメン重油味
    温度は体温よりやや高い。
    なお彼らの体温は85℃で、このスープは105℃である

    ●記念日
    人間には死ぬ機能がある

    ●No Reaction
    ぼくは透明人間だ。名前はまだない。

    0
    2026年06月14日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・設定が面白すぎる
    ・改築を繰り返してる横浜駅が遂に日本を覆って、ほぼ全土が駅ナカになるって
    ・Suicaを脳内に埋め込んで人間を管理するって
    ・記名式Suicaってやつですね
    ・こういう鉄道関連大喜利も面白い
    ・が、ストーリーはそんなに楽しめなかった
    ・登場人物何人かでてくる割には関わり薄い
    ・トシルのキャラが痛々しくて見てられない
    ・このワンアイデア思いついてたまらず無理やり小説の形にしただろ

    0
    2026年05月31日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    前半は言わんとしていることがイメージしやすい物が多かった。「まず牛を球とします。」や「犯罪者には田中が多い」「スコットランドの黒羊」「東京都交通安全責任課」など。
    ほかには脳みそ空っぽにして読めそうな「たまねぎが嫌い」とかも。この辺は深く考えなくてもいいので脳みそ空っぽで読める。
    案外考えすぎなくても読めるものもあるんだなという印象。
    色んなタイプがあり面白かった。

    そんなことがわかったのも文庫のためのあとがきで筆者が自分で解説していたから。
    作者によるらしいが、こういうタイプの短編集は作者自身に解説してもらえるとありがたい。

    0
    2026年05月27日