柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 人間たちの話
    SFあまり読んでこなかったけど、すごい面白かった
    とにかく、世界観の作り込みというか納得感がすごい土台の上で展開される話がどれも面白いから読んでて楽しかった

    1番お気に入りは「No reaction」
  • 横浜駅SF 全国版
    期待通りに面白かったのは間違いない。一応前作のスピンオフではあるけれど、登場人物が重複していること以外前作のストーリーの大枠に大きく関わっているわけではないので、同じ世界観を共有した独立した作品として楽しむことができる。

    コロポックル達がみんな個性的で魅力的なキャラクターだったな。彼らが出る話をも...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    ちょくちょく調べる「国内/海外SFおすすめ○選」での国内作品として出てくるタイトルなので、そのキャッチーな名前と共にいつか読もうと思っていました。特に著者の『人間たちの話』という短編集を知り読みたいなとソワついていたので、その前にデビュー作でもある本作を手にしなくてはいけないなと思っていたところだっ...続きを読む
  • 人間たちの話
    柞刈氏は色々あって食わず嫌いをしていた作家さんなのだが、最近増えた国産SFのアンソロジーで、よく名前を見かけるようになり、読んでみるとどれもおもしろい、と言うわけで、個人短編集に手を出してみた。「ベストSF」の類いに選ばれる作が高水準なのは当たり前だが、それ以外の作も素晴らしい。理系研究者出身の作家...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.03
    ○澤村伊智『特撮なんて見ない』第1回
    澤村さんの新作長編!読み始めたらこれが面白い。
    最初の掴みから、次号への続きまで気になるー
    〇短編ミステリーの二百年…読みたくなる。欲しい。
    〇近藤史恵『幻想のフリカッセ』
    パ・マルシリーズ。パ・マルを訪れた兄弟のお母さんが急に料理が不得...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.04
    毎回楽しい小説あり、インタビューあり、ジャンル別の書評ありと値段以上に実り多い読書タイムを提供してもらってます。今回も楽しく読めました。連載物も面白くなってきました。欲を言えば、連載物が二つともラノベっぽいというか、若い人を主人公にした軽めのものなので、それ以外の短編はもっと重厚なミステリーとか、ゴ...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.04
    〇澤村伊智『特撮なんて見ない』第2回
    映画を作るにあたって1番の壁、資金をどうするか…
    もう終わり方がうまいんだよね…おかげで次が気になる。
    〇映画 流浪の月についての対談
    主演の2人と凪良ゆうさんの対談。演じるために私生活でも常に役柄や相手役について考えているらしい。
    私だったらその世界に呑み込ま...続きを読む
  • 未来職安
    面白かった!渡し鳥の想像図をついつい落書きしてしまう。
    装丁も星新一本っぽいが、内容もあの系統の読み応えというか、ええ感じでした。
    99%の「消費者」と1%の「生産者」、国民には厚生福祉省から生活基本金が支給されていて、労働する必要が全くない(人間の代わりにロボットやAIが働いている)、平成よりちょ...続きを読む
  • 横浜駅SF(1)

    ずっと気になってた

    以前立ち読みで、出だしだけ読んで、面白そうだな?っと思ったけど、当時は購入しなかった。
    それから、2年ぐらい忘れてて……。
    ある時ふと突然思い出した。
    廃墟のような崩壊した東京と、巨大な駅の中を歩き回る主人公。駅の中には簡単に入れなくて……海で老人と話してて「もう、行くよ」と別れを告げるシーン...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    自己増殖機能が暴走し日本を覆いつくした横浜駅構造物。延々と工事が続く駅と言ったら、新宿や渋谷もありますが、横浜だとイメージが良いですね。
  • 未来職安
    人の仕事の多くがAIなどによって機械化され、ベーシックインカムによって働かないことが普通になった世界のお話。SFらしく皮肉を込めたギャグみたいなものもあるけど、実感としてはあり得る世界かなと思いました。
    主人公たちの仕事は仕事の斡旋ですが、職安という名称が残っているのも皮肉ですね。
  • 未来職安
    ちょっと先の未来で、趣味で職安をしている人のお話。

    ベーシックインカムにより、働くことは義務ではなくなると、人々はどうなるのかってお話で、こんなこともあるのかもなと思える内容でした。
    人を見る目というか、表現の仕方が他の作者の方と違う気がして、何だか理系の人なのかな?って思って読んでたら、何となく...続きを読む
  • 人間たちの話
    有りうる未来での、人間たちの短編集。

    ほんとにそうなのかな?と思うような理学的な説明も相まって、こんな未来もあるのかもなと想像させられる本でした。
    きっとこの方の書き方や、表現の仕方が好きなのだと思う。
    短編の続きがもっと読みたい。もっと別の物語も読みたい。そう思える本。
  • 横浜駅SF 全国版
    本編で残された謎はあらかた遠回しに解決されたけど、消化不良感もあるなと思った。
    でも、こういう形だからこそ読み終わった後の余韻にひたれるのかも
  • 人間たちの話
    短編集。それぞれ一風変わった話。夜、風呂入ったあとの寝る前の時間に1話ずつ読んだ。

    未来の氷河期の浜松を旅する岩手出身の2人組の話。
    「1984」の続編の2019年の日本の話。
    火星の生命を発見する研究者が、失踪した姉の息子と同居する話。
    巨石が部屋にある虚弱体質の研究者の話。
    透明人間の話。

    ...続きを読む
  • 未来職安
    時代設定が面白かったです。
    あまりにも機械化が進んだ社会で生産者と消費者それぞれの価値観が、独自の文化を遂げた日本で根付いていて不思議な感覚でした。
  • 横浜駅SF 全国版
    横浜駅が無限増殖し本州は完全浸食
    本州エキナカ生活圏、浸食防衛する北海道・九州という構図になっている世界のお話

    今巻は本編補足で各地の出来事が書かれている。
    JR北海道で制作された攻略アンドロイド、その他キャラが魅力的な良作でした。
  • オートマン(3)
    せっかくの展開の盛り上がりの真っ最中に突然の最終回。連載された雑誌のイシューなのだとしたら、この話をストップさせた担当編集者を恨みたくなる。作者本人が意図的にこのように終わらせたのであれば、チャージ完了して続きを書いて欲しい。
  • 未来職安
    時代がどんなに変わっても、きっと人はそんなに変わらない。
    生きる意味なんて、難しいことはあんまり真剣に考える必要ない。
    言葉の選び方が本当にすき。
    ネコッポイド欲しい。
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    横浜駅が自己増殖しはじめて数百年、ほぼ本州全域が横浜駅となり、人々は体内に埋め込まれたSuikaによってエキナカに管理されて住む。非Suika住民ヒロトはある男から『18きっぷ』と使命を託されエキナカへと旅を始める…。構内に線路が走るわけもなく移動は生成されるエレベーターや動く歩道。不正が行われれば...続きを読む