柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜駅が自己増殖して本州を覆い尽くすとか、エキナカにはSuicaを頭に埋め込まれた人間達が住んでて自動改札が歩き回ってるとか、山にはエスカレーターが生えてくるとか、まずそんなトンデモ設定に驚くが、その世界観がとてもよく出来ていて面白い。終わり方がちょっとあっけなくて消化不良なので続編に期待。

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    2024年01月21日
  • 横浜駅SF(2)

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    横浜駅が増殖し日本全体を覆った世界の小説、のコミック版

    主人公がレジスタンスの女性と出会い今後の対策をする
    そして九州側の対抗組織から出てきた単独行動のキャラの活躍
    ハイクンテレケとの出会い

    ほんと最高な作品なので映画化して欲しい…

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    2023年11月06日
  • SF作家の地球旅行記

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    「行ったことのない場所に、特に理由もなく行きたくなる」
    なんとなく移動したい人、および、そういう人の思考過程に興味がある人のためのエッセイである。

    と、“はじめに”に書かれている。
    もうここから笑えるんだけどwww
    読者を面白がらせる文章ではなく、むしろ淡々としているのだけど、それがいちいち面白い。

    青春18きっぷを使った「大人の18きっぷ旅行」が楽しそう。
    コンセプトは「単なる正月の帰省」らしい。
    貧乏学生ではなく大人だから、必要に応じて新幹線や飛行機も使うし、駅ナカで地ビールを飲んだりもする。
    このゆるい感じが好きだなぁ。

    湯葉さんは県境マニアらしい事や、バイク移動が好きな事も分かっ

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    2023年10月29日
  • 未来職安

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    ネタバレ

    所長は猫(スコ)。実質は副所長が経営している職安。働いている人は「生産者」、そうでない人は「消費者」と呼ばれる近未来で、ほとんどの仕事はAIが担い、人間は何の仕事をするかといえば妙なところに需要がある。ブルシットジョブとも言い切れない。ベーシックインカムのような制度が完全普及した社会は、主人公が働く理由を考えると、自立する権利という面で大いなる不安を覚えるが、小説としては楽しく読めた。

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    2023年07月09日
  • SF作家の地球旅行記

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    SF作家柞刈湯葉さんが2019年から2021年にかけてブログで書き溜めた旅行記エッセイ

    本書を読んで湯葉さんって旅行好きなんだなぁと知りました

    湯葉さんの旅行三大原則は「急がない」「頑張らない」「適度に地元に金落とす」だそうです

    で、そんな旅行好きの湯葉さんがまえがきに書いてます
    この旅行記は、観光ガイドには適さない
    旅先での笑えるトラブル話や心温まるエピソードも期待しない方がいい

    なので、湯葉ファンでなければ読まなくていいと思いますw
    けど、もし湯葉ファンなら読んでおくべきでしょう!
    エッセイでも湯葉ワールド炸裂ですよ!w

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    2023年06月30日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    ということで一Qさんドハマリの柞刈湯葉さんを初読

    まずは、デビュー作『崎陽軒SF』です

    シュウマイ弁当販売を繰り返す〈崎陽軒の売店〉が、ついに自己増殖を開始。
    それから数百年ーーー横浜駅の99%が崎陽軒化した。

    〜巻末のあらすじより抜粋〜

    まぁ、あくまでこれはSFですのでね
    特に関東圏でお住まいでない方が誤解するといけませんので補足すると
    実際には崎陽軒の売り場面積は横浜駅全体の20%、横浜市全体の3%にすぎません
    まぁ、よく言う「聞くと見るとは大友康平」ってやつですね

    それにしても柞刈湯葉さん
    ものすごい妄想力です

    みなさんも経験ありませんかね〜
    小さい頃のひとり遊びで目の前にあ

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    2023年04月24日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    ネタバレ

    増殖する横浜駅。それに従い暮らすエキナカの人々と、主人公含む駅の外側の人々。
    ありえない世界観の中、それをさも当然のように進んでゆく冒険。小林泰三さんが好きな人にはドンピシャでは、と思う。私もとても面白く読めた。

    強いて言えばもっと登場人物達のその後が知りたい。特にJR北日本のアンドロイド達とか。

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    2023年02月26日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    私の生まれた場所の子供のころ散々通った駅、それが拡張し日本中が横浜駅と化す。このシュチエーションにやられました。
    設定は最高、とにかくおもしろい。おすすめです。

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    2023年02月21日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    緻密な設定がされていて、面白い。
    横浜駅の終わらない改修工事からそんな発想ができるというのがすごい。
    首都圏に住んでいるとよく使うものなどがモチーフになっているから、より面白いかも。

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    2023年02月09日
  • SF作家の地球旅行記

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    広告か書評かでこの本を知ったときに、全てが架空旅行記かと思いこんでいたため、実際の旅行記がスタートして戸惑った。とはいえ独特な面白さがあって好き。国内外編を経ての架空編はますます面白かった。

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    2023年01月31日
  • SF作家の地球旅行記

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    著者のTwitterのノリで小ネタ満載でサクサク読める旅行記。最後の二つは架空の旅行記で、こんなにスラスラと嘘つけるのすごいなと思ったが、小説家なのでむしろそれが本業なので当たり前だと気づいた。

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    2023年01月17日
  • SF作家の地球旅行記

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    非常に楽しく読ませていただきました♪

    文体が軽口をたたく感じで小気味よい。
    SF作家さんて、こんな感じなのかな?
    この人の他の本も読んでみたいかも。

    旅に対して身構えずに、軽やかなところが素敵だと思う。

    p204
    とにかく気負わない、頑張らないことが大事だ。

    私もそんな風に生きて、そんな風に旅をしたい。

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    2022年12月15日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SFのキャラクターや世界観が好きだったので楽しめた。スピンオフ的な位置付けなので、単体としては消化不良なところも残るけれど。

    ハイクンテレケ、シドウ、ケイハ、二ジョー、青目先生、ミイカ、大隈などが活躍。

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    2022年11月30日
  • 未来職安

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    「まず牛」の所でも述べたが、今後の柞刈作品の読書計画で迷っていた。が、迷いは即刻無くなっていた。いや、無くなったと言うよりも、加速している。このままでいくと、柞刈ロスが生まれる可能性があるので、ここは心を鬼にして現在読んでいるハヤカワ文庫JA「人間たちの話」で一区切りしたいと思っている。でもそれじゃだめだ。ここでハッキリと中断宣言する。それくらいの強い意志を持たないといけない。

    さて、本書は前職の県庁交通事故責任担当で責任を取らされて失職した後の話で、職安を使わずに職安で働くのも面白い設定。しかし、働かない人が99%の世界ってパラダイス。しかし「働く」という言葉の定義をどの様に設定するかによ

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    2022年11月06日
  • 横浜駅SF 全国版

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    期待通りに面白かったのは間違いない。一応前作のスピンオフではあるけれど、登場人物が重複していること以外前作のストーリーの大枠に大きく関わっているわけではないので、同じ世界観を共有した独立した作品として楽しむことができる。

    コロポックル達がみんな個性的で魅力的なキャラクターだったな。彼らが出る話をもっと膨らませて書いてほしかった。特に岩手編、謎を謎のまま残して少し尻窄みな終わり方だったので中長編でもよかったのに…と思ってしまう。

    このユニバースの他の時代の話も見てみたい、例えば冬戦争終了直後とか。もしくは同時代の外国はどうなってるのか、とか。ということで続編を楽しみにしています。

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    2022年08月18日
  • 未来職安

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    面白かった!渡し鳥の想像図をついつい落書きしてしまう。
    装丁も星新一本っぽいが、内容もあの系統の読み応えというか、ええ感じでした。
    99%の「消費者」と1%の「生産者」、国民には厚生福祉省から生活基本金が支給されていて、労働する必要が全くない(人間の代わりにロボットやAIが働いている)、平成よりちょっと先の未来という時間設定のSF。基本生活費は支給されるとはいえ、一人暮らしは無理な金額で、世帯人数が多いほうが生活が楽になるというシステム。そんな世界で家族と離れて暮らしたい女性が、独りで暮らすために、卒後に就職し、辞職し(ここらへんの話もとても面白い)再就職した職安で起きる出来事のストーリーなん

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    2022年02月08日
  • 横浜駅SF(1)

    購入済み

    ずっと気になってた

    以前立ち読みで、出だしだけ読んで、面白そうだな?っと思ったけど、当時は購入しなかった。
    それから、2年ぐらい忘れてて……。
    ある時ふと突然思い出した。
    廃墟のような崩壊した東京と、巨大な駅の中を歩き回る主人公。駅の中には簡単に入れなくて……海で老人と話してて「もう、行くよ」と別れを告げるシーン。バック1つだけ持って旅にでる主人公。
    そんな出だしで始まる作品なんだっけ?と悶々としてしまった。

    うろ覚えの本でもみつかる。約2万冊の書籍検索「Webcat Plus」

    というサイトで、うろ覚えの部分だけを文章入力して検索したら「横浜駅SF」が一覧の中にあった❗

    これだっ❗

    #深い #シュール #ドキドキハラハラ

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    2022年01月21日
  • 未来職安

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    人の仕事の多くがAIなどによって機械化され、ベーシックインカムによって働かないことが普通になった世界のお話。SFらしく皮肉を込めたギャグみたいなものもあるけど、実感としてはあり得る世界かなと思いました。
    主人公たちの仕事は仕事の斡旋ですが、職安という名称が残っているのも皮肉ですね。

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    2021年08月09日
  • 未来職安

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    ちょっと先の未来で、趣味で職安をしている人のお話。

    ベーシックインカムにより、働くことは義務ではなくなると、人々はどうなるのかってお話で、こんなこともあるのかもなと思える内容でした。
    人を見る目というか、表現の仕方が他の作者の方と違う気がして、何だか理系の人なのかな?って思って読んでたら、何となく自分に合っている作風なのでスラスラと入ってきて面白かった。(実際理系の方でした。)
    他の作品も読みたくなりました。

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    2021年08月02日
  • 横浜駅SF 全国版

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    本編で残された謎はあらかた遠回しに解決されたけど、消化不良感もあるなと思った。
    でも、こういう形だからこそ読み終わった後の余韻にひたれるのかも

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    2021年07月04日