柞刈湯葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった!!
いま一番好きな日本人作家は、と聞かれたらこの人かも。
旅行記はそんなに好きなジャンルじゃないけど、ご本人にとても興味があるので読んでみた。
予想をはるかに上回って面白かった。普通の日常エッセイも読みたい。ものすごく読みたい。有料でそういうのを配信されているらしいけれどできれば本でまとめて読みたい。
全部おもしろかったけど、やっぱりカナダ編、モンゴル編の海外ものが特におもしろかったな。
旅先でユニークな体験をした、とかいうことよりも、その体験についての考察がコテコテの理系目線なので、私には思いもよらない方向に深掘りされていて楽しい。一緒に旅行して、延々と喋りを聞けたらいいのに -
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Posted by ブクログ
全部は読んでいない。GENESISが雑誌になって、ノリの良さが前面に出た感じ。これもまた良いな。
ゲラゲラ笑った青崎有吾さんのメカくらりは別枠として、高山羽根子さん、笹原千波さん、の作品が特に好きだった。
■笹原千波『手のなかに花なんて』
肉体を捨てて情報人格として生きることを選べる世界。花と料理と。
■柞刈湯葉『記憶人シィーの最後の記憶』
あれ、なんかいまいちだった。
■宮西建礼『冬にあらがう』
いつもの宮西さんの、高校生が静かに世界を救うモノなのだが、AIが絡んできた。私いまいちまだ人工知能なるもののすごさがわかってなくて。やっぱ人間その程度のことも考えるのやめちゃだめじゃない?検索 -
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Posted by ブクログ
▼近未来の「職安」を舞台にしたSF連作短編。「働く」ということの意味合いが「エリートであること」になってしまっているなど、格差社会が突き抜けた設定で、一方で生活保護的セーフティーネットは「一応行き届いている」という設定なので、それほど胃液が逆流せずに読めます。
▼目黒さん、というのが「普通の常識」を持っている女性で語り部で、言ってみればワトソンさん。副所長の大塚さんというのが奇妙奇天烈な変人、中年男性キャラクターで、言ってみればホームズ役。
▼読み終わってしばらくすると、細部はともかくこのふたりのやりとりがとにかくほのぼのと面白かった、という後味だけがはっきり残っています。とっても好印象で -
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Posted by ブクログ
AIの暴走する未来の世界を描いたSF、といえばよくある設定なのだが、なんと暴走しているのは横浜駅。自己増殖する横浜駅が本州のほとんどを覆い尽くし、青函トンネルと関門海峡ではそれぞれJR北日本とJR福岡が徹底抗戦中(四国は陥落)(JRはJapan Rulersの略)。翔んで埼玉…ほどのご当地ネタはないまでも、身近な、あまりにも身近な題材で形作られるとんでもSFはパワーワードの嵐。
・スイカ=人体埋め込み式のID認証チップ。横浜駅(エキナカ)に住む六歳以上の人間はこれが無いと自動改札によって強制退出させられる。名称は「誰何」に由来する。
・直交座標偽装システム Imitation of Co -
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Posted by ブクログ
「行ったことのない場所に、特に理由もなく行きたくなる」
なんとなく移動したい人、および、そういう人の思考過程に興味がある人のためのエッセイである。
と、“はじめに”に書かれている。
もうここから笑えるんだけどwww
読者を面白がらせる文章ではなく、むしろ淡々としているのだけど、それがいちいち面白い。
青春18きっぷを使った「大人の18きっぷ旅行」が楽しそう。
コンセプトは「単なる正月の帰省」らしい。
貧乏学生ではなく大人だから、必要に応じて新幹線や飛行機も使うし、駅ナカで地ビールを飲んだりもする。
このゆるい感じが好きだなぁ。
湯葉さんは県境マニアらしい事や、バイク移動が好きな事も分かっ -
Posted by ブクログ
ということで一Qさんドハマリの柞刈湯葉さんを初読
まずは、デビュー作『崎陽軒SF』です
シュウマイ弁当販売を繰り返す〈崎陽軒の売店〉が、ついに自己増殖を開始。
それから数百年ーーー横浜駅の99%が崎陽軒化した。
〜巻末のあらすじより抜粋〜
まぁ、あくまでこれはSFですのでね
特に関東圏でお住まいでない方が誤解するといけませんので補足すると
実際には崎陽軒の売り場面積は横浜駅全体の20%、横浜市全体の3%にすぎません
まぁ、よく言う「聞くと見るとは大友康平」ってやつですね
それにしても柞刈湯葉さん
ものすごい妄想力です
みなさんも経験ありませんかね〜
小さい頃のひとり遊びで目の前にあ