柞刈湯葉のレビュー一覧

  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    とても斬新な小説だった。「スコットランドの黒羊」、「改暦」が、特に面白いと思った。
    本編を読み終わった後に、筆者による簡単なセルフ解説が書かれており、それも良かった。
    小学生の算数の問題などで見かける「直方体の太郎君」は、確かに凄まじくイビツではあるが、それを大人になるまでずっと頭にこびりつかせている筆者の執念?は、凄い。そうした感性だからこそ、こういう独特な世界が描けるんだろうと思った。(小学生の頃に算数オリンピックの問題に挑める理系頭であったことも、小説家としては多分特異的なんだろう。)

    0
    2025年11月27日
  • 横浜駅SF 全国版

    Posted by ブクログ

    横浜駅SFの続編。前作の続きではなくスピンオフ短編集。JR北日本のユキエさんの謎や冬戦争の詳細が明らかになる事は期待しないで読むのが吉。まったく明らかになりません…が、それはそれとて面白かったです。

    横浜駅SFの世界で生きるいろんな人(と、アンドロイド)のエピソードを中心に、「やっぱり生き物の目的って、自分自身が生存し続けることなんだよな」という当たり前な事を思い出させてくれる一冊だと思います。

    数日前まで國分功一郎先生の『暇と退屈の倫理学』を読んでたので、よいタイミングでした(笑)。

    0
    2025年11月24日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    自己増殖する横浜駅と、エキナカの住民と、改札外の住民と、横浜駅に侵食されていない地域の住民。
    発想があまりにも突飛でありながら、自己増殖の論理そのものだったり、エキナカの統治システムだったり、なるほどと思わせる。
    おもしろくて夜中に一気読みしてしまった。

    0
    2025年11月23日
  • 横浜駅SF 全国版

    Posted by ブクログ

    キセル同盟の成立と瓦解が語られる「瀬戸内・京都編」、工作員アンドロイドの思索を巡る「岩手編」などを含む「横浜駅SF」前日譚。

    各地で独自に構築された社会システムや工作員アンドロイドの内面などが語られ、より世界観がクリアになった一作。明晰な文章や緻密な設定も相まって個人的にかなり好みの作風。

    0
    2025年11月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    横浜駅が無限増殖を始め人類を支配した世界を、駅ソト育ちの主人公が「18きっぷ」で5日間の旅をする、なんとも不思議なSF。横浜駅にはちょいちょい行くので、「あの横浜駅がねぇ〜」と感慨深いものが…別にないですが、世界観が面白くて結構ハマりました(笑)。

    「私、今、横浜駅が無限増殖して人間を支配する話、読んでるんだよ〜」と人に話すのが、まず楽しいです。

    カクヨムからうまれたライトノベル…になるのですかね?主人公のキャラクター性がそこまで強くなくて、かわりに世界観の構成が秀逸で、読み味としては星新一さんの小説に似てる気がします。ラノベのノリを期待すると裏切られるかも。…偏見?

    細かい謎が明らかに

    0
    2025年11月01日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    著者の作品を初めて読みました。ラノベタッチで読みやすく、短編ごとに設定が凝っていてそれぞれもっと読みたかったです。
    漫画化するといいかも? 他の作品も読んでみたくなりました!

    0
    2025年10月19日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    SFの短篇ってアイディア勝負な世界だと思ってて、「たのしい超監視社会」はその面では秀逸だった。
    他はアイディアとしては普通だけど、作者の生物学的な視点からみた人間に対する解釈とか考え方が結構おもしろかった。

    0
    2025年09月27日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    自己増殖を繰り返し本州を覆い尽くした横浜駅。生体認証システムSuikaを用いて部外者を排除する自動改札。入手した18きっぷを使ってエキナカへの進入を試みる青年。密かに潜入しているJR北日本の工作員たち。横浜駅との攻防を続けているJR福岡。
    などなど、魅力的なガジェットに満ちたディストピアSF。

    作者自身が言及しているように椎名誠の「アド・バード」の影響が感じられるが、ロードムービー的な「アド・バード」に対して、より正攻法なエンターテイメント作品に仕上がっている。
    SFに抵抗が無いなら一読に値する傑作。

    0
    2025年08月30日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    ずっと気になってた作家さん
    言葉選びが巧みで旅行記なのに小説を読んでいるかのような読みごたえ
    伏線があったり、へぇ、と思うような豆知識もあったり。
    真似したい旅行もたくさんあったしモンゴルとか楽しそうでいつか行ってみたい
    ラスト2編の架空編は未来のこうなったらいいなとifの世界線でどっちも好きだった。
    SFなんとなく苦手意識あるけど挑戦してみたい。

    0
    2025年08月16日
  • 人間たちの話

    Posted by ブクログ

    「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」という短編のタイトルから、奇抜でブッ飛んでるハイテンションな短編集を期待しましたが、どちらかというと、しっとりと落ち着いた感じの作品集でした。

    しみじみと一番好きだなぁと思ったのは表題作の「人間たちの話」。(当初期待していたような)楽しい気持ちになる話ではないのですが。

    著者の柞刈湯葉先生は元・生物学者なのだとか。物語の主人公が「地球外生命体が発見されるとしたら、そこは会議室だろうな」(うろ覚え)みたいなことを考えてるのが、リアルな感じしました(笑)。

    0
    2025年08月16日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    エッセイってこんなに伏線張っていいのか。気を張らない旅行をしているので文体も全体的にゆるくて読みやすいし、クスッと笑えるユーモアや比喩が多くておもしろい。個人的に好きだったのは石川県の垂水の滝を「滝というのは水が垂れるものなので、「音速のソニック」のような冗長性がある」というところや、牛久大仏を「超大型巨人が2人分」と例えた部分で、SF作家のエッセイだけど身近さを感じた。自分が旅行する時も作者のような視点で旅行してみたいなと思った。
    海外編ももちろん全ておもしろかったけど、意外と一番近場の千葉編が短編としてよくまとまっていて一番好きかもしれない。

    0
    2025年08月15日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    とても楽しい旅行記!
    作者さんが行った場所や妄想の場所のお話!モンゴルの馬なんかはやってみたいな〜と思いながら読んでました!

    0
    2025年08月12日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自己増殖を続ける横浜駅に本州が覆われ、人類はエキナカとエキソトの生活圏に分かれて暮らしている世界。エキソトの住人であったヒロトは、いくつかの勢力に後押しされて横浜駅のエキナカに入り込み、真実にたどり着くことになる。こう書くと実に意味が分からなくて良い。おおよそあってるはず。

    自動改札、アナウンス、エスカレーターなど、ごくありふれたものが異常な状態で存在しているのが魅力。横浜駅自体も生物的に書かれており、粘菌のようなイメージを受ける。そうなると自動改札は免疫機構だろうか。

    ヒロト自身に強い意志があったわけでもないので、問題が解消された後も謎が色々残ったままだったり、関わった人物たちとの交流も

    0
    2025年07月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    世界観がすごい!
    増殖する横浜駅という構想がすごい。jr北日本のアンドロイド達がどうなったか気になるし、jr福岡や北日本の動きも気になる。続編も読みたい。

    0
    2025年06月15日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    横浜駅、Suika、改札、キセル同盟、、、。

    駅をモチーフにここまでイメージが拡張された世界に圧巻でした。

    ディストピアな世界観も相まってとても妖しい奇妙な話でとてもおもしろかった。

    0
    2025年05月11日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    あらすじを書いてしまうと、理系の大学生が、霊媒師の女性と出会って、その手伝いをし、その街に過去にあった出来事を吐き出すと言う、タイトル通りの話なのだが、軽い筆致の割に、予想外の展開が続き、この作家の本領発揮と言うところだと思う。

    0
    2025年04月29日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    着想と設定がすごい
    リアルタイムで読んだ時はピンと来なかったところが、現在の技術に照らし合わせるとなるほどとなった。
    回収して欲しい伏線が多い。
    エキナカにいられる5日間だけで数百年の真相に辿り着けちゃう主人公の運が良過ぎる。

    今回のオチ:
    本州全土に増殖したAI横浜駅だったけど、元々自己崩壊プログラムを用意していた。主人公は幻の42番出口に辿り着きそのスイッチを押す。日本はもう横浜駅なしでは生きられない状態だったが、行末には触れず終了。

    0
    2025年04月28日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFの嗜みがないのでどんなもんだろうと思っていたけれど、過度にSF的なところはなく、淡々としていて読みやすい。
    ところどころに挟まれる「笑い所」も自分的には許容範囲だ。
    元々旅行が好きという作家さんのようなので、続刊が出るようなら読んでみたい。

    0
    2025年04月13日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    タイトルからしてよくわからないまま読み始めて、ああ、青春小説かなと思っていたら、さらに知らないところに連れて行かれる。そんな読書でした。

    0
    2025年02月09日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    無限に自己増殖する横浜駅に支配された日本列島。
    エキソトで生きてきた少年はエキナカで何を見るのか。
    地方民なので横浜駅の実態は知りませんが、無限自己増殖の発想は面白いですね。
    馴染みのある用語が異なる使われ方をしていて、これぞSFといったところでしょうか。
    でも最後の展開はちょっと強引だった気がw

    0
    2025年01月17日