柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜市民となってから、横浜駅は日本のサグラダファミリアだという話題は良く聞いていた。確かにずーっと工事してたし、待ち合わせ場所も全然定まらないし。そんな横浜駅がついに『完成』してしまったらしい。サグラダファミリアも完成するし時代の流れを感じずにはいられない。
    そんな時にSF作品紹介動画でこちらの作品が出ていた。柞刈湯葉先生の作品は読んだことがあり、めちゃくちゃ面白かったからこの作品もタイトルだけは知っていた。けれど紹介動画で話されるあらすじが余りにも面白そうすぎてすぐに手を付けていました。もっと早くに読んでいたら良かったな。横浜駅が自己増殖を繰り返し国土のほとんどが横浜駅になるとか、何言ってる

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    2026年02月28日
  • まず牛を球とします。

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    大学大学院と物理やってたので、タイトルに惹かれて。 15編入ったSF短編集。 表題作はまず発想がすごい。球形の牛からこの発想にいくのかー!という。 短編集は、全部読んだ後タイトルを見返しても、これはなんだったかな?と忘れてしまう話が出てくるのが常なのだけれど、この本はタイトルみたらくっきりはっきり全て思い出せました。 それくらい各話特徴的で楽しく読めます。おすすめ!

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    2026年02月16日
  • 横浜駅SF 全国版

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    うっかり本編より先にこちらを読んでしまい、背景を理解するのにすごく時間がかかった。にもかかわらず、設定が分かってしまえば物凄い面白い。作者がストーリーテラーだと感じました。本編を読んだ後の感想としては、こちらの方が密度が濃いと感じました。

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    2026年01月31日
  • まず牛を球とします。

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    一編一編、ギュッと面白い。薄めの文庫本、しかも短編集なのに読み終わるのに非常に時間がかかった。そして、読み終わるのが勿体ないと感じた。ファンになりました。

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    2026年01月06日
  • 横浜駅SF 全国版

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    「プロローグ」は青函トンネルの作業現場から始まる。そこはJR北日本が「横浜駅」と戦っている前線。

    この本は2017年12月24日に販売された「横浜駅SF」の後、2018年8月10日に発売された番外編の短編集。収録内容のタイトルは以下の7つ。

    ●プロローグ
    ●瀬戸内・京都編 A Harash Mistress
    ●群馬編 Self-Reproduce ENGINE
    ●熊本編 Confectionery 451
    ●岩手編 Scabbers Live in Your Brain
    ●エキナカ都市案内
    ●あとがき

    自己増殖を繰り返して日本全土を覆いつくさんばかりの横浜駅だけれど、海中を侵略することは

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    2025年11月28日
  • 人間たちの話

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    短編集
    ジョージオーウェルの1984を彷彿とさせる現代版監視社会の作品やルネマグリットの記念日を題材にした作品など、好きなものがテーマになっている作品がありとても好きな小説でした。

    タイトルになっている人間たちの話も大好きです。

    とても読みやすくどの年齢層にもオススメできそうです。

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    2025年11月27日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜駅が無限増殖するSFです。奇想天外摩訶不思議。

    超高度文明から100年以上経った未来の日本が舞台です。

    リニアモーターカーが走っていた頃が「超高度文明」と呼ばれる時代でした。しかし、その後の100年で世界戦争を経験し、文明は大きく後退します。社会の活気は失われ、人々の生活は圧倒的な生産力を誇る横浜駅にすっかり掌握されてしまいました。

    つまり、日本全国大体横浜駅。

    物語の冒頭は主人公が富士山を眺めて、あー、今年も横浜駅のエスカレーターが斜面を覆って富士山が黒く見えるなー、と季節感を感じているところから始まります。エスカレーターで山肌が黒く見える富士山は夏の訪れなんだそうです。

    この

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    2025年11月23日
  • 人間たちの話

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    柞刈湯葉の空想世界を巡る旅。

    SFはジャンルとして初読だった。凝りすぎたSF設定、インテリうんちく、長尺の小賢しい自分語りに「やれやれ…」と思っていると、人間社会への風刺に加えて心に響かせる文学性が隠れている。

    現実とは広く乖離した世界の中に妙に現代的でリアルなテーマが隠れている。胸を撃つ言葉がある。

    難易度はそこそこ高い。彼の世界を楽しみながら漂流して「これって実は…」を発見して欲しい。

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    2025年11月14日
  • 未来職安

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    「そんな馬鹿な!」と思いつつ、「実際にこうなるのかもしれない」と思わせられる。生きている間に途轍もなく大きなパラダイムシフトがあるのだろうな……。

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    2025年11月13日
  • 人間たちの話

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    短編集。収録作品は以下の6編。

    ●冬の時代
    ●たのしい超監視社会
    ●人間たちの話
    ●宇宙ラーメン重油味
    ●記念日
    ●No Reaction

    この中で元々読んだことがある作品がある。2025年4月に読んだ『ベストSF2021』(竹書房)というアンソロジーに『人間たちの話』が入ってた。この短編を単独で読んだとき「火星に生命がいるかというSF的な話の合間に、人間関係が希薄な30歳独身男性と12歳少年が家族になろうとする。いいはなし。」という印象を持った。でも、この作品は元々アンソロジーのためではなく2020年に出版された『人間たちの話』というこの短編集のために書き下ろしされた作品だったらしい。

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    2025年10月26日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    作者カクヨムより、『横浜駅が自己増殖して日本列島を覆い尽くす未来小説。』とのこと。
    マジでその通りだった。

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    2025年07月07日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    幽霊は信じてないけど霊媒師を信じてるのがいい。

    豊君の人の基準が西田君っていうのがなかなか。

    西田君は最後誰をみたんだろうか。
    一番の可能性あるのは今野勲さんだったりしますかね。

    まさか霊媒師のバイトから凄いシステムの作成に繋がるなんて。

    豊君は凄いと思ってたけど周藤君も凄い。
    行動が的確といいますか。利益を出すのが上手といいますか。

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    2024年10月16日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    絶対面白いと思って買って、大事に積読してたのに、つい読みきってしまった。
    あー記憶無くして、も一回読みたい

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    2024年09月12日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    めちゃくちゃ面白かったです! デビュー作じゃないかと思うのだけれど、それでこの筆力!
    ”横浜駅が増殖してる”という前情報だけで想像していた(私はアニメのAKIRAみたいなのだと思ってた)のとは若干違ったけれど、細部までよく考えられていて。

    あとがきで、カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞の方向性を決定づけてしまったかも? と言及されていましたが、
    それならば、今後はカクヨム〜もチェックせねば。

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    2024年09月02日
  • 紙魚の手帖Vol.12

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    ネタバレ

    書籍のSFアンソロジー「Genesis」が雑誌になったようです。今後は書籍のアンソロジーは出ないのは少し寂しくもあるが、代わりに雑誌を購入するいいきっかけになるのかもしれない。収録作品はどれも面白かった。話が止まっていそうで進んでいる「ローラのオリジナル」(円城塔)、なんとも切ないSFラブストーリー「扉人」(小田雅久仁)と「英語をください」(アイ・ジアン)、リアルさに慄く「冬にあらがう」(宮西建礼)といったところが、印象に残った作品。創元SF短編賞を受賞した「竜と沈黙する銀河」を読めるのもよい。

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    2023年09月29日
  • 横浜駅SF 全国版

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    面白かった!横浜駅SFのサイドストーリー的な全部繋がってる短編集。「京都」「群馬」「熊本」「岩手」。
    ヒロトに影響を与えた二条ケイジンの娘、ケイハがキセル同盟を立ち上げていく経過が面白かった。キセル同盟はてっきり、両端区間だけ払って、中間運賃を払わない不正乗車のキセルからきてると思っていたが、本書内に出てくる煙草密売業から由来していることになっている(もともと、語源はタバコのキセルで正解なんだが)。多分全部つながっているんだろうが、こういう設定や仕様がとても面白い。JR北海道のアンドロイド工作員のところも面白かったが、結局ユキエさんは話にしか出てこず、ユキエさんが主役の作品も読みたい。あと、サ

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    2022年01月22日
  • 未来職安

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    唐突ですが近未来が舞台の話です。
    あくまで個人の主観ですが、小説で「近未来」というとパッと思いつくのは、ディストピアとか、機械やコンピュータに支配されてるとか、荒廃した社会だとか(どんな小説を読んできたんやという話ですが)、ネガティブなイメージです。
    この小説の近未来は、なんて言うんでしょう、ほんとこのまま10年もすれば普通にこんな感じになってるかもって思えるほどの「身近さ」を感じさせられる近未来です。

    とはいえ、「暮らしの中の物事はほぼ自動化され、人間がやるべき仕事も激減した結果、国民の99%は〈消費者〉として、働かなくても国から支給される生活基本金で暮らしていける。残り1%が〈生産者〉と

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    2021年02月08日
  • オートマン(1)

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    横浜駅SFで物語設定のツマミを思いきり振り切った世界を書き出した著者が原作を書いた、ゾンビやフランケンシュタインの原理が産業として成立している世界線の現代の話。ストーリーの面白さだけでなく、設定の細かさにうなることしきり。超名作漫画の予感。

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    2021年01月31日
  • 横浜駅SF 全国版

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    増殖した横浜駅が本州を覆い尽くして170年が経過した未来の話。あまりにも突飛な設定なのだが、緻密に組み立て立てられた話なっている。発表された順番としては2作目だが、前作の20-30年前の時代の札幌、和歌山、四国、岩手、京都、群馬、博多の話。オーディブルで散歩/ドライブしながら聴くのにちょうど良いお話だった。

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    2021年01月03日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SF2巻。(と言っていいと思う。1冊目のスピンオフっていうよりは、横浜駅オデッセイの2冊目という感じ)

    またまたおもしろかった!
    そして、3巻も(書く気になってくれさえすれば)きっとある! この人ネタは絶対作ってる! っていうか仕込んでたし!と思った。

    この著者の描く人物がとても好きだなぁ、と思う。
    いや、人物の描き方が好き、の方が正しいかも。
    みんな自分に嘘がつけない人たちばかり(含アンドロイド)。

    前作を読んだ時から思っていたけど、ある人物について、もう一人の人間があれ?と思う瞬間、の描写にたまにドキっとすることがある。人間が二人以上いて初めて起こるある種の化学反応とか感情の動

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    2020年09月13日