柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 横浜駅SF 全国版

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    面白かった!横浜駅SFのサイドストーリー的な全部繋がってる短編集。「京都」「群馬」「熊本」「岩手」。
    ヒロトに影響を与えた二条ケイジンの娘、ケイハがキセル同盟を立ち上げていく経過が面白かった。キセル同盟はてっきり、両端区間だけ払って、中間運賃を払わない不正乗車のキセルからきてると思っていたが、本書内に出てくる煙草密売業から由来していることになっている(もともと、語源はタバコのキセルで正解なんだが)。多分全部つながっているんだろうが、こういう設定や仕様がとても面白い。JR北海道のアンドロイド工作員のところも面白かったが、結局ユキエさんは話にしか出てこず、ユキエさんが主役の作品も読みたい。あと、サ

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    2022年01月22日
  • 未来職安

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    唐突ですが近未来が舞台の話です。
    あくまで個人の主観ですが、小説で「近未来」というとパッと思いつくのは、ディストピアとか、機械やコンピュータに支配されてるとか、荒廃した社会だとか(どんな小説を読んできたんやという話ですが)、ネガティブなイメージです。
    この小説の近未来は、なんて言うんでしょう、ほんとこのまま10年もすれば普通にこんな感じになってるかもって思えるほどの「身近さ」を感じさせられる近未来です。

    とはいえ、「暮らしの中の物事はほぼ自動化され、人間がやるべき仕事も激減した結果、国民の99%は〈消費者〉として、働かなくても国から支給される生活基本金で暮らしていける。残り1%が〈生産者〉と

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    2021年02月08日
  • オートマン(1)

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    横浜駅SFで物語設定のツマミを思いきり振り切った世界を書き出した著者が原作を書いた、ゾンビやフランケンシュタインの原理が産業として成立している世界線の現代の話。ストーリーの面白さだけでなく、設定の細かさにうなることしきり。超名作漫画の予感。

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    2021年01月31日
  • 横浜駅SF 全国版

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    増殖した横浜駅が本州を覆い尽くして170年が経過した未来の話。あまりにも突飛な設定なのだが、緻密に組み立て立てられた話なっている。発表された順番としては2作目だが、前作の20-30年前の時代の札幌、和歌山、四国、岩手、京都、群馬、博多の話。オーディブルで散歩/ドライブしながら聴くのにちょうど良いお話だった。

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    2021年01月03日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SF2巻。(と言っていいと思う。1冊目のスピンオフっていうよりは、横浜駅オデッセイの2冊目という感じ)

    またまたおもしろかった!
    そして、3巻も(書く気になってくれさえすれば)きっとある! この人ネタは絶対作ってる! っていうか仕込んでたし!と思った。

    この著者の描く人物がとても好きだなぁ、と思う。
    いや、人物の描き方が好き、の方が正しいかも。
    みんな自分に嘘がつけない人たちばかり(含アンドロイド)。

    前作を読んだ時から思っていたけど、ある人物について、もう一人の人間があれ?と思う瞬間、の描写にたまにドキっとすることがある。人間が二人以上いて初めて起こるある種の化学反応とか感情の動

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    2020年09月13日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    大変におもしろうございました。
    好きだなぁ、この人のセンス。

    まず、「18きっぷ」にクスッときてしまった。
    青春18きっぷって、確かにアングラ非常用アイテムっぽいよね、やたら安いけど自動改札通らないし日常使いしづらいあたりが。
    何にも知らない無垢な主人公が胡散臭いレジスタンス活動家から託される、という設定が説得力あって、おもしろい。

    エキナカやICoCarシステムもそうだけど、この著者はこういう言葉遊びが実に巧みで、読んでいて楽しかった。
    非常に高度な理科系知識に裏打ちされたパロディ。

    遊び心は言葉だけじゃなくて、些細な描写にも生かされていて、なんでもないところでニヤニヤしてしまう。

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    2020年09月05日
  • 横浜駅SF(2)

    購入済み

    面白かった

    サクラダファミリア状態の横浜駅をネタにしただけの色物と思いきや、なかなか面白かった

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    2018年05月11日
  • 人間たちの話

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    ディストピア(⇔ユートピア)の世界観を面白可笑しく書かれてる短編集です。ちなみに私、生まれてこの方、SFとはスペース・ファンタジーの略だと思ってましたが違うのですね⋯⋯。正しくは、サイエンス・フィクションらしいです。

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    2026年01月17日
  • まず牛を球とします。

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    科学、物理、SF、歴史と盛り沢山。
    短編なのに濃厚!
    面白かったり
    考えさせられたり、
    タイトルが物語る
    ただ柞刈湯葉さんの著書の作品が書店に少ない(泣)

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    2026年01月10日
  • 人間たちの話

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    久しぶりSF作品を読んだ
    突拍子の無さ、の中にきちんとリアリティがあって面白かった

    『冬の時代』と『記念日』がお気に入り

    表題作の主人公の様にマクロな視点(主人公はマクロ過ぎる気もするけど笑)を持てれば
    もう少し日常の細々した悩みから解放されるかも?と感じたり

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    2026年01月06日
  • 人間たちの話

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    名前は知りつつ、「AIとSF」内の短編も楽しく読んだが単著は初めて。「冬の時代」は「少女終末旅行」風(好きなディストピア漫画)、「たのしい超監視社会」は「1984年」風(筆者解説曰く冒涜的パスティーシュ)と若干既視感を感じながら、後半3作は新鮮でとても楽しい。著者が理系ということもありディテールの描写が説得力高いというより気持ち良い。よくここまで詰められるなぁと博識に感嘆しつつ、ちょっと皮肉っぽいメタ的な視点が刺さる。「No Reaction」の反作用がない(?)は突っ込みたくなるけど。

    読みやすい円城塔 (いつも理解が追いつかない...) という感じが好き。

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    2026年01月02日
  • まず牛を球とします。

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    ネタバレ

    この人の本二冊目だけどやっぱり好きだ。
    淡々としてて、でも冷たすぎず、普遍的なような感じがして好き。もうちょっと考えると、もしかしたら私の中のアカデミックなものに対するコンプレックスが良い具合に刺激されるのかもしれない。
    でもそんな嫌な見方は置いといても、"令和二年の箱男"は良い話だと思う。

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    2025年12月31日
  • まず牛を球とします。

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    さらっとしたユーモアとインテリの配合加減が好みだった。
    短編なのもあるけどいつまでも疲れず読んでいられそうな湿り気のない文章で、スルスル読んできたらたまにギクっとさせられる人間味がある。

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    2025年12月24日
  • 人間たちの話

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    SFって普段あんまり手に取らないんだけど、読んでみたら面白い…!
    ミステリとかとはまた違った魅力がありますな

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    2025年12月21日
  • まず牛を球とします。

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    ネタバレ

    たまに短編集を読むと疲れなくて楽しい。だいたいの話が、読み進めていくと、人間じゃなかったり、地球じゃなかったりで、思い込みで読んでいてはうまく読めないので、疑う癖がつく本。

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    2025年12月19日
  • まず牛を球とします。

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    まずタイトルのインパクトよ!
    目の付け所が一味も二味も違う異才の短編集。
    センスオブワンダーとはこういうものだよなー。

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    2025年12月13日
  • 人間たちの話

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    面白かった!好きなタイプのSFでした。
    どのお話も、その世界のごく一部、ひとときを切り抜いただけ、のようなショートストーリーで、どの世界もこれからも続いていきそうなところがとてもいい。
    私たちの今生きる世界とはちょっとだけ違う世界をちょろっと覗いて、おもしろ〜と呟いて、また現実に戻ってくる感じ。

    少女終末旅行っぽさがある「冬の時代」、ポップなSF感のある「宇宙ラーメン重油味」、主人公の考え方が面白い「人間たちの話」
    が特に好きだった。
    読み終わってから見る表紙のイラストがまた格別。

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    2025年12月05日
  • 人間たちの話

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    1.「たのしい超監視社会」がよかった
    監視社会といえば、ディストピアのようなイメージがあったがそれのパロディ的になっている面白さがあった。実際に現実に監視社会を構築しようとすると予算やリソースの問題もあるし1人の権力者が力でねじ伏せる感じではなく、相互監視社会になるのかもね。どんな環境でも慣れていって、たのしく過ごしていきたいね。

    2.なにかが起きそうで起きない
    「冬の時代」と「記念日」は何かが起きそうで起きない感じが勿体無いというか、なんというか。続きを読者にまかせて想像させる技法かもしれないが、、、普通に続きがあっても面白かったと思う。短編の良さでもあり、物足りなさでもあるかな。

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    2025年12月01日
  • まず牛を球とします。

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    とても斬新な小説だった。「スコットランドの黒羊」、「改暦」が、特に面白いと思った。
    本編を読み終わった後に、筆者による簡単なセルフ解説が書かれており、それも良かった。
    小学生の算数の問題などで見かける「直方体の太郎君」は、確かに凄まじくイビツではあるが、それを大人になるまでずっと頭にこびりつかせている筆者の執念?は、凄い。そうした感性だからこそ、こういう独特な世界が描けるんだろうと思った。(小学生の頃に算数オリンピックの問題に挑める理系頭であったことも、小説家としては多分特異的なんだろう。)

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    2025年11月27日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SFの続編。前作の続きではなくスピンオフ短編集。JR北日本のユキエさんの謎や冬戦争の詳細が明らかになる事は期待しないで読むのが吉。まったく明らかになりません…が、それはそれとて面白かったです。

    横浜駅SFの世界で生きるいろんな人(と、アンドロイド)のエピソードを中心に、「やっぱり生き物の目的って、自分自身が生存し続けることなんだよな」という当たり前な事を思い出させてくれる一冊だと思います。

    数日前まで國分功一郎先生の『暇と退屈の倫理学』を読んでたので、よいタイミングでした(笑)。

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    2025年11月24日