柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 人間たちの話

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    柞刈湯葉の作品は、どれも打率が高いと感じている。打席に立てば3割4分くらい打つバッターの印象だ。

    本作にしても短編集なのにどのお話にもオリジナリティがあり、SFだしエンタメでもある。

    小川哲に近いものを感じる。
    小川哲、柞刈湯葉、宮内悠介の3人は仲良くなれると思う(私とではなく、3人でという意味で)。実際、小川哲と宮内悠介は仲が良いらしい。

    兎に角、SF短編でサクッと楽しみたいなら読んでみると良い。

    星は3つ。3.7くらいある。

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    2025年06月01日
  • 人間たちの話

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    雪の世界とラーメンの話が好き!
    短編集だと続編が見たくなりますよねぇ…
    特に雪の世界!彼らはこのあとどんな道をゆくのだろう…

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    2025年05月25日
  • 人間たちの話

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    収録作の頭に用意されている冬の時代は僕の個人的体験と重なる部分があり、強く共鳴できた。
    全体的物足りなさを感じる。

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    2025年05月19日
  • ぬのさんぽ【タテヨミ】 第1話 こいつは可燃だな

    匿名

    購入済み

    ほのぼの

    ほのぼの系なのかな〜と思うような絵のタッチですがところがどっこいぜんぜん違ういろいろ考えさせられたかな。

    #深い

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    2025年05月16日
  • 横浜駅SF 全国版

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    1作目の方が好みではあるが、本作も退屈はしない。

    1作目は、横浜駅の増殖を舞台にエキナカの話が主だったが、本作は、横浜駅周辺の物語。スピンオフに近い。

    短編集のため、お話にあまり統一感がなく、満足度は低い。

    しかし、柞刈湯葉作品は、他のものも読んでみたいという気持ちに変わりはない。

    星は3つ。3.3くらいか。

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    2025年04月09日
  • 人間たちの話

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    宇宙人やテクノロジーといったワクワクあるいは恐々とするものにフォーカスするのがSFというジャンルの王道。
    にもかかわらず、<人間たちの話>とは、どういうことなんすか?
    という不可解な気持ちで読み始めた短編集。

    感想としてはたしかに、表題作もそれ以外の作品も、全編通して人間たちの話でした。

    氷河期の日本を旅する二人組、国による超監視下にあるのになぜか幸せそうな人々、宇宙開発に独自の冷めた目線で臨む研究者、異星人を相手にラーメンを作る料理人、部屋に現れたでかい岩と共同生活する青年、不透明人間にひたすらぼやいていく透明人間。

    世界観や設定のユニークさよりも、そこに生きている人間たちがどう思って

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    2025年03月18日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    読み終わった一番の印象は,これはキャラクターそのものを主軸とする小説だな,と思った.ストーリー自体はかなりぬるッとしていて,大きな盛り上がりがあるわけではないのだけれど,お話そのものではなく,お話を通して独特の価値観を持っている主人公自体の考え方を楽しむ感じで読んでいた.理屈っぽいキャラクターってのは世の中にたくさんあるけれども,ここまで科学的な考え方をする主人公ってのはなかなかいないように思う.そういう点で,柞刈湯葉っぽい小説だなと思って面白かった.

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    2025年01月23日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    タイトル通りの話。科学は幽霊を信じないのに幽霊は元々ヒトだから科学を信じている、しかも自分の生きていた頃の科学っていう設定が面白かった。盛り上がりには欠けるけど読みやすい。

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    2024年11月26日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    主人公は、「他人の気持ちがわからない」大学生。
    私は彼ほど頭は良くないが、人の気持ちがわからないところは似ていると思った。
    しかし、読んでいて気がついたのは、私は、「他人の気持ちがわからない」のではなく、「わかろうとしてこなかった」だけなのだと。
    他者を理解するふりはやめて、人に寄り添える人間になろうと思った。

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    2024年11月12日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    「駅周辺の何処かしらで工事が続きまくって、何時まで経っても終わらない様」を、無限増殖という形にして描いた「横浜駅SF」でデビューした柞刈さん初の非SF作品??
    と思いきや、しっかりSF的見地で非科学的な霊と向き合っています

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    2024年11月19日
  • 横浜駅SF 全国版

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    元々の本の方が面白かったため、期待が大きすぎました。
    なので、結論としては、“あまり面白く無かった“
    色々と話が終わってないので、更に続きが無いと困る(笑)なぁと思います。
    これだけ詳細に、とんでもない世界観を作ったんだから、まだまだこの設定で幾らでも物語はイケるはず。
    それぞれの読者の中に、それぞれの横浜駅の風景が既に出来上がっているので、是非是非、引き続き、駅構内で色んな事を起こして欲しいです。
    コレ、例えば翻訳して海外に出してもきっと共感出来ないし(例えば世界には、改札が無い所も沢山ある)、
    (新宿駅や渋谷駅でもなく、敢えて?)横浜駅って言う所も、微妙に読者のココロを掴んだ感は否めません

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    2024年08月25日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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     これは……理系こじらせ系? 「こじらせ」と言ったら文系の特権みたいなイメージがあったけれども、青春に文理の別なしということか。「学部を理由にするな」と作中の先生も言っているし。
     その前に、こじらせ=青春で合ってるのか? とにかく湯葉さんが、じゃなかった主人公の谷原豊さん(十九)が、彼なりの仕方で青春らしく悩んでる話だった。それならそれで、もっと青春風味のタイトルにしても良かったのでは、と思った。でもたぶん、「お前それ青春じゃん」と片付けられたくないのだろうな湯葉さん、じゃなかった谷原さんは。
     言い回しや思考回路が面白いなあ、とクスクスしながら読んだ。西田くんが良かった。

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    2024年07月20日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    一癖あるSFでおなじみの作家さんなのでミステリっぽい話を想像したのだけれど、そんなことはなく端的に言うならハートフルコメディかな。まあ、タイトルそのままですね。
    この手のお話は最後にオカルトっぽい事件が起きて、理系青年が考えを改める的な展開になるのが定番で、実際怪異っぽい事件は起きる。けれども主人公はそれが確かに怪異っぽいことは認めつつも、合理的に解釈可能だと判断してスタンスは変えない。これが痛快でありました。実際、起きたことを素直に受け止めてるだけなんだよね。

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    2024年07月19日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    はい、湯葉さんです!
    湯葉さん知ってます?

    『まずは牛を球とします。』の柞刈湯葉さんと言えばわかる人も多いかも

    ちょっと何を書いてるのかよくわからない作品も多いですが、湯葉さん大好きです!

    その湯葉さんの新作が出たのでこれもリクエストを出して速攻で手に取りました


    さっそく読み出して…??

    ん…??

    んん…??

    なんかいつもと違うぞ…??

    何を書いてるのかよくわからなことが多い湯葉さんなのに書いてあることがわかっちゃうぞ!w

    幽霊が見えず存在を信じてない理屈っぽい理系大学生がひいばあちゃんの葬式を経て、霊媒師と出会い、奇妙な”慰霊”のアルバイトを始めるという内容

    ちょっと不

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    2024年07月15日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    ネタバレ

    横浜駅の工事がずっと終わらないというところから
    着想を得たというSF小説。
    各地のJRや地名、スイカなどの名前もどんどん出てくるので
    発想は面白いけれど、どこかはらはらもする。
    オタク的な小ネタもあってだいぶライトな読み味。

    あとがきの「それでいいのかカドカワ」に笑った。

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    2024年04月28日
  • SF作家の地球旅行記

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    SF作家、柞刈湯葉さんの旅行記。著作が非常に面白いので、旅行記も気になって取ってみたのですが、これがなかなか興味深い内容で楽しく読めました。

    笑えたり感動したりといった物語性はほぼないのですが、著者本人が旅のライブ感を楽しんでいる様子が、こちら側にもリアリティを持って伝わってくる構成はお見事。そして、旅行記の随所に小説に取り入れたであろうアイデアの原石が転がっており、「あの作品のアイデアはこんなところで見つけていたのか!」といった、作者の頭を覗き込んでいるような面白さがありました。柞刈湯葉さんのファンには最高に楽しめる一冊だと思います。

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    2024年03月30日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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     pp.278-9の「補遺」による語彙解説を参照しつつ物語を紹介すると、西暦末期に大国間の連続的な戦争「冬戦争」が起き、その結果日本も「JR統合知性隊」という政治機能を委託された企業によって統治される社会になった(JRはJapan Rulerの略)。「横浜駅」はまるで生命体のように自己増殖を開始し(コンクリートが勝手に動いて?増殖し、エスカレーターなど駅施設がニョキニョキ生え始め)、そして本州の99%は横浜駅になった。駅の中は警察みたいな「駅員」と、「自動改札」というロボットに支配され、人々は脳内に埋め込まれたSuikaで管理されている、Suikaを持ってないと「強制排除」が実行されて駅の外、

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    2023年09月23日
  • SF作家の地球旅行記

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    モンゴルで馬乗ってみい。
    最後の2話の架空話は謎で、私は今なにを読んでんだろう...ってなったけど面白かった。

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    2023年06月19日
  • 横浜駅SF 全国版

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    シリーズ1の前段階のストーリーがほとんど。
    続いて読まなかったので、思い出せず消化不良感もあり。1を再読したい感。

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    2023年06月08日
  • SF作家の地球旅行記

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    普通なんだけどなんか言い回しが面白いので、読んでしまう不思議な旅行記。
    気負わずに旅をすると書かれていたが、まさにノンストレスで読めた。

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    2023年05月18日