柞刈湯葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SF作品集
短い話がたくさん収録されているのでサクサク読めた。文章にもクセがなく、読んでて引っ掛かりを感じるような小難しい文体ではないように思う。
「犯罪者には田中が多い」はテーマ性と、主人公の哀愁のあるキャラクターが親近感を覚えて良かった。結末も好き。
「数を食べる」は冒頭で示された『数と夢の話』という情報から思いもよらないほど、不思議におもしろく読めた。前半で出てきた何気ない文言がラストで効いてくる展開が好きなので、この本の中で一番好きかも。
「家に帰ると妻が必ず人間のふりをしています。」はタイトルの元ネタを知ってるので、それだけでクスッとしてしまった。話自体も、短いながら不穏さとおか -
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Posted by ブクログ
様々な舞台で繰り広げられていくSF短編集。それぞれ違った世界観で楽しい。
くすりとさせてくれる文体で読み心地もよく、あとがきによる解説も嬉しい。
さりげないオマージュが度々あって、気づけたときにより一層楽しくなる。
世界観の深さがよかった。『冬の時代』の温度計とか、『たのしい超監視社会』の細切りの会話とか。
『宇宙ラーメン重油味』のジローさんの正式名称のところが一番笑った。
『ノーリアクション』のオチが好き。ラーメンズのコント『不透明な会話』みたいで。
オマージュに気付けたと言う点において、ある程度読書を重ねてから読めてよかったと思う。読み終わった人と、「あそこあの作品のオマージュだよね」