柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 未来職安

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    ネタバレ

    所長は猫(スコ)。実質は副所長が経営している職安。働いている人は「生産者」、そうでない人は「消費者」と呼ばれる近未来で、ほとんどの仕事はAIが担い、人間は何の仕事をするかといえば妙なところに需要がある。ブルシットジョブとも言い切れない。ベーシックインカムのような制度が完全普及した社会は、主人公が働く理由を考えると、自立する権利という面で大いなる不安を覚えるが、小説としては楽しく読めた。

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    2023年07月09日
  • SF作家の地球旅行記

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    SF作家柞刈湯葉さんが2019年から2021年にかけてブログで書き溜めた旅行記エッセイ

    本書を読んで湯葉さんって旅行好きなんだなぁと知りました

    湯葉さんの旅行三大原則は「急がない」「頑張らない」「適度に地元に金落とす」だそうです

    で、そんな旅行好きの湯葉さんがまえがきに書いてます
    この旅行記は、観光ガイドには適さない
    旅先での笑えるトラブル話や心温まるエピソードも期待しない方がいい

    なので、湯葉ファンでなければ読まなくていいと思いますw
    けど、もし湯葉ファンなら読んでおくべきでしょう!
    エッセイでも湯葉ワールド炸裂ですよ!w

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    2023年06月30日
  • SF作家の地球旅行記

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    広告か書評かでこの本を知ったときに、全てが架空旅行記かと思いこんでいたため、実際の旅行記がスタートして戸惑った。とはいえ独特な面白さがあって好き。国内外編を経ての架空編はますます面白かった。

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    2023年01月31日
  • SF作家の地球旅行記

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    著者のTwitterのノリで小ネタ満載でサクサク読める旅行記。最後の二つは架空の旅行記で、こんなにスラスラと嘘つけるのすごいなと思ったが、小説家なのでむしろそれが本業なので当たり前だと気づいた。

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    2023年01月17日
  • SF作家の地球旅行記

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    非常に楽しく読ませていただきました♪

    文体が軽口をたたく感じで小気味よい。
    SF作家さんて、こんな感じなのかな?
    この人の他の本も読んでみたいかも。

    旅に対して身構えずに、軽やかなところが素敵だと思う。

    p204
    とにかく気負わない、頑張らないことが大事だ。

    私もそんな風に生きて、そんな風に旅をしたい。

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    2022年12月15日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SFのキャラクターや世界観が好きだったので楽しめた。スピンオフ的な位置付けなので、単体としては消化不良なところも残るけれど。

    ハイクンテレケ、シドウ、ケイハ、二ジョー、青目先生、ミイカ、大隈などが活躍。

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    2022年11月30日
  • 未来職安

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    「まず牛」の所でも述べたが、今後の柞刈作品の読書計画で迷っていた。が、迷いは即刻無くなっていた。いや、無くなったと言うよりも、加速している。このままでいくと、柞刈ロスが生まれる可能性があるので、ここは心を鬼にして現在読んでいるハヤカワ文庫JA「人間たちの話」で一区切りしたいと思っている。でもそれじゃだめだ。ここでハッキリと中断宣言する。それくらいの強い意志を持たないといけない。

    さて、本書は前職の県庁交通事故責任担当で責任を取らされて失職した後の話で、職安を使わずに職安で働くのも面白い設定。しかし、働かない人が99%の世界ってパラダイス。しかし「働く」という言葉の定義をどの様に設定するかによって、この働かない人=99%の世界に意外と近づいている。単に「働く」というものが労働に対して対価を得るのであればちょっと定義が広すぎる。「働く」という質を考えた数値で再評価する必要もある。ホワイトvsブルー、労働時間、管理vs被管理、生産性vs非生産性等の構成を考えただけでも、等価なのか非等価で労働強度といった数字の重みづけも違ってくる。

    人間が人間になる前の世界では働かない人=0%とすると、今世紀は働かない人が急増するのは間違いないだろう。しかし、働かない人の死亡率が高くなり、いくらAIが発達したとしても、働かない人=99%の世界にはなかなか到達できないのではないかと思う。人間は働く、というか生物は働くのだ。寄生虫だって寄生の対価が栄養とすると、仕事をしないと死んでしまう。生まれる前から一生分の栄養を所有しているのなら、寄生しなくても生きていける。でも、それって本当に寄生虫なの?つまり、働かない人間って本当に人間なの?働くという楽しみを失った人間って本当に人間なの?と、率直な感想が頭の中をよぎった。

    作者はさすが生物学研究者だけのことはあるな、と感心した作品でした。

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    2022年11月06日
  • 横浜駅SF 全国版

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    期待通りに面白かったのは間違いない。一応前作のスピンオフではあるけれど、登場人物が重複していること以外前作のストーリーの大枠に大きく関わっているわけではないので、同じ世界観を共有した独立した作品として楽しむことができる。

    コロポックル達がみんな個性的で魅力的なキャラクターだったな。彼らが出る話をもっと膨らませて書いてほしかった。特に岩手編、謎を謎のまま残して少し尻窄みな終わり方だったので中長編でもよかったのに…と思ってしまう。

    このユニバースの他の時代の話も見てみたい、例えば冬戦争終了直後とか。もしくは同時代の外国はどうなってるのか、とか。ということで続編を楽しみにしています。

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    2022年08月18日
  • 未来職安

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    面白かった!渡し鳥の想像図をついつい落書きしてしまう。
    装丁も星新一本っぽいが、内容もあの系統の読み応えというか、ええ感じでした。
    99%の「消費者」と1%の「生産者」、国民には厚生福祉省から生活基本金が支給されていて、労働する必要が全くない(人間の代わりにロボットやAIが働いている)、平成よりちょっと先の未来という時間設定のSF。基本生活費は支給されるとはいえ、一人暮らしは無理な金額で、世帯人数が多いほうが生活が楽になるというシステム。そんな世界で家族と離れて暮らしたい女性が、独りで暮らすために、卒後に就職し、辞職し(ここらへんの話もとても面白い)再就職した職安で起きる出来事のストーリーなんだが、結構あちこちに出てくる文章がぶっささる。
    P90
    ”厚福省の生活基本金は、ひとりで生きるには少し厳しい金額に設定されている。一方で家族をつくってまとまって住めば、いくらかの節約になる。
     だからみんな結婚して、子どもをつくって、人数分の生活基本金をもらう。
     そうやってこの国の人口は維持されている。
     ずっと昔から、まだ科学技術なんてものが生まれる前からこの国はそういう風に運営されていたらしい。普通の生き方をしていれば国からきちんと面倒をみてもらえるけど、そこからちょっとでも外れるとひどく面倒な事になる。だからみんな、寒い土地で身を寄せ合うように「普通」へ「普通」へと向かっていく。”
    p127
    ”「事務員?という事は、そちらも社会人の方ですか」
    「社会人?」
    と私が聞き返すと、
    「生産者の昔の言い方だよ」
    と大塚さんが小声で補足する。なんだそりゃ。まるで消費者は社会の構成員じゃないみたいじゃないか・ひどい言葉もあったものだ。”
    とても短くて読みやすいので、
    ランチタイムに1冊イケる系
    あ、そうそう、
    SNSは、EsEnEsという名前に置き換えられているんだが、
    SNSって日本語で書くとエスエヌエス、全部エでスタートするやん!
    という、ことに気づかされて、妙に興奮してしまった(なんやねん、それ)
    ローマ字表記すると、Eが3つ!(興奮)
    そんな感じで、久々に小学生か中学生ぐらいのころに
    戻った気がしました。こんな感じの作品めちゃ好きでした。
    (今も好きだと再確認した)

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    2022年02月08日
  • 横浜駅SF(1)

    購入済み

    ずっと気になってた

    以前立ち読みで、出だしだけ読んで、面白そうだな?っと思ったけど、当時は購入しなかった。
    それから、2年ぐらい忘れてて……。
    ある時ふと突然思い出した。
    廃墟のような崩壊した東京と、巨大な駅の中を歩き回る主人公。駅の中には簡単に入れなくて……海で老人と話してて「もう、行くよ」と別れを告げるシーン。バック1つだけ持って旅にでる主人公。
    そんな出だしで始まる作品なんだっけ?と悶々としてしまった。

    うろ覚えの本でもみつかる。約2万冊の書籍検索「Webcat Plus」

    というサイトで、うろ覚えの部分だけを文章入力して検索したら「横浜駅SF」が一覧の中にあった❗

    これだっ❗

    そしてマンガ版は、全3巻で完結してることも確認できたので、まとめて買って、一気に読みました❗

    なかなか面白かった。
    あとがきを読んで、元の小説版が気になった❗

    マンガと小説がどう違うかな?って。
    そして現在、小説版を読んでる最中だが、これもまた何年ぶりかにSF小説を読むきっかけとなった。
    ※最近ずっとビジネス本ばかりだったので、とても新鮮である(笑)

    マンガから小説という順番で読んでるおかげか、小説のイメージがしやすい。
    やはり、マンガより少し肉付け感が増しているので、マンガ版と小説版の読み比べするのも面白い作品です❗

    #ドキドキハラハラ #深い #シュール

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    2022年01月21日
  • 未来職安

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    人の仕事の多くがAIなどによって機械化され、ベーシックインカムによって働かないことが普通になった世界のお話。SFらしく皮肉を込めたギャグみたいなものもあるけど、実感としてはあり得る世界かなと思いました。
    主人公たちの仕事は仕事の斡旋ですが、職安という名称が残っているのも皮肉ですね。

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    2021年08月09日
  • 未来職安

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    ちょっと先の未来で、趣味で職安をしている人のお話。

    ベーシックインカムにより、働くことは義務ではなくなると、人々はどうなるのかってお話で、こんなこともあるのかもなと思える内容でした。
    人を見る目というか、表現の仕方が他の作者の方と違う気がして、何だか理系の人なのかな?って思って読んでたら、何となく自分に合っている作風なのでスラスラと入ってきて面白かった。(実際理系の方でした。)
    他の作品も読みたくなりました。

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    2021年08月02日
  • 横浜駅SF 全国版

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    本編で残された謎はあらかた遠回しに解決されたけど、消化不良感もあるなと思った。
    でも、こういう形だからこそ読み終わった後の余韻にひたれるのかも

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    2021年07月04日
  • 未来職安

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    時代設定が面白かったです。
    あまりにも機械化が進んだ社会で生産者と消費者それぞれの価値観が、独自の文化を遂げた日本で根付いていて不思議な感覚でした。

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    2021年02月22日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅が無限増殖し本州は完全浸食
    本州エキナカ生活圏、浸食防衛する北海道・九州という構図になっている世界のお話

    今巻は本編補足で各地の出来事が書かれている。
    JR北海道で制作された攻略アンドロイド、その他キャラが魅力的な良作でした。

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    2021年02月21日
  • オートマン(3)

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    せっかくの展開の盛り上がりの真っ最中に突然の最終回。連載された雑誌のイシューなのだとしたら、この話をストップさせた担当編集者を恨みたくなる。作者本人が意図的にこのように終わらせたのであれば、チャージ完了して続きを書いて欲しい。

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    2021年01月31日
  • 未来職安

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    時代がどんなに変わっても、きっと人はそんなに変わらない。
    生きる意味なんて、難しいことはあんまり真剣に考える必要ない。
    言葉の選び方が本当にすき。
    ネコッポイド欲しい。

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    2021年01月30日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜駅が自己増殖しはじめて数百年、ほぼ本州全域が横浜駅となり、人々は体内に埋め込まれたSuikaによってエキナカに管理されて住む。非Suika住民ヒロトはある男から『18きっぷ』と使命を託されエキナカへと旅を始める…。構内に線路が走るわけもなく移動は生成されるエレベーターや動く歩道。不正が行われれば自動改札がやってくる。富士山がどうなっているかとか、JR北日本やJR福岡との攻防等、ヒロトが最終的に何に向かっているか何が起こるのか、想像を巡らせながら夢中で読んだ。とにかく楽しかった!

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    2025年09月17日
  • 横浜駅SF 全国版

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    過去編って感じだった。
    この訳の分からない世界観に浸れるのはなかなかない経験で、また続編で楽しめて良かった。

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    2020年11月27日
  • 横浜駅SF 全国版

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    日本列島の駅状化にまつわる各地の様々。
    基本、前作の前日譚である短篇集で、世界観がよくわかる。
    で、謎というか…気になる事柄が増えた(笑)

    本州にわずかに残された駅状化してないとことか、大間崎の心霊スポットとか、JR北日本のユキエさんとか、残りのSK-789とか。
    定期的に新作読みたいなー。

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    2020年11月11日