柞刈湯葉のレビュー一覧
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全部は読んでいない。GENESISが雑誌になって、ノリの良さが前面に出た感じ。これもまた良いな。
ゲラゲラ笑った青崎有吾さんのメカくらりは別枠として、高山羽根子さん、笹原千波さん、の作品が特に好きだった。
■笹原千波『手のなかに花なんて』
肉体を捨てて情報人格として生きることを選べる世界。花と料理と。
■柞刈湯葉『記憶人シィーの最後の記憶』
あれ、なんかいまいちだった。
■宮西建礼『冬にあらがう』
いつもの宮西さんの、高校生が静かに世界を救うモノなのだが、AIが絡んできた。私いまいちまだ人工知能なるもののすごさがわかってなくて。やっぱ人間その程度のことも考えるのやめちゃだめじゃない?検索 -
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Posted by ブクログ
▼近未来の「職安」を舞台にしたSF連作短編。「働く」ということの意味合いが「エリートであること」になってしまっているなど、格差社会が突き抜けた設定で、一方で生活保護的セーフティーネットは「一応行き届いている」という設定なので、それほど胃液が逆流せずに読めます。
▼目黒さん、というのが「普通の常識」を持っている女性で語り部で、言ってみればワトソンさん。副所長の大塚さんというのが奇妙奇天烈な変人、中年男性キャラクターで、言ってみればホームズ役。
▼読み終わってしばらくすると、細部はともかくこのふたりのやりとりがとにかくほのぼのと面白かった、という後味だけがはっきり残っています。とっても好印象で -
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AIの暴走する未来の世界を描いたSF、といえばよくある設定なのだが、なんと暴走しているのは横浜駅。自己増殖する横浜駅が本州のほとんどを覆い尽くし、青函トンネルと関門海峡ではそれぞれJR北日本とJR福岡が徹底抗戦中(四国は陥落)(JRはJapan Rulersの略)。翔んで埼玉…ほどのご当地ネタはないまでも、身近な、あまりにも身近な題材で形作られるとんでもSFはパワーワードの嵐。
・スイカ=人体埋め込み式のID認証チップ。横浜駅(エキナカ)に住む六歳以上の人間はこれが無いと自動改札によって強制退出させられる。名称は「誰何」に由来する。
・直交座標偽装システム Imitation of Co -
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「行ったことのない場所に、特に理由もなく行きたくなる」
なんとなく移動したい人、および、そういう人の思考過程に興味がある人のためのエッセイである。
と、“はじめに”に書かれている。
もうここから笑えるんだけどwww
読者を面白がらせる文章ではなく、むしろ淡々としているのだけど、それがいちいち面白い。
青春18きっぷを使った「大人の18きっぷ旅行」が楽しそう。
コンセプトは「単なる正月の帰省」らしい。
貧乏学生ではなく大人だから、必要に応じて新幹線や飛行機も使うし、駅ナカで地ビールを飲んだりもする。
このゆるい感じが好きだなぁ。
湯葉さんは県境マニアらしい事や、バイク移動が好きな事も分かっ -
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「まず牛」の所でも述べたが、今後の柞刈作品の読書計画で迷っていた。が、迷いは即刻無くなっていた。いや、無くなったと言うよりも、加速している。このままでいくと、柞刈ロスが生まれる可能性があるので、ここは心を鬼にして現在読んでいるハヤカワ文庫JA「人間たちの話」で一区切りしたいと思っている。でもそれじゃだめだ。ここでハッキリと中断宣言する。それくらいの強い意志を持たないといけない。
さて、本書は前職の県庁交通事故責任担当で責任を取らされて失職した後の話で、職安を使わずに職安で働くのも面白い設定。しかし、働かない人が99%の世界ってパラダイス。しかし「働く」という言葉の定義をどの様に設定するかによ -
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期待通りに面白かったのは間違いない。一応前作のスピンオフではあるけれど、登場人物が重複していること以外前作のストーリーの大枠に大きく関わっているわけではないので、同じ世界観を共有した独立した作品として楽しむことができる。
コロポックル達がみんな個性的で魅力的なキャラクターだったな。彼らが出る話をもっと膨らませて書いてほしかった。特に岩手編、謎を謎のまま残して少し尻窄みな終わり方だったので中長編でもよかったのに…と思ってしまう。
このユニバースの他の時代の話も見てみたい、例えば冬戦争終了直後とか。もしくは同時代の外国はどうなってるのか、とか。ということで続編を楽しみにしています。 -
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面白かった!渡し鳥の想像図をついつい落書きしてしまう。
装丁も星新一本っぽいが、内容もあの系統の読み応えというか、ええ感じでした。
99%の「消費者」と1%の「生産者」、国民には厚生福祉省から生活基本金が支給されていて、労働する必要が全くない(人間の代わりにロボットやAIが働いている)、平成よりちょっと先の未来という時間設定のSF。基本生活費は支給されるとはいえ、一人暮らしは無理な金額で、世帯人数が多いほうが生活が楽になるというシステム。そんな世界で家族と離れて暮らしたい女性が、独りで暮らすために、卒後に就職し、辞職し(ここらへんの話もとても面白い)再就職した職安で起きる出来事のストーリーなん -
購入済み
ずっと気になってた
以前立ち読みで、出だしだけ読んで、面白そうだな?っと思ったけど、当時は購入しなかった。
それから、2年ぐらい忘れてて……。
ある時ふと突然思い出した。
廃墟のような崩壊した東京と、巨大な駅の中を歩き回る主人公。駅の中には簡単に入れなくて……海で老人と話してて「もう、行くよ」と別れを告げるシーン。バック1つだけ持って旅にでる主人公。
そんな出だしで始まる作品なんだっけ?と悶々としてしまった。
うろ覚えの本でもみつかる。約2万冊の書籍検索「Webcat Plus」
というサイトで、うろ覚えの部分だけを文章入力して検索したら「横浜駅SF」が一覧の中にあった❗
これだっ❗