柞刈湯葉のレビュー一覧

  • まず牛を球とします。
    昔、今、未来まで色々揃ったSF集。笑えるものから考えされられるものまで。今までちゃんとしたSFは星新一さんの作品でしか読んでいなかったので新鮮な気持ちで楽しむことが出来た。
  • まず牛を球とします。
    理系のSF短編集。設定のぶっ飛び具合がめちゃくちゃ面白い。表題作からして意味がわからない(褒めてる)
    表題作と「数を食べる」と「石油玉になりたい」と、最後の「ボーナス・トラック・クロモソーム」がおもしろかった。
  • まず牛を球とします。
    まず、タイトルで興味津々です。
    最初の印象は奇想で読ませる本、ちょっと長くした星新一というイメージでした。ところが中盤くらいから、どこか哲学的な印象も浮かんで来ました。発想の裏にあるものが見えて来て、どこか思索的なのです。
    最後が面白い。
    後書きが有り、自身が作品解題をした後に「サービス・トラック・...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    ということで一Qさんドハマリの柞刈湯葉さんを初読

    まずは、デビュー作『崎陽軒SF』です

    シュウマイ弁当販売を繰り返す〈崎陽軒の売店〉が、ついに自己増殖を開始。
    それから数百年ーーー横浜駅の99%が崎陽軒化した。

    〜巻末のあらすじより抜粋〜

    まぁ、あくまでこれはSFですのでね
    特に関東圏でお住...続きを読む
  • まず牛を球とします。
    SFというより理系小説と表現する方がしっくりきます。短編集。ボーナストラッククロモソームが好きです。
  • 紙魚の手帖Vol.04
    【ほんタメ】で、あかりんが紹介していたので気になって読んでみました。
    対談も面白く読めたけど、他の方々の掌編小説も色々読めて面白かった。
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    増殖する横浜駅。それに従い暮らすエキナカの人々と、主人公含む駅の外側の人々。
    ありえない世界観の中、それをさも当然のように進んでゆく冒険。小林泰三さんが好きな人にはドンピシャでは、と思う。私もとても面白く読めた。

    強いて言えばもっと登場人物達のその後が知りたい。特にJR北日本のアンドロイド達とか。
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    私の生まれた場所の子供のころ散々通った駅、それが拡張し日本中が横浜駅と化す。このシュチエーションにやられました。
    設定は最高、とにかくおもしろい。おすすめです。
  • まず牛を球とします。
    ニンギュラリティ(笑)
    SFを基本とした短編集。
    表題作は、証明問題の解の書き出しのようなユニークなタイトル。
    科学者としての知識をベースとしているが、文学的にも申し分なく、ストーリー的にも読ませる作品となっている。
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    緻密な設定がされていて、面白い。
    横浜駅の終わらない改修工事からそんな発想ができるというのがすごい。
    首都圏に住んでいるとよく使うものなどがモチーフになっているから、より面白いかも。
  • SF作家の地球旅行記
    広告か書評かでこの本を知ったときに、全てが架空旅行記かと思いこんでいたため、実際の旅行記がスタートして戸惑った。とはいえ独特な面白さがあって好き。国内外編を経ての架空編はますます面白かった。
  • SF作家の地球旅行記
    著者のTwitterのノリで小ネタ満載でサクサク読める旅行記。最後の二つは架空の旅行記で、こんなにスラスラと嘘つけるのすごいなと思ったが、小説家なのでむしろそれが本業なので当たり前だと気づいた。
  • まず牛を球とします。
    発想がすごすぎる!
    SF的な世界観。
    近未来もの。
    堪忍袋がキャパ超えた という言い方好き。
    3の味。にがくてウネウネしていて意外に柔らかく弾力がある。なんの味もしない。
    「石油玉になりたい」終わり方が優しくて感動。好き。
    交通事故がない未来。働かなくても良い世界いいなぁ。
    「家に帰ると妻が必ず人間...続きを読む
  • SF作家の地球旅行記
    非常に楽しく読ませていただきました♪

    文体が軽口をたたく感じで小気味よい。
    SF作家さんて、こんな感じなのかな?
    この人の他の本も読んでみたいかも。

    旅に対して身構えずに、軽やかなところが素敵だと思う。

    p204
    とにかく気負わない、頑張らないことが大事だ。

    私もそんな風に生きて、そんな風に...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    横浜駅が自己増殖するSF。意味不明なようで、そうとしか言えない。
    理解できない用語や仕組みも多かったが、全然流せる範囲のものばかりだしキャラクターが引っ張っていってくれるので難解な印象は一切なく読みやすい。
    終末は突然訪れるものではなく、ゆっくりと進行していく。そこには生きる人々がいて、流れる日常が...続きを読む
  • 横浜駅SF 全国版
    横浜駅SFのキャラクターや世界観が好きだったので楽しめた。スピンオフ的な位置付けなので、単体としては消化不良なところも残るけれど。

    ハイクンテレケ、シドウ、ケイハ、二ジョー、青目先生、ミイカ、大隈などが活躍。
  • 人間たちの話
    「冬の日」
    玉兎とか、廃墟で動き続ける警備ロボットとか、好きです。

    「たのしい超監視社会」
    笑える(笑えない)という気持ち。

    「人間たちの話」
    これは好きな話。
    突き放しているようでいて寄り添っている。

    「宇宙ラーメン重油味」
    科学オンチなので色々なことがよく分かっていないだけに、こんなスケー...続きを読む
  • 未来職安
    「まず牛」の所でも述べたが、今後の柞刈作品の読書計画で迷っていた。が、迷いは即刻無くなっていた。いや、無くなったと言うよりも、加速している。このままでいくと、柞刈ロスが生まれる可能性があるので、ここは心を鬼にして現在読んでいるハヤカワ文庫JA「人間たちの話」で一区切りしたいと思っている。でもそれじゃ...続きを読む
  • 横浜駅SF【電子特典付き】
    増殖する横浜駅、18きっぷで旅する主人公、Suicaのない人間は自動改札が捕らえて追放、JR北日本とJR福岡の横浜駅からの防衛戦、エスカレーターに覆われた富士山…。

    もうアイデアだけですごい。もっと硬派で読みにくいかと思ったのだけど、意外とスラスラ読める。この小説を読んだ後に横浜駅に行ったのだけど...続きを読む
  • SF作家の地球旅行記
    観光地めぐりより、気になるところ(主に国境や県境)に行き、乗れる乗り物にはできるだけ乗る!
    国内外の旅行記というより、柞刈先生の脳内を旅する記録かも?