柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    タイトルからしてよくわからないまま読み始めて、ああ、青春小説かなと思っていたら、さらに知らないところに連れて行かれる。そんな読書でした。

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    2025年02月09日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    無限に自己増殖する横浜駅に支配された日本列島。
    エキソトで生きてきた少年はエキナカで何を見るのか。
    地方民なので横浜駅の実態は知りませんが、無限自己増殖の発想は面白いですね。
    馴染みのある用語が異なる使われ方をしていて、これぞSFといったところでしょうか。
    でも最後の展開はちょっと強引だった気がw

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    2025年01月17日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    柞刈湯葉大先生の最新作、今更ながら、遅ればせながら、読みました。軽やかに、でも面白く、しっかりとの作風にいつものように安心して楽しみながら読んだ。やっぱ好きだなあ

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    2024年12月30日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅sfを再読したくなりました。
    個人的にはこちらの方が世界観がある程度わかっていたので、話がわかりやすかったです。

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    2024年12月17日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    初めて読む作家さん。面白かった。終盤失速気味だったのは残念だが途中までは文句無し。会話の内容が、主人公の理屈っぽくて少し醒めたキャラを反映して、良い感じなのだ。

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    2024年12月03日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    H

    購入済み

    「幽霊存在を信じない理系大学生」というと、単純に信じていないように思われるのですが、所謂「幽霊と考えられること」を論理的に捉えることで、幽霊でないと思っている大学生を主人公とする小説です。
    オカルトでもないし、単純な青春小説でもなく、心理小説的なもので、楽しく一気に読みました。

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    2024年10月12日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    柞刈湯葉マラソン三冊目。
    今作もおもしろかった!
    最後まで幽霊がいるいないではなく、"ハルさんを信じている"、で紡がれるのがいい。ジェントル・ゴースト・ストーリーという紹介文が素敵で、かつゴーストの本質が死者そのものでなく街の記憶、人の記憶、人と人のあいだで蓄積される記憶、として現れているのが良かった。
    幼なじみとのエピソードのひとつひとつが愛らしく、子ども時代の思い出でしかなかった"埋蔵金"が物語に絡み訪れる終幕のなんとも爽やかなこと。
    柞刈湯葉は男と男書くの上手いですね。

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    2024年09月11日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    面白かった。推定100歳以上だけど40歳くらいにしか見えない霊媒師のハルさんと、その仕事を手伝う理系大学生の話。主人公は幽霊については全く信じてないんだけど、ハルさんを真っ向から否定するわけではなく、自分なりにロジックに落とし込もうとする。その過程が面白い。
    途中霊媒の仕事を目撃された女性が登場するんだけど、その彼女と主人公の会話が抜群に面白かったです。

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    2024年09月07日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「幽霊」を信じない理系大学生の主人公が、幽霊は普通に存在するという価値観を持つ霊媒師と出会い、「幽霊」について考えるなかで、人というものの存在、人と人の社会的関係について考えを巡らせる物語。

    真面目で勉強はできるけれど、そのせいもあってか自分の世界観や思考の軸がハッキリとしている主人公は、どこか他者の心情を読み取るのが下手で、「人の気持ちの分からないやつ」と友人に言われてしまうほど、、、

    そんな主人公が「霊媒師のバイト」として雇われるなかで、亡くなった人と今生きる人との関係に考えを巡らせ、

    『人はみんな、誰かとの関係、会話の中で、自分の存在を社会に刻み込んできたのだ。』

    と腹落ちしてい

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    2024年09月02日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

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    さて、豊とハルさん、どっちが実数軸でどっちが虚数軸なのか、と思ったりした。
    普通ならハルさんが虚数、なんだろうけど、人情が判らない豊が虚数という見方も無くはない、かな、と。
    で、続編があるなら、90度回転したりするのかな、と。(回転させるマトリクスがサクラになるのか、それとも、高野さんになるのか)

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    2024年08月30日
  • SF作家の地球旅行記

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    面白かった!!
    いま一番好きな日本人作家は、と聞かれたらこの人かも。
    旅行記はそんなに好きなジャンルじゃないけど、ご本人にとても興味があるので読んでみた。

    予想をはるかに上回って面白かった。普通の日常エッセイも読みたい。ものすごく読みたい。有料でそういうのを配信されているらしいけれどできれば本でまとめて読みたい。

    全部おもしろかったけど、やっぱりカナダ編、モンゴル編の海外ものが特におもしろかったな。
    旅先でユニークな体験をした、とかいうことよりも、その体験についての考察がコテコテの理系目線なので、私には思いもよらない方向に深掘りされていて楽しい。一緒に旅行して、延々と喋りを聞けたらいいのに

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    2024年08月11日
  • SF作家の地球旅行記

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    SF作家、柞刈湯葉の旅行記。

    国内、海外問わず、さまざまな場所を旅行するエッセイ集。というとよくある旅行記に聞こえるが、そこはSF作家。

    目的は観光地化された遺跡でも美食でもなく、国境だったり地磁気逆転の記録された地層だったり、電車に乗ること自体だったりと常軌を逸している。鉄道だけに。
    氏の小説と同じ軽妙な語り口でのあてのない旅の記録をみていると、自分も特に無意味にアイスランド行ってトナカイでも食べるか…とか、思えてくる。たぶんいかないけど。インドア派なので。

    インドア派だけど旅には憧れる、けど観光地にはそんな興味無いあなたへの一冊。

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    2024年08月06日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    無限に広がる横浜駅。管理される人間。駅の外からエキナカに侵入したヒロトは、ある使命を託される。
    面白い。あれがこうだったらどうなるか。そんな思考の実験遊戯が、SFの面白さなのだろう。
    あちこちに物語の種を残したままなので、そこから想像の芽も伸びます。

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    2024年06月23日
  • 横浜駅SF 全国版

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    ネタバレ

    前作と作りは同じ、話の補完がメインなので目新しい感じが少ないのが残念。
    でも面白い。
    1つだけものすごく期待したけどガッカリしたのは岩手編、ネップシャマイがサマユンクルとヤイエユカルの捜索をしていると遂に見つけ出し…という話。これがもし仲間のボディをツギハギし、話し方までコピーしてなりすましていたなんて話だったら最高なのに!と思っちゃった、途中までそう思ってたけど案外普通。
    期待通りというか、普通です

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    2024年06月17日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    ネタバレ

    いやー!面白い!
    ラノベ枠なのが信じられない、キャラの性格とかがそうなのかな。
    キノの旅っぽいなと感じる部分もあるし、バイクに銃も出てくるし。
    主人公以外の行きつく先を終わりまで描かないのもよかった。全部にオチをつけられても困るというか、先が広がってていい。
    続編の全国版もあるのでそっちも楽しみ

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    2024年06月11日
  • 紙魚の手帖Vol.12

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     全部は読んでいない。GENESISが雑誌になって、ノリの良さが前面に出た感じ。これもまた良いな。
     ゲラゲラ笑った青崎有吾さんのメカくらりは別枠として、高山羽根子さん、笹原千波さん、の作品が特に好きだった。

    ■笹原千波『手のなかに花なんて』
    肉体を捨てて情報人格として生きることを選べる世界。花と料理と。
    ■柞刈湯葉『記憶人シィーの最後の記憶』
    あれ、なんかいまいちだった。
    ■宮西建礼『冬にあらがう』
    いつもの宮西さんの、高校生が静かに世界を救うモノなのだが、AIが絡んできた。私いまいちまだ人工知能なるもののすごさがわかってなくて。やっぱ人間その程度のことも考えるのやめちゃだめじゃない?検索

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    2024年05月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    面白かった。Wikipedia ではこの作品はライトノベルとされているけどそうなのかな。普通にロードムービー的SFとして楽しめた。設定の緻密な馬鹿馬鹿しさの面白さとなんとなく寂しさを感じる文体というか雰囲気が好き。短編集の人間たちの話の中の「冬の時代」と通じる人気のない荒野(この場合はそれがエキナカだったり四国の無法地帯だったりするわけだけど)をいく感じがよい。色々と回収されていないキャラクターや伏線が多いところが気になる。

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    2024年05月17日
  • 未来職安

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    ▼近未来の「職安」を舞台にしたSF連作短編。「働く」ということの意味合いが「エリートであること」になってしまっているなど、格差社会が突き抜けた設定で、一方で生活保護的セーフティーネットは「一応行き届いている」という設定なので、それほど胃液が逆流せずに読めます。

    ▼目黒さん、というのが「普通の常識」を持っている女性で語り部で、言ってみればワトソンさん。副所長の大塚さんというのが奇妙奇天烈な変人、中年男性キャラクターで、言ってみればホームズ役。

    ▼読み終わってしばらくすると、細部はともかくこのふたりのやりとりがとにかくほのぼのと面白かった、という後味だけがはっきり残っています。とっても好印象で

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    2024年04月14日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    自分たちで管理をしていた人工的な環境が、拡大して世界そのものになり、自分達の脅威となる。
    自分が毎日利用している駅という施設だからこそ身近に感じ、18切符など知っているアイテムがうまくその世界に落とし込まれている事に感心した。
    毎日の駅内を歩く時間が少し楽しくなった。

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    2024年03月24日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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     AIの暴走する未来の世界を描いたSF、といえばよくある設定なのだが、なんと暴走しているのは横浜駅。自己増殖する横浜駅が本州のほとんどを覆い尽くし、青函トンネルと関門海峡ではそれぞれJR北日本とJR福岡が徹底抗戦中(四国は陥落)(JRはJapan Rulersの略)。翔んで埼玉…ほどのご当地ネタはないまでも、身近な、あまりにも身近な題材で形作られるとんでもSFはパワーワードの嵐。

    ・スイカ=人体埋め込み式のID認証チップ。横浜駅(エキナカ)に住む六歳以上の人間はこれが無いと自動改札によって強制退出させられる。名称は「誰何」に由来する。

    ・直交座標偽装システム Imitation of Co

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    2024年02月17日