柞刈湯葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SFとは想像力を広げるものだ。著者の方の見える世界には脱帽でまだ私の頭は狭いものだと気付かされ、同時に自分だけの世界ではないことに改めて感じる。
監視社会をテーマに書かれたものは今の自分の常識を考えなおさせてくれる気づきになった。
どれもそうだが基本的には楽しく読めて読んだ後に深さを感じられる、自分の中でこのような世界となれば自分はどう感じるのだろうか?どう生きるのだろうか?と反芻できるものは、とても良い作品に出会えたのだろうと思う。
科学的なことが多く書かれているものもあって、そこは物語よりそっちに引っ張られることもあったので読むためには科学的な知識があればより楽しめるんだろうなとも思った。 -
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購入済み
「幽霊存在を信じない理系大学生」というと、単純に信じていないように思われるのですが、所謂「幽霊と考えられること」を論理的に捉えることで、幽霊でないと思っている大学生を主人公とする小説です。
オカルトでもないし、単純な青春小説でもなく、心理小説的なもので、楽しく一気に読みました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「幽霊」を信じない理系大学生の主人公が、幽霊は普通に存在するという価値観を持つ霊媒師と出会い、「幽霊」について考えるなかで、人というものの存在、人と人の社会的関係について考えを巡らせる物語。
真面目で勉強はできるけれど、そのせいもあってか自分の世界観や思考の軸がハッキリとしている主人公は、どこか他者の心情を読み取るのが下手で、「人の気持ちの分からないやつ」と友人に言われてしまうほど、、、
そんな主人公が「霊媒師のバイト」として雇われるなかで、亡くなった人と今生きる人との関係に考えを巡らせ、
『人はみんな、誰かとの関係、会話の中で、自分の存在を社会に刻み込んできたのだ。』
と腹落ちしてい