柞刈湯葉のレビュー一覧

  • 人間たちの話

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    名前は知りつつ、「AIとSF」内の短編も楽しく読んだが単著は初めて。「冬の時代」は「少女終末旅行」風(好きなディストピア漫画)、「たのしい超監視社会」は「1984年」風(筆者解説曰く冒涜的パスティーシュ)と若干既視感を感じながら、後半3作は新鮮でとても楽しい。著者が理系ということもありディテールの描写が説得力高いというより気持ち良い。よくここまで詰められるなぁと博識に感嘆しつつ、ちょっと皮肉っぽいメタ的な視点が刺さる。「No Reaction」の反作用がない(?)は突っ込みたくなるけど。

    読みやすい円城塔 (いつも理解が追いつかない...) という感じが好き。

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    2026年01月02日
  • まず牛を球とします。

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    ネタバレ

    この人の本二冊目だけどやっぱり好きだ。
    淡々としてて、でも冷たすぎず、普遍的なような感じがして好き。もうちょっと考えると、もしかしたら私の中のアカデミックなものに対するコンプレックスが良い具合に刺激されるのかもしれない。
    でもそんな嫌な見方は置いといても、"令和二年の箱男"は良い話だと思う。

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    2025年12月31日
  • まず牛を球とします。

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    さらっとしたユーモアとインテリの配合加減が好みだった。
    短編なのもあるけどいつまでも疲れず読んでいられそうな湿り気のない文章で、スルスル読んできたらたまにギクっとさせられる人間味がある。

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    2025年12月24日
  • 人間たちの話

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    SFって普段あんまり手に取らないんだけど、読んでみたら面白い…!
    ミステリとかとはまた違った魅力がありますな

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    2025年12月21日
  • まず牛を球とします。

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    ネタバレ

    たまに短編集を読むと疲れなくて楽しい。だいたいの話が、読み進めていくと、人間じゃなかったり、地球じゃなかったりで、思い込みで読んでいてはうまく読めないので、疑う癖がつく本。

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    2025年12月19日
  • まず牛を球とします。

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    まずタイトルのインパクトよ!
    目の付け所が一味も二味も違う異才の短編集。
    センスオブワンダーとはこういうものだよなー。

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    2025年12月13日
  • 人間たちの話

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    面白かった!好きなタイプのSFでした。
    どのお話も、その世界のごく一部、ひとときを切り抜いただけ、のようなショートストーリーで、どの世界もこれからも続いていきそうなところがとてもいい。
    私たちの今生きる世界とはちょっとだけ違う世界をちょろっと覗いて、おもしろ〜と呟いて、また現実に戻ってくる感じ。

    少女終末旅行っぽさがある「冬の時代」、ポップなSF感のある「宇宙ラーメン重油味」、主人公の考え方が面白い「人間たちの話」
    が特に好きだった。
    読み終わってから見る表紙のイラストがまた格別。

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    2025年12月05日
  • 人間たちの話

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    1.「たのしい超監視社会」がよかった
    監視社会といえば、ディストピアのようなイメージがあったがそれのパロディ的になっている面白さがあった。実際に現実に監視社会を構築しようとすると予算やリソースの問題もあるし1人の権力者が力でねじ伏せる感じではなく、相互監視社会になるのかもね。どんな環境でも慣れていって、たのしく過ごしていきたいね。

    2.なにかが起きそうで起きない
    「冬の時代」と「記念日」は何かが起きそうで起きない感じが勿体無いというか、なんというか。続きを読者にまかせて想像させる技法かもしれないが、、、普通に続きがあっても面白かったと思う。短編の良さでもあり、物足りなさでもあるかな。

    3.

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    2025年12月01日
  • まず牛を球とします。

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    とても斬新な小説だった。「スコットランドの黒羊」、「改暦」が、特に面白いと思った。
    本編を読み終わった後に、筆者による簡単なセルフ解説が書かれており、それも良かった。
    小学生の算数の問題などで見かける「直方体の太郎君」は、確かに凄まじくイビツではあるが、それを大人になるまでずっと頭にこびりつかせている筆者の執念?は、凄い。そうした感性だからこそ、こういう独特な世界が描けるんだろうと思った。(小学生の頃に算数オリンピックの問題に挑める理系頭であったことも、小説家としては多分特異的なんだろう。)

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    2025年11月27日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SFの続編。前作の続きではなくスピンオフ短編集。JR北日本のユキエさんの謎や冬戦争の詳細が明らかになる事は期待しないで読むのが吉。まったく明らかになりません…が、それはそれとて面白かったです。

    横浜駅SFの世界で生きるいろんな人(と、アンドロイド)のエピソードを中心に、「やっぱり生き物の目的って、自分自身が生存し続けることなんだよな」という当たり前な事を思い出させてくれる一冊だと思います。

    数日前まで國分功一郎先生の『暇と退屈の倫理学』を読んでたので、よいタイミングでした(笑)。

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    2025年11月24日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    自己増殖する横浜駅と、エキナカの住民と、改札外の住民と、横浜駅に侵食されていない地域の住民。
    発想があまりにも突飛でありながら、自己増殖の論理そのものだったり、エキナカの統治システムだったり、なるほどと思わせる。
    おもしろくて夜中に一気読みしてしまった。

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    2025年11月23日
  • 横浜駅SF 全国版

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    キセル同盟の成立と瓦解が語られる「瀬戸内・京都編」、工作員アンドロイドの思索を巡る「岩手編」などを含む「横浜駅SF」前日譚。

    各地で独自に構築された社会システムや工作員アンドロイドの内面などが語られ、より世界観がクリアになった一作。明晰な文章や緻密な設定も相まって個人的にかなり好みの作風。

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    2025年11月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜駅が無限増殖を始め人類を支配した世界を、駅ソト育ちの主人公が「18きっぷ」で5日間の旅をする、なんとも不思議なSF。横浜駅にはちょいちょい行くので、「あの横浜駅がねぇ〜」と感慨深いものが…別にないですが、世界観が面白くて結構ハマりました(笑)。

    「私、今、横浜駅が無限増殖して人間を支配する話、読んでるんだよ〜」と人に話すのが、まず楽しいです。

    カクヨムからうまれたライトノベル…になるのですかね?主人公のキャラクター性がそこまで強くなくて、かわりに世界観の構成が秀逸で、読み味としては星新一さんの小説に似てる気がします。ラノベのノリを期待すると裏切られるかも。…偏見?

    細かい謎が明らかに

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    2025年11月01日
  • 人間たちの話

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    著者の作品を初めて読みました。ラノベタッチで読みやすく、短編ごとに設定が凝っていてそれぞれもっと読みたかったです。
    漫画化するといいかも? 他の作品も読んでみたくなりました!

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    2025年10月19日
  • まず牛を球とします。

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    異星モノ、歴史改変モノ、謎の技術、はたまた改暦のように純粋にSFというよりも、この世界のあり方を考察させるような作品まで、まさにごった煮。色々な料理を味わえた。

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    2025年10月05日
  • 人間たちの話

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    SFの短篇ってアイディア勝負な世界だと思ってて、「たのしい超監視社会」はその面では秀逸だった。
    他はアイディアとしては普通だけど、作者の生物学的な視点からみた人間に対する解釈とか考え方が結構おもしろかった。

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    2025年09月27日
  • まず牛を球とします。

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    ショートショートとまではいかないけど、短い話を束ねた短編集。表題作からしても牛を球にして工場で生産するって発想が面白い。
    個人的に刺さったのは「沈黙のリトルボーイ」。これは広島に投下された原爆が起爆せず、不発弾として産業奨励館(現在の原爆ドーム)に突き刺さり、それを不発弾処理として解体しようというお話。広島の方々のいろいろな感情があるので難しいとは思いますが、もっと深掘りして膨らませて一本の映画にできそうとおもいました。

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    2025年09月12日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    自己増殖を繰り返し本州を覆い尽くした横浜駅。生体認証システムSuikaを用いて部外者を排除する自動改札。入手した18きっぷを使ってエキナカへの進入を試みる青年。密かに潜入しているJR北日本の工作員たち。横浜駅との攻防を続けているJR福岡。
    などなど、魅力的なガジェットに満ちたディストピアSF。

    作者自身が言及しているように椎名誠の「アド・バード」の影響が感じられるが、ロードムービー的な「アド・バード」に対して、より正攻法なエンターテイメント作品に仕上がっている。
    SFに抵抗が無いなら一読に値する傑作。

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    2025年08月30日
  • SF作家の地球旅行記

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    ずっと気になってた作家さん
    言葉選びが巧みで旅行記なのに小説を読んでいるかのような読みごたえ
    伏線があったり、へぇ、と思うような豆知識もあったり。
    真似したい旅行もたくさんあったしモンゴルとか楽しそうでいつか行ってみたい
    ラスト2編の架空編は未来のこうなったらいいなとifの世界線でどっちも好きだった。
    SFなんとなく苦手意識あるけど挑戦してみたい。

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    2025年08月16日
  • 人間たちの話

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    「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」という短編のタイトルから、奇抜でブッ飛んでるハイテンションな短編集を期待しましたが、どちらかというと、しっとりと落ち着いた感じの作品集でした。

    しみじみと一番好きだなぁと思ったのは表題作の「人間たちの話」。(当初期待していたような)楽しい気持ちになる話ではないのですが。著者の柞刈湯葉先生は元・生物学者なのだとか。物語の主人公が「地球外生命体が発見されるとしたら、そこは会議室だろうな」(うろ覚え)みたいなことを考えてるのが、リアルな感じしました(笑)。

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    2025年08月16日