柞刈湯葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからして面白そうだった。
この話の最も面白い点は
「幽霊を信じていないまま、物語が進んでいく」
というところではなかろうか。
こういった類の話だと、
『類まれな霊媒の実力をまざまざと見せつけられて、
科学的には到底あり得ない話だけれども、
どうしたって納得する他ない』みたいになって、
バディ感が生まれる…というのがセオリーな気がするが、
この話に限っては最初から最後まで彼の主張が一貫していて
全くぶれることがない。
途中一般人ならやっぱいるんじゃない?となりそうなところも
華麗にスルーしていたまま、かといって斜に構えるでもなく、
物語が進行していくので、読み手としては
どっちのスタ -
Posted by ブクログ
無秩序に自己増殖する横浜駅に本州がほぼ飲み込まれて数世紀。ひょんなことからヒロトは横浜駅が秘匿する「42番出口」へと赴く。
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先に「全国版」を読んでしまっていた本作なので、読んでいて先に答えを見てから問題を解くような気持ちになってしまった。その点はちょっと残念だったのだけど、十分に面白かった。特に最後に畳み掛けるように謎が解かれていく部分はなかなかのカタルシスだった。
しかし横浜駅ば無限に増殖していくとかいうぶっ飛んだ設定をよく考えてくれたもので、そこから広がる世界観にはどっぷりとハマらせてもらった。楽しい時間だった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルを見て面白そうだなと思って読みました。
幽霊を信じない主人公だが、アルバイトの雇い主のハルさんが実はハルさんの娘のモモコがハルさん自身の身体にを降霊させていただけで、本当のハルさんは30年前に亡くなっていたことが分かった時に涙が出てきたシーンが印象的だった。
ほんとうのハルさんに主人公は会ったこともないし、主人公は幽霊を信じないので、主人公があっていたハルさんという人は、結局娘のモモコがハルさんのようにうまく演技をしているか、精神病で多重人格になっているだけ。と頭では思っているのに、ほんとうのハルさんがもうこの世にはいないとわかって悲しんでいる。
理系の理屈っぽい性格の人であっても -
Posted by ブクログ
小川哲さんの帯に面白い!と書いてあり半信半疑で購入し、読んだが間違いなく面白かった。
表題作はじめ、柞刈湯葉さんの頭の構造の異次元的な着想力に驚愕とした。
そもそも地頭が良いのかもしれないが、科学とフィクションが組み合わさり、SFなのだが日常的な問いの深みを突き詰めると、物語はこうも面白くなるのかと感じた。
令和2年の箱男という安部公房の現代版の話もあったり、まさにそういう系統が好きな人には刺さるし、頓珍漢の中に物事の本質が隠れているような複雑な面白さを体感したい人にはおすすめ。
柞刈湯葉さんの他作品も必ず読みたい。
そして小川哲さんに感謝を述べたい。