柞刈湯葉のレビュー一覧

  • まず牛を球とします。

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    まずタイトルのインパクトよ!
    目の付け所が一味も二味も違う異才の短編集。
    センスオブワンダーとはこういうものだよなー。

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    2025年12月13日
  • 人間たちの話

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    面白かった!好きなタイプのSFでした。
    どのお話も、その世界のごく一部、ひとときを切り抜いただけ、のようなショートストーリーで、どの世界もこれからも続いていきそうなところがとてもいい。
    私たちの今生きる世界とはちょっとだけ違う世界をちょろっと覗いて、おもしろ〜と呟いて、また現実に戻ってくる感じ。

    少女終末旅行っぽさがある「冬の時代」、ポップなSF感のある「宇宙ラーメン重油味」、主人公の考え方が面白い「人間たちの話」
    が特に好きだった。
    読み終わってから見る表紙のイラストがまた格別。

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    2025年12月05日
  • 人間たちの話

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    1.「たのしい超監視社会」がよかった
    監視社会といえば、ディストピアのようなイメージがあったがそれのパロディ的になっている面白さがあった。実際に現実に監視社会を構築しようとすると予算やリソースの問題もあるし1人の権力者が力でねじ伏せる感じではなく、相互監視社会になるのかもね。どんな環境でも慣れていって、たのしく過ごしていきたいね。

    2.なにかが起きそうで起きない
    「冬の時代」と「記念日」は何かが起きそうで起きない感じが勿体無いというか、なんというか。続きを読者にまかせて想像させる技法かもしれないが、、、普通に続きがあっても面白かったと思う。短編の良さでもあり、物足りなさでもあるかな。

    3.

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    2025年12月01日
  • まず牛を球とします。

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    とても斬新な小説だった。「スコットランドの黒羊」、「改暦」が、特に面白いと思った。
    本編を読み終わった後に、筆者による簡単なセルフ解説が書かれており、それも良かった。
    小学生の算数の問題などで見かける「直方体の太郎君」は、確かに凄まじくイビツではあるが、それを大人になるまでずっと頭にこびりつかせている筆者の執念?は、凄い。そうした感性だからこそ、こういう独特な世界が描けるんだろうと思った。(小学生の頃に算数オリンピックの問題に挑める理系頭であったことも、小説家としては多分特異的なんだろう。)

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    2025年11月27日
  • 横浜駅SF 全国版

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    横浜駅SFの続編。前作の続きではなくスピンオフ短編集。JR北日本のユキエさんの謎や冬戦争の詳細が明らかになる事は期待しないで読むのが吉。まったく明らかになりません…が、それはそれとて面白かったです。

    横浜駅SFの世界で生きるいろんな人(と、アンドロイド)のエピソードを中心に、「やっぱり生き物の目的って、自分自身が生存し続けることなんだよな」という当たり前な事を思い出させてくれる一冊だと思います。

    数日前まで國分功一郎先生の『暇と退屈の倫理学』を読んでたので、よいタイミングでした(笑)。

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    2025年11月24日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    自己増殖する横浜駅と、エキナカの住民と、改札外の住民と、横浜駅に侵食されていない地域の住民。
    発想があまりにも突飛でありながら、自己増殖の論理そのものだったり、エキナカの統治システムだったり、なるほどと思わせる。
    おもしろくて夜中に一気読みしてしまった。

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    2025年11月23日
  • 横浜駅SF 全国版

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    キセル同盟の成立と瓦解が語られる「瀬戸内・京都編」、工作員アンドロイドの思索を巡る「岩手編」などを含む「横浜駅SF」前日譚。

    各地で独自に構築された社会システムや工作員アンドロイドの内面などが語られ、より世界観がクリアになった一作。明晰な文章や緻密な設定も相まって個人的にかなり好みの作風。

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    2025年11月18日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    横浜駅が無限増殖を始め人類を支配した世界を、駅ソト育ちの主人公が「18きっぷ」で5日間の旅をする、なんとも不思議なSF。横浜駅にはちょいちょい行くので、「あの横浜駅がねぇ〜」と感慨深いものが…別にないですが、世界観が面白くて結構ハマりました(笑)。

    「私、今、横浜駅が無限増殖して人間を支配する話、読んでるんだよ〜」と人に話すのが、まず楽しいです。

    カクヨムからうまれたライトノベル…になるのですかね?主人公のキャラクター性がそこまで強くなくて、かわりに世界観の構成が秀逸で、読み味としては星新一さんの小説に似てる気がします。ラノベのノリを期待すると裏切られるかも。…偏見?

    細かい謎が明らかに

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    2025年11月01日
  • 人間たちの話

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    著者の作品を初めて読みました。ラノベタッチで読みやすく、短編ごとに設定が凝っていてそれぞれもっと読みたかったです。
    漫画化するといいかも? 他の作品も読んでみたくなりました!

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    2025年10月19日
  • まず牛を球とします。

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    異星モノ、歴史改変モノ、謎の技術、はたまた改暦のように純粋にSFというよりも、この世界のあり方を考察させるような作品まで、まさにごった煮。色々な料理を味わえた。

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    2025年10月05日
  • 人間たちの話

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    SFの短篇ってアイディア勝負な世界だと思ってて、「たのしい超監視社会」はその面では秀逸だった。
    他はアイディアとしては普通だけど、作者の生物学的な視点からみた人間に対する解釈とか考え方が結構おもしろかった。

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    2025年09月27日
  • まず牛を球とします。

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    ショートショートとまではいかないけど、短い話を束ねた短編集。表題作からしても牛を球にして工場で生産するって発想が面白い。
    個人的に刺さったのは「沈黙のリトルボーイ」。これは広島に投下された原爆が起爆せず、不発弾として産業奨励館(現在の原爆ドーム)に突き刺さり、それを不発弾処理として解体しようというお話。広島の方々のいろいろな感情があるので難しいとは思いますが、もっと深掘りして膨らませて一本の映画にできそうとおもいました。

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    2025年09月12日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    自己増殖を繰り返し本州を覆い尽くした横浜駅。生体認証システムSuikaを用いて部外者を排除する自動改札。入手した18きっぷを使ってエキナカへの進入を試みる青年。密かに潜入しているJR北日本の工作員たち。横浜駅との攻防を続けているJR福岡。
    などなど、魅力的なガジェットに満ちたディストピアSF。

    作者自身が言及しているように椎名誠の「アド・バード」の影響が感じられるが、ロードムービー的な「アド・バード」に対して、より正攻法なエンターテイメント作品に仕上がっている。
    SFに抵抗が無いなら一読に値する傑作。

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    2025年08月30日
  • SF作家の地球旅行記

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    ずっと気になってた作家さん
    言葉選びが巧みで旅行記なのに小説を読んでいるかのような読みごたえ
    伏線があったり、へぇ、と思うような豆知識もあったり。
    真似したい旅行もたくさんあったしモンゴルとか楽しそうでいつか行ってみたい
    ラスト2編の架空編は未来のこうなったらいいなとifの世界線でどっちも好きだった。
    SFなんとなく苦手意識あるけど挑戦してみたい。

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    2025年08月16日
  • 人間たちの話

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    「宇宙ラーメン重油味」「たのしい超監視社会」という短編のタイトルから、奇抜でブッ飛んでるハイテンションな短編集を期待しましたが、どちらかというと、しっとりと落ち着いた感じの作品集でした。

    しみじみと一番好きだなぁと思ったのは表題作の「人間たちの話」。(当初期待していたような)楽しい気持ちになる話ではないのですが。著者の柞刈湯葉先生は元・生物学者なのだとか。物語の主人公が「地球外生命体が発見されるとしたら、そこは会議室だろうな」(うろ覚え)みたいなことを考えてるのが、リアルな感じしました(笑)。

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    2025年08月16日
  • SF作家の地球旅行記

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    エッセイってこんなに伏線張っていいのか。気を張らない旅行をしているので文体も全体的にゆるくて読みやすいし、クスッと笑えるユーモアや比喩が多くておもしろい。個人的に好きだったのは石川県の垂水の滝を「滝というのは水が垂れるものなので、「音速のソニック」のような冗長性がある」というところや、牛久大仏を「超大型巨人が2人分」と例えた部分で、SF作家のエッセイだけど身近さを感じた。自分が旅行する時も作者のような視点で旅行してみたいなと思った。
    海外編ももちろん全ておもしろかったけど、意外と一番近場の千葉編が短編としてよくまとまっていて一番好きかもしれない。

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    2025年08月15日
  • SF作家の地球旅行記

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    とても楽しい旅行記!
    作者さんが行った場所や妄想の場所のお話!モンゴルの馬なんかはやってみたいな〜と思いながら読んでました!

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    2025年08月12日
  • 人間たちの話

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    普段考えないようなことを身近なところから気づかされる作品だった。
    死ぬことは機能である。という考えは前向きに死をとらえる。というよい気づきになった。
    それぞれの短編がそれぞれ面白かった。

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    2025年08月11日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

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    ネタバレ

    自己増殖を続ける横浜駅に本州が覆われ、人類はエキナカとエキソトの生活圏に分かれて暮らしている世界。エキソトの住人であったヒロトは、いくつかの勢力に後押しされて横浜駅のエキナカに入り込み、真実にたどり着くことになる。こう書くと実に意味が分からなくて良い。おおよそあってるはず。

    自動改札、アナウンス、エスカレーターなど、ごくありふれたものが異常な状態で存在しているのが魅力。横浜駅自体も生物的に書かれており、粘菌のようなイメージを受ける。そうなると自動改札は免疫機構だろうか。

    ヒロト自身に強い意志があったわけでもないので、問題が解消された後も謎が色々残ったままだったり、関わった人物たちとの交流も

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    2025年07月18日
  • 人間たちの話

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    すごい深みのある作品というわけでも、すごい科学技術を描いているというわけでもないが、不思議に読後感は悪くない。
    ちょっとだけシニカルな視線が小気味よい。
    この人の他の作品を読みたくなった

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    2025年07月07日