柞刈湯葉のレビュー一覧

  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    現代にも星新一さんみたいなSF短編書かれる方が居たんですね〜
    短編集好きな自分には嬉しかったです。
    SFというか、作者さんの興味の幅が手広いとこの一冊で感じ取れました。巻末には各作品の
    解説があるのがとっても嬉しい。

    個人的には前半に収録されている作品がより好きでした。

    0
    2026年08月23日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    語り手がユニークで終始読みやすい。
    最後のページに、自分探しに何故旅行へ行くのかが書かれていて、とても本質的だと思った。
    内容が気になる方は、是非読んでみてほしい。
    本書自体はサラッと読めるのが良いところである。

    0
    2026年08月20日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    横浜駅が本州を覆い尽くすってなんだろうと思って読み始めて、主人公の冒険とともになんとなくわかって来る。全体的に読みやすい構成でスイカネット、イコカ、N700系などネタも盛り込まれているのでツッコみながらあっという間に読み終わった。

    0
    2026年07月24日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    私も幽霊を信じたことがない。
    何なら「幽霊を見た」と話す人を、どこか信用できないと思ってしまうタイプだった。

    でも母が亡くなってから少し変わった。
    幽霊を信じるようになったわけではない。
    夢に母が出てきたら「何かを伝えに来てくれたのかな」と思ってしまうし、お墓参りには行くけど、母はお墓ではなく今までどおり母の部屋にいるような気がする。

    霊は信じていないのに、母のことは信じているという、なんとも矛盾しているような感覚がずっと私の中にある。
    この本の主人公もまた、幽霊を信じない理系大学生。彼が霊媒師のバイトを通して「信じてはいないけど…」というグラデーションのような感覚に共感した。
    随所に笑えてやっぱり楽しい。

    霊媒師が霊に対して、相手が何を必要としているのかを考えて寄り添っていた。
    もし自分が死者の立場なら、形式的な儀式よりもそうやって普通に寄り添ってもらえる方がずっと嬉しい。

    幼馴染の西田も良かった。
    幼い頃の時間を共有しているからこその特別な距離感が、この作品には描かれていた。
    引っ越しを機に音信不通になってしまった幼馴染のことが、読みながら無性に懐かしく、会いたくなった。あの頃ちゃんと手紙の返事を書いていれば、と今でも時々思う。

    物語を読んでいたはずなのに、自分の心の奥にしまっていたものまで思い出していた。
    やっぱり本っていいな。

    『柞刈湯葉さんフェア』も残りあと1作品に。
    終わってしまうのが寂しい…。

    0
    2026年07月20日
  • 重力アルケミック(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    文庫版あとがきを含めて物語なので、読み飛ばさないように気をつけて。という感想です。
    理系ではないので、細かいところの理論はわからないが、重素工学という学問はたぶんないんだと思って読みました。

    0
    2026年07月15日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルからして面白そうだった。

    この話の最も面白い点は
    「幽霊を信じていないまま、物語が進んでいく」
    というところではなかろうか。

    こういった類の話だと、
    『類まれな霊媒の実力をまざまざと見せつけられて、
    科学的には到底あり得ない話だけれども、
    どうしたって納得する他ない』みたいになって、
    バディ感が生まれる…というのがセオリーな気がするが、
    この話に限っては最初から最後まで彼の主張が一貫していて
    全くぶれることがない。
    途中一般人ならやっぱいるんじゃない?となりそうなところも
    華麗にスルーしていたまま、かといって斜に構えるでもなく、
    物語が進行していくので、読み手としては
    どっちのスタンスを取ればいいのかよくわからなくなる時がある。

    それと類まれな才能とか、代々続く伝統とかって
    とかく最大限の尊重をされがちだけれど、
    (それこそ個人の意志をなかったことにできるくらい)
    この話はたとえ何かが終わろうとも、
    自分の欲しいものを欲しいと言っていい、というのも
    新しいというか、時代が変わったんだなと思う。
    サクラちゃんがそれを飛び越えるほどの才能の持ち主、
    っていうのもあったのかもしれないけど。

    全体的に面白かったけど、最後がなんとなくふわっとしてるというか、
    ん?これで終わり?っていう尻すぼみ感がちょっとあった。
    ただ、日常を綴るとしたら本当はこんな感じなんだよね。
    つい小説読んでると、劇的ですっきりした終わり方を期待してしまうけど、
    物語の中では彼らの日常は続いているわけで、
    この本はその中から9ヶ月の思い出を聞いただけの話。
    その淡々とした感じも、もしかしたら理系っぽいのかもな。

    0
    2026年07月12日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    無秩序に自己増殖する横浜駅に本州がほぼ飲み込まれて数世紀。ひょんなことからヒロトは横浜駅が秘匿する「42番出口」へと赴く。
    -----------------
    先に「全国版」を読んでしまっていた本作なので、読んでいて先に答えを見てから問題を解くような気持ちになってしまった。その点はちょっと残念だったのだけど、十分に面白かった。特に最後に畳み掛けるように謎が解かれていく部分はなかなかのカタルシスだった。
    しかし横浜駅ば無限に増殖していくとかいうぶっ飛んだ設定をよく考えてくれたもので、そこから広がる世界観にはどっぷりとハマらせてもらった。楽しい時間だった。

    0
    2026年07月09日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    SF短編小説。その中でも「令和二年の箱男」と「沈黙のリトルボーイ」に心惹かれた。

    「令和二年の箱男」…箱男という文言を見て、真っ先にイメージしたのは安部公房先生の「箱男」。まさしく題名通りのストーリーで、現代のSNS事情と織り混ぜて描かれているところに魅力を感じた。

    「沈黙のリトルボーイ」…終戦前のアメリカが広島へ落とした原爆。その中でも爆発しなかった「リトルボーイ」という原爆を主人公テッドが解体しに行くというあらすじ。主人公が味わった挫折や苦悩と共に淡々と描かれるストーリーにあっという間に読み終わってしまう感覚を覚えた。

    0
    2026年07月04日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    現実味のあるSF好きかも
    犯罪者には田中が多い、沈黙のリトルボーイ、スコットランドの黒羊、東京都交通安全責任課、大正電気女学生が特に好き

    0
    2026年06月29日
  • 横浜駅SF【電子特典付き】

    Posted by ブクログ

    様々な用語は出てくるが、元々分からなくても何となくイメージが出来るような説明があったり、そういった文脈で使われていたので戸惑うことはあまりなかった。確固たる目的が見えないままひたすらに拡大を続ける横浜駅。手強さと不気味さがとても魅力的だった。都会に出てくる前の自分に読ませてみたい本

    0
    2026年06月29日
  • 重力アルケミック(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    飛行機をつくる大学生の物語
    地球が膨張して移動が困難になった世界で、そこそこ頭のいい大学生が、1冊の古本をきっかけに飛行機を作ろうとする話
    学問的なところはほぼ分からなかったけど、自分を平凡だと思っている主人公が目標に向かって試行錯誤する姿勢がよかった
    語りは軽い感じで読みやすい
    理系っぽい会話も面白かった
    若干展開はゆっくりだと思った 後半が速い
    遠くに行きたいとか、憧れとか無謀でも進もうとする主人公がよかった
    悔しさを受け入れて、向き合って成長していく展開がすごく良かったと思う

    0
    2026年06月23日
  • SF作家の地球旅行記

    Posted by ブクログ

    こういう旅のエッセイものってなかなか手が伸びないのだけど、一風変わったチョイスの旅先で面白く読めた。(ゆる言語学ラジオか積読チャンネルで堀元さんが紹介していたので読んだ)

    千葉の鋸山に最近行ったのだけど、あそこをマインクラフトと表現するセンスいいなぁと思う。

    ・私が知らなかったこと
    人が住んでいる琵琶湖内の島!
    沖島
     
    新幹線と在来線の線路の幅が違う!
    三線軌条

    日本でもオイルが採れる!
    相良油田

    0
    2026年06月13日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    内容が全く想像つかないタイトルに惹かれて読み始めた。
    ほぼ近未来をテーマにした短編集、この前に村田沙耶香の世界99を読んだけど、世の中が発展して便利になればなるほど、そこでは人間の思考が、陳腐になっていく。陳腐になっていくさまが割と納得できるのが、かえって怖い。

    0
    2026年06月06日
  • 幽霊を信じない理系大学生、霊媒師のバイトをする(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルを見て面白そうだなと思って読みました。
    幽霊を信じない主人公だが、アルバイトの雇い主のハルさんが実はハルさんの娘のモモコがハルさん自身の身体にを降霊させていただけで、本当のハルさんは30年前に亡くなっていたことが分かった時に涙が出てきたシーンが印象的だった。

    ほんとうのハルさんに主人公は会ったこともないし、主人公は幽霊を信じないので、主人公があっていたハルさんという人は、結局娘のモモコがハルさんのようにうまく演技をしているか、精神病で多重人格になっているだけ。と頭では思っているのに、ほんとうのハルさんがもうこの世にはいないとわかって悲しんでいる。

    理系の理屈っぽい性格の人であっても理屈では片付けられない感情があった。
    神や幽霊、妖怪は科学の時代には嘘だろうと言われがちだが、そこからしか語り得ないのもがあり、それが人間という生き物なんだと思いました。

    0
    2026年05月31日
  • 重力アルケミック(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    SF 設定と物語の芯が綺麗に噛み合っていて素敵。

    五十路の自分には青春が眩しすぎるという事実は事実として受け入れたうえで。飛んで落ちたあとの主人公が、友人、家族、研究室の人々に受け入れられていくところでボロボロ泣いてしまいました。青春万歳。満足。

    0
    2026年05月17日
  • 未来職安

    Posted by ブクログ

    近未来の職安の話。ほとんどの人が消費者に転じたのにそれでも働く意味とは?という小難しい話かと思ったら、そんなことなかった。働かなくていい時代にあえて働くのにはもちろんそれぞれ理由があるけど、結局は"人"の話なんだなと。大塚さんクセが強くておもしろいけど、目黒さんもちょっと変な人でおもしろかった。"生猫"の所長かわいい。これからものんびりダラダラと存続してほしい職安。設定や未来の人たちの考え方がやけにリアリティがあっておもしろかったです。

    0
    2026年05月17日
  • 重力アルケミック(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    特殊設定SFキャンパス青春もの。重素とものが発見されていて、その処理により浮力(反重)が得られていること、重素の掘りすぎで地球が膨張していて、都市間、国家間の距離が延び続けていることを除けば、ごく普通のやや拗らせ気味な大学生の回顧録といった感じになってます。設定というか発想がぶっ飛んでるのに、ごくごく普通な感じに落とし込んでるのがすごい。よく練られてる。

    0
    2026年05月13日
  • 未来職安

    Posted by ブクログ

    軽い読後感でサクサク読めました。それでいて、新たな価値観も与えてくれる良い小説でした。ところどころに未来から見た今の時代への批評が散りばめられています。当たり前で常識のようになっていることだけど、よく考えるとおかしいというようなことを指摘されていて、ハッとさせられることが度々ありました。

    0
    2026年05月10日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    小川哲さんの帯に面白い!と書いてあり半信半疑で購入し、読んだが間違いなく面白かった。
    表題作はじめ、柞刈湯葉さんの頭の構造の異次元的な着想力に驚愕とした。
    そもそも地頭が良いのかもしれないが、科学とフィクションが組み合わさり、SFなのだが日常的な問いの深みを突き詰めると、物語はこうも面白くなるのかと感じた。
    令和2年の箱男という安部公房の現代版の話もあったり、まさにそういう系統が好きな人には刺さるし、頓珍漢の中に物事の本質が隠れているような複雑な面白さを体感したい人にはおすすめ。
    柞刈湯葉さんの他作品も必ず読みたい。
    そして小川哲さんに感謝を述べたい。

    0
    2026年05月03日
  • まず牛を球とします。

    Posted by ブクログ

    どうやったらそんな発想が生まれるのかと思うような面白い短編が多数収録されたSF短編集。
    「ルナティック・オン・ザ・ヒル」と「大正電気女学生 ~ハイカラ・メカニック娘~」が好き。

    0
    2026年04月29日