柞刈湯葉のレビュー一覧
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自分たちで管理をしていた人工的な環境が、拡大して世界そのものになり、自分達の脅威となる。
自分が毎日利用している駅という施設だからこそ身近に感じ、18切符など知っているアイテムがうまくその世界に落とし込まれている事に感心した。
毎日の駅内を歩く時間が少し楽しくなった。Posted by ブクログ -
AIの暴走する未来の世界を描いたSF、といえばよくある設定なのだが、なんと暴走しているのは横浜駅。自己増殖する横浜駅が本州のほとんどを覆い尽くし、青函トンネルと関門海峡ではそれぞれJR北日本とJR福岡が徹底抗戦中(四国は陥落)(JRはJapan Rulersの略)。翔んで埼玉…ほどのご当地ネタはな...続きを読むPosted by ブクログ
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1話1話、読み進めるたびに新鮮さを感じるSF短編集です。
目を引く表紙と斬新なタイトルに釣られて手に取った。タイトルからは想像ができない展開がどのお話にも詰まっていて、頭が追いつくまでふぅーっと一息休憩を入れながら読み進めた。
どの話も面白い。ショートショートではないけれど、どこか星新一みを感じる。...続きを読むPosted by ブクログ -
横浜駅が自己増殖して本州を覆い尽くすとか、エキナカにはSuicaを頭に埋め込まれた人間達が住んでて自動改札が歩き回ってるとか、山にはエスカレーターが生えてくるとか、まずそんなトンデモ設定に驚くが、その世界観がとてもよく出来ていて面白い。終わり方がちょっとあっけなくて消化不良なので続編に期待。Posted by ブクログ
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文系の私にはほとんど何言ってるかわからない話がほとんどだったけど、「令和二年の箱男」はふっと笑う部分が多く1番好き。
解説が最後に載っているのが親切。
そしてSFの短編集は世界観が一気に変わるので読んでて飽きなかった。
眉間に皺がよるほどだいぶ頭使って疲れてしまったので次は優しい文体の本を読むとする...続きを読むPosted by ブクログ -
独特な世界観を味わえるSF短編集。
話の一つ一つに不思議な世界、非現実性が蔓延っているにも関わらず、登場人物の考え方や行動には何処となく親近感を抱くことができる。全体的に淡々とした構成になっているが、それがかえって世界観に入り込みやすかった。
現実世界とは似て非なる世界。もしかしたら未来はこうな...続きを読むPosted by ブクログ -
「行ったことのない場所に、特に理由もなく行きたくなる」
なんとなく移動したい人、および、そういう人の思考過程に興味がある人のためのエッセイである。
と、“はじめに”に書かれている。
もうここから笑えるんだけどwww
読者を面白がらせる文章ではなく、むしろ淡々としているのだけど、それがいちいち面白い...続きを読むPosted by ブクログ -
ほんタメで紹介されてた本。結構、理系のSFだった。昔読んだ星新一さんを思い出した。発想が自分の範囲を超えてた。仕事がなくなる世界のこと考えたり、人が人であるのは何だろって考えたり、意外と哲学的な所もあったかな。「牛」「田中」「責任課」「タマネギ」「ボーナス」がお気に入りPosted by ブクログ
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アイディアあふれる短編集。おもしろい。作者あとがきもおもしろい。
■まず牛を球とします
安易な単純化を揶揄した切れ味ある話。肉の部位だけの牛は生物なのか。
■犯罪者には田中が多い
何がバズるかわからない。田中のイメージもどうなるやら。
■数を食べる
数の概念って不思議。なんでも1つ2つって数えるの...続きを読むPosted by ブクログ -
「頭の体操」のような面白いお話しをたくさん読めて楽しい!
そこに風刺や暗喩、祈りを読み取ろうとする自分がいることを発見したことも含めて、楽しい読書でした。Posted by ブクログ