柞刈湯葉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大変におもしろうございました。
好きだなぁ、この人のセンス。
まず、「18きっぷ」にクスッときてしまった。
青春18きっぷって、確かにアングラ非常用アイテムっぽいよね、やたら安いけど自動改札通らないし日常使いしづらいあたりが。
何にも知らない無垢な主人公が胡散臭いレジスタンス活動家から託される、という設定が説得力あって、おもしろい。
エキナカやICoCarシステムもそうだけど、この著者はこういう言葉遊びが実に巧みで、読んでいて楽しかった。
非常に高度な理科系知識に裏打ちされたパロディ。
遊び心は言葉だけじゃなくて、些細な描写にも生かされていて、なんでもないところでニヤニヤしてしまう。
た -
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Posted by ブクログ
私も幽霊を信じたことがない。
何なら「幽霊を見た」と話す人を、どこか信用できないと思ってしまうタイプだった。
でも母が亡くなってから少し変わった。
幽霊を信じるようになったわけではない。
夢に母が出てきたら「何かを伝えに来てくれたのかな」と思ってしまうし、お墓参りには行くけど、母はお墓ではなく今までどおり母の部屋にいるような気がする。
霊は信じていないのに、母のことは信じているという、なんとも矛盾しているような感覚がずっと私の中にある。
この本の主人公もまた、幽霊を信じない理系大学生。彼が霊媒師のバイトを通して「信じてはいないけど…」というグラデーションのような感覚に共感した。
随所に笑え -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルからして面白そうだった。
この話の最も面白い点は
「幽霊を信じていないまま、物語が進んでいく」
というところではなかろうか。
こういった類の話だと、
『類まれな霊媒の実力をまざまざと見せつけられて、
科学的には到底あり得ない話だけれども、
どうしたって納得する他ない』みたいになって、
バディ感が生まれる…というのがセオリーな気がするが、
この話に限っては最初から最後まで彼の主張が一貫していて
全くぶれることがない。
途中一般人ならやっぱいるんじゃない?となりそうなところも
華麗にスルーしていたまま、かといって斜に構えるでもなく、
物語が進行していくので、読み手としては
どっちのスタ -
Posted by ブクログ
無秩序に自己増殖する横浜駅に本州がほぼ飲み込まれて数世紀。ひょんなことからヒロトは横浜駅が秘匿する「42番出口」へと赴く。
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先に「全国版」を読んでしまっていた本作なので、読んでいて先に答えを見てから問題を解くような気持ちになってしまった。その点はちょっと残念だったのだけど、十分に面白かった。特に最後に畳み掛けるように謎が解かれていく部分はなかなかのカタルシスだった。
しかし横浜駅ば無限に増殖していくとかいうぶっ飛んだ設定をよく考えてくれたもので、そこから広がる世界観にはどっぷりとハマらせてもらった。楽しい時間だった。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレタイトルを見て面白そうだなと思って読みました。
幽霊を信じない主人公だが、アルバイトの雇い主のハルさんが実はハルさんの娘のモモコがハルさん自身の身体にを降霊させていただけで、本当のハルさんは30年前に亡くなっていたことが分かった時に涙が出てきたシーンが印象的だった。
ほんとうのハルさんに主人公は会ったこともないし、主人公は幽霊を信じないので、主人公があっていたハルさんという人は、結局娘のモモコがハルさんのようにうまく演技をしているか、精神病で多重人格になっているだけ。と頭では思っているのに、ほんとうのハルさんがもうこの世にはいないとわかって悲しんでいる。
理系の理屈っぽい性格の人であっても