左巻健男のレビュー一覧
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《感想》
面白かった、が、難しいな…。大学受験以来化学には一切触れてなかったのでそう感じるだけかも。いやしかし「中学生にもわかる」はさすがにウソだと思うんですが…。よくある出版社側都合のコピーかなと邪推。題材が豊富で非常によくまとまっているのは間違いない。化学についてよく復習したらもう一度読みたい。が、やはりどうもタイトルと中身のギャップが気になるので評価マイナス1。
《メモ》
①化学は物質についての自然科学の一部門。特に、物質の「構造」「性質」「化学変化」の3つを研究している。
②ヒトが火を使い始めたのはおおよそ150万年前。原人の時代。(猿人→原人→旧人→新人)
③「賢者の石にまつわる謎 -
Posted by ブクログ
生きていて目にすることのあるいろいろな現象や物質についてそれを「化学」でやさしく説明してくれている一冊。
結構わかりやすくて通勤のお供に読むにはおススメの一冊、また1つうんちくが増えました!
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個人メモ
・海や湖とかの水、超波長光(赤色)をより吸収、青色の光は水の中で散乱しやすい→海や湖は青~緑に見える
・水は気体あるいは固体としても存在する訳で、「水は0〜100℃ではない」が正解。最近のオーブンは水蒸気で魚を焼く。
・一般に物質は個体のほうが比重が大きいが水は逆(氷が水に浮く)。理由は水分子は水素結合、氷の状態は液体よりも密度が大きい為。
・-OH(ヒドロキシ基):水に溶けやすい
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試し読み
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Posted by ブクログ
編集者が悪い?出版社が悪い?読みやすいが「絶対に面白い」は言い過ぎ。
世界史と化学の基礎知識が全く無いと読み進む事は難しいのでは。
第1-3章は自然科学や化学の誕生、原子論、元素、周期表の話、
知ってる人は飛ばしても良いが読まないと後が理解しにくい。
第4-18章は化学だけでもないから科学っぽい。
読み進めると内容が重くなっていく。特に最終章「化学兵器と核兵器」
ジハイドロゲンモノオキサイド DHMO 使用禁止の嘆願書には自分も騙された。
ノーベルの「驚異的な抑止力を持った力で平和になる」考えは知らなかった。
核兵器があっても平和にはならないのでは! -
Posted by ブクログ
ネタバレ身の回りにある仕組みはわからないが便利な物事についてわかりやすく解説されています。
目次で目を引いたものでは、
・携帯電話の音声は本物ではない?
・今どきの自動車用信号機はなぜ「薄型」が増えているの?
・90℃にもなる「サウナ」でなぜ大やけどしないのか?
など。
言われてみるとなんでだろうと思う好奇心がくすぐられる内容が幅広く網羅されています。
その他では、ここ最近で玄関ドアにも顔認証が導入されたこともあるからか、
「顔認証は顔のどこで判断しているのか?」
といった所がより身近な話題に感じられました。
合わせガラスと強化ガスを特性で使い分けた自動車のガラスの事も普段の仕 -
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水の似非話やEMはともかくとしても、右脳左脳やゲーム脳、あるいは腸の長さの話なんかは、文字通り学校という教育現場に入り込んでしまっている。近年の大規模言語モデルとのチャットでも感じることだが、それっぽくてモワッと分かった気になる文章が出てきたとき、それを論理的に正していくことは簡単ではない。それゆえに、知的かつ専門的な見解がむしろ鍛えられる。逆に言えば、単にそれっぽい感じだけを持つ文章の方が誤解とはいえ分かりやすい(気がする)という点で広がるスピードは桁違いに速い。SNSのデマもしかり。発言・発信する方が悪いのに、騙される方もまた悪いという、人生の不都合な真実がまたここにも。
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Posted by ブクログ
学習指導要領の変更より、世代によって、指導されている内容が随分違う。
昆虫を三種類だけとか、周期表がないとか、考えたこともなかった。
教育についての必要性とか、意味とか色んな考え方もあると思うが、学問に興味を持つ機会を奪われた可能性もあるし、言っちゃ悪いが、これは理科だけでもなく、「バカ」のまま社会に送り出された可能性もある。
もちろんボクらが学生の頃の要領が良かったのかどうかってのはあるが、改めて、教育と言うものは国家の根幹であることを認識した。
ただ、本としては、中途半端。
もう少し具体的な事例を絞って深掘りした方が興味をそそった気もする。 -
Posted by ブクログ
ネタバレガスの火は燃えると二酸化炭素と水(水蒸気)ができる。冷えて水になると、焼き鳥が水っぽくなる。炭火は赤外線で熱するので水っぽくならない。そのため炭火のほうが旨い。
こたつのランプが赤いのは、稼働がわかり消し忘れ防止にもなるから。赤外線だけでは暗い。
テレビのリモコンは赤外線、車のリモコンは電波。
コンセントは大きいほうが設置側。小さいほうに触ると感電する。
マンガン電池は、使わないとき回復力が強い。1秒ごとに針を動かす時計、ボタンを押されたときだけ動くリモコンなどに向いている。電圧の落ち方が早い。アルカリ電池は強いパワーが長く続く。欠点は液漏れ。過放電や長く使うと液漏れする。マンガン電池は今 -
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世に溢れる陰謀論や、ニセ科学を基にした詐欺まがいの民間療法・健康産業を糾弾している。よほど詐欺絡みの事例は許せないのか、実名や実書も挙げており、訴訟に至った例もある。
前半の方で「陰謀論を信じ込む人には何を言っても議論は平行線になる」と、身も蓋もないことが述べられている。つまり、この本は騙されて信じ込んでしまった人は読んでも意味がなく、「騙されないようにしよう」という啓蒙だ。
数々のトンデモ話を科学的な裏付けで看破している。端から見れば「どう考えても怪しい」話も、信じ込んでしまった人には真実に映ってしまう。その背景も繰り返し説明されていて、人間という生き物の本質、本能がある限り、トンデモ話