あらすじ
世界は何からできているのだろうか。古代ギリシアの哲学者たちは考え「元素」を発想した。人間の手で世界は作り変えることができるはずだと、中世の錬金術師たちは実験をくり返して化学変化の基礎を築いた。やがて近・現代の科学によって元素の正体はぞくぞくと解明され、新元素さえ作り出せるようになった。かつてニュートンも夢想した“賢者の石”は実現しつつあるのか――。そんな化学の道程を歴史エピソードでたどり、最先端技術のすごさに迫る。
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Posted by ブクログ
高校では、選択科目の都合上、化学に1年でさよならしてしまったので、学び直しにと思って読みました。
一応、高校のときに使った図説化学を引っ張り出して副読本にしたものの、大して参照しませんでした。
新書1冊で完結するよう、できるだけ平易な内容に調整されていると感じました。
有史以前から書き始めているので、化学史にとどまらず、物理学を含む科学史という印象です。ニュートンやパスカルにも触れていますし。
近代以降は概ねちゃんと化学史です。
トピック選択についても、現代の私たちの生活を支えるハーバー・ボッシュ法、リチウムイオン電池の話など、面白いものが揃っています。
あるいは、錬金術から化学への接続や、フロギストン説をラボアジェが退けた話(哲学でよく取り上げられる話)に結構な紙幅が割かれており、化学史の本を読んだ甲斐があったというものです。
学習指導要領は体系的ではあっても化学史という体系では教えてくれないので、高校のときつまずいた化学を捉え直す良いきっかけになりました。
もちろん化学で学ぶ内容は多いので、これ1冊で学び直しになるわけがないのですが、そういった導入的な側面も踏まえて「中学生にもわかる」なのかもしれません。
Posted by ブクログ
《感想》
面白かった、が、難しいな…。大学受験以来化学には一切触れてなかったのでそう感じるだけかも。いやしかし「中学生にもわかる」はさすがにウソだと思うんですが…。よくある出版社側都合のコピーかなと邪推。題材が豊富で非常によくまとまっているのは間違いない。化学についてよく復習したらもう一度読みたい。が、やはりどうもタイトルと中身のギャップが気になるので評価マイナス1。
《メモ》
①化学は物質についての自然科学の一部門。特に、物質の「構造」「性質」「化学変化」の3つを研究している。
②ヒトが火を使い始めたのはおおよそ150万年前。原人の時代。(猿人→原人→旧人→新人)
③「賢者の石にまつわる謎がなかったら化学は今ある姿になっていなかっただろう。なぜなら、賢者の石のようなものが存在しないという事実を発見するために人々は地球上のありとあらゆる物質を詳細に調べる必要があったからだ」(賢者の石とは、鉛などの卑金属を金に変える際の触媒となると考えられた霊薬)
④原子の大きさを東京ドームとすると、原子核の大きさは1円玉程度。
⑤原発の燃料はウラン型原子爆弾と同じウラン235だが、核分裂はゆっくりと持続的に続けばいいので、3%程度の低純度のものを使う。したがって、原子炉が爆発を起こしても原子爆弾のような核爆発ではない。