弘兼憲史のレビュー一覧
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ヤバイぐらい昭和。ザ・昭和。
戦争の記憶、貧困、派閥闘争、妾、家庭内暴力。
なんと言っても「トルコ風呂」にトドメを刺す。ネームの中はソープに修正しても、消すに消せない書き文字のトルコ。
このそこはかとない不健全さがたまらない。
あとは中国残留孤児の重たさ。社会派マンガの面目躍如。
美味しんぼでもあったかな?
ただ、一話読み切り形式でエピソードの当たりハズレが大きい。
無理やりオチをつけている話より、何も解決せずただひたすらに後味の悪い話の方が好き。
海外赴任先のアフリカ(このザックリさがまた昭和)で現地妻を作り帰国。数年後再訪してみたら実は女性を孕ませており、しかも難産のため母親は死亡 -
Posted by ブクログ
ネタバレ脱サラして何かを始めようと考えている方にお勧め。
一生、平凡な会社員で満足だという方には向かないかも。
ざっくり要約すると、
環境に振り回されない生き方が大事だよ~
現状に慢心することなく、つねに戦っていこうよ~
借金して世間体を取り繕ってもむなしいよ~
といった内容。
【印象に残った内容】
・職場や地位や財産を失うまいと思えば、そのこと自体があ息苦しくなる。
・欲を人生の目標にすると、どこまでも月並みの人生を歩むことになる。
・月並みな目標は、世の中を相手にすることになる。
・目の前の戦いと未来への戦いは別。
・出処進退の素早い人は、つねに未来形で物事を考える。
・進んで矢面に立てる人 -
Posted by ブクログ
会社のかえり、課長島耕作の絵柄の文庫本が、駅の書店に平積みされてあった。
任せてもらってる仕事、引き受けてくる仕事、やりたいことなど、重なっていることはいいことなのだが、オーバーすぎているのではと思っていたりしていたので、この本を手に取り、レジーに並んだ。
人生には30%の闇がある。闇=見えない、わからない部分。それは、誰にでもあることだから、当然自分にもあるのだ。ということは、お互いは愚か、自分自身もわかっていないことになる。ま、そんなものだと思っていくというのもいいだろう。
書かれてある内容は、大手企業の組織描写だろうなあと感じる表現のところもあるが、それは様々置き換えて読む -
Posted by ブクログ
「社長島耕作」よりも楽しみにしている「ヤング島耕作」。入社や、初昇進や、結婚など、大きなイベントが目白押しになっているこの時期のほうが、若い熱気があって、話しとして面白い。
主任編は今巻で完結で、島耕作のハツシバ物語のうち、残っている最後のピースは「係長島耕作」だけになった。
1979年当時が舞台になっている4巻のハイライトは、娘が生まれるところで、この娘が将来、この時には予想もつかないような人生を送り、島耕作にも影響を与えることが既にわかっているというのは、なんだか妙な感覚だ。
インベーダーやウォークマン発売などの時事ネタもところどころに入り、日本がバブルに突入する直前の、世の中の活気が感