Posted by ブクログ
2012年09月11日
「気にするな」
島耕作シリーズで有名な漫画家・弘兼憲史氏による著書です。出だしは「嫌な仕事でえらくなるより好きな仕事で犬のように働きたいさ」、終わりは「人生、楽しんだもの勝ちですから」で終わります。この本の中で弘兼氏は様々な事柄について話しています。例えば、漫画について、自分の人生について、日本の風...続きを読む潮、政治について、生き方についてなどです。
内容は勿論漫画の話が中心です。弘兼氏がどういう経緯で漫画家になったのか、漫画への思い、そして自分の人生についてなど話題は盛りだくさんです。正直ここまで面白く、なるほどと思いながら読めるとは思っていませんでした。
私としては「すぐに成功しなくていい」から「島耕作の誕生」の流れはとても印象的でした。また漫画以外のテーマでは、日本や人生についての弘兼氏の意見はストレートで気持ちよかったです。特に「ポポ山の25%二酸化炭素削減発言。それを拍手したメディア」や「民主党のお祭りに参加した国民」についての弘兼氏の意見はごもっともだと思いますね。漫画家でありながらこのような現実を見て常識があるからこそ、さらに社会人経験があるからこそ、島耕作のような現実味がある漫画を書けるのだと感じました。
しかし全体としては人生は過ぎていくのだから年を取ることもしっかり楽しむ、自分で出来る目の前のことをしっかりやる、無駄なことなんてない、といったポジティブな言葉ばかりが並んでいます。なので読んでいてとても前向きになれました。
本当に気にしない気にしない。