大高忍のレビュー一覧
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11巻ではエリオハプトに出現したゼパルの迷宮を攻略する物語となっている。本筋はアールマカンとシャルルカン兄弟の王位継承問題に従って展開しているが、漫画としてみれば、本編では長らくご無沙汰となっている迷宮攻略が描かれている点がやはり肝要だろう。
そうした意味で言えば、精神に作用するゼパルとの対峙は、迷宮的な面白さを損なっている一面が否めない。せっかくの迷宮なのだから、きちんと迷宮としてのギミックを楽しみたかったが、ここではシンドバッド配下のキャラによる対戦が描かれた。これは別に、迷宮でなくとも描ける物語ではないかと思うのだ。
描写の質などは、これまでよりも高かった印象が残っているが、そうしたもったいなさと、ゼパルの必要以上な理不尽さが目に余って、ここでは星四つ相当と評価している。 -
ネタバレ 購入済み
やっぱり生きてた
アルバさんの現在地が発覚。
生きてるとは思っていたけど、まさか白瑛の中にいたとは…
玉艶戦で、玉艶(体)が殺された瞬間に中にいた人って、もしかして白瑛?……と考えて青ざめた。もしそうなら、辛すぎる。
そして、ようやくアリババ君も復活。
せっかくモルジアナと両想いになって、脱非モテしたと思いきや、新世界では貧乏舌とイジられる愛され主人公。
紅炎が目指した社会主義の国や、シンドバッドの創る資本主義の世界を見て、アリババ君がどう考え何を選ぶか楽しみ。
次巻では、紅玉に会うようなので、復讐心から解放して欲しいけど、どうなるのか。 -
Posted by ブクログ
奴隷編を終え、建国のための国土を求めて暗黒大陸へと向かう一行を描いた十巻である。今回は、エジプトがモチーフだろうエリオハプトでの物語の序盤が収録されている。
あくまでスピンオフとして見れば、描かれている物語は前日譚として悪くはない。本編ではなかなかできない類のキャラの掘り下げを行い、本編の補足を行っていく。バルバッドの王子二人やアリババなど、在りし日の彼らの姿が確認できる意味で面白いのは面白い。
ただ、一方でこの物語そのものを単体で見ると、どうしても本編と比べてしまい、評価が下がってしまうところがある。たとえば前半部の奴隷から解放されたシンドバッドを皆が歓待するシーンなどは、次から次へとキャラが現れ、どんどん話が持ち出されてサッパリ頭に入ってこない。誰が誰なのか、物語の本筋はここまでどうなっているのか初めから読者が理解できている前提で描いているために、ユーザビリティの面で問題があるのだ。正直言って半分くらいのキャラは「誰だっけ」と思いながら読んでいた。
その意味で、星四つという評価になっている。暗黒大陸編への期待も込めた上での評価であり、キャラ数を絞って展開している感じは好ましく思える。良い物語となるといいのだけど。
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煌帝国の内乱にひとまずの終止符が打たれた28巻である。ただ、これで終わりではないだろうことは、折り返しに書かれた「後半戦」という文字からも容易に理解できるところだ。
物語そのものも、南半球をウロウロしているハニワの視点を挟みながら急速に勢力図を入れ替えつつある。煌帝国の内乱を収めたのも、七海連合による介入に依っていて、なおさらシンドバッドの存在がクローズアップされている。
そしてそれに加えての、巻末に置かれた紅炎の台詞。あの女は本当に死んだのかと。物語は次の舞台に向けて急速に体裁を整えていっている、そんな印象である。
間の巻であり、華安平原の戦いそのものは割合呆気なく終わったこともあって、ここでは星四つ半相当と評価している。
次か、あるいはその次に大きな動きが出てきそうだ。楽しみに待ちたいところである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ煌帝国内紛決着の巻。
紅炎に対して自らの王位の正当性を主張し、圧倒的不利とみられる挙兵を行った白龍。
最前線で白龍の首を取るよう命を受けた紅覇と紅玉は、紅明の指示を受けながら戦場をひた走る。
ところがある人物の介入により戦局は大きく傾く。
他方、「黒い世界」に飛ばされたジュダルとアリババは、何かを知っている風のアリババに言われる通り、ある人物(原始竜)に会いにいき、彼らがいる場所が暗黒大陸の端だと知る。
もはやイル・イラー(ダビデ)と世界が完全につながっていることを察したアリババは、一刻も早く元の世界へ戻ろうとする―――。
まず、煌帝国の内紛の結末から。
ずいぶん長い伏線張ってましたね!
シンドバッドが半分堕天している、という伏線がここにきて生きるとは。忘れかけてました。
そして、シンドバッドが白龍と紅玉ちゃんに仕掛けていた罠もここで生きましたね。
うーん、驚きましたが、ここまできたらラスボスにこれ以上ふさわしい人もいまい。
そしてきっと唯一そのシンドバッドに向かってもの申せそうなアリババくんは・・・
はにわっ・・・・・
ジュダルとの道中、見てて存外和みました。
意外にジュダルくんのほうがウェットな雰囲気。
竜の背中でもなにげなく膝のあいだに座ってたね。
オッ・・仲良いの・・・?て凝視してしまいました
しかし見ないあいだにアリババくんの雰囲気が随分変わったような。
いや、変わったか変わってないかもはにわだからわからないんですが。
彼がどんな経験をしたのか、元の姿に戻ったときどんな人間になっているのか、これからが楽しみです。
というかアリババファンとしては、はにわアリババそろそろつらいです笑
辛い展開が続くマギですが、どんどん物語が重厚に壮大になっていっていますね。
先を楽しみにしています! -
Posted by ブクログ
シンドバッドが自分の過信からその身を奴隷にまで落としてしまった8巻である。
物語の体裁としては、これまでよりもだいぶ整っている印象がある。マーデルとの賭けに負けたことで苦境に陥るシンドバッドと、その背景で動く仲間たち。そこでのセレンディーネの心の氷解など、描くべきが描かれている。
とはいえ、この展開が望ましいかについては少し首をかしげるところはある。苦境から脱出する展開は定番ではあるが、どうしても自業自得の感がぬぐえない。そうした賭けをしないとならないところまで追い込んだ展開は見ごたえがあったのだが。
それに、これまでのシンドバッドの描かれ方を思えば、自信過剰への動きが急すぎるし、心が折れるのも早すぎる。凄絶な拷問を受けているのはわかるが、あまりにページを割いていないために、急すぎる感は否めないのだ。
とはいえ、これまでよりも格段に良くなった印象があるのもまた事実、今回は星四つと評価したい。 -
Posted by ブクログ
アリババVS白龍。白龍はジュダルを失って、アリババは心を失ってほぼ相打ちということなのか。どっちも相容れないよなあ。
白龍の「不幸だからってあなたに生き方を決められたくない」ってのが心に響く。堕天してもそれを望んだことなら、アラジンに強制的に幸福にさせられるのは強制的に不幸にさせるアルサーメンとやっていることと変わらないものな。
それが今後のアラジンを変えていくんだろうか。
白龍VS紅炎が勃発。これは次巻で展開
とばされたジュダルとアリババが出会う。この出会いが相容れなかった二人を理解することになるといいな。
そして最後の三男坊の紅覇くん。
これが一番切なくなった。本編ではページの都合上なかなか割けられないけど、紅覇くん好きです。
変人と言われながらも部下にめっちゃ慕われているし、巻末の漫画に泣きそうになった。
本当に優しい子だな。