大高忍のレビュー一覧

  • マギ 28

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     煌帝国の内乱にひとまずの終止符が打たれた28巻である。ただ、これで終わりではないだろうことは、折り返しに書かれた「後半戦」という文字からも容易に理解できるところだ。
     物語そのものも、南半球をウロウロしているハニワの視点を挟みながら急速に勢力図を入れ替えつつある。煌帝国の内乱を収めたのも、七海連合による介入に依っていて、なおさらシンドバッドの存在がクローズアップされている。
     そしてそれに加えての、巻末に置かれた紅炎の台詞。あの女は本当に死んだのかと。物語は次の舞台に向けて急速に体裁を整えていっている、そんな印象である。

     間の巻であり、華安平原の戦いそのものは割合呆気なく終わったこともあ

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    2016年03月10日
  • マギ 28

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    雑誌で漫然と読んでるとただの能力バトルファンタジーなんだけど、単行本できちんと通して読むと濃厚世界設定と多種多様でたくさんのメインキャラクターたちがそれぞれストーリーを担っていて素晴らしいマンガ。

    どんどん展開ひっくり返して今までの流れから斜め上に進んでいくところが好きです。
    主人公がいつまでたっても強くならない(というか強くなるけど他がもっと強い)というワールドトリガーなところも良いと思います。
    主人公あっさり死んだ、からの連載中の今の展開も好き。

    各巻末におまけがたくさん書き下ろされているのもうれしい。

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    2020年01月29日
  • マギ 28

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    大どんでん返しが良かった。まさかここでシンドバットと白龍が同盟を組んでいたとは。紅明が!!カイムの一撃はびっくりした。こうくるとは思わなかった。

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    2016年02月04日
  • マギ 28

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    シンドバッドさん、なんか似てると思ったけどそういうことだったのか。物語が大分全容を現してきた感じ。

    アリババが元の世界に戻ったときどんな風になっているのか楽しみ。きっと長い時をさ迷って王の風格も備わってきているはずなのにハニワだとそれが伝わらないもどかしさ…

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    2016年01月27日
  • マギ 28

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    ネタバレ

    煌帝国内紛決着の巻。

    紅炎に対して自らの王位の正当性を主張し、圧倒的不利とみられる挙兵を行った白龍。
    最前線で白龍の首を取るよう命を受けた紅覇と紅玉は、紅明の指示を受けながら戦場をひた走る。
    ところがある人物の介入により戦局は大きく傾く。
    他方、「黒い世界」に飛ばされたジュダルとアリババは、何かを知っている風のアリババに言われる通り、ある人物(原始竜)に会いにいき、彼らがいる場所が暗黒大陸の端だと知る。
    もはやイル・イラー(ダビデ)と世界が完全につながっていることを察したアリババは、一刻も早く元の世界へ戻ろうとする―――。

    まず、煌帝国の内紛の結末から。
    ずいぶん長い伏線張ってましたね!

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    2016年01月20日
  • マギ シンドバッドの冒険 8

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     シンドバッドが自分の過信からその身を奴隷にまで落としてしまった8巻である。
     物語の体裁としては、これまでよりもだいぶ整っている印象がある。マーデルとの賭けに負けたことで苦境に陥るシンドバッドと、その背景で動く仲間たち。そこでのセレンディーネの心の氷解など、描くべきが描かれている。
     とはいえ、この展開が望ましいかについては少し首をかしげるところはある。苦境から脱出する展開は定番ではあるが、どうしても自業自得の感がぬぐえない。そうした賭けをしないとならないところまで追い込んだ展開は見ごたえがあったのだが。
     それに、これまでのシンドバッドの描かれ方を思えば、自信過剰への動きが急すぎるし、心が

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    2015年10月28日
  • マギ 27

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    アリババVS白龍。白龍はジュダルを失って、アリババは心を失ってほぼ相打ちということなのか。どっちも相容れないよなあ。
    白龍の「不幸だからってあなたに生き方を決められたくない」ってのが心に響く。堕天してもそれを望んだことなら、アラジンに強制的に幸福にさせられるのは強制的に不幸にさせるアルサーメンとやっていることと変わらないものな。
    それが今後のアラジンを変えていくんだろうか。

    白龍VS紅炎が勃発。これは次巻で展開

    とばされたジュダルとアリババが出会う。この出会いが相容れなかった二人を理解することになるといいな。

    そして最後の三男坊の紅覇くん。
    これが一番切なくなった。本編ではページの都合上

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    2015年10月26日
  • マギ 27

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    白龍とアリババはまさかの展開。
    その後の、アルババ&ジュダルのやりとりは和む。

    何が正しいことなのか。
    哲学的で難しい。

    今度の内乱戦争は、多くの犠牲者がでそうだ・・・

    「開けゴマッ!!」

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    2015年10月23日
  • マギ 27

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    ネタバレ

    うーん、煌帝国が目立ってきてからごちゃごちゃしてよくわからなくなってきた。
    今回1番癒されたのは異空間のアリババ、ジュダル。やっぱりアリババ君の存在は大きい。

    おまけペーパーのジャーファルの回答がいい。なんで答えづらいの?考えても無かったってこと?ヤムライハはシャルルカンが傷ついちゃうからやめてあげてw

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    2015年12月05日
  • マギ 26

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    白龍対アリババ。
    ジュダル対アラジン。

    言葉の駆け引きよりも、単純にバトル読んでいるほうがたのしい。

    玉艶の最期の微笑みは、きっとまだ何かあるハズッ!

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    2015年07月30日
  • マギ 26

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     白龍とアリババ、道を違えてしまった二人が邂逅し、末に闘争へと到る26巻である。
     アリババには煮え切らないところがあり、それが彼の良いところでもあるわけだが、それゆえに白龍の論難に反駁することができなかった。その末に闘争を免れえなかったと言ったところだろう。
     その結果は、次に続くと言ったところ。読者としては「ええー」と悲鳴を上げたいところであるが、陰惨な結果に終わろうとしている。これは本当にどうなるのやら。

     物語としては解決されていないため、ここでは星四つ相当と評価したい。

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    2015年07月24日
  • マギ 23

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     アルマトラン編である。重い話が続くし、現実世界での会談が止まったままではあるが、ここを疎かにすることはできない以上致し方ないところであるだろう。
     この巻での、塔での決戦の終わらせ方は実に不気味で、物語の描き方がさすがに巧みである。ソロモンの元には72人の人がいた以上、ここでアルマトランが終わるわけではないと思うと、こうした次への展開はより必要になってくる。
     とはいえ、さすがにここで物語がせき止められている感は否めないし、星は四つで評価したい。

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    2015年06月29日
  • マギ シンドバッドの冒険 6

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     今回はササン王国編とアルテミュラ王国編の冒頭を載せている。
     ササン王国編については少し評価が難しい。このテンポの良さは好ましいところだが、それだけに先行きが予想されるミストラスに対する感情移入の度合いが相当薄いし、シンドバッドと騎士王の対決もかなり強引になっている。第六迷宮攻略の際も思ったが、シンドバッドの冒険は物語上かなり強引さが目立つ。これは言い換えれば、展開の妥当性を欠いているとも言い換えられる。
     強引な手法、という点で第六迷宮はまだしも良かったのだけど、今回は強引かつ身も蓋もない恫喝外交であり、これはさすがにどうかなと。シンドバッドの強さは(最強の主人公を描く際に出てしまうような

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    2015年06月20日
  • マギ シンドバッドの冒険 5

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     5巻はレーム帝国での起業と、同時にバルバッド国王との邂逅編である。巻の終盤には本国に姫を攫いに行ったドラコーンの物語が描かれている。
     全体的なテンポは良いが、紹介設立の辺りにギャグを絡めたのはちょっとどうなのだろうと思わなくもない。結構物語的には重要で、劇場での公演なども含めて彼の成り上がりがよく描かれているところなのだけど、まとめると紹介を設立して鼻高々のシンドバッドというシーンになってしまっている。いや、悪くはないのだが、うーん。

     この辺のことも考えつつ、今回は星四つ。
     物語は幅を広げ始めているが、これが物語をどう動かすのか注目したいところだ。

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    2015年06月20日
  • マギ シンドバッドの冒険 3

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     第三巻ではイムチャック付近の第六迷宮を進む物語となっている。
     少しテンポの遅さが気になるが、マギが本来持っていた持ち味である「迷宮での冒険」という物語をこちらで読めるのはありがたいことだ。本編と合わせて、良い形でお互い補完できているところだろう。
     とはいえ、バアルでの攻略そのものはシンプルな展開なので、やはり上述したようにもう少しポンポン進んでほしい気もする。この感覚は本編のテンポが良すぎるせいだろうか。

     今回も星四つと評価した。

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    2015年06月19日
  • マギ シンドバッドの冒険 2

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     二巻ではバアルの居た第一迷宮の攻略と共に、次なる迷宮が発見されたイムチャックでの物語冒頭が描かれている。
     イムチャックの戦士ヒナホホの屈託であるだとか、こうしたドラマは本編マギにも共通して見られるドラマであるが、前日譚としての魅力も色々と存在するところもこのスピンオフの魅力だろう。
     少しずつ、独自の物語としての魅力が出始めているので、これからにさらに期待がかかるところである。

     ここでは星四つと評価したが、物語は加速している印象だ。評価はこれから尻上がりに上がっていくことだろう。

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    2015年06月19日
  • マギ シンドバッドの冒険 1

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     人気シリーズ「マギ」のスピンオフ作品である。マギの前日譚としてシンドバッドの物語を描いている。
     漫画担当は別の人が担当しているが、マギの世界観を大事にして描いていることがよくわかる。その根底にある理不尽へと立ち向かう(それも特に戦争という最大の理不尽に対しての)姿が強く描かれているのだ。
     ただ、大高さんに比べると伸びやかさに少し欠けるところがあって、その辺は時間をかけて自分の作品へと昇華していくインターバルが必要ということだろう。

     とりあえず、この巻は星四つと評価した。これからに期待したい。

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    2015年06月19日
  • マギ 18

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     18巻では緒戦であろうマグノシュタットとレーム帝国の第一戦が描かれている。次での展開が想像される学長の後ろ姿と、煌帝国の登場で巻が締められるているところなどはよく計算されていて、心憎い演出である。
     アラジンとアリババの再会となったこの巻であるが、まだいま少し物語に展開がありそうで、次が楽しみにされるところだろう。

     とりあえずこの巻は星四つ半と評価したい。

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    2015年06月19日
  • マギ シンドバッドの冒険 6

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    ネタバレ

    ついにドラコーンが…!!!仲良くて何よりです^^そしてシンドバッド一行は、ジャーファルさんがすっかり丸くなってますw(しめるとこはしめるけどね!www)あとヒナホホがだんだんマスコットもしくは背景となってくのが気になるところ…。

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    2015年06月08日
  • マギ 17

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     マグノシュタットとレーム帝国の開戦編である。おぞましいほどの狂信者である学長と、おそらくは同じ程度に強烈な信念を持つだろうシェヘラザードの対決は、凄惨な結果を生むことが容易に想像できる。そこに煌帝国も軍勢を率いて進軍しているのだから、これは地獄絵図だ。
     それにしても、マグノシュタットにしても魔法の心理にたどり着いているのではない、という点には少し驚かされた。物語上は重要だが、世界観設計においてはあまり意味のない魔法使いに関する学長の意見は、ほとんど煽動に過ぎない内容だった。
     そのおぞましさについては162話できちんと描かれているが、ここがおそらく学長のアキレス腱だろう。それを予感させる巻

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    2015年06月08日