大高忍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ与えられる課題と世界への疑問が複雑だなといつも思う。各人に依る善悪の判断だけで世界は動き、それに対しての自分の正不義の捉え方すらもそれと何ら変わりなく世界を動かし”正しいこと”がいかに曖昧で決められないものなのかを見せつけられる。
アラジンはあらゆる意味で潔癖なのだ。その中で何が一番いいことなのか悩む。とくに、色々な利害関係の在る人色々な立場の人と触れ合ってしまった。それはいいことではあるし彼の考えをより”正しい”方向に導きだろうがそれはアリババやモルさんの居ないところでは孤立と孤独を産む。いろんな立場から見れる、どこにも属さない、自分の納得する正しいことを見つけるのは孤立無援な厳しい作業だ -
Posted by ブクログ
学長の周りには、ほんとにおぞましい人しかいなかったんだな・・・生まれの不運と言ってしまえば一言で済むけど、そんな簡単に割り切れるものじゃないのは当たり前。いい人なのがつらいわ。
かといってアラジン同様、彼が正しいとも言い切れないけど。だって学長が生徒達に見せたのは過去だろ?おぞましい過去を見せて、だからこうだろう?と言って聞かせることは、子供達を導く方法として、果たして正しいものなんだろうか・・・綺麗事かもしれないけど、汚らしいものも美しいものも見せた上で選択肢を委ねるのが、教育ってことのように私には思えるんだが。導くってことは、強制することでも誘導することでもなくて、自分で考えて選ばせること