阿部賢一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・チェコスロバキアの文学。
・訳者の阿部賢一先生を交えた読書会に参加
・作者のボミフル・フラバルさんはビール工場でうまれた。
・好きな言葉
わたしが保守し自分自身で砕いた敷石で補修しようとしていた道は、わたしの人生に似ていた。背後には草がぼうぼうと生えていて、道の先にも生えていた。けれどもわたしが作業した区間だけは、わたしの手の痕跡が残っているようにおもえた。・・・
・給仕見習いから、百万長者になり、戦争で全て失って道路坑夫になった主人公。他人に認められたいってとこから自由になった最後が感動したな。
・ビール工場にフラバルのプレートが掲げてあるそうで本人の希望で犬のションベンがかかる高さって。 -
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Posted by ブクログ
村上春樹/ルイス・キャロル/大島弓子/谷崎潤一郎/コナン・ドイル/J・R・R・トールキン/伊坂幸太郎/太宰治
どれかの名前にピンときたら読んでみてもいいかもしれない。
書評家、作家、翻訳家が10人。
ブコウスキーの訳者として知られる都甲幸治さんをホスト役にして1作家3人ずつの鼎談方式のブックガイド。
ブックガイド好きな上に本について語り合ってる人たちも好きな自分には楽しかった。
各テーマも興味深く、例えばキャロルは「あえて男三人で『不思議の国のアリス』を語る」とか太宰は「ダメ人間を描く小説の作者はダメ人間か」とか。
なるほど~と膝を打ちたくなるような考察もあって面白かった。いやあ、自分 -
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Posted by ブクログ
芥川賞や直木賞なんて世界の文学賞のうちに入るのだろうか?日本の作家が書いた日本語の小説しか対象になっていないのに。なんてことを思ったけれども、読んでみました。今年も話題になっているのは、もちろんノーベル文学賞。村上春樹さんがとるかどうか、メディアで騒がれました。この本を読むとわかるのですが、その根拠になっているのがカフカ賞。この賞をとった人が二人、ノーベル文学賞をダブル受賞しているんだそうで、まだ受賞してないのが村上春樹なんだそうです。カフカ賞はチェコ語の翻訳が一冊は出ていないと受賞できないそうで、村上春樹がとった2006年は『海辺のカフカ』が翻訳された年。タイトルがよかった?
そのノーベル -
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Posted by ブクログ
単語「ロボット」の語源作品
はあ、奴隷って意味なんですね
先日札幌駅から大通り公園の地下歩行空間を歩いていたんですけど向かいから
「歩きスマホはやめましょう」
みたいな注意しながらノロノロとロボットが移動してきたんです
顔(?)に当たる部分には警備中って表示
いや、これがものすごく移動スピード遅いんですよ
けっこう人がすれ違う場所なんですけどもはやこのロボットが移動を妨げてるんでないかと
押し車押して歩いてるおばあちゃんが
「ひえええ…」とよけていて思わず笑っちゃいました
これなんの意味があるんですかね
東京の方ではウーバーをロボットが持ってきてくれる地域あるのでしょう?すごいです
ピンポーン -
Posted by ブクログ
カレル・チャペックが1937年に書いた戯曲。
隣国の小国に威信を示すため攻め込もうとする軍事国家。アラフィフ以上が発症する白い病が世界的に大流行。そんな中一人の町医者が治療法を発見するが、その治療に際し、一つの条件をつけた。
世代対立、戦争主義者と平和主義者、扇動者と扇動される群衆、と様々な切り口を見せつつ、皆「正しい」行動をしているとは言えない。平和主義者でさえ、その行動は首をかしげる。「正しい」とは何かを考えさせられる作品。
また、90年近く前の作品なのに、戦争、世代対立、貧富の格差、パンデミックと現代と同じ状況が描かれる。未来をも予知したカレル・チャペックすげぇ、のではない、人類が -
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