吉田秋生のレビュー一覧

  • 詩歌川百景 1

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    海街ダイアリーの最終巻、その最後についていた番外編がシリーズになったんですね。懐かしくて海街ダイアリーも読み直してしまった。それでようやくすずと和樹の関係を思い出したました。二人は詩歌川と河鹿川だったけど、和樹と妙はどうなるのかな。続きが楽しみです。

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    2021年09月28日
  • 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

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    父が家を出て、母も再婚相手と家を出て、祖母と姉妹3人。その祖母も亡くなり、姉妹で暮らしていたところに父の訃報が。15年も離れていると亡くなった父ですら「知らない人」。昔の父の写真を見てようやく涙が出る。異母妹のすずの母親は父と再婚後亡くなり、すずはずっと強がって生きてきた。突然鎌倉に、異母姉妹と一緒に住むと決めたすずの強さにびっくり。これから年相応の生活ができるといいな。
    多田の気持ちはきっと誰にも分らない。クラブチームの主将だった子に突然足を切れ、なんて。受け入れるしかない。。。

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    2020年11月12日
  • 詩歌川百景 1

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    細やかな悪意と穏やかな共生の描写がしっとり積もる。世代の悩みがそれぞれチクチク厳しい~でもわかるぅ~私もあんましいい子供じゃないんで(現在進行形で)その下世代がいたらどうなったことやら。

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    2020年11月07日
  • 詩歌川百景 1

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    「海街ダイアリー」の姉妹本。すずちゃんのお父さんが病没するまで「なんちゃって家族」だった弟和樹が主人公。閉鎖的な温泉街で人との関係、絆が描かれているのは「海街」に近いのだけど、山奥の温泉街という立地なのか、「海街」に比べてかなり暗い印象。温泉旅館のカッコイイ大女将と孫娘「妙」にもどこか陰がある。この妙のお母さん「絢子」が「海街」3姉妹お母さん「都」にクリソツ。でも、いるんだよなぁ、こういう人。和樹のお母さん「陽子」もそうだったけど。「海街」ロスになっていたのでこの先がいろいろ楽しみ。

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    2020年10月19日
  • 詩歌川百景 1

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    海街ダイアリーは好きだったので、ちょっと残念だったかな。
    登場人物とか違う話のはずなのに、すごく同じ話なんだよね。

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    2020年10月11日
  • 海街diary 9 行ってくる

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    ブドウ球菌の顕微鏡写真みたいな生地 稲村ヶ崎公園 ハシビロコウ トマトちゃんつぶし チョモランマ=母なる女神 ピオーネって葡萄 大船の大叔母 桜切るバカ梅切らぬバカ オードリー・ヘプバーン しらす漁解禁 掛川の高校 しらすトースト 神さんの住む白い山見に行こな 風太は緑の指を持ってるって 極楽寺駅 カジカ蛙 「父親」というのは殴るものだと思っていた_殴ったり怒鳴ったりしない母親の男は_浅野さんが初めてだった 走馬ランマ 蟬時雨の中を走っていった

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    2020年10月03日
  • 海街diary 4 帰れないふたり

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    ネタバレ

    両親が来ていたであろうカフェ。
    食には、記憶が紐付くと思う。
    それは、すずにとって、幸せな一時の時間の記憶。

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    2020年09月13日
  • 海街diary 3 陽のあたる坂道

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    ネタバレ

    気になるのは。。
    和樹の行末。
    あの街で、彼はどんな暮らしをし、どんな成長をするのだろうか。。。
    家族を持つことができたすず。
    家族から話された和樹。
    すごくそれが気になっている。

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    2020年09月13日
  • 海街diary 2 真昼の月

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    ネタバレ

    祖母のお墓に向かう母を見て、「ああ、この人も娘だったんだな」と思ったサチ姉の気持ち。
    時折、自分の母にも感じるこの頃。
    自分の家族を思い出す。

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    2020年09月13日
  • BANANA FISH #3

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    背後から玲瓏たる声が響く ブルグマンシア(キダチチョウセンアサガオ)の突然変異株 『毒殺』は我民族の伝統ですからね ジェイド(翡翠) 目を瞑る 淫らな行為にふける 遺骸 身も世もなく縋るほどに 恭しく 貞淑な妻にな 側仕え 弾を装填してレバーを引く しんそう深窓のこ令息の手に負える代物ではありません 爆発的な感情の発露だった ブルックリンブリッジが朝霧で霞んでいる 酷薄そうな笑みが浮かんでいた 隔壁シャッター 跪いていた じゅうしょう銃床 保身と皮算用がマナーハイムの中で鬩ぎ合う 賑やかに手を振っている 僕の魂は、いつも君と共にある 天窓を仰いだ

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    2020年03月29日
  • BANANA FISH #2

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    じゅうは銃把 いしどこ石床 弾は過ぎたずショーターの胸を貫通する 磔刑のような姿になった それがオーサーを益々愉しませた 居間の豪奢なソファ じゅうしょう銃床を上げてガードし 「メジャー・リーグ復帰おめでとう、アッシュ」 しなやかな肢体したい アフガニスタンは全世界に出回るヘロインの九〇%を生産している 永遠に消えない縄目の恥となったのだ コニーアイランドの橋上 「そうさ。お前が望んだわけじゃねぇだろう。だが、だからこそ俺はお前を憎む。俺の魂をかけて、お前を憎む」 崇拝と反発か 恭しく頭を下げて そこには明確な敵意と憎悪があった 庇護欲を掻き立てられるか 『理屈抜きの悪意』というのは存在するん

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    2020年03月26日
  • BANANA FISH #1

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    いとしのクレメンタイン ライトアップされた自由の女神像とマンハッタンの摩天楼がよく映える 前庭に朝陽がよく降り注いでいる ブロンドでグリーン 仄かな艶つやを感じとったマービンは 這々の体で 大仰に項垂れて嘆いた 嫉妬と怒りに裏打ちされたオーサーの野心は 胡乱な視線を投げる アマデウス症候群 キダチチョウセンアサガオ 艶のある長い黒髪をするりと指の間に流し 旧ソ連が開発した睡眠暗示で 蔑み卑しんできた

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    2020年03月20日
  • 海街diary 8 恋と巡礼

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    オードリー・ヘプバーンを意識してみたの 由比若宮?うん八幡様の元の神社 孤立と孤独は別のものだ。あの人は孤独を好んではいるけれど、孤立しているわけじゃないからね。 あたしに「叔母さん」になる未来が来るなんて思ってもみなかった 茶畑駅 緩和ケア病棟 とまとちゃんつぶし りんごちゃんすりすり 真夏に新巻ジャケ 氷頭なます 家族の絆って言葉が嫌いだっておばちゃんよく言ってた ちっちゃい手の妹と ひぐらし鳴きだした 蟬時雨 人の精神状態って月齢に影響されることが多いって 言葉は時に思わぬ力を持つ。時には怒りや不安を予感させ、ある時は月のように闇を照らす光になる。 甘縄神明宮 鶴岡八幡宮 2010年、強

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    2019年12月05日
  • 海街diary 9 行ってくる

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    何か小難しいというか、常識の範囲内に話に最後は落ち着いてしまったかな、まぁしゃあないかなという気がしますが、少々物足りなさを覚えるのも確か。

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    2019年10月05日
  • 河よりも長くゆるやかに 2

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    男の子ってどこまでもアホの子だよなーを地でいくトシ、斎藤、みゆき。アホだけどアホな子なりに悩みの一つ二つ三つあるわけで、でもそれをあえてわざわざ深刻に描くわけでもなく、流されるままに流される年頃の姿がそこにある。どうにもならんもんはどうにもならんと割り切った感の飄々とした姿は時代なのか。と、思っても見たり。

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    2019年05月26日
  • 河よりも長くゆるやかに 1

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    吉田秋生はだいたい読破していたと思ったら、未読だった「河よりも…」福生が舞台のなんちゃない話なんだけど、土地柄と年代がよく描かれているストーリーで吉田秋生はやっぱすごいなぁと。横田基地の側に暮らす高校生の男の子物語。学校でタバコすったり、エロ本回したり、そういう時代のちょいやんちゃな男たちのしょうもない話なんだけど、未来は決して明るくもなく。姉貴と二人暮らしのトシが卑屈にならずに今ある現実をしっかり生きている様がたくましくもたのもしくもある。

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    2019年05月26日
  • 海街diary 7 あの日の青空

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    お姉ちゃん達もすずも少年達もおばさんおじさん達も、みんなそれぞれの人生をちゃんと生きている。流石に自分もしっかりしなくてはと焦る。鎌倉良いところだなー。自分の住んでる街も好きだけども、歴史ある街並みが大好きなのだ。

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    2019年04月02日
  • 海街diary 7 あの日の青空

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    すげーなノンストップ妄想特急 由比ヶ浜 コロッケパン 極楽寺駅 老婆の心と書いて老婆心 根掘り葉掘り 小笠原の海 ロナウジーニョ ジーコ 何より傲慢にならずにすみます 胸に痼り 乳腺外来 良性だった 経過観察中 相変わらず分かり易くて宜しい 梅雨明け宣言 ある意味社会の縮図? 女子的格付け 水は低いところに流れるってアレ! ネパールは米文化圏だからね 亡くなったシェルパの遺族に挨拶して見舞金渡すだけだよ 鶴が遥かな空を渡っていく氷と風の8千mの世界へ ルクラ エベレスト街道 きよみず清水寺 口を挟む余地なし 祇園 舞妓はん 完ムシだし 嵐山 鴨川に沈めるからね 自然葬 月命日 海猫食堂 外回り

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    2018年09月25日
  • 海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

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    ネタバレ

    静かな街の4姉妹。

    作者らしいさらっとした描き方で、つられてこちらもさらっと読んでしまうのですが、振り返ると「えらいことになってた話だよね…?」となる。
    感動とかそういうのとは別の、考えてみれば全然さらっとしてないよね、という。

    特に目新しいところのある話でもないし、多分現実にごろごろあるような出来事の羅列なのだろうけれど、それでも「物語」としてきっちり成立しているところがこの作者の凄いところなんだろうなと思う。

    あ、2巻買いました。

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    2018年08月13日
  • 櫻の園

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    およそ4人の女子高(*02)の高校生それぞれの,4章からなる物語で,家庭と社会の間にある学校,そして友人や恋人の関係が描かれる.ゆえに描かれる時間は,ある寸前でもある.
    重要な演劇の寸前でもあるし,それは高校2年生から3年生へと,開き,散り,実る寸前でもある.主要な人物たちには,高校生なりのそれぞれの時間間隔がある.小学生という過去の自分,姉や年上の彼に重ねられる未来の自分,作品の中では短い時を取り上げているようでいて,過去や未来を含んだより長い時間,やや言い過ぎであるかもしれないが,永遠という無時間の中で,自分の時間が相対化されており,その引きの感覚が,作品に情動を与えている.

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    2018年06月28日