【感想・ネタバレ】海街diary 2 真昼の月のレビュー

あらすじ

姉たちとのあたらしい生活にも慣れてきたすず。そんな彼女が登校途中に見かけた男は、姉の佳乃(よしの)の元彼・朋章(ともあき)だった。彼に興味を持ったすずは…!?鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しいシリーズ第2巻。

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稲村ヶ崎、佐助稲荷、江ノ電のホーム…読むたびに潮の匂いが蘇る。鎌倉・湘南も吉田秋生さんも大好きな私にとって、まさに俺得な作品です。
29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる物語。1995年発表の『ラヴァーズ・キス』と設定が一部リンクしているので、併せて読むのもおすすめです。
エピソードのそれぞれが、誰もがいつか直面する人生のワンシーンです。死にゆく人との向き合い方、実らぬ恋の終わらせ方、抗えない現実を受け入れる方法…と並べると深刻なようですが、吉田先生のタッチと相まって読後感はとても清々しいです。
モノローグの一つ一つが印象的で、中でも「死ぬために故郷へ帰ってきた人と 生きるために故郷を棄てようとする人 どちらもつらく悲しい」(2巻より)という一節は、ふるさとの意味を考えさせられます。それでも鎌倉は山も海もただ静かに在って、人々を見守り見送る街として描かれています。読めばきっと鎌倉を歩きたくなりますよ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

再読。第2巻。
4人姉妹、ぶつかることもたくさんあるけどお互いに思いやって生活しているところがステキだ。
幸が嫌っていた母親との距離を自分から少しだけ縮めることができてよかった。自分から家を出て行ったのに、今さら幸たちが住んでいる家を処分しようとするような自分のことしか考えられないような母親なのに、どうしても許せない相手なのに自分から歩み寄っていったのは、やはり母と娘という親子の絆は切ることができないからなのかもしれない。私だったらどうしただろう。自分からアプローチすることはできただろうか。幸の方が私よりもずっと大人だなぁと思った。

心に残った言葉
・君だって いろんなもの棄てて ここにきたんでしょ?
 自分の中の なにかが GOサインを出す
 そういう瞬間てあると思わないか?
         (藤井朋章)
・真実ってさ
 一つじゃないんだよね
 人は信じたいものだけを信じて
 見たいものだけを見るのよ
 別の何かがあるなんて 思いもしないのよね(藤井美佐子先輩)

・思いもよらないことが ある日ふいに姿を現す
 昼間 偶然見つけた月のように
でもそれはずっとそこにあったのだ
 ただ気づかなかっただけで(幸)

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ


・花下蛇
すず視点の話だと一気に少女漫画然とするな。学生だし。自分に向けられたクラスメイト男子(風太)の好意には鈍感なのおもろい。
やや児童文学っぽさもある。中1にしては精神年齢が高いが。
佳乃の元彼の高校生の謎を追う、第2話の続きのような話。中学生探偵モノ。
GKのみぽりんの話を読みたいな。
ずも幸も朋章も、目つきが鋭い表情をしているときが印象的だが、その一方ですずはデフォルメ調でコミカルに可愛らしく(中学生らしく)描かれることもあり、その差異がとても魅力的。朋章は高校生らしく描かれることが一切ない悲哀と良い対比になっている。
これもまた、複雑に拗れた家族の話であり、故郷の話である。よその家の大変な事情を知るたびに、四姉妹が仲良く暮らすデカい家の温かみと歴史がますます尊くなってくる、という構造。幸によく似ていたという祖母の存在が、この屋敷の佇まいを歴史的に規定していて重要なのだろうか。


・二人静
うおおおおみぽりん!! 好きな男子が被って友達と気まずくなるやつ!!! 最高!! (てかすずはマジで多田くんが好きなのか?)
これ、すずが姉たちそれぞれの彼氏事情についてひょんなことから興味を持って詮索していく中学生探偵モノなのか? まじで。
千佳19歳なんだ。未成年かー……酒飲んでなかった?
美帆さん最高やな…… こういう子がいっちゃん好きや……
湘南オクトパス最高…… この5人、永遠に仲良くしててくれ。マサのキャラと位置付けもようやく分かってきた。こいつは別にすずに恋愛感情は全くない賑やかしなのね。
マジですずのサッカー話が好き過ぎる。泣いちゃう
みぽりん…… ヘテロ幼馴染モノといっていいよね。。
すずと美帆がふたりで話すロケーションがまたいちいち素晴らしい。海沿いの電車、堤防の上、トンネル近くの線路の上の高架橋…… マジで理想の物語かもしれない。女子中学生が主人公で、特定の田舎町を舞台にした青春群像オムニバス。
毎話、邪魔にならない程度にちょこっと鎌倉ゆかりの歴史教養ネタを入れてくる。

すずが「魔性」の女ではないと美帆に無自覚に見せつけるデフォルメ顔表現に、やっぱりこれ少女漫画だなぁと思わせられる。口を大きく開いて上下の歯を見せて笑うバカボン的な表情。「かわいい」を崩すコミカルさ。



・桜の花の満開の下
マジで風太とすずみたいなヘテロペアがいちばん推せるんだよな。中学生の恋愛サイコー!! もっと見せてくれ
美帆がジョギング中に「おかえり裕也」と声をかけて男子3人が緊張するページ最高。この作品はしばしば、こういう敢えて同じ構図のコマを並べる演出をする。
「ビブス」にわざわざ欄外注が入るのなんなんだ。時代柄? 読者層? 作家性?
風太の裕也への嫉妬と憧れとそれゆえの同情・絶望がないまぜになった感情がかなり美味しい。男子同士のこういう関係がいちばんおいしいんだから(重松清『きみの友だち』で植え付けられた性癖)。

みぽりんお嬢様学校に通ってるのか…… 魅力がとどまることをしらない
てか湘南オクトパスはクラブだからみんな同じ中学生ってわけじゃないのね。
裕也…… 悲劇の天才少年に寄り添って苦難を与えれば与えるほどに味が染み出してくる。
うおおおおお 重い闘病要素と甘酸っぱい中学生ヘテロ青春要素が交互に差し出される!! キュンキュンするぅ〜〜!
裕也ほんと強い奴だな。すごいよ……
なるほど、「かわいそう」と言われた経験をすずと裕也は共有できて、そこに風太は疎外感を覚える。素晴らしい三角関係
すずの髪の毛についた桜の花びらを取ろうとするシーン、漫画がうますぎる。
風太視点の思春期の悩みがいっぱい詰まった最高の話だった。


・真昼の月
風太とマサ、こいつらかわいすぎるだろ。男子中学生なんていちばんかわいいんだから。
そういえば、「女子がたった2人しかいないジュニアユースのサッカーチーム所属」という設定ゆえに、すずの周りの同級生の人間関係は男友達が多く、自然と少女漫画的な構図になっているんだな。
川原泉「甲子園の空に笑え」とかもそうだけど、サッカーとか野球といった男性競技人口が圧倒的に多いスポーツを少女漫画で扱うことにはそうした利点もあるのね。

シャチ姉ってほんとすずとそっくりだな顔
やっぱりガッツリ不倫してるのかー いちばんしっかりものの長女がこうなの変にリアルで良い
お祖母ちゃんの七回忌 久しぶりに三姉妹の実の母に会う まだ母は生きてたんだっけ。父(夫)の葬式にも出てこなかったのに。
「女子寮の一番下っ端」 いい形容だ。
大船の大叔母さん頼りになるな。根掘り葉掘り不躾に訊いてくるのも、いるわ〜〜こういうおばちゃん! でもいざという時にいちばん頼りになるんだよなこういう人が…… という生々しさで良い。

すず…… あなたが負い目を感じることではないんだよ…… それでも罪の意識を感じてしまうほどに、シャチ姉たち3人を大切な「家族」だと思えるようになっんだね。。
www シャチ姉の不倫設定そういうことかぁ〜〜! すずの母のしたことが全て今の自分にも跳ね返ってくる。幸があぁいう性格なのは明らかに子ども時代の両親の離婚と家出によって、自分が親代わりに下の妹たちを支えなければいけない境遇の影響が大きい。ほんとうは母にもっと甘えたかったんだよね。1話でのすずへの台詞はそのままかつての自分への言葉でもあるのだから。
あの家が、母にとっては息が詰まるような場所だったのね……祖母と折り合いがつかなかったから。
「人生」だな…… みんなそれぞれに人生の歴史があって今を生きている。
人生と生活を描いてくれている物語。ありがとう
> そうか この人も “娘” だったんだ
見ようとしなければ見えなかった、これまでもずっとそこに存在していた人の一面。歴史。真昼の月。
人はみんな誰かの子ども。母娘関係とシスターフッド。少女漫画というか、明確に「女性漫画」ではある、本質的に。
とすると、やはり次代再生産のための異性愛要素もまた大事だろう。えー…… 三姉妹誰か、結婚したり妊娠したりすんのかなぁ、作中で。シャチ姉の小児科医の男との不倫関係はどうなるのだろう。まだまだ進展がありそう。

うっっっま…… 短編の名手すぎる。
梅酒で始まり梅酒で終わる。しかも、最初の梅の収穫シーンは「子ども」のすずや風太たちから始まって、そこから幸視点になり、最終的に幸が母を誰かの「娘」、子どもであることに気づいて少しだけ和解/理解するプロット。完璧。
母が駅に消える2コマの威力よ。影の付け方が……
電車・線路の描き方、漫画のなかでの登場のさせ方もうますぎてビビる。列車に乗って去る母を高架から見つめる娘……
母が三姉妹のぶんだけ用意したスカーフ、すずはどうするんだろう。そのまま身につけたら疎外感半端ないし。幸なら工夫しそうな気がする。




2巻おわり!!
今度は3篇でなく4篇入っていて、主人公(視点人物)は すず→すず→風太→幸 という配分。
初めの朋章の話以外の3つはどれもちゃんと泣いた。めっちゃ好き。
生活と人生を描く、地に足のついた物語が好みである自分にとって、本当に理想的な漫画。
そこに、田舎要素と思春期の恋愛(三角関係?)要素もあるものだから、自分のためにあるような作品すぎて怖いくらい。

オムニバスだけど時系列は一応ストレートに並んでいるのだろうか。
冬から春になりすずが中2になり、梅雨になりそれが明けて夏が近づいているので、たぶんそのままの時系列で進んでいる。

オムニバスと連作短編集と長編の、ちょうど真ん中ぐらいの塩梅のエピソード構成がまたちょうど良い。

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2024年11月02日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

海街

期間限定の無料版を購入して、よみました。家族関係などについて、かんがえさせられるような作品だとおもいました。「名作」だとおもいます。

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2024年09月01日

ネタバレ 無料版購入済み

胸に響く

『ラヴァーズ・キス』の藤井くんが出てくるので感慨深いです。彼がすずちゃんに言った「自分の中でGOサインを出す瞬間」という言葉は、とても印象的で胸に突き刺さってくる言葉でした。確かに人生の中でそういう瞬間があると胸に響きました。

#切ない #深い

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2021年08月07日

購入済み

ストーリーも絵もとてもいとおし

かりそめでできたような家族がかかわりを深めることによって本当の家族になってゆくという成長物語ではあるが、その一つ一つのステップがとても いとおしい。
決して流麗とは言えないが柔らかな暖かさのある絵がストーリーと一体となって良い雰囲気を作り出している。

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2021年01月08日

ネタバレ 購入済み

悩まされる

周りの人の言動で、自分はそういう状況だったんだと自覚させられて煮詰まる事もたくさんあるんですね。何歳になっても。当事者よりも近くにいる人達の方が辛い気持ちになったりするんだなとシンミリしてしまいました。

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2020年12月23日

Posted by ブクログ

"昨日、NHKの番組「家族にかんぱい」を見ていた。神奈川県の三浦を鶴瓶さんと剛力さんが尋ねる。そこに、16歳の漁師を目指す少年が登場した。すでに立派な大人の風情だ。
このコミックでは、家族の問題や病気やけがで、大人にならざるを得なかった子どもたちが描かれている。

マンガの世界の住人も、現実社会の三浦で漁師を目指す少年も、今後の成長を見守ってみたいと思ってしまう。という大人の視点からの感想と同時に、自ら学ぶことが多いことに気がつく自分がいる。"

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2018年10月28日

続刊がとても気になったストーリー展開です。

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2017年12月29日

Posted by ブクログ

末妹すずの鎌倉での新たな生活がスタート。入部したサッカークラブでも、新たな出会いと出来事が。一方、暮らし始めた鎌倉の家の庭に育つ梅の実、それで毎年作り続けている梅酒。

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2015年08月13日

Posted by ブクログ

佳乃やチカだけではなく、幸の恋愛も、見え隠れはじめて、そこに含む問題が、またもや家族関係の問題と共通して...と奥が深いなあと思います。今後、それぞれの恋愛がどうなっていくのかも気になるところ。でも、風太、頑張れ!(笑)

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2014年06月28日

Posted by ブクログ

思いもよらないことが
ある日ふいに姿を現す

昼間 偶然見つけた
月のように

ー真昼の月ー

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2014年05月15日

Posted by ブクログ

4姉妹の長女、幸ちゃんがらみの話が多かった2巻。
身近な出来事だけが綴られるんだけど、姉妹の掛け合いを読んでるだけですごく心がほわっとするというか、もっともっとこの話を読んでいたい!という気持ちになってしまう。
4姉妹、どの子にも問題があって、どの子にもスッと共感できてしまう。アメリカドラマのSEX and The Cityの4人の女性は、全ての女性の立場を代表していたけれど、この海街dirayも似た感じを受けます。

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2014年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「真昼の月」作:吉田秋生

15年前に父親が女を作って出て行き
その2年後に母親も男を作って出て行き
残された「幸」「佳乃」「千佳」の3姉妹は、鎌倉に住んでいる
ひょんなことから父が亡くなった知らせを受け
ついフラフラと葬式へ出席してしまった先で、異母妹の「すず」と出会う
で、なぜか「すず」を引き取ることになり「4姉妹」となる(笑)
と、ここまでが前作のお話。

ん~~。私が語るとミョ~に簡単な話になってしまうが…(ハハハハ)

さぞ重かろうっと思われる話の内容も、
この漫画の主人公達がドンと受け入れているので、そんなに重くはない。
表紙絵の雰囲気のように、フンワリとした色彩の中を…
時々、特急電車が走り抜けていくだけで、
ちょっと耐えれば、また何時もの静かな日常が戻ってくる
生活があるのだから、何時もの日常に戻らなければ埒が明かない(笑)
そんなところが、実にリアルに描かれている

今回は表題作を入れて4編
「花底蛇」(カテイノジャ)
花底蛇とは…美しいモノの底には、恐ろしいモノが潜んでいるだよ~ってな
中国の故事にちなんだ話である
次女の「佳乃」さんは、地元信用金庫のOLさんをやっておりますが…
酒豪オヤジOLの「佳乃」さんが付き合っていた、大学生の彼「藤井君」が
なんと、ホントは高校生じゃった~ってな
オッタマゲルような事実を知ってしまった4女「すず」(笑)
OLのお姉さんが、10代の高校生男子と付き合っちゃ~ダメってな法律はないが
新参者の妹「すず」としては、放ってもおけないのである。

さて、心の底にヘビを隠し持っているモノの正体は…誰でしょう?
酒豪OL「佳乃」さんなのか? それとも中学生の4女「すず」ちゃんか?
ま・まさか…男性だけど美形な「藤井君」?(笑)
中国故事の「花底蛇」が、後からジンワリと効いてくる良い作品です

「二人静」
このタイトルは、源義経の愛人「静御前」からモジっていると思われる(笑)
頼朝に捕らえられ、白拍子として舞を踊らされたとき
敵将の面前で義経を恋慕う歌を堂々と歌ったという逸話から
美人で聡明で男子の中に混じっても
堂々とした強さを持った女性っという、イメージがある。

静御前と同じく鎌倉在住の4女「すず」ちゃんは
地元の少年サッカーチームに入るほどの、実力あるサッカー少女
最近、男子部員との体力差に悩み始める
この少年サッカーチームには、「すず」ちゃんの他にもう一人女子が居る

同じサッカーチームに所属している少年をめぐる、女の争い!
って程でもないか~(笑)
あんまり爽やか過ぎて、拍子抜けするほどだが…中学生ならこんなもんか?

源義経だって静御前だって、出会って恋に落ちたのは十代
多分、今でいう中学生くらいの年頃だと思う
平均寿命が短かったこの時代、急いで恋をし、急いで出産しなければ
間に合わなかったからか?今に比べれば大人だの~

そういう私も、中学の頃はまだ恋も知らんかった(笑)
親友と呼んでおった女友達に、突然彼氏が出来て
結局、私はお邪魔虫かい?っと寂しくイジケた子供である(ハハハハ)

恋や愛より、友達との友情の方が私にとっては大切だった
何も気にせず男子や女子が入り混じって、ワイワイ遊べた楽しい一時が
恋や愛を知った途端に、壊れて消えてしまうようで怖かった

そんな気持ちを30数年ぶりに思い出してしもうたわい
(フォフォフォフォ)←笑が何故かバルタン星人っぽい(笑)
ま、そんな郷愁にかられるほど、エエ~作品であった

他に「桜の花の満開の下」、
そして今巻タイトルにもなってる「真昼の月」の4編。

吉田秋生さんは、私よりも3歳年上なのだが
よく、中学生の心情なんぞ描けるの~
確かに少し大人びた中学生ではあるが、それにしても凄い(笑)
次回も楽しみである

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2014年02月23日

Posted by ブクログ

自分の母親のことを「この人も“娘”だったんだ」という幸の言葉にそうだよなあと思った。長女なので幸の心の機微に共感することが多い。家族だから絆されてしまう部分を上手く描いてる。一巻の出来が良かっただけに期待を裏切られないかと心配したけど杞憂に終わったことを覚えている。帯コピー「焦燥と勇気。」

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2013年10月15日

Posted by ブクログ

美しいものの下には恐ろしいものが潜んでいる…朋章の隠しているものは/すずとサッカーとみぽりんと裕也/裕也と義足とサッカーと風太とすずと桜のトンネル/昼間の月は見えているのに見ていない…梅仕事とさちの恋人と香田三姉妹とその実母。

■簡単な単語集

【浅野陽子】父の今の奥さん。父は再再婚ですずを連れ、陽子さんは再婚で男児二人を連れてきた。
【あづまや】父が働いていた旅館。河鹿沢温泉にある。
【アライ】さちを悩ませることが多いドジ看護師。第一巻では登場はせず。
【飯田】陽子の叔父で司法書士。
【井上泰之/いのうえ・やすゆき】湘南オクトパス監督で市民病院リハビリ科勤務の理学療法士。この人のおかげで裕也の命が助かったという面が強い。
【岩井寛/いわい・かん】朋章と同じショップで働いている。
【岩崎光司/いわさき・こうじ】朋章のとこに出入りしていた植木屋の息子。自殺した。朋章は「おれが殺した」と言った。
【大船】通称「大船」、名字不明。香田三姉妹の大叔母。ぶしつけ攻撃あり。
【尾崎光良/おざき・てるよし】風太の兄。
【尾崎風太】→風太
【カマドウマ】茶色っぽいコオロギのような昆虫。一部ではGとええ勝負なくらい嫌われている。佳乃の天敵。個人的には知人の別荘開きを手伝ったとき倉庫にビッシリいるのを見てゾッとしたことはあります。一匹一匹ではそんなに気になりません。
【佐助稲荷】ご近所の稲荷神社。
【幸/さち】長女。香田幸。佳乃は「シャチ姉」と呼ぶ。市民病院の看護師。
【椎名】市民病院の小児科医。裕也と親しい。クリスマス会でトナカイのかっこうをしていた。奥さんとは別居中。
【湘南オクトパス】地元の少年サッカーチーム。
【すず】浅野すず。腹違いの四女。父の不倫→再婚相手の娘。仙台にいた頃少年サッカーチームの強豪青葉JFCでレギュラーだった。出会ったときは健気さが前面に出ていたが、サッカーをやってるときは活発で強気な面が出ている。
【父】不倫して離婚、その相手と結婚しすず誕生。その相手が亡くなった後陽子と結婚した。
【千佳/チカ】三女。香田千佳。葬式に出るにあたってなぜかパンチパーマにした。スポーツマックス藤沢店勤務。ヘビが苦手。
【朋章/ともあき】藤井朋章。佳乃の現在の恋人だが高校二年生だと発覚。稲村のマリンショップで夜だけバイトしている。ルックスは良い。佳乃はガテン系の男とつきあうことが多かった。母親は医師のようだ。今度叔母さんのいる小笠原のショップで働くことになった。
【浜田】チカの勤めるスポーツマックス藤沢店店長。
【原尚之/はら・なおゆき】朋章と同じショップで働いている。
【風太】尾崎風太。湘南オクトパスの選手。背番号十八番。
【藤井美佐子】旧姓。さちの看護師の先輩。伝説のスーパーナース。甥っ子がうちのショップで働くことになったと言っているので朋章の小笠原にいる叔母さんて人のことなのだろうと思われる。
【藤井病院】朋章の実家。藤井産婦人科のドラ息子は有名らしい。
【藤沢女学園】通称「ふじじょ」。お嬢様学校。みぽりんはそこの生徒。
【将志/まさし】緒方将志。湘南オクトパスの選手。関西出身。
【みぽりん】坂下美帆。湘南オクトパスのゴールキーパー。腰越漁師の娘。
【都】香田三姉妹の実母。
【裕也】多田裕也。湘南オクトパスの選手。主将。重篤な病気が発覚脚を切り落とすことになった。
【佳乃/よしの】次女。香田佳乃。スタート時二十二歳。鎌倉八幡信用金庫勤務。父親は優しかったという印象が残っている。酒好き、男運なし。カマドウマが苦手。

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2024年07月05日

匿名

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二巻目

鎌倉の古い家に住む香田三姉妹の長女の幸、次女の佳乃、三女の千佳はある日、両親が離婚して十五年会っていない父親が山形で亡くなったことを彼の結婚相手の身内から知らされた。
なんでも一緒になった女性と死に別れ、その人との間にできた娘と共に今の相手と一緒になったらしいことを知る三人。
仕事でいけない幸に変わり佳乃と千佳は山形に行くと最寄駅で出迎えてくれたのは血が半分繋がった中学生の妹である浅野すずだった。
父親の妻である陽子は泣いてばかりでろくに喪主の務めを果たせず何から何まですずがしている状態。
それに引っかかりを覚えた三姉妹はすずを鎌倉に引き取ることを決断。
母親が亡くなる前は仙台でサッカーをしていたすず。
姉たちの勧めもあって鎌倉の少年サッカーチームに入団することを決めた。
しかしチームメイトの多田が病気が原因で長期の入院になってしまう。
そして佳乃の元カレにつても気になることがあり……。


自然と最初から姉妹だったような彼女たちの絆がナチュラルにすごい。

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2022年12月01日

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第1巻の感想欄に「映画と原作、どちらが先だったか?」と書いたのだけれど、第2巻を最後まで読んで、「ああ、映画は原作に忠実に描かれているんだな」との感慨に浸ったことを思い起こした。つまりは、映画→原作の順で、少なくとも2巻までは一度読んでいるということだ。3巻も読むが、もしかすると、これも「再読」になるかもしれない。内容については、noteで詳しく書こうかと思う。

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2021年08月14日

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ネタバレ

映画では描かれなかったが、次女佳乃の元カレ藤井朋章が意外といい奴。複雑な事情も抱えていて。すずと交流ができたり、おそらく叔母が幸の先輩看護師であったり。鎌倉は世界が狭いのか。

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2021年04月11日

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蛇、かぁ。。梅酒、おいしそう!!
朋章の過去を知ったすず。大人な対応だと思った。死ぬために故郷に帰ってきた人と、生きるために故郷を棄てようとする人。
みぽりん、中学生らしくていいな。
幸も幸せになれるんだろうか。

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2020年11月12日

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ネタバレ

庭の梅の木で梅ジュース、梅酒を作る巻。

昼の月は四女曰く「夜でなく昼も見えるなんて得した気分」
長女の巻末の「おトクなのかなぁ、よく分かんないや。」
この違いが面白い。

長女の母親への気持ち、庇護元離れて働き始めると親の矛盾や幼さに気づいたりもするけれど、
親にも個性や性格がもちろんあって、一人の人間であり、息子、娘でもあったんだよなぁ、と。

四女のサッカーの青春、長女の不倫の恋、世代の違う感性をこうも描けるのって凄いと思う。

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2017年02月06日

Posted by ブクログ

1巻から引き続き魅力的で、生き生きとした登場人物たちで物語はすすみます。いろいろありますが、それぞれに事情があり、誰も憎めないのがすばらしい。

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2017年01月17日

Posted by ブクログ

人がどんどんつながっていくが、なかなか重いものがある。いろいろ背負いながらも強く生きる姉妹。
部分部分では理解できるが、丸ごと自分に置き換えたら、自分には耐えられない状況かもしれない。
で、中学生というのはこんな感じだったかな?と思いだそうとしたが、もうあのころの気持ちは思い出せなかった。

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2015年11月03日

Posted by ブクログ

この巻は基本すず目線?
色んな立場で物語が描かれてるけど、幸とすずが中心だなー。
佳乃や千佳のもちゃんと見てみたい。

話は続いていくんだけど連作みたいな感じで、「続く」がないのもよい。

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2015年06月07日

Posted by ブクログ

前から持ってたのに読んでなかったのは、この人の漫画は何だか痛そうだという偏見があったから。読む背中を押されたのは映画化されたから。読んで良かった。
ノンアルコール梅酒作りたいな。

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2015年05月28日

Posted by ブクログ

第二巻「真昼の月」。
この辺から「すずちゃん目線」が多くなるような(^ ^

四姉妹を中心に、次から次へと事件が起きる。
仕事のこと、恋愛のこと、家族のこと...
そして、「昼間に月が見えると得した気分」
というセリフが象徴的に使われる後半。

この辺から、この作品の隠しテーマが
「ダメな大人と子どもの成長」という気がしてくる(^ ^

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2014年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真面目で責任感が強くて、自分の恋愛に罪悪感を抱いて
いる、よくも悪くも長女な幸。
法要の後に、すずが泣きながら言った言葉にはっとする
顔が辛かった。幸せな恋愛をして欲しいなー。

映画化のニュースから、この作品を知ったのですが、
幸のイメージ、おそろしく違う・・・。

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2014年07月09日

Posted by ブクログ

たくさん登場人物が出てきますが、みんな何かしらつながりがあって意味を持たせているのはすごい。
今回は幸さんのエピソードが多めでした。
人間ドラマが濃厚なので読み応えあります。

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2014年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。
母親と言えど、一人の娘、一人の女。頭では
わかっていても、向き合うと余裕がなくなってぶつかってしまう。わかるなあ。

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2014年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「かんたんに人のこと かわいそうっていう人 すっご ムカつく!」「だよなー なんじゃその 上から目線 おめーナニサマ だっての」これは、両親を亡くしたくした中学生の女の子と、その友だちで父親と片足を亡くした男の子との会話。私は大人になって久しいので、子どものこういう言葉を読むとザワザワする。気持ちはわからんじゃないけれど、じゃあどう言えばいいんだい?っていう。関係が近ければ、その子の性格とか今の状況とかいろいろ察して、適切な言葉をかけられることもあるかもしれないけれど、何年に1度しか逢わない親戚のオバサン程度の関係なら。一番先に思いつくことしか、口から出てこないでしょう。“上から目線”ってキミね、大人だったら普通、子どもの事は下に見るよ。……などと、フィクションの世界の中学生の言葉に心乱されてしまったのだった。(2013-04-20L)(2019-09-12)

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2013年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近会ったばかりのすずをあっさり妹と言える佳乃、
彼女のことを姉と言い心配ができるすず。
朋章からしたら眩しい、自分とは違う世界の人たちに
感じたのではないか。

尾行なんてしつつも、問題を把握したら
大人の力が必要だ、と切り替えられるすずちゃんが偉い。
ゴミが花に変わっただけのゴミ屋敷という言葉は
正直なるほどなと思ってしまった。

みぽりんが色々言うのでちょっとハラハラしたが、
すぐに謝れるし良い子で良かった。

お母さんのこと謝るすずには泣いてしまった。
そういうことがあって冷静になれたから
シャチ姉もお母さんとお墓参りに行くことが
できたのかもしれない。
一緒に暮らすのは無理だし合わないけれど、
それくらいの距離を保ってしょうがない人だなと思いつつ
普通に接することができる関係が保てるなら良いことだと思う。

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2025年04月29日

ネタバレ 無料版購入済み

ショッキング

裕也の片足切断は本人や家族にとっても衝撃だけど周囲にもかなりの動揺だよなぁ。
幸たちの父親もクズだけど母親もなかなかのクズ…
そして不倫してる幸も親と同じ…
祖母の家とはいえ相続権は母親にあるんだろうし、文句言ってもしょうがないのに。
引いてくれただけマシだよ。

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2022年12月04日

Posted by ブクログ

1巻の最後の方から引き続きすずちゃんが中心となる話が大半。全9巻あるから、姉妹のひとりひとりに焦点を当てた話がいろいろあるということなのか。

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2022年08月26日

Posted by ブクログ

暮らしを大切にしている感じがとても好き。
やっぱり一番感情移入できるのは長女の幸だ。

映画での細かい設定の変更…なんだかなぁ。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祖母のお墓に向かう母を見て、「ああ、この人も娘だったんだな」と思ったサチ姉の気持ち。
時折、自分の母にも感じるこの頃。
自分の家族を思い出す。

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2020年09月13日

Posted by ブクログ

鎌倉という土地が絶妙に生きてる。小津の映画以来、脈々と大衆文化に生き続ける場所。東京に近いということもあるんだろうけど、確かに映像的に魅せる風景が多い。
マンガの内容としてはそんなに深みがあるようには思えないというのが正直なところ。カタルシスを感じさせる設定ではそもそもないからないものねだりだろうけれども、「勝つ」という意識はポップカルチャーには意外に重要なファクターなんだと改めて感じる次第。悪くないマンガですけれども。

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2015年08月04日

Posted by ブクログ

鎌倉の古屋に暮す三人姉妹、看護師・信用金庫OL・スポーツ用品店員。かつて、父も母も家を出ていった。父の死で、異母妹の中学生が加わる。

映画化されたとのことで読んでみました。ほのぼのかと思っていたら、結構、波瀾万丈、ワケありでした。

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2015年11月27日

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ネタバレ

来年映画が公開される『海街diary』ってまんがの2巻です。
四姉妹ものって谷崎潤一郎さんの『細雪』しかり、何かしら誰かがドラマってるから、いくらでも読めちゃうね。
しっかりものの長女さんの不倫は不憫になりました。
そして、鎌倉に行きたくなりました。
まっすぐなすずちゃんのキャラクターがいいなぁ♪

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2014年11月03日

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