【感想・ネタバレ】海街diary 1 蝉時雨のやむ頃のレビュー

あらすじ

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

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稲村ヶ崎、佐助稲荷、江ノ電のホーム…読むたびに潮の匂いが蘇る。鎌倉・湘南も吉田秋生さんも大好きな私にとって、まさに俺得な作品です。
29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる物語。1995年発表の『ラヴァーズ・キス』と設定が一部リンクしているので、併せて読むのもおすすめです。
エピソードのそれぞれが、誰もがいつか直面する人生のワンシーンです。死にゆく人との向き合い方、実らぬ恋の終わらせ方、抗えない現実を受け入れる方法…と並べると深刻なようですが、吉田先生のタッチと相まって読後感はとても清々しいです。
モノローグの一つ一つが印象的で、中でも「死ぬために故郷へ帰ってきた人と 生きるために故郷を棄てようとする人 どちらもつらく悲しい」(2巻より)という一節は、ふるさとの意味を考えさせられます。それでも鎌倉は山も海もただ静かに在って、人々を見守り見送る街として描かれています。読めばきっと鎌倉を歩きたくなりますよ。

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感情タグBEST3

ネタバレ 購入済み

上質な家族のドラマ

数十年ぶり(!)に吉田秋生作品を読みました。
こんな絵だったっけ?というのは置いておいて(笑)、
離婚や死別といった家族をめぐる重いテーマを、軽く、明るく、面白く描いています。それでいて深い。
素晴らしい作品に出会えました。

主人公が4姉妹というのもいいですね。
家族それぞれの事情が複雑なストーリーとして絡み合って、物語に厚みがあります。上質な家族ドラマを見ているよう。
ちょっと出来過ぎなくらい絶妙に交錯する登場人物たちの日常に、鎌倉という「場所」がリアリティを与えてくれています。

そう、やっぱり鎌倉という土地があってこその物語なんですよね。久々に訪ねてみたくなりました。

3
2013年10月28日

購入済み

好きだぜ、こーゆーの!

むかあ~し、吉祥天女とかよみました。SFっぽいところを主に面白がってましたが、五十路を超えると殆ど文学ともいえる作者のテーマ展開に素直に涙腺がゆるみます。

2
2016年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

我が家では吉田秋生については、うかつなことは書けない。読みたければ、いつでも読めるのだが、「ちょっと、それ、ページをぎゅーって開かんといてくれる。」とか言われちゃうので、読むのも、少々気を遣う。とはいいながら、映画「海街diary」を観て、ここは、どうしてもという気分で、原作の「海街diary1~8」(小学館)をトイレなんかに持ち込まずに読み終えた。

吉田秋生のマンガの特徴について、一般論というか、マンガとしてどうなのかということは、ここでは、あまり言う気はない。一つだけいえば、クローズアップの描線の鋭さ、それと、おそらくセットになっている登場人物の表情の厳しさ。その結果、傑作「バナナフィッシュ」なんて、登場人物が、男なのか女なのかよくわからないノンセクシャルな表情をしていて、漫画家のきつい性分のようなものを感じさせる。それが彼女のマンガの魅力なのだが、まあ、印象は人それぞれだろう。

ともあれ、読後の印象は映画を観た感想とは全く違っていた。映画は過ぎ去った時間や家族の死からの再生の物語、新しい出発のための助走の姿を映しているのだが、なんとなくの「暗さ」が漂っているように感じたのだが、原作のマンガの中で、娘たちは過去の時間に憑りつかれたりしていない。

父親や家族、知り合いの死や、娘たちだけで暮らす古い民家のたたずまいや、歴史に彩られた鎌倉の街の風景は、確かに、彼女たちの境遇を取り巻いているし、物語の主人公にふさわしい、独特な背景、あるいは舞台を作り出している。しかし、それが過去をクローズアップして、登場人物たちを縛り付けるような印象はない。

原作の中では、登場人物たちは生き生きと生きているのだ。

たとえば、第8巻の表紙絵の階段を駆け上っていく四女スズの後ろに広がるのは、父が捨てた街の風景ではなく、その街の上にひろがっている今日の青空だ。

ぼくが最も印象深く読んだ、第5巻「群青」にあるシーンだが、海猫食堂のおばさんの死に際して、四女スズのダイアリーであるだろうモノローグが、こんなふうに四角囲みで書き込まれている。

入院して
3週間後

山猫亭の福田さん
豪福寺の和尚さん
将志の一家に
見守られて

海猫食堂の
おばさんは
亡くなりました

神様は
気まぐれで
時々ひどい
意地悪を
するので

でも

晴れた日は
空が青い
どんな気持ちの時もそれはかわらない

それだけは
神様に
感謝したいと
想います


海街の日々を生きる人々の上には、晴れた日の青い空が広がっている。時間は、さまざまな可能性をはぐくんで、過去から未来に向けてゆったりと流れている。四姉妹と彼女たちを取り巻く人々の生活や人柄は、重なり合う時間の厚みが丁寧に書き込まれて、明るく深い。コミカルなギャグと繊細な描画の組み合わせが、物語の展開を支えていて、読者にゆっくり読むことを促しているように思える。いまさらいうまでもないが、傑作だ。(S)

1
2019年01月29日

Posted by ブクログ

再読。私の大好きな鎌倉が舞台になっていて、鎌倉の名所や風景がステキに描かれている。鎌倉の古い家で暮らす幸、佳乃、チカの三姉妹が、父の死によって腹違いの妹すずに出会い、四姉妹が一緒に暮らすようになることから始まる物語。四姉妹それぞれに事情があってドラマが展開されていくところが面白い。続きも再読したい。綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんで映画化された作品も観たことがあるがそれもよかった。

心に残った言葉
・おとなのするべきことを子供に肩がわりさせてはいけないと思います (長女 香田幸)

・子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません (長女 香田幸)

・あたりまえだと思っていたことは
案外あたりまえじゃないのかもしれない
            (次女 佳乃)

・雪って不思議だね
 いつもと同じ風景なのに
 雪が降ってるだけで
 なんだか違う世界みたい(浅野すず)

0
2025年03月16日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

期間限定の無料版を購入して、よみました。絵もストーリーも好みで、とても大好きな作品です。昔から好きな作家さんで、紙の本で持っていたのですが、手放してしまったので、電子書籍でもそろえたくなりました。

0
2024年09月01日

無料版購入済み

映画が好きで原作漫画も気になってました!映画の世界そのままに、原作の方が細やかな心情とかも表現されてて、心揺さぶられた!

#癒やされる #深い #共感する

0
2023年12月14日

ネタバレ

これは少女漫画ではなく。

成人漫画だった。絵は可愛くて、青春ものか〜と思っていた。タイトルも綺麗だし。
でも、始まりはベッドで、異母姉妹、不倫、幻肢となかなかのパワーワードが満載。柔らかいタッチの画風の社会派漫画なのか。

#泣ける #深い

0
2023年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父のお葬式のシーンでのさち姉の台詞が最高。
喪主の挨拶を妻が子供のすずにやらせようとした時の言葉。
「これはおとなの仕事です。おとなのするべき仕事を子どもに肩代わりさせてはいけないと思います。子どもであることを奪われた子どもほど哀しいものはありません。」
かっこよすぎる。

0
2022年02月20日

無料版購入済み

とても良い

登場人物たちの心の機微が繊細に描かれていて、言葉がなくとも表情や空気感で感情が伝わってくる素晴らしい作品です。
また幼い時からよく鎌倉に訪れていたのでとても親近感があります。
知っている場所も多数出てきますし、知らない場所が出てくると新たな発見があります。
映画のようなカット割も印象的です。

#切ない #深い

0
2021年08月06日

Posted by ブクログ

全巻読み終わりました。
自分の住む町をもっと知りたい、大事にしたいと思うようになりました。地元のお店を開拓するようになって、素敵なカフェや定食屋さんを見つけました。ここが私にとっての山猫亭や海猫食堂になったらいいなと思います。
これも、コロナ禍の今だから感じたことなんだろうと考えると、嫌なことばっかりじゃないなと救われた気持ちになりました。

0
2021年01月30日

ネタバレ 購入済み

素敵な姉妹愛

以前映画の宣伝を見た時から気になってましたが、初めて読みました!親から早く離れた子供達は早く大人になってしまったんですね。すずがまた子供でいられる場所ができて良かった。すずとの出会いで、鎌倉3姉妹の中のお父さんの記憶が優しい物に変わって良かった。

0
2020年12月23日

購入済み

間違いなく名作

今更言うまでもなく名作です。
人の心の機微をこんなに表現できるなんて、本当にすごい作家さんだなぁと感動します。
鎌倉という歴史的な背景をもつ街だからこその風情や佇まいが、また素晴らしい。
ぜひご一読を。

0
2020年10月12日

作者さん買いです

バナナフィッシュからファンでした。人間の奥深くにある気持ちの描写がとてもよくわかり、感情移入できます。まだ読み始めなので楽しみにしていきます。

0
2020年06月15日

優しい気持ちになれる

登場人物が全て魅力的です。
それぞれ個性が描きわけられており、
それぞれの台詞が染みる。

鎌倉の海と山の青と緑がいつも心に広がっている…そんな気持ちで読める物語です。

0
2020年05月03日

Posted by ブクログ

鎌倉で暮らす3人姉妹のもとに15年前に家を出ていった父の訃報が届き、葬儀のために赴いた山形で3姉妹は腹違いの妹に出会う。父と母を幼くして亡くした妹すずに、長女の幸は一緒に暮らさないか?と持ちかける。そしてすずも共に鎌倉の家で共に暮らすようになり4姉妹の生活が始まるのであった…。
鎌倉の由緒ある土地柄の中で生きていく彼女たちを、あたたかい人情や切ない感情がとりまいていく様が、深い人間味を感じさせてくれる。親がいないことは悲しいことなのだろうけど、姉妹たちだけでときには喧嘩しながらも仲良く暮らしている様子がほのぼのして癒される。今までダメな親達のために子供らしく甘えることも出来なかったすずが3人の姉たちの愛情を受けてだんだんのびのびしていく様子がとても良かった。

0
2019年05月12日

Posted by ブクログ

"マンガ大賞を受賞したとのことで、一巻を買ってみた。最初は、少女マンガチックな絵についていけるか不安だったが、そんな心配はなくなるくらい物語に入っていけた。
良い作品だ。家族、友人、鎌倉での日常をほのぼのと描いている。
きっと、次の巻も購入して読むことになるでしょう。"

0
2018年10月28日

血縁関係や日々の暮らし

家族とは、とか、日らしの暮らしを丁寧に生きることの大切さを考えさせられました。

0
2017年10月13日

Posted by ブクログ

映画のCMを見て、漫画を全巻購入。読み始めた。父親の死によって一緒に暮らし始めることになった、三姉妹と中学生のすず。鎌倉にある三姉妹の祖母宅での四人の生活が始まる。

0
2015年08月13日

Posted by ブクログ

2015.6
誰だって悩んだりぶつかったりしながら、それでも生きていく。自分で考えて自分の足で生きていきたい。正直に。自分とまわりの人を大切に。
テレビで映画やってて。おもしろかったよねえ。出てくる人みんないい。そっか。私、鎌倉好きなんだな。

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2020年03月02日

Posted by ブクログ

テレビを見ていて映画化されることを知った。
長澤まさみも夏帆も好きだけど、予告編をみる限りでは圧倒的に原作のこのマンガをお奨め。
吉田秋生のマンガを読んでいるとついつい鎌倉や江ノ島に住みたくなる。

0
2015年03月06日

Posted by ブクログ

最高によかった。
中心人物が毎回変わっていく、一話完結型のオムニバスで、その構成がまず素晴らしい。それぞれの話しは、ゆるやかに関連を持ちつつも、独立した話しになっている。くらもちふさこの「駅から5分」ともよく似ていて、こういう構成はとても好みだ。

鎌倉を舞台にしていて、稲村ヶ崎や佐助稲荷などの名所がちらほらと登場し、花火や紫陽花やお祭りのような、季節の風物詩と共に描かれるのが、風情があっていい。

吉田秋生の描くマンガは、どれも文学性が高いものばかりだけれど、この作品は、ずば抜けて心理描写が素晴らしいと思う。ちょっとした表情の変化を見せるような場面では、特に描き方が上手い。

「将来の古典になることが約束された作品」と、帯のコピーに書いてあったけれど、これはたしかに、それを多くの人に確信させるだけのクオリティーを持つ作品だと思う。

降るような蝉の声もかき消すことができないほど
すずちゃんの泣き声は激しかった
この子はこの夏、何度ここで涙を流したんだろう
もう助からないお父さんと、ずっとひとりで向きあってきたんだ(p.59)

「行きます!」(p.67)

0
2020年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を見てとても良かったので読んでみた。
原作は漫画だとは把握していたが、
吉田先生作品だとは思っていなかった。
流石に人間の情感の繊細な描き方が素晴らしい。

自分も近い経験があるので、
お通夜に行って
知らないおじさんが死んでる
という感覚、すごくよくわかる。

大人のすべき事を子供に肩代わりさせるなと
シャチ姉がはっきり言ってくれてほっとした。
父を看取ってくれてありがとうと言えるのも大人だ。

4人で街を見渡せる場所で
写真を見ながら泣くシーンが好きだ。
こういうのが本当の弔いとすら思う。

すずちゃんが馴染むのが早いのも
三姉妹の温かさを感じる。

すずちゃんが高低差をものともせず近道を使っていたのは
サッカーで日頃から鍛えられていたからなのか。
学校でもサッカーでもどんどん馴染んでいって
多分元の家にいたら出せなかった自然な姿で
いられるのではないかと思うと
本当に良かったなと思う。

見学に行った時うまいなと思った子たちと共にプレイして
仲良くなって、一番うまいと言われていた裕也が病気になって
人生色々過ぎてしんどい。
すずが彼の気持ちにとても配慮している姿がしっかりしていると思う反面
そうならざるを得なかった環境のことも考えてしまう。

0
2025年04月27日

Posted by ブクログ

鎌倉で暮らす三姉妹、さち、佳乃、チカが腹違いの妹すずと同居を始める。それぞれの生き方がときにせつなく、ときにユーモラスに、鎌倉の風景の中で描かれる。
久しぶりの吉田秋生さんでした。女性が女性っぽく見えます。以前は骨格ががっしりしてる感じの女性の描き方でしたが。

蝉時雨のやむ頃、四女すずが鎌倉にやって来た。
佳乃と恋人の朋章。
すず、少年サッカーチームの湘南オクトパス入団。
風太の悩み、裕也の入院。

【浅野陽子】父の今の奥さん。父は再再婚ですずを連れ、陽子さんは再婚で男児二人を連れてきた。
【あづまや】父が働いていた旅館。河鹿沢温泉にある。
【アライ】さちを悩ませることが多い看護師。第一巻では登場はせず。
【飯田】陽子の叔父で司法書士。
【井上泰之/いのうえ・やすゆき】湘南オクトパス監督で市民病院リハビリ科勤務の理学療法士。この人のおかげで裕也の命が助かったという面が強い。
【カマドウマ】茶色っぽいコオロギのような昆虫。一部ではGとええ勝負なくらい嫌われている。佳乃の天敵。個人的には知人の別荘開きを手伝ったとき倉庫にビッシリいるのを見てゾッとしたことはあります。一匹一匹ではそんなに気になりません。
【佐助稲荷】ご近所の稲荷神社。
【さち】長女。佳乃は「シャチ姉」と呼ぶ。看護師。
【湘南オクトパス】地元の少年サッカーチーム。
【すず】浅野すず。腹違いの四女。父の不倫→再婚相手の娘。仙台にいた頃少年サッカーチームの強豪青葉JFCでレギュラーだった。出会ったときは健気さが前面に出ていたが、サッカーをやってるときは活発で強気な面が出ている。
【裕也】多田裕也。湘南オクトパスの選手。主将。
【父】不倫して離婚、その相手と結婚しすず誕生。その相手が亡くなった後陽子と結婚した。
【チカ】三女。香田千佳。葬式に出るにあたってなぜかパンチパーマにした。スポーツマックス藤沢店勤務。
【朋章/ともあき】佳乃の現在の恋人で大学生。稲村のマリンショップで夜だけバイトしている。ルックスは良い。いつもはガテン系の男とつきあうことが多かった。
【浜田】チカの勤めるスポーツマックス藤沢店店長。
【風太】尾崎風太。湘南オクトパスの選手。背番号十八番。
【将志/まさし】緒方将志。湘南オクトパスの選手。関西出身。
【佳乃/よしの】次女。香田佳乃。スタート時二十二歳。鎌倉八幡信用金庫勤務。父親は優しかったという印象が残っている。酒好き、男運なし。カマドウマが苦手。

0
2024年07月02日

匿名

ネタバレ 無料版購入済み

四人家族

その日、香田三姉妹の次女である佳乃はケータイにいっぱいある長女の幸からの着信音で早朝に起こされた。
すぐにかけ直して欲しいとのメールに電話をかけると十五年前に母親と離婚して家を出て行った父親が亡くなったという報せだった。
家に戻ると妹の千佳が幸と出迎えてくれた。
なんでも父親は今山形の旅館の家の女性と結婚していること、その前に結婚した女性とは死別したこと、さらにその女性との間に娘がいることなど知らない事実が満載だった。
父親が亡くなったものの十五年離れていたためなんの感情も浮かばない佳乃。
葬儀は仕事の都合で行けない幸は欠席するので千佳と二人で山形に行くことになった。
葬儀のため山形に行くのに佳乃はヘソ出しファッションで、千佳はアフロヘアで行くという状態になる。
電車を乗り継ぎ着いた先は信じられないくらいの田舎だったことに驚愕する二人。
そんな彼女たちに声をかけてくる少女がいて……。

こういう複雑な家族関係はいろいろ大変だよなぁと思う作品だった。

0
2022年12月01日

無料版購入済み

漫画よりも文学作品

物語はとても面白い。
登場人物たちがとても人間臭くてよい。
ただ一コマの中に台詞が多くて読み辛さを感じる。
それ以外は、絵柄も好き、テンポも良い。

#ほのぼの #癒やされる #深い

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画をテレビで見て、原作を読んでみようと。
映画が原作のテイストをそのまま持っていたのだと感じた。時間の制約があるから端折らざるを得ないところもあったのだろうが。

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2021年04月10日

購入済み

優しい物語に癒されたい方必読!

静かな優しい物語です。
悪意のある人は出てこず、大きな事件も劇的な展開もないけれど、面白い。読んでる間中、眼球が涙の膜におおわれて乾くことがありません。
爽やかな読後感に本当に癒されます。

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2020年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前、読んだのだけれど、改めて。

すずが、告別式の挨拶をすると言った時のさち姉の言葉。
映画でも見ているので、知っているのに泣ける。。

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2020年09月12日

👍

絵の感じと心安らかなるお話は私的に好きです。吉田秋生の漫画って刺激が強いイメージですがこういうのも良いんです。

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2019年05月08日

Posted by ブクログ

映画を先に観ていて、漫画も是非!と読みました。完結しているか、と思ったら、まだまだ続いているんですね。

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2017年03月26日

Posted by ブクログ

またしても、良質なコミック発見です。
映画化されたことで、このコミックを知りました。
良い雰囲気。追いかけて読んでいきます。

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2016年04月07日

Posted by ブクログ

1話が好きです。
子供らしく過ごしていない子供・・・。
その表現に胸がとても痛みました。
この物語みたいなことって現実では難しいかもしれないけど、すずには子供らしい時間を過ごしてほしいと思いました。

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2015年08月24日

Posted by ブクログ

ずいぶん前に試し読みした時に気に入ったのを映画化で思い出す。また鎌倉に行く用事もあったので購入。再読時登録。

幸田三姉妹が離別した父の葬儀をきっかけに出会った腹違いの妹すずと出会う所から話ははじまる。「話」と言うも、特に何かシナリオ上進行しなければならないことはなく、題の通りまさに「Diary(日記)」のように日常が描かれていく。1話目である葬儀の話のあと、2話目が次女・佳乃の彼氏の話、3話目はすずのサッカークラブの話と続き、すずを迎え入れてからの生活を中心化して描く回が設けられないのもその証拠である。とはいえ、しっかり前回の話で出てきた要素を使いながらそれぞれの話をつなげて時間の流れを表現することもしっかりしているので、すんなりと彼女たちの生活が読めていく。

1話目のきっかけが非常にいい話である。そこが気に入ったならばおそらく今後の展開にも期待できるのではないか、と思わされる作品だ。

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2015年08月15日

Posted by ブクログ

この先どうなるかは分からないけど、少なくとも1巻は良い雰囲気。全体に穏やかな空気が流れている。
それに鎌倉行ってみたくなる。

0
2015年06月23日

購入済み

ラバーズキス スピンオフ?

映画化で話題だったので
チェックしました
吉田秋生さんといえば鎌倉ものが多くて
絵が綺麗(特に男性が)なので昔よく読みました
懐かしさを感じながら読み進めると…
なんだか既視感…なんだろう、でも読んだことないし
うーん…と2巻あたりまで進んで
ラバーズキスじゃん!と気づきました
そう、ラバーズキスと登場人物がかぶっている
というかサイドストーリーがメインになった感じでした
(時系列はラバーズと平行なのでラバーズ知らない方はお読みください)

短編が間隔をあけながら進んでいく
四姉妹の家族物語
エッセイ小説のような軽く読める雰囲気で
吉田秋生さんらしさもありつつ
過去作品よりは濃度が薄い
でも社会性もはらんだ大人の漫画です

残念なのは男性の登場頻度が少なく
それこそ夜叉やバナナフィッシュ、ラバーズキスの主人公のような
吉田秋生さんならではの筆致が感じる登場人物が少ないのが物足りないですかね
あと若干、絵が下手になられたような雑な感じも受けました
子供の顔書くのが苦手なんでしょうか…

話は素敵でさすが吉田秋生さんというかんじ

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2015年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まだまだ序章という感じ。
各話のタイトルのつけ方がすごくいいよなー、と本屋で見かけてる時から思ってた。

映画のキャスティングはちょっと違うイメージ。
ちょっと見たかったけど、読んだら映画見る気なくなった……。

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2015年06月06日

Posted by ブクログ

1話目は「持てそうもない荷物」2話目は「持ってあげられない荷物」3話目は「共有出来ない重い荷物」で構築された1巻。誰しもが何かを抱え、自分の内に内に詰め込んでしまう荷物(負担)。持ちきれなくなって落っことして溢れ出して...。「当たり前」に運んでいた荷物が案外当たり前じゃなく家族、恋人、友達がその荷物を時に分かち合って、時に軽くしてくれていて。そんな素敵な時の流れに対して、限界と諦めの苦さも描いていると同時に、捨てるという選択の強さにもふれる。面白い。

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2015年06月01日

Posted by ブクログ

やっぱりこの人の漫画は面白いんだなぁと再確認させられました。
人生のヘビーな事を殊更大仰にせずさらっと描かれるその手腕。

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2015年05月28日

Posted by ブクログ

吉田秋生の物語はいつも、若さを日々消耗して生きていくことの切なさに満ちている。
『カリフォルニア物語』も『河よりも長くゆるやかに』もそうだったが、それらは彼女が20代のときの作品だ。
しかし、この作品の初出は2006年。50歳にして未だに10代の哀しみを描けるとは、いったいどういうことなのだろう。
それが創作という行為の底力だと知りつつ、完全に打ちのめされる。やっぱり凄い人なのである。

0
2025年03月09日

無料版購入済み

訳あり

鎌倉で暮らす三姉妹。
父が亡くなり、行先の無い異母妹を引き取る。
なんかいきなりであまりにも無鉄砲だなぁとは思うけど。

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2022年12月04日

Posted by ブクログ

映画の雰囲気とはだいぶ違った印象。
最後の方はすずちゃんのサッカーの話が中心になっていて、ちょっと私の求めていたものとは違うけど、とりあえず2巻も読んでみます。

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2022年08月24日

Posted by ブクログ

友人から借用、映画を先に観た。
映画は作品の最初の一部を切り取ったもので
四姉妹の出逢いが中心になっているが
原作ではタイトル通り四姉妹の日々が綴られている。

サブタイトルがとても素敵。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

父が家を出て、母も再婚相手と家を出て、祖母と姉妹3人。その祖母も亡くなり、姉妹で暮らしていたところに父の訃報が。15年も離れていると亡くなった父ですら「知らない人」。昔の父の写真を見てようやく涙が出る。異母妹のすずの母親は父と再婚後亡くなり、すずはずっと強がって生きてきた。突然鎌倉に、異母姉妹と一緒に住むと決めたすずの強さにびっくり。これから年相応の生活ができるといいな。
多田の気持ちはきっと誰にも分らない。クラブチームの主将だった子に突然足を切れ、なんて。受け入れるしかない。。。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

静かな街の4姉妹。

作者らしいさらっとした描き方で、つられてこちらもさらっと読んでしまうのですが、振り返ると「えらいことになってた話だよね…?」となる。
感動とかそういうのとは別の、考えてみれば全然さらっとしてないよね、という。

特に目新しいところのある話でもないし、多分現実にごろごろあるような出来事の羅列なのだろうけれど、それでも「物語」としてきっちり成立しているところがこの作者の凄いところなんだろうなと思う。

あ、2巻買いました。

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2018年08月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この間映画を観たので、原作を読んでみる。

映画だと腹違いの妹のイメージが大きかったが
原作だと姉妹それぞれ、また周りの友人、友人の兄弟や親せきが繋がったりしていて
(古くから住み続けている土地柄だろうか?他作品に登場するキャラクターが今作に登場しているようだ)
鎌倉に住む人達、という印象。

次女の失恋や四女の友人の病気による足切断など、四女の両親がいない設定がそこまで強烈に感じないくらい、人には色々な事が起こるのだなぁ、と思った。

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2017年02月06日

Posted by ブクログ

映画と意外と同じ内容だった。映画ではわからなかったいろいろな背景がわかる。
眼の表現が昔よりふつう?な漫画の感じになったと思った。

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2016年06月12日

Posted by ブクログ

映画を観て逆にマンガにやってくるというある意味最悪な読者の一人ではありますが、ご容赦をば。
綾瀬はるかだけはちょっとミスキャストかな?とか暢気に思ったりするのはご愛敬として、あれですな、『スラムダンク』の影響というのは凄まじい。『三月のライオン』然り、ちょっとした登場人物の心の声を吹き出し的に書くスタイル、あのマンガは一つの山なんだなと。

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2015年08月02日

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