浦賀和宏のレビュー一覧

  • 眠りの牢獄

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    ネタバレ

    初めての作家さん。
    評価に、何度この手に騙されるんだ…!て書いてあったのにすっかり忘れて読んですっかり騙された笑
    まあ内容に必要なトリックではなかったかな?
    でも、アヤコなんで男3人に自分1人なんてメンバーでお泊まり会?て思ってたから、そこも伏線だったかとすっきりした。
    ただ最後の吉野に襲われるシーンは、なんか男に都合いいように描写されてんなと思った。

    重量感はなかったけど、読みやすくてすっかり騙されたので満足度高め。

    (いまノベルスの背表紙見たら、監禁された三人の青年、って書いてあった。これはミスかな?)

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    2022年01月16日
  • 地球平面委員会

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    絶対に忘れられないタイプの本。
    まぁ一発ネタと言っちゃえばそれまでだが、謎があまりにも強烈。長さもコンパクトで、その謎に引き込まれたまま最後まで一気に読み切れる。
    「地球が平面であると信じている」理由なんて全く分からないし想像もつかない。
    倉庫を燃やしたり、街の一部分を凍らせたりというのが伏線になっているわけだが、この真相は見抜けるわけがない。
    奇想を本にしてしまった怪作。
    浦賀和宏がますます好きになる。

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    2021年11月30日
  • こわれもの

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    ネタバレ

    安藤直樹シリーズに比べると比較的オーソドックスなミステリかもしれないが、やはり終盤の怒涛の展開は本当に目が離せないし、相変わらずリーダビリティも超一級品で、読ませる力が本当に半端ない。

    背中にナイフが刺さる場面のカタルシスは響いた。
    神崎の正体、予知能力者のフリをしていた理由には肝が冷える。
    個人的にはラストも好き。

    だが、振り返ってみると、内容はそこまで独創的なものではないように感じてしまう。(もちろんそんなことはないだが)
    それをここまで読者をのめり込ませる作品に仕立てる作者の人間描写や構成の巧さには恐れ入る。
    まだ読んでいる数は少ないが、浦賀和宏という作家の凄さを改めて実感。

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    2021年11月22日
  • 時の鳥籠(下)

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    前作、『記憶の果て』ともはや一体化した物語であり、絶対に前作を読んでから読むべき作品。

    前作の伏線を回収している部分もあるが、謎はさらに増える。前作の謎もまだまだ残っている。

    前作と同じくSF、ミステリとしても面白いのは間違いないが、やはりこの言葉では言い表せない、捻くれているけれども地に足がついており、けれども現実とは一線を画すような世界観、雰囲気が素晴らしい。

    もうこのシリーズ読破するしかない。

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    2021年10月31日
  • 殺人都市川崎

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    初っ端から武蔵小杉への憎悪や羨ましさが表現されてて笑った。チネチッタやウェアハウスも出てくるから行ったことある人は楽しめる。

    終盤は想定外。賛否分かれそう。自分はこれも好き。

    0
    2021年09月03日
  • 眠りの牢獄

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    短いながらに様々なサプライズ要素があってよかった。
    何かと疑い深くなってしまってるため、叙述の1つは初めからわかった。
    もう1つも仕掛け自体は想像がついたが、完答にはいたらずフワッと読んでいた。
    非常に面白いのだが、物語としての重厚感にはやや欠けるのかもしれない。

    0
    2021年08月15日
  • 彼女のため生まれた

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    最後の最後まで誰が黒幕で事件の動機が一切分からない。最後の最後でやっとタイトルの彼女が誰なのか検討がつく。かなり長いし内容と重いため読むのは体力が必要だった。

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    2021年07月27日
  • 時の鳥籠(下)

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    前作の記憶の果てから繋がり、時の鳥籠もとても面白かった。そしてまたもや続きが気になります。
    次は頭蓋骨の中の楽園です。

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    2021年07月25日
  • 眠りの牢獄

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    ネタバレ

    2つの視点で物語が進み、最終的に繋がっていく物語。
    複数の謎が一つの線になっていく様は非常に美しい流れでした。
    私自身はそうだったが、ミステリーをある程度呼んでいる人なら大体のトリックはピンとくる可能性もある。
    最後の結末はリドル・ストーリーとしても取れる表現で最後に大きな謎と想像を与える展開にしっかり心を掴まれ、
    殺人トリック、叙述トリック、リドル・ストーリーと余すところなくミステリーが初めから最後までぎっしりと詰まった一冊。
    もしかすると様々なトリックに頭を持っていかれ、最後のオチに気付かない人もいるかも。
    多少のエログロ要素あり。

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    2021年06月27日
  • 眠りの牢獄

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    ネタバレ

    初っ端から性行為のシーンでおおうっとなったけど何となく違和感が。それが最後のどんでん返しの伏線だとは気付かなかった。
    まったく繋がりそうにない2つの物語、どうやって繋がるの?いつ繋がるの?と思いながら読んでいたから兄の名前出てきた瞬間わー!とうとう!!でもどういうことー!?って興奮した。そこからは北澤の下の名前にえー!?ってなり…主人公女性にまたえー!?ってなり…笑
    主人公の名字が作者と同じっていうのもまた読者に男性だと思い込ませる材料なのね。一人称が「僕」なのはちょっとズルくない?と思うけど読み返してみると伏線はいくつか張ってあってなるほどーと納得。気持ちよく騙され、叙述トリックとしてかなり

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    2021年05月17日
  • 彼女が灰になる日まで

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    ネタバレ

    このシリーズの最終巻。
    いや、本当は続きも考えていたのかなぁ?

    結局、元妻との関係がずっと続いている。
    ずっと直接会わずとも、電話で繋がっている。

    オカルトネタからどんどん現実的な話になっていくところが、
    途中で面白くなっていきました。
    どんでん返しは弱め。

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    2021年04月13日
  • 彼女は存在しない

    購入済み

    最後にどんでん返しでした

    最後の結末をわかってから、もう一回読み返したくなる作品でした。人の心はあまりに繊細なんだと思いました。

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    2021年03月01日
  • デルタの悲劇

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    2回は読む必要がある作品です。
    最後まで読んでから改めて読み返すと、改めて楽しめる小説だと思います。ただし初めてこの作家の作品を読まれる方は別の小説をおすすめします。他の小説の登場人物も顔を出すためです。

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    2021年02月28日
  • 殺人都市川崎

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    川崎での一家惨殺事件に絡むお話でした
    川崎にいる男子と武蔵小杉へ越した女子の視点でのストーリー展開
    終盤、ん?あれ?
    ってなるところから徐々に真相があきらかになる流れ
    まぁでもなんか設定が・・・って部分もあるような気がしてますがおそらくは回収はできてるんだろうなとは思います
    でも納得いかない部分もありました
    これのシリーズ化の構想もあったみたいですが実現できずとても残念です。それ以前にこの著者の新作がもう読めないと思うとそれが残念です

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    2021年02月03日
  • デルタの悲劇

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    面白かった。途中から、ん?ってなりながら最後まで読んで、また気になったところに戻って読み直しました。初めて読んだ浦賀さんの作品だったんてすが、亡くなったんですね。残念です。他の作品も読んでみようと思いました。

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    2021年01月04日
  • こわれもの

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    ネタバレ

    細野が殺人を目論み、それをひっくり返した神崎による犯行。最後の数ページに明かされた悲しい真実が、それらを些細なことに感じさせた。

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    2021年01月01日
  • こわれもの

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    主人公は売れっ子漫画家の陣内!
    唐突に婚約者の里美を交通事故で失ってしまう!?

    現実の死は伏線も何も無くある日突然に訪れる。
    里美を失った陣内は、自分が描く漫画のヒロイン【ハルシオン】をなんの前触れも無く殺してしまう。

    二次元を愛する全国のファンが其れに対して怒りをあらわし、陣内のもとに抗議のファンレター?が殺到する。

    その中に一枚の不思議な手紙が存在していた。
    それは里美の死を予言したかと思われる手紙であった?







    最後の展開は読めなかった・・・



    それと解説で知ったのですが作者が死んでいた(しかも今年)事に驚いた。非常に残念です・・・

    遺作となった作品を読んでみようと

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    2020年10月20日
  • 地球人類最後の事件

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    ー 社会派ミステリは、どんなものでも多かれ少なかれ、日本という国を告発するもんだ。本格ミステリも大抵の場合、警察は道化として探偵の引き立て役としか描かれない。つまり、国家権力の否定だ。だから本格ミステリからミステリを取り払ったって、ミステリに歴々と続く反権力の思想は汚されることなく保存されているということ。

    だが、どんなに左翼が否定しようと、共同体の最大観念は国家だ。俺も、あんたも、人間である以前に日本人なんだ。存在とは相対的に成り立つもんだ。他人がいなければ自分もいない。外国人がいなければ日本人もいない。ロハスな左翼は、私達は日本人である以前に地球人なんです、などとほざくが、そんな寝言は宇

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    2020年08月01日
  • さよなら純菜 そして、不死の怪物

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    ー 自分がやっている差別を隠すために差別反対と唱え、要領よく生きるために、誰かを加害者に仕立てて自分は被害者面する。それが大人になるということなのだ。

    だから俺は思う、俺は大人になんかならなくていい。 ー

    暗殺者の4度目の襲撃も生き延び、ついに自分の不死身性に気付いた八木の復讐劇が始まった。
    まずはクラスへの殴り込み。スカッとしたなぁ。

    『バトル・ロワイアル』と『MONSTER』をめぐる考察が長かったなぁ。懐かしい。あの頃の流行ったな。

    第二次ヘロデ作戦、IS2計画の生き残り、ベツァルエルⅡの建造、約束の地、《言葉にしてはならぬもの》、と中二病的世界観が拡大してきてるけど、続きが気にな

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    2020年07月05日
  • 八木剛士 史上最大の事件

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    謎のスナイパーには再び命を狙われ、学校でのいじめはさらにエスカレートし、『この恨みはらさでおくべきかリスト』の実行のカウントダウンが始まるのかと緊迫する中、ついに「史上最大の事件」が起こるが…まさかの内容に…

    まぁ、人それぞれ重要なことって違うから、勝手に期待した読者がいけないんだけどさ…。

    3作、4作はもはやミステリーじゃなかったな。
    5作目はついに『この恨みはらさでおくべきかリスト』を実行に移すのだろうか、楽しみだけど、また裏切られないか不安だ…。

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    2020年06月28日