浦賀和宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
銀次郎は元妻・聡美が巻き込まれた医療ミス裁判の取材を引き受ける。
いい加減なところもあり、意気地のないところもあるけれど、それでも無様な姿を晒したくないというほどにはプライドも持っている。
行動力もあり、一見記者に向いているようにも見える。
だが、思考回路は単純でご都合主義なところもあり、何よりも取材対象に対して妙にバカ正直な一面があって、けっして記者向きではないことがわかる。
自分が後味の悪い思いをしたくないから公正に振る舞おうとする。
そこに銀次郎が抱えている弱さが透けてみえるような気がしてしまう。
人はどこまで自分勝手なのだろう。
愛するということも、守るということも、相手の立場にたって -
Posted by ブクログ
浦賀和宏作品5冊目。
約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。
読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。
ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになるも、それが2つ目の疑問とどう繋がってくるのか分かりそうで分からない……いやー面白い。
オチわ全く想像してなかったです。終わり方がハッピーかバッドか分からないが浦賀さんらしいラストかなー!
タイトルも最後で意味が分かる!
表紙とのギャップが怖い…