浦賀和宏のレビュー一覧

  • 彼女の血が溶けてゆく

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    銀次郎は元妻・聡美が巻き込まれた医療ミス裁判の取材を引き受ける。
    いい加減なところもあり、意気地のないところもあるけれど、それでも無様な姿を晒したくないというほどにはプライドも持っている。
    行動力もあり、一見記者に向いているようにも見える。
    だが、思考回路は単純でご都合主義なところもあり、何よりも取材対象に対して妙にバカ正直な一面があって、けっして記者向きではないことがわかる。
    自分が後味の悪い思いをしたくないから公正に振る舞おうとする。
    そこに銀次郎が抱えている弱さが透けてみえるような気がしてしまう。
    人はどこまで自分勝手なのだろう。
    愛するということも、守るということも、相手の立場にたって

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    2017年02月22日
  • とらわれびと

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    シリーズ4弾目。
    すっかりこのシリーズにハマって、浦賀作品ばかり読んでいる。

    今回はお腹を裂かれる殺人事件というまたまたショッキングな内容。
    一作目からここまでの繋がりが凄い。良く考えられるな。
    そして登場人物が皆おかしくなっていってる。
    まともな人は残っていないのかなー。

    今作はミステリとして読んでも割とスッキリと纏めてきているので、今までよりは読みやすいかも。
    でも少し気を抜くと混乱してしまいそう。

    よーく見てみると表紙が凄いな。

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    2016年10月31日
  • 彼女の倖せを祈れない

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    人には薦められないが、なかなか面白かった。
    最後に騙されていたと気づいたとき、一瞬頭が真っ白になった。
    ーーー
    ライターの銀次郎の同業者、青葉が殺された。青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを探り始める。手がかりはカメラに写っていたボンデージ姿の女性。辿り着いた衝撃の真実ーーそれは政界をも揺るがす、暴いてはいけない秘密だった。読後、背筋が痺れ、頭が真っ白になること確実。思わず息が止まる、驚愕のエンタメミステリ!

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    2016年08月23日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    ネタバレ

    手術を選んだ動機で引っ張る部分が多く、終盤までやや退屈。
    ライターのいい人ではない部分はおもしろい。

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    2016年06月05日
  • 彼女のため生まれた

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    ネタバレ

    終盤の友の母親の嫉妬が明らかになる流れは
    はっとさせられる。
    ひとりで泣く銀次郎の切なさがいい。

    その終盤までは、既に犯人やその彼女が死んでいるのもあり
    なかなかのめりこめず。

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    2016年06月04日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    離婚した元妻に、フリーのライターになった元夫が近づき、下心があって助けたものの「そんなつもりじゃなかったのゴメンネ」ってフラレ、その腹いせに仕返しする話?
    医療ミスだとか、被害者?の人となりだとか、いろいろ回り道をするわりには、やってることはそんな感じ
    最期のシーンで、なんでしらばっくれないのかがわからない

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    2016年02月13日
  • 萩原重化学工業連続殺人事件

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    3.5★ SFを謎解くとはさすがに酷いな。双子のネタの新鮮さもほとんどなくなった。頭輪割の動機も推定範囲以内。最後は悲しいと虚しいの愛物語になったのも悪くはない。“神”視点の男女の正体と自我意識や現実と仮想現実のパラドックスの洗脳論述もなかなか安藤直樹風だったが、安藤は一度も登場してなかったのは遺憾。

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    2015年12月26日
  • 彼女が灰になる日まで

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    銀次郎シリーズ第4弾は書き下ろし。前作の衝撃の結末から、どのような展開があるのか期待したが、いまひとつの物語だった。前作から引き継いだ要素は無く、ライターの銀次郎が昏睡状態から目覚め、新たなミステリーに挑む。

    前作でシリーズを完結させた方が良かったように思う。

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    2015年12月10日
  • 彼女が灰になる日まで

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    “彼女”シリーズ第五段。
    まさか続きが出るとわ。
    前作途中で殺されたと思われていた主人公が息を吹き返し、しかもその復活劇自体が事件のトリガーになるとは、ミステリーシリーズの展開における発想は斬新で見事だと思う。
    中身は普通であった。
    若干ハードボイルドっぽい一人称の探偵活動だが、ちょっと思想描写がクドイかもしれない。読みやすくはあるのだが。
    しかし、これは続きが出たら間違いなく買ってしまう。レパートリーを楽しむ、あまり他にない楽しみがある。
    3

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    2016年01月17日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    ネタバレ

    まさかの犯人。なんか一気に最後かたが付いたけど、最後にならないと全く分からないオチ。
    しかしこういう溶血とかのネタを、よく思いついたなーと、そちらに感心。

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    2015年11月02日
  • 彼女のため生まれた

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    内容が題名にそぐわない。最後まで読むとわかるのだが、題名によって推理をミスリードされてしない。こういうのはミステリーとしっては反則だと思う。
    確かに、宣伝のとおりどんでん返しの連続ではあるけれど、殺人の動機としてちょっと現実ばなれし過ぎていて興ざめであった。

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    2015年08月03日
  • 究極の純愛小説を、君に

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    こわーいこわいこわい前半はホラー小説的
    ホラー嫌いグロ系嫌いこれどこに向かうのかわかんないでも気になるでも読みたくない
    じゅんあい小説ってこわいーー
    ホラー映画にそんな法則があったなんて知らんかった

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    2015年07月29日
  • 彼女のため生まれた

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    浦賀和宏の「彼女の~」シリーズ。なのかな。
    前作のほうがよかった。同じ主人公でドンデン返しを重ねていくのは、結構難しいのだろう。
    冒険ものとして楽しむことはできるが、終盤がもう一つで、大満足には届かない。
    しかし、他作もそうだが、メフィストデビューらしい奇特な展開を、基本に忠実で安定した文章で綴る点はとてもよい。読み手は、物語に引きずり込まれやすいと思う。
    3

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    2015年07月25日
  • 究極の純愛小説を、君に

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    浦賀和宏の長編。
    二重構造のストーリーを、叙述的なミスリードも交えて読み手を迷わせる、トリッキーなミステリ。
    この構成も、どこか冷徹な感じがする人物描写も、よくも悪くもいかにも、なメフィスト作家のメフィスト作品だと思った。
    ページ数が多い割に、有効に使えておらず、パートごとに過不足を感じたのがマイナス点。
    3-

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    2015年06月20日
  • 究極の純愛小説を、君に

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    前半の文芸部の富士樹海合宿で高校生が次々と殺戮されるという展開に一種のホラー・スプラッター・ミステリーなのかと思ったのだが、物語は意外な方向に進む。

    準備稿、改訂稿、決定稿と三章の構成に著者が実名で登場するなど、読み手を混乱させ、混沌とした迷宮へと誘うのだが、結局は実験小説的な作品だった。まるで著者がこの作品の中で小説を仕立ててしまおうという意図があるかのような楽屋落ち的な作品なのだ。

    浦賀和宏のような才能のある作家なら、ストレート勝負をしても良かったのではないだろうか。

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    2015年06月09日
  • 女王暗殺

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    前半は心理描写が多く、やや退屈。
    終盤の伏線回収は圧巻。
    他作品との繋がりが気になりすぎる。
    続編まだかなー。

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    2015年05月01日
  • 地球人類最後の事件

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    松浦純菜シリーズ8作目。
    事件は解決し、感動のシリーズ完結に向かう…わけもなく。
    本当に、どこに向かっているのか。

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    2015年04月21日
  • 世界でいちばん醜い子供

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    松浦純菜シリーズ6作目。
    前作『さよなら純菜 そして、不死の怪物』と対をなす物語?純菜視点。
    純菜の過去のひき逃げ事件に大きな進展(解決?)。
    ついに純菜の"力"が発揮された…のか?
    読後感はいいです。

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    2015年04月19日
  • 姫君よ、殺戮の海を渡れ

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    浦賀和宏作品5冊目。
    約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。
    読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。
    ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになるも、それが2つ目の疑問とどう繋がってくるのか分かりそうで分からない……いやー面白い。
    オチわ全く想像してなかったです。終わり方がハッピーかバッドか分からないが浦賀さんらしいラストかなー!
    タイトルも最後で意味が分かる!
    表紙とのギャップが怖い…

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    2015年03月24日
  • 上手なミステリの書き方教えます

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    上手なミステリの書き方=この本の真似はするな!!
    絶対にミステリーじゃない。
    映画「メメント」が出てきてちょっと嬉しい。
    正直、335ページまで評価は最悪でしたが、結末でスッキリ。

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    2015年03月06日