浦賀和宏のレビュー一覧

  • 彼女は存在しない

    よく
    「読み終わった後に
    あなたは
    もう一度
    読み返したくなる」
    ってミステリーの
    常套句あるけど

    久々に
    「え、ええ?
    えー、」
    ってページを遡った一冊でした

    最初は
    よくある
    よく聞く
    性的虐待からの
    解離性同一症や多重人格症
    なんかの話かぁ
    って思っていたけど
    まさにこの前観た...続きを読む
  • カインの子どもたち

    いやぁ〜
    こちらも
    登場人物
    誰も好きになれない
    浦賀さんの作品は
    登場人物
    なかなかクセが強くて
    好きになれないのに
    引き込まれる

    登場人物に
    イライラしながら
    嫌悪感抱きながら
    読み終えた時には
    次に標的にされた女が
    どんな事になるのか…
    思わず
    続きが読みたいと
    ページを...続きを読む
  • ifの悲劇

    ifもしも…
    ん?
    タモさん的なやつ?
    今更?
    って思いもあり

    感情移入出来る登場人物が
    いないせいか
    なかなかに
    時間がかかって
    読み進めたせいもあり

    エピローグ直前になり
    頭の中
    プチパニック

    ただの
    if
    じゃなかったー!

    これが
    パラレルワールドミステリーか!...続きを読む
  • 殺人都市川崎
    うわっ!すごいラストで衝撃大!
    いや、タイトルもインパクト大!

    治安が悪い川崎で暮らす赤星はある日、目の前で彼女を殺される。最後に彼女から聞いたのは、伝説となった川崎の殺人鬼・奈良邦彦の話。実は学校の先生がその殺人鬼から逃れた一人だという。その後、赤星は奈良につきまとわれ何度も殺されそうに…。果た...続きを読む
  • ifの悲劇
    斬新でした〜〜

    ifって、"もしも〜"って意味やけど、この本の特徴は、もしあの時あいつを殺していたら、殺していなかったら、という設定で話が進むところ。

    パラレルワールドで話が交互に進んでいく 感じかな
    自分自身、あの時こうしていたら っていう後悔は幾つもあるけど、さらにその先の未来まで考えたこと...続きを読む
  • 眠りの牢獄
    ハサミ男とおなじ衝撃を受けた。面白かったポイントは2つある。

     1つめは、浦賀が女というトリックに騙されたこと。
     一人称が僕、冒頭の亜矢子とのイチイチャ、これだけの要素で浦賀は男だと思っていた。考えてみれば、浦賀が男だと明言されてなかったのに。先入観の裏をかかれたどんでん返しに衝撃を受けた。
     ...続きを読む
  • 眠りの牢獄
    いろいろ分かりやすい伏線、展開で、ページも少なくて読みやすい文章でサクッと読めた。
    読むのに苦しんだ本(私はハードSFとかかな?)の後の読書にピッタリだなぁって思った。
  • デルタの悲劇
    小学4年生の時にイジメられていた少年が池で溺死する事件が起きた。
    警察は事故で片付けたが、その死に思い当たる人物がいた。悪童3人だ。
    その後、何事もなく時は過ぎたが
    20歳を迎えた成人式の日、溺死した少年の死の真相を調べる男が訪ねてくる…。

    これフィクションだよね?と思ってしまう作品。
    私は『叙述...続きを読む
  • 殺人都市川崎
    描写や会話文の日本語が理解し辛く、話が入ってこないので読み進めるのが難しかった。最後に「なんだそれ!?」という説明があり、その情報を元に再読すると、読み難い前半も少し解けるという次第。

    川崎の本屋で購入。店員のPOPにもあったが、ここまでディスられているとは。武蔵小杉や鴨居も登場。
  • ifの悲劇
     すごくズルいなぁという感想。
     ミステリは著者と読者の情報のミスマッチで唸らせるというのが本来だと思っている。
     そのミスマッチが大きすぎるとズルいなぁと思うのだ。

     まず、プロローグから読書のミスリードを誘っている。
     話し手である小説家が「パラレルワールドをテーマにした小説を書きたいんです」...続きを読む
  • 堕ちた天使と金色の悪魔
    ー 戦争反対とほざく者。差別反対とぬかす者。核兵器など絶対に持ってはいけないと主張する者。彼らの顔を見ればいい。のっぺりとした、まるで緊張感に乏しい表情をしている。それは善意という欺瞞によって漂白されてしまった、人間が本来持つ獣としての野蛮さを否定した者達の成れの果てだ。

    人間とは殺し合う生きもの...続きを読む
  • 世界でいちばん醜い子供
    ー 人間は生まれてから、ただ一つの作品を残すために生きて行く。自分の人生という作品を。死ぬ時になって自分の人生を振り返る時、私はその作品に満足して死ねるのだろうか。この都庁のような、人間の技術の粋を集めた建築物を残せるのだろうか。モノの価値とは相対的なもの。だからこそ私は、自分の人生を他人のそれと比...続きを読む
  • カインの子どもたち
    著者作「Mの女」のきっかけとなった物語。
    主人公の女性と泉堂莉菜が愛し合う関係になるが、そのことを西野冴子にバカにされ、西野冴子に復讐することを決意するところでこの物語は終わる。
  • 殺人都市川崎
    「川崎区は治安が悪い」「武蔵小杉はセレブの町」みたいな噂(先入観?)を現実化したような設定。実際はそんなことない(と思う)けど、そんな風評を壮大に誇張したようなセリフやスプラッター映画みたいな場面が展開されます。

    最初は登場人物たちが本気で川崎をディスる様が可笑しく映り、ちょっぴり笑いさえこみあげ...続きを読む
  • 上手なミステリの書き方教えます
    ー だが物事を見た目でしか判断しない萌え読者達は、そこに書かれている内容ではなく、装飾の華やかさでしか小説を評価しない。あげくの果てには、そういう小賢しい表現を多様する作家こそが文章の上手い書き手などという愚劣な戯言をほざきまくりやがる。じゃあ、その上手な飾りを一つ一つ刺いでいったら、後には何が現れ...続きを読む
  • 殺人都市川崎
    "叙述トリック"でも"どんでん返し"でも表現しきれないぶっ飛び感。ご当地小説としてもエンタメ度相当高くて笑える。川崎市民は読みましょう。
    あまりにも早い死。御冥福をお祈りします。
  • 殺人都市川崎
    川崎市在住なので、タイトルと帯に釣られて買って、その日のうちに読み終えました。
    パラレルで進む叙述の、随所に散りばめられた違和感から、基本トリックが分かりそうで分からず、最後に、「そう来ましたか。。」で、今から気持ちよく寝ます。
  • 殺人都市川崎
    浦賀さんが急逝していたという事実に驚き。
    「彼女は存在しない」で彼の本を知った。
    失礼ながら稚拙な書き方だなと思っていたが、平易な言葉で書く人だと分かった。そして、最後に衝撃を受けたことを今でも覚えている。
    今回のラストも浦賀さんらしくぶっ飛んだ感じで、やはり読み返しは必須だった。川崎に妙に詳しいと...続きを読む
  • 記憶の果て(下)
     鬱屈した主人公の突然の推理が、唐突でついていけない。

     と思いつつ読み進めると、なんだこれは……ってなってきて最後まで読むと、えっこれシリーズなの? 次どうするの?ってなる。とりあえず、シリーズの次作を読もう。
  • 彼女の血が溶けてゆく
    ド派手なドラマではなく、強烈なキャラもいない。だからいっそう身近に起こりえる出来事のような気がする。

    結末が光のある方へ進む感じで終わる。
    浦賀さんが主人公のフリー記者と重なる。誠実な人柄が滲み出ている文章。

    急逝が悼まれる。
    また別の作品も読みたい。