浦賀和宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『眠りの牢獄』の解説に『彼女は存在しない』の後に読むとよいと書いてあったので、順番は逆になったが読んでみた。
確かに亜矢子という共通の名前を持つキャラクターが登場する。親が亡くなり兄と二人きりという共通の設定もある。だが別人のようだ。
根本はもっと早くに亜矢子のことを大人に相談すべきだったと思う。結局叔父は頼りにならなかったけれど。
根本兄妹の父親の死の真相は、亜矢子が虐待を受けていたわけではないというところから予想できたがショッキングだった。
亜矢子が人を殺すのは兄のためだったということで、恵を殺した理由にも説明がついたが、その肉を兄に食べさせた理由はよくわからない。グロテスクな描写をしたいがための演出に思えた。
由子を多重人格者と思わせるミスリードは見事。
解離性同一性障害の人は本当にいるのだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「あの、失礼ですけど、アヤコさんではないですか?」
見知らぬ女性にそう話しかけられた香奈子。由子と名乗る相手はどこかおかしい・・・。まるで人格が複数あるような・・・。
同じ頃、大学生の根本は引きこもりの妹・亜矢子の異常行動を目撃する。話し掛けた妹の口調は昔のそれとはまるで違っていた。まるで人格が複数あるような・・・。
多重人格をテーマに、香奈子と根本の2人の視点で物語は進む。やがて2人の周りで殺人事件が起こり目の前の多重人格者?に疑いの目を向ける。
絶望的に救いの見えない話になっている。ミステリーであり、当然謎解きや伏線もしっかり張られてるのだが、それ以上にグロテスクで悲惨な描写が目立つ作品になっている。真相が明らかになったことで心が晴れたり、前に進めた人が皆無な作品も珍しい。人を選ぶ作品なのは間違いない。