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Posted by ブクログ
圧巻。
前作までの恋愛、青春、SF要素を残しながらも、今作ではミステリとしての魅力が非常に増しており、エンタメ小説としても楽しめる。
しかも前2作から複雑に絡み合う謎もついに解かれるのだから、本書は単体としての面白さとシリーズとしての面白さが見事に融合した作品と言える。
連続首無し事件の、そして『記憶の果て』『時の鳥籠』と本書、3作品に連なる謎の解決編である「天使祝詞」は、本当に凄まじい。
狂った動機、謎同士の繋がり、そして萩原の語る地球の歴史のシミュレーション。
穂波が見る、最初で最後の安藤直樹の微笑み。
驚愕の真実の数々、そして絶大な破壊力のカタルシスに襲われ、息つく暇がない。
3作に渡る謎の大部分は解かれたが、まだ謎は残っている。
今後のシリーズの展開がどうなるのか、全く予想がつかない。
Posted by ブクログ
脳内でグルグルまわる安藤シリーズ、しかし螺旋階段のような、メビウスの輪ともまた違う世界軸。
『記憶の果て』『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』を読むと最新作でありノン・シリーズ作『姫君よ、殺戮の海を渡れ』に通じるものが確かに感じられる。
安藤が最後にこの事件を解く時に明かされるこの小説世界の構造は、著者である浦賀さんが時折自著で出してくるメタ構造と小説家が出てきて小説を書いているということに直結しているようにやはり感じられる。
故に今だからこそ文庫化され読むことで伝わるものがあるのだろうとは思う。これが1999年ではやはりは速すぎたのではないか。あとこの安藤シリーズ三部作を読んでいると世界観は『リング』『らせん』『ループ』シリーズを思い出す。
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