浦賀和宏のレビュー一覧
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叙述もので、主人公の名前が作者と同じ浦賀。まさか自分の名前も叙述トリックに使っているとは。そこはお見事。ただ、浦賀の叙述部では登場人物は意図的に姓をつかっていて、冴子の叙述部では意図的に下の名前のみだから、内容は先が読めてしまう感じではあるかな。Posted by ブクログ
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人には薦められないが、なかなか面白かった。
最後に騙されていたと気づいたとき、一瞬頭が真っ白になった。
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ライターの銀次郎の同業者、青葉が殺された。青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを探り始める。手がかりはカメラに写っていたボンデージ姿の女性。辿り着いた衝撃の真実ーーそれは政...続きを読むPosted by ブクログ -
終盤の友の母親の嫉妬が明らかになる流れは
はっとさせられる。
ひとりで泣く銀次郎の切なさがいい。
その終盤までは、既に犯人やその彼女が死んでいるのもあり
なかなかのめりこめず。Posted by ブクログ -
離婚した元妻に、フリーのライターになった元夫が近づき、下心があって助けたものの「そんなつもりじゃなかったのゴメンネ」ってフラレ、その腹いせに仕返しする話?
医療ミスだとか、被害者?の人となりだとか、いろいろ回り道をするわりには、やってることはそんな感じ
最期のシーンで、なんでしらばっくれないのかがわ...続きを読むPosted by ブクログ -
3.5★ SFを謎解くとはさすがに酷いな。双子のネタの新鮮さもほとんどなくなった。頭輪割の動機も推定範囲以内。最後は悲しいと虚しいの愛物語になったのも悪くはない。“神”視点の男女の正体と自我意識や現実と仮想現実のパラドックスの洗脳論述もなかなか安藤直樹風だったが、安藤は一度も登場してなかったのは遺憾...続きを読むPosted by ブクログ
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“彼女”シリーズ第五段。
まさか続きが出るとわ。
前作途中で殺されたと思われていた主人公が息を吹き返し、しかもその復活劇自体が事件のトリガーになるとは、ミステリーシリーズの展開における発想は斬新で見事だと思う。
中身は普通であった。
若干ハードボイルドっぽい一人称の探偵活動だが、ちょっと思想描写がク...続きを読むPosted by ブクログ -
サラッと読める短めの話。
ミステリかぁと思って読んでいたのですが、最後で驚き。
驚きはしたものの、ふうん。そうだったんだ。
くらいの驚き。
時間が経ったら内容忘れてしまいそうだなぁ。Posted by ブクログ -
まさかの犯人。なんか一気に最後かたが付いたけど、最後にならないと全く分からないオチ。
しかしこういう溶血とかのネタを、よく思いついたなーと、そちらに感心。Posted by ブクログ -
内容が題名にそぐわない。最後まで読むとわかるのだが、題名によって推理をミスリードされてしない。こういうのはミステリーとしっては反則だと思う。
確かに、宣伝のとおりどんでん返しの連続ではあるけれど、殺人の動機としてちょっと現実ばなれし過ぎていて興ざめであった。Posted by ブクログ -
こわーいこわいこわい前半はホラー小説的
ホラー嫌いグロ系嫌いこれどこに向かうのかわかんないでも気になるでも読みたくない
じゅんあい小説ってこわいーー
ホラー映画にそんな法則があったなんて知らんかったPosted by ブクログ -
浦賀和宏の長編。
二重構造のストーリーを、叙述的なミスリードも交えて読み手を迷わせる、トリッキーなミステリ。
この構成も、どこか冷徹な感じがする人物描写も、よくも悪くもいかにも、なメフィスト作家のメフィスト作品だと思った。
ページ数が多い割に、有効に使えておらず、パートごとに過不足を感じたのがマイナ...続きを読むPosted by ブクログ -
松浦純菜シリーズ6作目。
前作『さよなら純菜 そして、不死の怪物』と対をなす物語?純菜視点。
純菜の過去のひき逃げ事件に大きな進展(解決?)。
ついに純菜の"力"が発揮された…のか?
読後感はいいです。Posted by ブクログ -
浦賀和宏作品5冊目。
約600ページの長編だが、不必要なシーンや会話が多かった印象。
読みやすさは抜群だか、前半のイルカ探しが長い…兄弟の口喧嘩にもイライラうんざりしました。
ファンタジー要素の前半とはうってかわって後半は話が重く哀しい展開に一気に引き込ませられました。徐々に1つの疑問が明らかになる...続きを読むPosted by ブクログ -
上手なミステリの書き方=この本の真似はするな!!
絶対にミステリーじゃない。
映画「メメント」が出てきてちょっと嬉しい。
正直、335ページまで評価は最悪でしたが、結末でスッキリ。Posted by ブクログ -
松浦純菜シリーズ1作目。
浦賀さんらしくないシンプルなミステリー。
あくまで著者にしては、という意味ですが。
ラストシーンは、タイトル通り、静かで美しい。Posted by ブクログ