浦賀和宏のレビュー一覧

  • 松浦純菜の静かな世界

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    松浦純菜シリーズ1作目。
    浦賀さんらしくないシンプルなミステリー。
    あくまで著者にしては、という意味ですが。
    ラストシーンは、タイトル通り、静かで美しい。

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    2015年03月03日
  • 記号を喰う魔女

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    安藤直樹シリーズ5冊目。
    シリーズ番外編の印象。
    とにかくカニバリズム。
    村木先生のカニバリズム論は読み流し。
    「子どもは、親の食べ物じゃないよッ」

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    2015年02月26日
  • 彼女のため生まれた

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    家族を殺された主人公に待ち受ける非情な仕打ち。主人公の奔走により事件の様相が二転三転する。これってハードボイルドじゃないかね。

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    2015年02月18日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    溶血で死亡した女性の死因を巡る医療ミステリー。かなり後半まで行かないとオチが分からないため、小説としては楽しむことができた。医療が切り口になってはいるが、医療に特化した作品というわけではなく、人間模様中心の話である。主人公のフリーライター銀次郎が、記事を書くために(それだけが目的ではないのだが、)情報収集する過程で、少しずつ様々な真実が明らかになっていくという流れで話は進んでいく。紆余曲折しながら真実にたどり着くのだが、論理立ってはおらず、状況証拠中心に描かれている点は、物足りなかった。

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    2015年01月27日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    初めは溶血の医学的な話で、この物語を理解出来るかなと不安になったが、読んでいくとどんどん面白くなってくる。フリーライターの銀次郎が、死んだ愛の周辺を探って行くのだが驚きの真実の連続。

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    2015年01月21日
  • 姫君よ、殺戮の海を渡れ

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    綺麗な表紙と糖尿病の妹をもつ高校生という設定に興味をはじめ、分厚さに躊躇いつつも購入。物語の方向性を理解していなかったのか「えっ、そういう話なの!?」という驚きだった。妹が出会ったイルカが何だったのか、その正体が焦点だと思ったら……民宿の娘であるユカが思った以上の意味を持つ。看護師になった主軸がユカの看病に6年を費やし、それの描写が中心になるなんて……話がどこへ転がるのかよく分からなかった。

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    2015年01月03日
  • ファントムの夜明け

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    ※ネタバレを含みます。

    浦賀さんの作品はいつもテンポがよく一気読みしてしまいます。
    能力系のストーリーですが最後に実は全く違いましたーというどんでん返しがあるのかと思いきやそうではなく、何となくはっきりしない結末でした。ちょっと街に出ただけでそんな凶悪犯に出会えるか?しかも向こうから声をかけてくるのか?そんなうまくいくか?!…とちょっと無理矢理な感じがしました。
    健吾の人柄や健吾との生活がずいぶんと混じり気なくキラキラした思い出化しているので健吾が物語のオチを握っているのは想像がつきますが、なんというか後味が悪いです。ラストの遺体は杉山ではなく昔流産したはずの自分たちの子供だったということだ

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    2014年08月31日
  • 彼女のため生まれた

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    高校の同級生に母親を殺された主人公。
    同級生は直後に自殺したものの、その遺書には主人公を貶める記述の数々。
    残された家族のプライドを守り、自らの汚名を払うために母親の死の真相を追及する作品。

    次々と明らかになる事実と予想だにしなかった結末とには本当に驚きましたが、作品序盤に出てくる加害者家族から被害者家族への罵倒のシーンは読むに堪えないものでした。
    (加害者と被害者とを取り違えていないです)

    全ての真相が明らかになるラストシーン、文意が真逆になってしまう誤植があり、若干冷めました。

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    2014年08月18日
  • 彼女のため生まれた

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    被害者(母親)と加害者(同級生)の話が聞けない中で、
    なぜか自分にかけられた汚名を晴らすための捜査。

    初めて読んだ浦賀和宏( @kazuhiro_uraga )著。
    親でも子供でもあり得る今の歳で読んでよかったと思えた本。

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    2014年08月15日
  • 彼女の倖せを祈れない

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    ネタバレ

    叙述トリックって嫌いなのよね。

    最後に種明かしした時に「そうだったのか!」と読者に思わせるには効果的だが、たいてい「そりゃねーだろ!」で終わってしまうからだ。

    作者は分かってるけど読者に情報を与えないのが、どうもアンフェアな気がしてならない。

    特に今作は読み進めて違和感感じまくりで「どっちなんだよ!?」と突っ込みどころだった箇所が叙述トリックのキモだったことが明かされて、なんだよ、そんなことかよ。でくすぶったまま終わってしまった。

    あと、この内容で背表紙の文句は煽りすぎ。期待した分落差がひどい。

    四分の三ほど銀次郎さん出てこないし。速攻フェードアウトですもん。

    フリーライター桑原銀

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    2014年06月26日
  • 彼女の倖せを祈れない

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     桑原銀次郎シリーズ第3弾。前作で絡んだライターの青葉幸太郎が日比谷公園のど真ん中で殺されたと知った銀次郎は、青葉が生前に掴んでいたというネタのせいで殺されたのではないかと疑う。そしてなぜか青葉の事件を追っている大手新聞の政治部の記者や、青葉の妻と接触した銀次郎は、ある1枚のデジタル写真を手に入れる。そこに映っていたのは、コスプレをしている女の写真だった。これが一体何だというのか?

     銀次郎が主人公だと思って読んでいると、まず前半で衝撃をくらう。そして突然現われた語り手。この目線で進む後半、またしても古典的なトリックにあっさり騙される。なるほどなぁ。でも、後から読み返してもこれはかなりずるい

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    2014年06月22日
  • 記憶の果て(下)

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    うーん。。。
    登場人物に魅力を感じないし
    ここまで引っ張ったワリには...な結末で
    好みじゃなかった。

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    2014年06月09日
  • 記憶の果て(上)

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    父親が自殺した。
    残されたコンピュータの中には裕子がいた。
    単なるプログラムなのか、意識が宿っているのか...

    展開遅っ。
    下巻に続く。

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    2014年06月09日
  • 彼女の倖せを祈れない

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    今までのシリーズに比べて読み終わった後に何か釈然とせず、どうもスカッとしない印象でした。
    ただ、トリックにはまんまと騙されました!さすがです。でも政界を揺るがす…ってちょっと大げさだよなぁと思ってました。兼人や阿部の言動も何かこう腑に落ちなかったです。
    こちらの作品を読むのは今までのシリーズを全部読んでからの方がいいかと思います!

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    2014年05月30日
  • 時の鳥籠(下)

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    恐らく『記憶の果て』を読んでいないと面白さが伝わらない作品ではないだろうか。この作品だけ読んでも消化不良を起こすのではないかと懸念する。

    面白さは、それほどでもない…違和感が強く残る不思議な作品と言っておこう。

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    2014年05月22日
  • 時の鳥籠(上)

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    浦賀和宏のデビュー作『記憶の果て』の続編。記憶を失った状態で発見され、奇跡的に一命を取り止めた謎の少女…『記憶の果て』にも登場した安藤裕子、安藤直樹…全く先が見えず、混沌とした展開が続く。ミステリーなのか、込み入った恋愛小説なのか…度々、登場人物の過去の恋愛や苦い思い出が綴られるのだが、過去の出来事なのか、これから起こる未来の出来事なのか…

    上巻は『前奏』としか謳われていない。何がどうなるのか。恐らく、下巻で浦賀和宏の術中にはまってしまうに違いない。

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    2014年05月22日
  • 彼女のため生まれた

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     母親が刺殺されたという突然の知らせで病院に駆け付けたフリーライターの桑原銀次郎。現場には父親も一緒にいたというのに、明らかに母だけに狙いがあったかのような状況に一時は父を疑った銀次郎だったが、調べが進むうちに、実は犯人が銀次郎の高校の同級生だったことがわかる。もしかして、狙いは母ではなくて自分自身だったのか・・・?そんな疑問が浮かぶ中、犯人の渡部の遺書が見つかり、そこには15年前に銀次郎がクラスメイトをレイプしたことや、それが原因でその女生徒が自殺したことなどが綴られていた。しかし銀次郎はそんな記憶は全く、完全なぬれぎぬだった。一体これはどういうことなのか!?

     どんでん返しも二転三転する

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    2014年05月12日
  • 記憶の果て(下)

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    脳の研究をしていた父親の自殺、父親の書斎に残された人口知能を搭載したPC、PCの謎を解く過程で明らかになる主人公の出自と家庭の過去。

    SFであり青春小説でありミステリでもある、なかなかに小難しい作品です。

    書店でたまたま手に取った本作がシリーズ第1作のようで、このタイミングで本作を読んだことを後悔しています。
    森さんとの出会い以降しばらくミステリを重点的に読んできましたが、本作を読んで気づきました、私はどうやらミステリに食傷気味のようです。

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    2014年05月11日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    ラストは確かに、え!って思うけど、人間関係の複雑さと設定があまりにも現実離れしていて小説の中だけの世界だという感じがして素直には評価できない。
    それぞれの人物の行動の動機付けが希薄過ぎないか。まあ、そういう細かいところを気にしなければ楽しめる作品ではある。

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    2014年05月08日
  • 彼女のため生まれた

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    題名に惹かれ購入。
    作者らしい,褒め言葉としての「後味の悪さ」が残る仕上がり。
    ただ,「彼女は存在しない」と比べてしまうと,☆3つ。

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    2014年05月07日