【感想・ネタバレ】ifの悲劇のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が人を殺した時に目撃者がいた時、その人間を殺すか殺さないかという、もしかしてのストーリーがずっと続いているのだと思っていたけど、その節々にちょっとおかしいなと思うところがあってそれが残り50ページぐらいになっとる時にようやく違和感が表面化してきて登場人物の量にパニックになって色々整理しながらエピローグを読んでいくとどんでん返しが待っていた。復讐の愛憎劇。

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2024年05月06日

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目撃者を殺した場合/殺さなかった場合の2パートに分かれて交互に物語が進んでいくという、面白い書き方で興味をそそられました。
途中で頭がこんがらがりましたが、最後に真相をまとめてくださっているので、今までの謎が上手く整理されました。そんな事になってるなんて終盤まで全然気づかなかった…!

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

「絶対に騙される!」と帯にありますが、
まんまと騙されました。
Aの場合とBの場合ですすんでいくミステリー。
ネタバレはしたくないので、ぜひ読んでくださいとしか言えませんが、
最後まで読むと、よく計算された出来た物語だなぁと。
話がややこしいので、一気読みしたほうが内容がよく理解できます。

ちなみに、この本を貸してくれた友人は、
冒頭「プロローグ」を作者から読者へのメッセージだと思い、はやく本文を読みたいと「プロローグ」を飛ばしたら、全然意味わかんなかったと言ってました(笑)
プロローグは大事な冒頭です。ここから物語始まってるし、騙しトリックも始まってるので、最初から丁寧に読んでください(笑)
てか35ページもプロローグあるから、普通は気付きますが(笑)

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2019年04月28日

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妹を自殺に追い込んだ元婚約者を殺した兄。その後、交通事故を起こし人を殺したifと殺さなかったifが交互に描かれる話。後半になるにつれ面白さが加速し、感じていた違和感が回収される様は最早爽快。エピローグは3回くらい読み返した。

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2023年07月13日

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「もしあの時こうしていたらどうなっていたのだろうか」
――意味のないことだとはわかっていても、人は取らなかった選択の結末に想いを馳せてしまう。

そこから着想を得て、本書はなんと「Aの場合」「Bの場合」の2つの物語を交互に書こうというのだ。それも「犯人が事件後に目撃者を殺していた場合」と「殺さなかった場合」だというのだから、物騒な話である。
主人公は私怨から人を殺してしまう。用意周到に偽装工作を考え、計画的に殺人を実行したにもかかわらず、帰路の道中で目撃者を「ひき殺してしまう or ひき殺しそうになる」。物語はここからスタートする。
犯人視点で物語が進み、最初の辺りは2つの世界で共通する部分も多いが、段々と違いが目立つようになり、気が付けばまさに「どうしてこんなことに」状態。しかも、そこに行くまでの流れが非常に自然。

何を書いても基本的にネタバレになりそうで怖いが、かなり手の込んだ仕掛けが用意されていることもあり、解答を見てもなかなかに頭が混乱してくる。最後に筆者の手によって時系列順にまとめられているのが唯一の救い。
ただ、描写や表現に若干「ずるいな」と感じるところはあった。

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2018年11月17日

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ん?実際にあった事件の話?

作家、花田欽也は実妹を愛し体の関係を続ける。
しかし妹は勤めている会社の屋上から落ちて死んだ。警察の検証は自殺との事だったが花田は自殺という事に疑問を持ち妹の婚約者奥津に疑いをかけ独自に調べる。
奥津に妹との関係がバレ花田は奥津を殺害する。
奥津の死体を車に乗せてどこかに隠しに行こうとする途中、目撃者に出くわした。
その後話がAとBに別れる
A目撃者を轢き殺した場合
B目撃者を轢き殺さなかった場合
AとBが順番に続いていく。

初めて読む作家さんでした。
タイトル「if」の通り、もしもこうだったらというAとB別々の話が続いて行きちょっと頭がこんがらがったけどなんとか人物関係を把握できながら読み進める事ができました。
しかし……
最後は……

えっ? 誰?……
とちんぷんかんぷんで終わってしまった。
うーんと唸りながらあとがき?なるものを読んでいくと人物関係、時間錯誤があらわになり、なーるほどー!と頭のクエスチョンマークも解消され、なんや実際にあった事件の話だったんやと皆さんが書いたレビューを読むと
ん? 銀次郎? 誰? 週刊標榜? 何? なんか浦賀さんの小説の中に出てくる人物、週刊誌らしくて、実際にあった話じゃないの?えっ?どっち?とさらにわけがわからなくなりました。おわり「まる」

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2018年08月30日

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ネタバレ

AB2つのIF話が交互に描かれる物語。
『彼女の倖せを祈れない』『彼女の血が溶けてゆく』で主役だったフリーライター・銀次郎が中盤以降登場する。

<あらすじ>
小説家の加納は、愛する妹・彩の自殺に疑惑を感じていた。
そして調査により、妹の婚約者で会社の同僚の奥津が、会社の同僚たちに加納と妹は肉体関係があると風潮したことが判明。
妹はそれを苦に自殺したと判断した加納は奥津を殺害。
その偽装工作を終えて家へ帰ろうとした時、加納の運転する車の目の前に突如男性が現れて、、、、、。

ここから物語は2つに分岐する。
A・・・男性をひき殺してしまった場合
B・・・男性を轢かずに済んだ場合

AB2つの話が交互に進む
Aの場合
加納はひき殺した男性・猪澤の死体を隠し、奥津殺害事件を捜査する警察からも逃げ切ることに成功。
しかも猪澤は奥津を恐喝していたらしく、行方不明扱いとなった猪澤は奥津殺害の容疑者として指名手配される。
Bの場合
奥津殺害現場近くで猪澤に目撃されてしまった加納は、そのことをネタに猪澤から脅迫される日々が続く中、
フリーライター・銀次郎も現れ、彩の事件の真実が見えてくる。


<オチ>
エピローグは銀次郎の記事として真相が語られる。

IFの世界のように語られたABの話。
実はAの話の30年後の話がBだった。

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2017年07月07日

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ネタバレ

殺人を犯した直後の行動の違いで、二つの異なるストーリーが同時に描かれる。それぞれのストーリーで切羽詰まった展開が繰り広げられ、やがてそれぞれの終わりを向かえるが…。
些細な違和感も上手く回収してくれているが、構造がややこしいが故に、エピローグの説明してる感が強いのは少しいただけない。

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2017年05月18日

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伏線自体は結構露骨で違和感を覚えながら読み進めていくので正直読みづらかった。ややこしい内容だったからか最後のエピローグで詳しく解説されすぎてて笑いました。
おかげで内容は把握できますが。

よくも悪くも久しぶりに浦賀っぽさを感じた作品だったので個人的には楽しめました。

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2017年04月28日

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ifA、ifBとして1つの事件が2つの状況で展開していくスタイルは新しく、面白かったんだけど……真相が私にはちょっと難しく……。エピローグで全部説明されるので、あ、そういうことか、そりゃわからんわ。てなった。

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2024年05月06日

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あのときこうなっていたなら、って章立ていらなくね?
文を書く人の参考書という位置づけなら、これはアリだけど

どっちかでいいと思たよ。

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2023年06月24日

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「パラレルワールドがひとつに結びつくとき」…?
なんやろ、メタ小説ってことか…?
おおお、そう、そうきたか!!
読み返してみると、本当に細やかに伏線が張られ、描写に工夫がされておりました。特に人物の名前の表記や呼び方、名乗ろうと思ったのを自然な感じで遮らせちゃったりして、憎いよ、この!
でも、なんで星3かというと、真相が明らかになるまでがわりと退屈で、さらに長く、「今回外れかも…」と思っちゃったからです。だからこそそれがひっくり返った時の驚きが大きい、とも言えますが。

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2022年04月23日

Posted by ブクログ


ifもしも…
ん?
タモさん的なやつ?
今更?
って思いもあり

感情移入出来る登場人物が
いないせいか
なかなかに
時間がかかって
読み進めたせいもあり

エピローグ直前になり
頭の中
プチパニック

ただの
if
じゃなかったー!

これが
パラレルワールドミステリーか!

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2021年02月13日

Posted by ブクログ

斬新でした〜〜

ifって、"もしも〜"って意味やけど、この本の特徴は、もしあの時あいつを殺していたら、殺していなかったら、という設定で話が進むところ。

パラレルワールドで話が交互に進んでいく 感じかな
自分自身、あの時こうしていたら っていう後悔は幾つもあるけど、さらにその先の未来まで考えたことはなかったから、考えてみるのも面白いのかも。
読み終わった時に、恐らく読者は自分自身の人生を振り返って、仕事とか恋愛の判断が正しかったのか、間違っていたのか考えると思われ

まぁ実生活に置き換えると、過去を考えたところで変えられないから、今と未来をみるしかないんやけどね笑笑

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2021年01月06日

Posted by ブクログ

 すごくズルいなぁという感想。
 ミステリは著者と読者の情報のミスマッチで唸らせるというのが本来だと思っている。
 そのミスマッチが大きすぎるとズルいなぁと思うのだ。

 まず、プロローグから読書のミスリードを誘っている。
 話し手である小説家が「パラレルワールドをテーマにした小説を書きたいんです」という一言から始まる。
 この一言が読者のミスリードを誘う。
 つまり、これから始まる話はパラレルワールドものなのだと。

 そうやってパラレルワールドもののミステリとして読み始めると、典型的な倒叙ミステリだ。
 まず犯人が手の内を明かして、それを探偵役が暴いていくというもの。
 この最初の犯罪をした・しなかったの2パターンでのパラレルワールドが語られていく。
 と思わせるように仕向けている。

 これがストンと落ちれば、おぉ!すげぇ!となるのだが、最後に説明が必要なほど作り込まれると、なんかズルいという読後感になる。
 難しいですよね。


 ライトノベル作家、花田欣也の妹が自殺した。
 婚約者から婚約破棄された末の自殺だと断定された。
 そして花田欣也はプロットを組むようにして、その婚約者を殺し、自らのアリバイ作りにも成功する。
 
 こうして完全犯罪を成し遂げたはずだった。
 殺人からの帰り道、花田欣也は路上で無関係の人間を

・轢き殺してしまう
・轢き殺さなかったが顔を見られてしまう

 こうして異なる結果から生まれる話の終着点は。

 それにしても、まーた桑原銀次郎出てきた。
 毎回殺されかかってんな、この人。

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2020年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

○ 総合評価  ★★★☆☆
〇 サプライズ ★★★☆☆
〇 熱中度   ★★★☆☆
〇 インパクト ★★★☆☆
〇 キャラクター★★☆☆☆
〇 読後感   ★★★☆☆
〇 希少価値  ★☆☆☆☆
 「犯行直後に目撃者を殺した場合」と「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」の二つの設定に分けて書かれたパラレルワールドを描いた作品だと思わせることがミスディレクションになっている作品。プロローグで,「犯行直後に目撃者を殺した場合」の視点人物である花田欣也(加納豪)と編集者の会話で,「パラレルワールドをテーマにした小説を書きたいんです。」という会話をさせることで,この作品がパラレルワールドを書いた小説だと自然に思わせようとしている。
 実際は,パラレルワールドを描いているわけではなく,「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」は「犯行直後に目撃者を殺した場合」の30年後を描いている。そして,読者にパラレルワールドを描いていると誤信させるような仕掛けが随所に仕掛けられている。まず,プロローグの花田欣也(加納豪)と編集者の会話で「会話が重複する部分は省略するんです。」と言わせているところがポイント。これにより重複した会話が省略されていると思わせている。実際は,時代の違いが分かってしまうような読者を誤信させるために不都合な会話を省略している。登場人物の名前も誤解を生じさせるように設定。視点人物は「犯行直後に目撃者を殺した場合」では「花田欣也(加納豪)」。「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」では「加納卓也」。いずれも「加納さん」と呼ばせることで読者を誤解させる。また,加納卓也が花田欣也のマネージャーをしているという設定なので,「花田欣也の印税で生活している」など,「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」も「花田欣也(加納豪)」が視点人物だと誤信させようとしている。加納彩という名前も花田欣也(加納豪)の妹と娘の二人の名前として登場している。
 こういった仕掛けでパラレルワールドを描いていると思わせるが,話が進むにつれて違和感が出てくる。少しずつ,「犯行直後に目撃者を殺して場合」と「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」の視点人物や登場人物の描写にズレが出てくる。これをパラレルワールド特有のズレと読者に誤解させようとしているのだろう。実際,読んでいるときはそのような読み方をし,「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」のラストで混乱してしまった。
 それでは,この作品を読んで大きなサプライズを感じたかというと…それほどでもないのである。「混乱した」というのが素直な感情。何が起こっているのか分からなかったのである。この作品を読んでサプライズを感じようとすると,かなり注意深く読む必要がある。あまり注意深く読むと真相を見抜いてしまうので,適度に注意深く読まなければならない。そうすれば驚けるだろう。多くの人はさらっと読んで最後に混乱するのではないか。そういう作品である。
 混乱する原因は「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」4のラストで一気に聞いたことがない人物が登場する点にあると思う。エピローグでいろいろと明かされるがエピローグで初めて分かる情報もある。短い作品だから仕方がないのだが,短い描写で多数の情報を与えられると混乱する。「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」のラストは「加納卓也」の名前を出す程度にしておき,エピローグでもっと丁寧に説明すれば印象が変わったかもしれない。この場合は,冒頭で,さりげなく,奥津行彦と加納彩などの会話で,子どもができたら,「卓也」という名前にしたい…とか奥津行彦の子どもが「卓也」であるという伏線があれば,「あっ」と思って驚ける作品になっていたと思う。
 泡坂妻夫的というか,折原一的というか,その手の作者のような技巧の限りを尽くした作品。このような作風は好みなのだが,やや不満があるのは見せ方。一流のマジシャンは手品を知らない人でも驚けるような現象を起こすと思う。この作品は手品に詳しい人を驚かすような分かりにくい現象を起こしている手品のような作品。手品に詳しいマニアの評価が高くなりそうな作品だ。泡坂妻夫はこのような作品は書かなかったと思う。そういった意味では折原一の方に近い。★3かな。
○ 仕掛け
 パラレルワールドを描いた作品。パラレルワールドの描写において「会話が重複する部分は省略する」という点が叙述トリックに使われている。プロローグの花田欣也のセリフにより,パラレルワールドが描かれているように誤信させている。しかし,実際は時代が異なる。
〇 「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」
 視点人物:花田欣也(加納豪)
 被害者1:加納彩(花田欣也(加納豪)の妹)
 被害者2:奥津行彦
 被害者3:猪澤五郎
 被害者1を殺害した犯人:羽賀琴菜
 被害者2を殺害した犯人:花田欣也(加納豪)
 被害者3を殺害した犯人:花田欣也(加納豪)
 時代:1986年
 奥津と書かれている人物→奥津行彦
〇 「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」
 視点人物:加納卓也
 被害者1:奥津進也
 被害者2:鈴木太郎
 被害者3:花田欣也(加納豪)
 被害者1を殺害した人物:奥津卓也
 被害者2を殺害した人物:自殺
 被害者3を殺害した人物:奥津卓也
 時代:2016年
 奥津と書かれている人物→奥津新進也
○ 登場人物
花田欽也(加納豪)
 ライトノベル作家。奥津行彦を殺害
加納彩
 主人公の妹。主人公と近親相関をしていた。投身により死亡。警察は自殺として処理
奥津行彦
 近親相関で生まれた子であり,奥津家に養子に出された。
春子
 加納彩(妹)の会社の同僚
羽賀琴菜
 奥津行彦の元恋人。羽賀琴菜の両親が興信所を使って奥津行彦を調べ,近親相関であることを知り,結婚を反対される。加納彩を殺害した犯人。琴菜は獄中で双子を出産する。この双子が「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」の主人公と殺害された奥津
牧村
 興信所の調査員
リン
 奥津育彦の母。近親相関を憎み奥津卓也と奥津進也に花田欣也(加納豪)殺害を進める。花田欣也(加納豪)殺害の事件の黒幕的存在
西岡
 刑事。「犯行直後に目撃者を殺した場合」では中年
和泉
 刑事。「犯行直後に目撃者を殺した場合」では若い方。「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」ではベテラン刑事として登場
猪澤五郎
 「犯行直後に目撃者を殺した場合」で主人公が車でひき殺した人物。恐喝をしており,恐喝をするときは「鈴木某」と名乗る。
蒼井
 Mというバーのバーテンダー。
秋津桃子
 Mというバーの常連。花田欣也(加納豪)と結婚する。
加納卓也
 「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」の視点人物。最後に名前が明かされる。奥津行彦の子ども。双子の弟である奥津達也と花田欣也(加納豪)を殺害する。
桑原銀次郎
 「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」に出てくるフリーランスのライター
猪澤光蔵
 「犯行直後に目撃者を殺さなかった場合」に出てくる。週刊標榜にネタを持って行った人物
○ 犯行直後に目撃者を殺さなかった場合の仕掛け
○ 「ベテランと若手」の刑事が来ており,「和泉」という名前が出てくる。しかしベテランの方が「和泉」と分かるように描いていない。若手の方が「和泉」と誤信するように描いている。
○ 一人称は花田欣也(加納)ではなく,。「奥津」として描かれている人物は奥津行彦の子ども。

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

2018年最後に読んだ本。設定は面白いんだけど、半分くらい読んだところでトリックがわかってしまった。伏線の置き方も、「これ伏線だよ、後で回収するよ」とばかりに書かれていて、興がさめる。その辺からトリックの本質も透けて見える。もっとさりげなく騙してほしい。

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2019年01月01日

Posted by ブクログ

試みとしては面白いけれど、解決編が分かりにくい。もう一度読み直せば、なるほどここの記述かと腑に落ちるという楽しみ方ががあるのだろうけどそこまでする気は起きないな。

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2018年11月13日

Posted by ブクログ

主人公すら正しい答えを導き出すことが出来ず、読者のみが真実を知ることになるのかと思いながら読んでいた。パラレルで頭の中が構成されてしまったので、リニアとわかった瞬間、パニックになってしまい自分が一番真実がわからなくなってしまった。

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2018年02月28日

Posted by ブクログ

あまり感心しない出来栄えと言いますか…特に最終章を読んでも驚くようなことはありませんでした…。

ヽ(・ω・)/ズコー

なんかやたらと会話文が続いて、登場人物がしっちゃかめっちゃかに交錯するものですから、印象の薄い登場人物とか忘れちゃいますよ!? きちんと頭ん中で整理して読んでいかないと混乱しますねぇ…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、それにしてもパラレルワールド?的な構成も組み込みつつ、きちんとミステリ作品に仕上げるんですから浦賀氏も変わったというか…初期の、思春期特有の鬱屈したアレとかはもう無くなった感がありますねぇ…。

「記憶の果て」とか、自分は青春小説として読んでいたきらいがありますから…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2017年12月22日

Posted by ブクログ

初読の作家さんです。

先入観という快速列車に乗せられて、違和感と混乱の残像を視界の端に感じつつ疾走。終着駅でご丁寧なアナウンスを受けている感じでした。各駅停車で始発駅まで戻る必要性を感じます。

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2017年07月05日

Posted by ブクログ

ストーリーよりもトリックを重視する類のミステリである。帯に「絶対に騙される!」とあるように、一部のトリックに感づいても、人物の関係や殺人の動機等、大半の内容は推測できなかった。そのような意味で、本格ミステリとして見れば良作といえるのだろう。ただ、ストーリーやキャラクタをそれぞれ見た場合はどうか。

論理的で話の筋は通っているが、現実的とは感じなかった。もちろん、創作物、特に本格ミステリにおいては現実性どうのでの批判はお門違いの部類に入ることはわかっている。しかし、現実性度外視のミステリは少なくとも私の好みではない。また設定上、キャラクタを深く掘り下げることはできないため、登場人物の魅力は必然的に低いものになっている。純粋にトリックを楽しむ読者諸氏にはお勧めであるが、起伏のあるストーリーとキャラクタとを求めている層には紹介しないタイプの作品である。

私は読みやすく、起伏のある作品が好きなのだ。ストーリーあってのトリックなのだ。本作は"ifの世界"を交互に描く特殊なフォーマットであったことや、掘り下げられない複数のキャラクタの名前を覚えるのも困難であったことから、尋常でない混乱を伴う読書体験であった。一言でいえば、くたびれた。著者は私の苦手なパズルのような作品を執筆するタイプなのだろうという印象は抱いたが、一作で判断するのも早計である。今後、著者の通常のフォーマットで書かれた作品もチェックしてみようと思う。

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2017年05月15日

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