浦賀和宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまんまと叙述トリックにハマってしまった。
漫画やアニメと違い、小説は登場人物の容姿や声を自分の想像によって作り上げる。文章の情報からヒントを得て、当てはまる人物像をキャスティングしていくような、自分がまるで監督やプロデューサーになったような手順がとても好きだ。
物語がクライマックスを迎えるにつれ、読んできた登場人物たちは一つの作品を一緒に作り上げた仲間のような気持ちになる。
そのキャストが、情景が、最後の章で一瞬にして塗り替えられていくのがとても面白かった。
あぁ、あのシーンの心情は実はこうだったのかとか、あの人がそういう態度を取ったのはそういうことだったのかとか、辻褄が合っていく感覚はとても楽しい。
特に読んでいて疑問だった性描写だが、読後はなるほどと思った。ミステリにおいてなんでだろう?と思ったことはちゃんと回収してくれるのかという安心感も感じた。
ただ、あまりキツイ性描写は読んでいて気分が悪くなるというか、得意ではないのだなという気づきを得た。
読書初心者だからこそ、こういう体験ができてよかったと思う。ミステリファンはこういったトリックはもう簡単に見破れてしまうのだろうか?