浦賀和宏のレビュー一覧

  • 彼女は存在しない

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    なんだか独特の雰囲気でよかった。
    自分の好きなテクノの話題もちょいちょい出てきて、著者も音楽好きなんだろうなーと思いながら読む。
    ちょっと結末は予想できたけど…

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    2024年05月07日
  • 眠りの牢獄

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    読みやすい文章は、200数ページと思えないくらいにあっという間で一気に読みました。
    結末まで予測不可能なトリックでして、驚愕しましたよ。
    凄く良い作品で、非常に圧巻でした。

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    2024年03月10日
  • 彼女は存在しない

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    ネタバレ

    貴治は香奈子の病気のことを知っていたのか、どのようにして出会いどのように互いを知っていったのかはもう貴治しか知り得ないってところが切なくて好き。亜矢子の中の香奈子は一般的に見たら存在しないけど、でも確かに彼女は存在していて、貴治と出会い、生きていたんだなと思うと、やるせなくなる。
    結論、父親が諸悪の根源。

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    2024年02月29日
  • 彼女は存在しない

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    小説でしか表現できないミステリーのトリックが衝撃的で心に残っています。
    グロテスクな場面があり思わず読むのを中断、ほんとに気分が悪くなるくらい詳細に描かれてるので苦手な人は注意です。汗
    全く接点のない2人の主人公がどう結び付くのか、最後の一文には言葉を失いました。
    そういう展開もあるんですね、タイトルの伏線回収おみごとです。

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    2024年02月22日
  • 彼女は存在しない

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    多重人格サスペンス。
    被害者の彼女と多重人格の少女の兄が交互に描かれていく。読み終わると最後に納得できるタイトル。
    個人的に舞台となった横浜が地元のためか情景が想起しやすく世界観に浸りやすかった。

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    2024年02月14日
  • 彼女は存在しない

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    久々に2度読みしてしまった。多重人格をテーマにした作品だが、そう来たか!と見事な展開。
    2度目に読んでも視点が変わって感じるので面白かった。
    でも、ストーリー分かったので3度目は読まんでええかな(笑)。

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    2023年12月29日
  • 彼女は存在しない

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    ラストの伏線回収がすごい。
    一回目ではよくわからなくてラストだけ2,3度読み返した。
    うわ、そういうことか、となる小説でした。
    こんなにしっかり騙されてると思ってなかった。

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    2023年09月30日
  • 眠りの牢獄

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    叙述トリックをふんだんに使っている上でさらに叙述を重ねた渾身の作品だと思う。色々とあながあったり中心になる殺人や原因は弱いところは残念だけど、違う部分でどんでん返しがあるので面白い。人に勧められるかは別やなー。やり方がちょっと汚いって感じさせるとこがあるから読後感があまり良くなく、名作まで行かないけど素晴らしい惜しい作品というイメージ。

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    2023年09月03日
  • 彼女は存在しない

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    読後の感想は、完全に騙されていた。
    最後にやっと気づきました。
    伏線が確かにあったのですが、全くスルーしておりました。
    何てこった。こういう作品があるから読書はやめられないですね。


    平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。

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    2023年08月16日
  • ifの悲劇

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    妹を自殺に追い込んだ元婚約者を殺した兄。その後、交通事故を起こし人を殺したifと殺さなかったifが交互に描かれる話。後半になるにつれ面白さが加速し、感じていた違和感が回収される様は最早爽快。エピローグは3回くらい読み返した。

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    2023年07月13日
  • 彼女は存在しない

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    彼女シリーズ1作目?

    ラストあたりにらしい展開が待ち受けていて気持ち悪くなる。それもこの作者の特長の一つだし、既に亡くなってしまっていることを考えるとしんみり。

    何を書いてもネタバレになるので。

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    2023年02月03日
  • 殺人都市川崎

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    川崎市に生きる全市民に読んでほしい一冊。
    B級ホラーっぽさと川崎への自虐がたまらなく楽しい。
    「Vフォー・ヴェンデッタ」みたいな感じに映像化してほしい。
    そして浦賀さん、亡くなっていたのですね。最後の一作まで楽しませてくれてありがとうございました。

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    2023年01月20日
  • 彼女は存在しない

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    ネタバレ

    私は、存在しない。

    多重人格を扱った小説は多々あるが、多重人格者の視点で、これほど生々しい心理描写をしてみせたものはないだろう。
    ミステリとして見ると、携帯のストラップの伏線などもあり、多少予想はつく。
    それでも、あの“崩壊”は本当に心が締めつけられる。

    文章は特段上手いというわけではないが、浦賀和宏は本当に小説が巧い。自分が読んだ作家の中では、リーダビリティはダントツ。読む度に、凄さを再認識させられる。

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    2022年06月05日
  • 眠りの牢獄

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    浦賀作品を初めて読んだが、あまりにも綺麗なパズラー小説であり、一気に読み終えてしまった。他の作品も読みたくなった。

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    2022年06月02日
  • 彼女は存在しない

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    ネタバレ

    世に言う多重人格障害が関わる物語でありミステリー。
    主人公 根本は父母を失い、引きこもる妹と二人暮らし。妹の不可解であり常軌を逸した挙動に悩まされ続け、破滅に向かう。

    ミステリーとも思わず、着地点を気にせず読んでいたので、最後に戸惑わされるとは思わなかった。
    作中の「浦田先生」「浦田一雄」は作者さんがモデルなのかな?


    最後の一文
    ---貴治。
    あなたは、それを承知で私とつき合っていたの?

    痛い気づき。
     

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    2022年04月05日
  • こわれもの

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    人の死というものは物語と違って伏線なんか張られていない、と言いながら、ちゃんと伏線が張られているところが良い。

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    2022年03月12日
  • デルタの悲劇

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    10歳の頃にクラスメイトをいじめていた3人組のところに10年後現れた八木。斎木、丹治、緒川はどう対処していくのか、そしてクラスメイトを殺したのは誰なのか。

    途中で???となって、最後の「解説」で理解!思わず二度読みしてしまった。うまくできてる…。

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    2022年02月08日
  • 記号を喰う魔女

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    本当にもう...最初の一文が「子供は、親の食べ物じゃないよッ」だもんな。
    おそらく初めて本格的にカニバリズムが登場する浦賀作品だろう。このシリーズはどれもどこかしら壊れているのだが、これはもう完全に狂気。でもその狂気にすぐに引き込まれて一気に読み切ってしまった。
    ミステリとして見ると連続猟奇殺人の真相は少しインパクトに欠けるところはあるが、逆さVの意味には驚かされた。

    そして、本作は『時の鳥籠』にちらっと出てくる事件を描いており、『頭蓋骨の中の楽園』での小林の自殺の真相や、シリーズの主人公安藤直樹の名前の由来も明かされる。シリーズものとは本来こうあるべきなのかもしれないと思わされる。シリーズ

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    2022年02月03日
  • とらわれびと

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    ネタバレ

    手に入れるのに手間取り、前作を読んでから少し時間が経ってしまった。
    安藤直樹はラストのワンシーンのみの登場で、本書でキーパーソンとなるのは『記憶の果て』で安藤と喧嘩別れした金田忠志。存在しないはずの妹が友人の兄を殺したのか?
    謎を追っていくとともに狂っていく、その過程を描くのが狂気的に上手く、この目眩感はなかなか味わえない。
    全体として見ると少しずつミステリの枠に近づいてきているが、内容自体は更に上の領域へと進んでいったように思える。"妊娠している男"という常軌を逸した謎から手繰る、倫理を超えた実験。
    この作家はどこまで行ってしまうのだろう。
    そんな風に思わされる。

    うー

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    2022年01月24日
  • 眠りの牢獄

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    コンパクトな作品だが、相変わらず構成は抜群、リーダビリティも高く、そしてしっかり驚かせてくれる。
    最後に立場が逆転し、互いに相手の夢を想う。このあたりはやはり巧い。
    前例があるのかは分からないが、カニバリズムの動機にも納得。そして本書の最大の肝となるあのトリックだが、一人称「僕」は(わかっててやっているような気もするが)やはりどうしても引っかかる。伏線に関しては性行為のシーン、編集者との旅行云々の話、「亜矢子みたいな女しか好きになれない」という台詞など十分すぎるほどある。ややわかりやすくはあるものの、「浦賀」という名前のミスリードには脱帽。

    本作の前に書かれた浦賀作品からすると少しシンプルで

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    2022年01月19日