浦賀和宏のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
利根川でイルカを見たという少女。誰も信じないその事実を確かめるために現地を訪ねた少年少女たちの、4日間の冒険と思い出。
……だけならば少し苦くても爽やかな青春ミステリで終わったはずなのに。それを発端としてその後に起こる悲劇には絶句。まあこのタイトルだけで平和じゃないことは分かっていましたが。
なんだかどこかで見た覚えがある企業が登場したりもしますが。まさかそんな凄まじい真相が待ち受けているとは想像もできませんでした。うわああ、何これ。何この酷すぎる展開は(誉めてます)。でも読後感はなんとなく穏やかという気がしないでもなく。ある意味、純粋な愛の物語、なのかも。 -
Posted by ブクログ
脳内でグルグルまわる安藤シリーズ、しかし螺旋階段のような、メビウスの輪ともまた違う世界軸。
『記憶の果て』『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』を読むと最新作でありノン・シリーズ作『姫君よ、殺戮の海を渡れ』に通じるものが確かに感じられる。
安藤が最後にこの事件を解く時に明かされるこの小説世界の構造は、著者である浦賀さんが時折自著で出してくるメタ構造と小説家が出てきて小説を書いているということに直結しているようにやはり感じられる。
故に今だからこそ文庫化され読むことで伝わるものがあるのだろうとは思う。これが1999年ではやはりは速すぎたのではないか。あとこの安藤シリーズ三部作を読んでいると世界観は『リ -
Posted by ブクログ
中盤までは群馬県の利根川のイルカを巡る青春ミステリーという感じなのだが、後半は物語の様相が一変し、驚愕の展開が待ち受けていた。
前半はこれまでの浦賀和宏とは趣きの違うソフトでスローテンポな展開に少しイヤな予感がしたが、それは杞憂に終わる。作者の意図なのか、後半からはテンポが変わり、次第に物語の展開が加速して行く。本作は浦賀和宏作品の中でもハードな部類かも知れない。そして、タイトルの『姫君よ、殺戮の海を渡れ』の意味を最後の最後に理解することになる。
妹思いの敦士は小児性糖尿病の妹・理奈が群馬県の利根川で目撃したというイルカの謎を暴くために友人と三人で現地へ向かうのだが…
600ページを超え -
Posted by ブクログ
ネタバレフリーライター・銀次郎シリーズ
<あらすじ>
銀次郎の同業者・青葉が殺された。
青葉が特ダネを追っていたことを知った銀次郎はそのネタを追う。
手がかりは青葉のカメラに写っていたボンテージの女性。
写真の場所が秋葉原近辺だと突き詰め、銀次郎は友人の
阿部に会い協力を仰ぐ。
阿部は秋葉原に詳しくアニメ好き。写真の女性が着てたのは
ボンテージではなく映画アベンジャーズのブラックウィドウの
コスプレだったと判明し、コスプレショップで聞き込みし、
銀次郎は女性の手がかりをつかむ。
調査を終了し銀次郎は阿部の家で昼食をとることに。
そこで突如、銀次郎は阿部に刺され、倒れる。。。
青葉を殺したのは阿部 -
Posted by ブクログ
ネタバレ<あらすじ>
ライターの銀次郎は、元妻で医者の聡美から依頼され
聡美が医療ミスで訴えられた事件の真相を探ることになる。
被害者は綿貫愛
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発端は綿貫愛が健康診断の血液検査で、ビリルビンが異常値だったことだった。
彼女は再検査をしに聡美のもとに訪れ検診を受けた。
ビリルビンとはヘモグロビンが変化したもの(血の残骸)。
古くなった赤血球は脾臓で分解され、赤血球の中にあったヘモグロビンは
そこで黄色いビリルビンという物質に変わ -
Posted by 読むコレ
以前に読んだ作品がイマイチ自分には
合わなかったので以降...スルーして来たのですが、
何故か気になって手にした今作...。
うーむ..面白いです。
主人公は講談社ノベルスを主舞台に執筆する
ミステリ作家「浦賀」。なんだか私小説を
思わす設定ですがその更に上を行く奇妙なストーリー。
かつての恋人「亜矢子」とともに階段から落下した
浦賀と亜矢子だが、亜矢子だけが昏睡状態に陥り
数年経ても意識は戻らず。その亜矢子の兄に
呼び出された、当時、同じ夜を過ごした友人3人と
ともに地下シェルターに監禁される。
さらに同時進行で恋人に振られた女性による
交換殺人が進行。この2つ