浦賀和宏のレビュー一覧

  • 彼女が灰になる日まで

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    ネタバレ

    <あらすじ>
    ライターの銀次郎が昏睡状態から目覚めると男が現れ、
    「この病院で昏睡状態から目覚めた人は自殺する」と言われる。

    その男の奥さんは同じ病院で昏睡状態から目覚め、半年後に自殺したという。
    しかもその奥さんの前にも3人、昏睡状態から目覚め自殺したという。

    そこで銀次郎が過去自殺した人の親族に会って話を聞くと、
    「知里アシ」という霊能者の女性の魂が乗り移っていると言い出す。

    知里アシ自殺→1人目が目覚めた後すぐ自殺→2人目が目覚めた後すぐ自殺→3人目が目覚めた後すぐ自殺→銀次郎が目覚める
    という流れになっていて、それぞれ時間的に自殺した直後に次の人が昏睡状態から目覚めていることから

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    2016年04月04日
  • 彼女のため生まれた

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    息詰まる展開だ。意表をつくラストだった。
    ライターである自分自身が追い詰められていく。それも何年も前の事件に端を発して。タイトルが意味深である。

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    2016年03月06日
  • ファントムの夜明け

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    元カレにまだ未練のある主人公が、元カレが行方不明になったことをきっかけに、元カレの現彼女と共にその行方を追っていく……話かと思ったら違った(笑)
    主人公があるきっかけからサイコメトラーに目覚めてしまい、戸惑い怖い思いもしながらその能力を受け入れていくにつれて遭遇する事件……最後はそこか! とちょっと悲しくなる。

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    2016年02月13日
  • 眠りの牢獄

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    浦賀、亜矢子、吉野、北澤の4人は友達だった。浦賀と亜矢子が階段から落ち、亜矢子が眠りの牢獄に入るまでは。

    という内容で良いのかな。

    些細な違和感を感じたところで、この小説の最大のネタバレがわかってしまった。だが、この小説内でも言われている通り、ネタがわかってしまっても内容さえ良ければ、良い作品となる。

    浦賀も亜矢子も、ちゃんと幸せになれたらいいなと思う。化け物だと。それなら、吉野の方がよっぽど化け物だよ。

    一番可哀想なのは亜矢子と兄か。

    叙述トリック素晴らしかった!

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    2025年09月18日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    犯人と呼べる人の殺害動機がどうしても弱いような気がした。そんな理由で、愛は死んでしまったのかと。

    解決して、また新たな情報が手に入って、一番始めらへんに読んだところが伏線になってるのは、凄く面白かった。

    アルツハイマーや溶血について、自分なりに調べてみたりもして、少しは医学について詳しくなれたかな。

    ただ、純粋無垢に生きてるミカには幸せになってもらいたいと願うばかりです。

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    2015年12月17日
  • 浦賀和宏殺人事件

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    替え玉のミステリー作家・浦賀和宏が編集者・本城久美子と会う.彼女は浦賀妙な言動に違和感を持つ.浦賀の友人の柳沢剛士と浦賀の妙な会話.最後のエピローグで明かされる真相にはゾッとする.読後感はいまいちだ.

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    2015年10月13日
  • 究極の純愛小説を、君に

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    ネタバレ

    .
    <あらすじ>
    7年間行方不明の八木剛。
    当時24歳で、高校時代の友達と樹海に旅行に行くと言って出て行ったっきり。
    八木剛の母・法子は、息子は死んだと失踪宣告を申し立て、保険金を請求した。

    八木剛の生死を調査することになった保険調査員・琴美。
    その中で、八木剛は2年間まで小説家として生きていたことが判明する。

    失踪した7年前から2年前までシリーズ物を出版。
    ペンネームは浦賀和宏。
    最後の作品名は『生まれ来る子供たちのために』
    ※作者本人が過去作・松浦純菜シリーズ(主人公の名は八木剛士)

    さらに調査していく中で、八木の高校の同級生・矢沢も八木について調査していることが判明し、琴美は矢沢と

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    2015年08月21日
  • 彼女のため生まれた

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    ネタバレ

    タイトルを目に入った時点で、もこの話はきっとどうしようもない痛いストーリと悟った。
    まさに痛々しい大サービスだ!
    そして、多分安楽椅子探偵じゃないせい、真相が徐々に浮上しにつれ、自分の中に暗い部分も近ついていくような錯覚が身に纏った…

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    2015年07月08日
  • 究極の純愛小説を、君に

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    ネタバレ

    まずは、恋愛小説だと思って、手に取らないこと!
    著者は"浦賀和宏"さんですよ!

    ジャンルとしてはSF/ミステリー/ホラー。
    個人的イメージは、著者の『時の鳥籠』と『記号を喰う魔女』と、野崎まど『小説家の作り方』を足した感じ。
    松浦純菜シリーズを読んでいると、細かいところでちょっと楽しめるかも。逆に知らないと評価は星3.5くらい。
    この本のおかげで松浦純菜シリーズ文庫化とか……ないか。

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    2015年06月12日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    ネタバレ

    安藤シリーズの余韻がまだ冷えてないせいか、どうもどっかとんでも無い展開が出て来るかなって思いながら読んだんた。案外割りとれっきとした本格ミステリー、猟奇や怪奇抜きの清々しいVer.が本作なんだ!

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    2015年05月25日
  • 堕ちた天使と金色の悪魔

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    松浦純菜シリーズ7作目。
    前作『世界でいちばん醜い子供』は、この作品の"前奏"と対になるみたい。
    八木くんがちょっと変わっただけで随分読みやすい。
    物語としても大きく動き始めている印象。
    面白くなってきた!

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    2015年04月20日
  • 透明人間

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    ネタバレ

    とっくに錆びついた心にまさかのまさかラストに動かされたなんて。。
    全巻あんな巫山戯満載な結末の余韻はまだ抜けなかったのに、今回きちんと続きの答えを探したいのに、なのにこんな癒し系な番外篇にやられた。。。
    本当に本シリーズの最期とは思わないね。。謎もまだいっぱい残ってるのに。。。

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    2015年04月17日
  • 透明人間

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    安藤直樹シリーズ7冊目。シリーズ最終作?
    著者らしくSF、ミステリー、青春とジャンルミックス。
    著者らしくない(わりと)平和な解決。
    シリーズでは一番ミステリー要素強め。
    こんな結末も個人的には大好き。
    物語は非常に面白いが、シリーズ最終作としては不満が残る。
    『萩原重化学工業連続殺人事件』etc、今後の展開に期待!!
    「私がここにいることも、あなたと出会ったことにも、すべて意味がある」

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    2015年03月03日
  • とらわれびと

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    安藤:すべてが俺のせいだ。 金田:僕と僕が大丈夫だ。 飯島:おやじいが殺された,俺に残したのは兄弟だけ!

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    2015年02月22日
  • 姫君よ、殺戮の海を渡れ

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    これの前に読んだ『彼女の倖せを祈れない』はコンパクトな中にオチがバシッと決まって面白かったが、こちらは長くて、だからこそ「おいおい、そういう方向に転がるんかい」というハラハラがいつまでも続き、カタストロフを迎えたとき魂を抜かれる。

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    2015年02月18日
  • 彼女のため生まれた

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    銀次郎シリーズ第二段。

    自分の母親が同級生に殺され、
    同級生が自殺し、その遺書により、
    自分に汚名を着せられるところから始まる。

    二転三転する展開にはグイグイ引き込まれました。
    しかし、最後の結末には少し悲しいものが残りました。

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    2015年01月23日
  • 記憶の果て(上)

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    "記憶の果て"(上)(下) 浦賀和宏著 講談社文庫(2014/03発売)
    (1998/02発売 講談社ノベルス、2001/08発売 講談社文庫)

    ・・・第5回メフィスト賞受賞作。自殺した父親の部屋のパソコンを立ち上げた高校生安藤直樹は、
    そこに”裕子”と名乗る人工知能を発見する。
    人間の物らしき記憶を持つ裕子を調査するうちに直樹は自分の過去とも直面する。
    ”裕子”の正体とは?

    ・・・”裕子”の正体はともかく、安藤直樹の過去については実際にありそうな話なんで痛々しい。

    ・・・あと、この作品には”キーボードのないライディーン”という珍妙な曲も登場します。
    (実際に登場人物

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    2015年01月03日
  • 彼女の血が溶けてゆく

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    話のもって行き方や処々の設定が強引すぎたり、
    主人公の思い込みや仮説でいろいろ捕らわれる内容でしたが、
    最後の展開は十分に楽しめました。

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    2015年01月02日
  • 姫君よ、殺戮の海を渡れ

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    利根川でイルカを見たという少女。誰も信じないその事実を確かめるために現地を訪ねた少年少女たちの、4日間の冒険と思い出。
    ……だけならば少し苦くても爽やかな青春ミステリで終わったはずなのに。それを発端としてその後に起こる悲劇には絶句。まあこのタイトルだけで平和じゃないことは分かっていましたが。
    なんだかどこかで見た覚えがある企業が登場したりもしますが。まさかそんな凄まじい真相が待ち受けているとは想像もできませんでした。うわああ、何これ。何この酷すぎる展開は(誉めてます)。でも読後感はなんとなく穏やかという気がしないでもなく。ある意味、純粋な愛の物語、なのかも。

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    2014年11月30日
  • 頭蓋骨の中の楽園(下)

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    脳内でグルグルまわる安藤シリーズ、しかし螺旋階段のような、メビウスの輪ともまた違う世界軸。
    『記憶の果て』『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』を読むと最新作でありノン・シリーズ作『姫君よ、殺戮の海を渡れ』に通じるものが確かに感じられる。
    安藤が最後にこの事件を解く時に明かされるこの小説世界の構造は、著者である浦賀さんが時折自著で出してくるメタ構造と小説家が出てきて小説を書いているということに直結しているようにやはり感じられる。
    故に今だからこそ文庫化され読むことで伝わるものがあるのだろうとは思う。これが1999年ではやはりは速すぎたのではないか。あとこの安藤シリーズ三部作を読んでいると世界観は『リ

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    2014年11月13日