浦賀和宏のレビュー一覧

  • 透明人間
    おお、浦賀和宏だ。こんな話はたとえ思いついたところで普通は書かないだろう。最後の数ページの真相?に至る場面は、ぐいぐいと引き込まれた。この作者ならば必ずどんでん返し、それまでの世界観をひっくり返すような結末を用意しているはず、と思ってはいたが。なるほど、そう来たか、と。
  • 記号を喰う魔女
    今出ているシリーズの中で一番古い話らしい。
    カニバリズムがテーマで、ちょうど「青空文庫」でジョナサン・スウィフトの『穏健な提案 アイルランドの貧家の子女たち〜(タイトル長いので略)』を読んだばかりでとてもタイムリーでした。
    まあ、どちらにしても食事時はあんまり読まない方がいいかもしれないですが。(2...続きを読む
  • とらわれびと
    読みはじめてから気づいた。どうやらこれはシリーズものだったらしい。
    探偵役?の安藤君と金子君の間柄もつかみづらかった。
    それにしても彼らの名前の由来は「AKIRA」から?(2001.10.13)
  • 学園祭の悪魔
    シリーズすっ飛ばして読んでしまったので、Webで知識を補充。安藤君、壊れていますねえ。
    ハンニバル・レクター博士を連想してしまいました。(2002.3.28)
  • 浦賀和宏殺人事件
    YMOマニアでなくても楽しめました。巻末とページを交互させながら読むのはちょっと大変でしたが。
    (2002.9.7)
  • 彼女は存在しない
    真相が知りたくて、はやくはやくと読み進んでいく。なんとなく結末はみえてくるけど
    そこに至るまでが予想外だった。兄の性的虐待を目撃してもう1人の自分を産み出して父親を殺す。

    一回だけでは全てを理解できていない気がする
  • 究極の純愛小説を、君に
    究極の純愛とは一体どんなものだろうかと気になりながら読みました。
    思っていたものとは違った方向性でしたが、これはこれでハラハラドキドキして面白かったです。
    おそらく、好きな人が違ったからデッドロックになってしまっていたんですかね…?
    悲惨なラストを何度も迎えたからか、最終的にはハッピーエンドになって...続きを読む
  • 彼女は存在しない
    この小説のタイトルと多重人格というワードでだいたいの展開や叙述がわかってしまうのは残念。また若干表現にモヤモヤするところあり。
    辛い文章はあるがラストの畳みかけは一気読みさせる力がある。
  • ifの悲劇
    あのときこうなっていたなら、って章立ていらなくね?
    文を書く人の参考書という位置づけなら、これはアリだけど

    どっちかでいいと思たよ。
  • 彼女は存在しない
    『眠りの牢獄』の解説に『彼女は存在しない』の後に読むとよいと書いてあったので、順番は逆になったが読んでみた。
    確かに亜矢子という共通の名前を持つキャラクターが登場する。親が亡くなり兄と二人きりという共通の設定もある。だが別人のようだ。

    根本はもっと早くに亜矢子のことを大人に相談すべきだったと思う。...続きを読む
  • 彼女は存在しない
    よくミステリを読む人なら早い段階で気がつくトリックなのかなと思いました。
    多重人格もので様々な登場人物の視点に切り替わりながら話が進んでいくので、繋がりを考えながら読むことができました。
    血の気が引くような残忍なシーンもあり刺激的な作品でした。
  • デルタの悲劇
    読中違和感をを感じる伏線有るものの…
    これを読み解ける人がいたらすごいなあ。
    まさにひとつ解いてはふたつ騙され、ですね。
  • 彼女は存在しない
    読み進めていく段階で、結末が想像できてしまったので、衝撃は少なかった。
    多重人格者を扱う作品の中では、心理描写が多く、細かかった。
  • こわれもの
    人気漫画家である陣内龍二は妻・里美の交通事故死に悲観し作中のヒロインを勢いで殺してしまう。罵詈と誹謗ばかりのファンレターにまじり妻の死を予言していた手紙を見つける。その予言の主を探るうちに迫る殺意、一連の予言は本物なのか似非なのか最終章読者へ告げる真相とは...。

     漫画家である陣内と漫画の熱狂的...続きを読む
  • 眠りの牢獄
    「どんな夢を見ているの。」
    地下シェルターに閉じ込められた3人。 外に出るためには5年前の転落事故の真相を告げよ。
    外部で進行する交換殺人の本当の狙いは、そしてこの作中作「かつていたところ」という物語の正体とは。


    体験せよ浦賀トリックの帯に釣られ牢獄に迷い込みました。 物語は浦賀とその恋人である...続きを読む
  • 彼女は存在しない
     「あの、失礼ですけど、アヤコさんではないですか?」
    見知らぬ女性にそう話しかけられた香奈子。由子と名乗る相手はどこかおかしい・・・。まるで人格が複数あるような・・・。
    同じ頃、大学生の根本は引きこもりの妹・亜矢子の異常行動を目撃する。話し掛けた妹の口調は昔のそれとはまるで違っていた。まるで人格が複...続きを読む
  • 十五年目の復讐
    タイトル買い。
    この作者さんの本、初めて読んだんだけど…

    もしかして続き物?!
    全然スッキリしなかったーーー!!!
    何で復讐したかったの?!
    後ろの作品紹介を見るに Mの女 っていう作品が同じ内容っぽいから、そっちも読んでみるか。
    調べればわかることかもだけど、調べずにとりあえず読んでみるのもいい...続きを読む
  • 彼女は存在しない
    途中、そのセリフを誰が言ったのか少し混乱する事もあり、ちょっと複雑だと感じましたが、最後まで読んで納得。伏線やどんでん返しはよかったのですが、何となく結末が読めてしまいました。
  • 彼女は存在しない
    気持ち悪いー!泣!

    でも、さすがのストーリー。
    騙されないように気をつけてたのに、やっぱり騙される!
  • Mの女
    入れ子のように。今立っている地点がそうでは無い事に気付かされ、常に足元が安定しなくて酩酊したような感じにさせられるのは浦賀さんの味わいだなと思う。