浦賀和宏のレビュー一覧

  • 地球平面委員会

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    この作品はクルッテル作品ではあるけれども
    十八番表現は一切なしです。
    性表現も未遂どまりですので
    比較的健全(?)かな。

    まあ、基本ジョーク作品です。
    彼のハヤカワ文庫に対する
    知識に関して脱帽です。
    よくあの有名作家の背の色を
    知っていましたな。

    事件は起きますが、
    はっきり行って動機は稚拙です。
    まあ、メインがジョークですから
    そこのところは元から
    期待するものではないです。

    それと最後はどうなった?
    と怒り出す人がいるかもしれません。
    最後のあれの最後の項目を
    よくご覧ください。
    それが最後の結果です。

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    2010年10月21日
  • 萩原重化学工業連続殺人事件

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    まるで捻りのないシンプルな、それでもインパクトのあるタイトルですが。そこから想像できる王道の連続殺人ミステリ、ではありませんでした。良い意味で裏切られましたよこれは。まさかこういう話だったとは。
    「首切りの論理」ならぬ「頭切りの論理」に絶句。うわぁ、そんなのってあり? 謎めいた組織だの不死身の少女だの謎めいた双子だのとさまざまに奇妙な要素が登場しますが。本質はやっぱりミステリ(ただし一筋縄ではいかない)。「消える人間」の謎は、そういう解決か!と驚愕しました。あの能力を前提にしたうえでの見事な真相。
    しかしこれを読むと。人間の本質というのはいったいなんなのか、恐ろしくもなりますね……。

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    2009年12月29日
  • 透明人間

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    安藤君シリーズ。だけど今回は、このシリーズにずっと付きまとっているもどかしい謎部分がほとんど絡んでこなかった。それどころか、シリーズキャラクターとしての安藤直樹の存在感が妙に薄いぞ(笑)。「飽きた飽きた」と散々言ってはいるけれど、前回の話のあといったいどうなったんだー、と叫びたいくらい、かなり別物の物語。なのに(なので?)かえって読みやすい内容になっていた気が。この一冊だけ読んでも大丈夫なくらいかも。もちろん、最初から全部読んでいるに越したことはないのだろうけどね。
    今回は本格度高め。きちんきちんと伏線が張られていて、解明も論理的。ストーリーの方もかなりテンポよく読めて、どきどきする展開。これ

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    2009年12月29日
  • 萩原重化学工業連続殺人事件

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    安藤君シリーズ・シーズン2の第一作目だったそうです。ここのところ救いの無い話が続いていたので、それに比べれば幾分マシな話だったかと(それでも後味の悪さは残りますが)。
    相変わらずのエログロシーンや、謎の組織の存在をちらつかせる部分など、浦賀先生らしい話だと思います。ミステリとしては先が読めてしまう部分や、トリックとしてどうかと思う部分はありましたが、一気に読んでしまいました。松浦純菜シリーズの後半に比べると、こちらの方が率直に面白かったです。今後彼らがどう安藤君と絡んでくるのか楽しみです。

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    2009年10月04日
  • 世界でいちばん醜い子供

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    ロケットパンチ

    ヒロインである純菜の内面を掘り下げて書かれた今作。

    印象は弱いけどなかなかに楽しめた。

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    2009年10月04日
  • 浦賀和宏殺人事件

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    新作執筆に悩む推理作家の浦賀和宏の苦悩を描く問題作!密室本という講談社ノベルス20周年記念の1冊ともなった本作では浦賀らしい驚愕の密室トリックも描かれている。出版業界の内情?も描いた異色作だ。

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    2009年10月04日
  • 記号を喰う魔女

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    安藤シリーズの第5弾。自殺した織田直樹の遺言で角島を訪れた同級生5人。安藤裕子。石井。坂本幸恵。坂本真由美。そして、本作の主人公である小林英輝。そして、そこでは謎の見立てによる連続殺人が起き・・・。
    本作ではこれまでと違い、シリーズの主役である安藤直樹は登場しないがその代わりに1作目から重要な存在だった安藤裕子の中学生時代の秘密が明らかになる。設定は一見、ガチガチの孤島ものの本格ミステリだがそこは浦賀小説。推理小説的要素を超越した結末が待っている。特にラストに至るまでのあるシーンはあまりに凄まじく筆舌に尽くしがたい。浦賀小説の一つの極北がここには確かにある。

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    2009年10月04日
  • 地球平面委員会

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    大学の入学したばかりの主人公がサークル勧誘の最中見かけた、女の子が屋上からばら撒いたビラ。

    「新委員募集中。あなたも信じてみませんか。地球が平面であることを。」

    その子に惹かれる僕の周囲で起きる、放火…盗難……殺人事件?!

    一体僕は何に巻き込まれたんだ?


    メフィスト賞作家が描く推理サスペンス。

    最後の一行を読み、実際にいたら恐いだろうなと恐ろしく感じた作品。

    文章が読みやすいだけに……。

    おいらは丸い地球で良いですw

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    2009年10月04日
  • 堕ちた天使と金色の悪魔

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    最初はそんなに面白くなかったんだけど、だんだん面白くなってきた。何やら壮大になってきた伏線が気になる。早く続き読みたいなー。

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    2009年10月04日
  • 学園祭の悪魔

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    あの日から、世界は壊れはじめていたのかもしれない。首なし死体、連続猟奇殺犬事件、そして……。私の周りに”死”が堆積していく。学園祭で出会った笑わない”名探偵”安藤直樹は、すべてを解決してくれるのだろうか? 凄惨! 壮絶! 明かされる事件の真相! 日常の意味が消失する浦賀エンタテインメント最新作。

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    2009年10月04日
  • 記号を喰う魔女

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    「僕が死んだ時、居合わせた人間達を僕が生まれたあの島に向かわせてください」そう遺言を残し中学生が自殺した。孤島を訪れた5人の同級生を襲う殺戮劇。死体には、全て「逆さV」の記号が残されていた。犯人は、そして生き残れるのは誰? 最終ページまで気を抜くことを許さぬ、狂気の連続と逆転する真相!

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    2009年10月04日
  • 堕ちた天使と金色の悪魔

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    銃撃されても死なない、怪我もしない、傷つかない。この不死身の力を武器に、自分を虐めてきた人間への復讐を果たした”奇跡の男”八木剛士に訪れる、これまでと一変した日常。彼はもう、昔の姿には戻れない……。自分に好意を寄せる、金髪の美少女・マリアと唯一の理解者である松浦純菜の間で揺れ動く剛士。彼が選んだ道は、新たなる悪夢へと繋がっていた!

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    2009年10月04日
  • とらわれびと

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    大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。犯人を捜していた被害者の姉は、「妊娠」した男が次々と失踪するという奇妙な事件に出くわす。非日常の犯罪は「笑わない男」の指摘で予想もせぬ真相を明らかにする。圧倒的眩暈感! 鬼才、浦賀がついに恐るべき真の姿を現した!!

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    2009年10月04日
  • 松浦純菜の静かな世界

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    シリーズ第一作目。これを読んだときには、まさかシリーズ化されるとは!事件と関係のない意外な結末というパターンのもっとも衝撃的な例!!

    え、そうなるの!、とびっくりしました。

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    2010年04月03日
  • 八木剛士 史上最大の事件

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    とにかく、主人公の醜男を襲うイジメの嵐のすごさ。じっとたえていたが恋人の悪口をいわれ、ついにキレる!

    で、「キャリー」のような復讐劇が展開するかとおもえば、、、うん?

    あ、そう、、「史上最大の事件」って、そういうことかあーーーって、、、

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    2010年04月03日
  • 火事と密室と、雨男のものがたり

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    この作者の初期の世界観にちょっとついていけない感じがあったのですが、このシリーズはかなり好きです。
    まず、カバーがすごいいい感じ。イラストと色使いがステキ。で、内容もかなりミステリ臭が強くっていいのではないかと思います。少しファンタジー・SF的な要素もありますが。

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    2009年10月04日
  • 透明人間

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    おお、浦賀和宏だ。こんな話はたとえ思いついたところで普通は書かないだろう。最後の数ページの真相?に至る場面は、ぐいぐいと引き込まれた。この作者ならば必ずどんでん返し、それまでの世界観をひっくり返すような結末を用意しているはず、と思ってはいたが。なるほど、そう来たか、と。

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    2009年10月07日
  • とらわれびと

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    読みはじめてから気づいた。どうやらこれはシリーズものだったらしい。
    探偵役?の安藤君と金子君の間柄もつかみづらかった。
    それにしても彼らの名前の由来は「AKIRA」から?(2001.10.13)

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    2009年10月04日
  • 浦賀和宏殺人事件

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    YMOマニアでなくても楽しめました。巻末とページを交互させながら読むのはちょっと大変でしたが。
    (2002.9.7)

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    2009年10月04日
  • 記号を喰う魔女

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    今出ているシリーズの中で一番古い話らしい。
    カニバリズムがテーマで、ちょうど「青空文庫」でジョナサン・スウィフトの『穏健な提案 アイルランドの貧家の子女たち〜(タイトル長いので略)』を読んだばかりでとてもタイムリーでした。
    まあ、どちらにしても食事時はあんまり読まない方がいいかもしれないですが。(2002.6.4)

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    2009年10月04日