あらすじ
奇跡の男八木剛士(やぎたけし)の周辺で何故か頻発する怪事件。女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある1人の男に辿りつく。孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ー あなたは自分の《力》に気付いていなかったはずよ。〈力》があるからこうやって外に出ないで引きこもってるなんて嘘っぱちよ。あなたは《力》と関係なしに世の中と関わるのを諦めた。その後に自分の《力》に気付いたの。あなたはその時、心の底から喜んだでしょうね。世の中に負けて引きこもってるんじゃない。この《力》のせいで俺は外に出られないんだ。そう自分に言い訳することができるんですもの。 ー
《力》の存在が意外と事件と関係しているので、《力》の前提がミステリーの前提なんだな。《力》が本物かどうかの検証も必要なので、これは事件解決の難易度が上がるなぁ〜。まぁ、ミステリーの謎を解く気はあまりないので、これはこれで面白い。
それにしてもいじめられっ子の主人公のうじうじと歪んだ自意識はこれからどうなっていくのか楽しみだ。
歪んだ碇シンジみたいだな。
Posted by ブクログ
この作者の初期の世界観にちょっとついていけない感じがあったのですが、このシリーズはかなり好きです。
まず、カバーがすごいいい感じ。イラストと色使いがステキ。で、内容もかなりミステリ臭が強くっていいのではないかと思います。少しファンタジー・SF的な要素もありますが。
Posted by ブクログ
うあー、痛い痛い痛い痛い。
ひたすらイジメで俺はどれだけ傷ついたか、で埋められる本書。
イジメられる側が悪いわけでもなく、かといって単純に「被害者が可哀相」とも違う。
やっぱり「痛い」がしっくりくる。
ところでこれミステリなんだっけ?
えっと、どこが?
Posted by ブクログ
”奇跡の男”八木剛士の周辺で何故か頻発する怪事件。女子高生の首吊り死体が発見され、無差別放火事件が連続する。
世の中を恨み続けて生きてきた剛士が、唯一出会った理解者・松浦純菜と事件を調べるうちに、ある一人の男に辿りつく。孤独に徹しきれない剛士の心に芽生える複雑な想いを、青春ミステリの先覚者、浦賀和宏が切なく描く!!