あらすじ
平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める……。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは……。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。
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Posted by ブクログ
ラストで「ん!?」と混乱し見事に騙された。よくこのような精密な仕掛けを成り立たせられるものだと感嘆した。トリックを知ったあとに再読すると世界観が変わって見える。
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私の読書体験で最も影響を受けた作家。
この小説は三度目。
色褪せない面白さ
浦賀作品の中でも、浦賀節と大衆性が同居した稀有な作品。
たくさんの人に読んでもらいたい。
そして、この小説が気に入った人はぜひ「安藤直樹シリーズ」を読んでもらいたいです。
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途中から少しずつその気配があった…といえばあった気がしますが、この結末は想像できませんでした。正直文章は説明がリアル過ぎに感じられるところがあんま好みじゃないのですが、話的には凄く面白かったです。浦賀和宏先生、他の小説にも期待です。
Posted by ブクログ
これはすごい、、
トリックがすごすぎて感動してしまう
物語が面白すぎて一気読みしてしまうんだけど、
最後の展開で何回も読み直して、え?と
思いながらも読み進める。
そうゆうことなの?と思ったら
物語が終わる。
このトリックを詳しく説明はしない、
ふわっとした感じ嫌いじゃない。
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題名が直接的すぎるので、途中でトリックが想像できてしまった
それでも面白かったし、「彼女」の認知の歪みを確認するためにもう一度読みたいと思う
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450ページ超えで読み応えあった ·͜·♡
最後の最後で
やっとタイトルの意味が分かるという:( ´꒳` ):
残酷なシーンや描写がところどころあって
途中ちょっと苦手だったけど
1回じゃわからない部分もあるくらい
いい意味で騙される
叙述トリックの使われたお話だった ·͜·♡
最後の最後に意味がわかるからこそ
今までの物語が突然最後の最後で
違う物語になったような感じでなんとも
言えない気持ち( ›ω‹ )
さらにまた救い用がなくて
読み終わりも行き場のない切なさでつらい( ›ω‹ )
これからは幸せになってほしい、、
悲しくてそして面白かった:( ´꒳` ):
Posted by ブクログ
なんだか独特の雰囲気でよかった。
自分の好きなテクノの話題もちょいちょい出てきて、著者も音楽好きなんだろうなーと思いながら読む。
ちょっと結末は予想できたけど…
Posted by ブクログ
貴治は香奈子の病気のことを知っていたのか、どのようにして出会いどのように互いを知っていったのかはもう貴治しか知り得ないってところが切なくて好き。亜矢子の中の香奈子は一般的に見たら存在しないけど、でも確かに彼女は存在していて、貴治と出会い、生きていたんだなと思うと、やるせなくなる。
結論、父親が諸悪の根源。
Posted by ブクログ
小説でしか表現できないミステリーのトリックが衝撃的で心に残っています。
グロテスクな場面があり思わず読むのを中断、ほんとに気分が悪くなるくらい詳細に描かれてるので苦手な人は注意です。汗
全く接点のない2人の主人公がどう結び付くのか、最後の一文には言葉を失いました。
そういう展開もあるんですね、タイトルの伏線回収おみごとです。
Posted by ブクログ
多重人格サスペンス。
被害者の彼女と多重人格の少女の兄が交互に描かれていく。読み終わると最後に納得できるタイトル。
個人的に舞台となった横浜が地元のためか情景が想起しやすく世界観に浸りやすかった。
Posted by ブクログ
久々に2度読みしてしまった。多重人格をテーマにした作品だが、そう来たか!と見事な展開。
2度目に読んでも視点が変わって感じるので面白かった。
でも、ストーリー分かったので3度目は読まんでええかな(笑)。
Posted by ブクログ
ラストの伏線回収がすごい。
一回目ではよくわからなくてラストだけ2,3度読み返した。
うわ、そういうことか、となる小説でした。
こんなにしっかり騙されてると思ってなかった。
Posted by ブクログ
読後の感想は、完全に騙されていた。
最後にやっと気づきました。
伏線が確かにあったのですが、全くスルーしておりました。
何てこった。こういう作品があるから読書はやめられないですね。
平凡だが幸せな生活を謳歌していた香奈子の日常は、恋人・貴治がある日突然、何者かに殺されたのを契機に狂い始める…。同じ頃妹の度重なる異常行動を目撃し、多重人格の疑いを強めていた根本。次々と発生する凄惨な事件が香奈子と根本を結びつけていく。その出会いが意味したものは…。ミステリ界注目の、若き天才が到達した衝撃の新領域。
Posted by ブクログ
彼女シリーズ1作目?
ラストあたりにらしい展開が待ち受けていて気持ち悪くなる。それもこの作者の特長の一つだし、既に亡くなってしまっていることを考えるとしんみり。
何を書いてもネタバレになるので。
Posted by ブクログ
私は、存在しない。
多重人格を扱った小説は多々あるが、多重人格者の視点で、これほど生々しい心理描写をしてみせたものはないだろう。
ミステリとして見ると、携帯のストラップの伏線などもあり、多少予想はつく。
それでも、あの“崩壊”は本当に心が締めつけられる。
文章は特段上手いというわけではないが、浦賀和宏は本当に小説が巧い。自分が読んだ作家の中では、リーダビリティはダントツ。読む度に、凄さを再認識させられる。
Posted by ブクログ
世に言う多重人格障害が関わる物語でありミステリー。
主人公 根本は父母を失い、引きこもる妹と二人暮らし。妹の不可解であり常軌を逸した挙動に悩まされ続け、破滅に向かう。
ミステリーとも思わず、着地点を気にせず読んでいたので、最後に戸惑わされるとは思わなかった。
作中の「浦田先生」「浦田一雄」は作者さんがモデルなのかな?
最後の一文
---貴治。
あなたは、それを承知で私とつき合っていたの?
痛い気づき。
Posted by ブクログ
若い頃読みましたけれども、内容覚えていなかったので普通に楽しめましたねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
大分気持ち悪いお話でしたねぇ…浦賀さん、これを書いた当時まだ20代前半くらいじゃなくて!? それなのにこんなキモイお話を書いてしまうなんて…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
解説者は絶賛していた感じですけれども、自分的にはあんまり…な感じでしたかねぇ…どうも想像で書いた、いやまあ、小説ってそんなものでしょうけれども、想像で書いた部分が大きすぎるような気がして…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
でもまあ、思春期のわだかまりだとか、鬱屈だとかは安藤直樹シリーズよろしく、今作品にも十二分に生かされているかと思います…。
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
母を失って、残された妹との二人暮らしに戸惑う根岸という大学生。そして、ひきこもりだと思っていた妹が徐々に異常な行動を取り始め、根岸は妹を多重人格ではないかと疑い始める。
同じ頃、香奈子は恋人が突然殺されてしまったことにショックを受けていた。この二つが徐々に絡んで行くストーリー。
読みやすい文章だが、世界観は鬱々としている。ミステリアスな雰囲気は少なく、後半になって一気に血生臭さとトリック性が見えてくる。内容自体は独創性にかけ、謎解き後も疑問の残る内容だった。
Posted by ブクログ
お下がり本
サイコ・パズラーというジャンルがあることを初めて知りました
それぞれのキャラクターがしっかりしていて、読みやすかった
ただ、一つ言えるのは一つ目の殺人があったときに、警察に知らせるとか、、、現実的な事を考えてしまう私でした
Posted by ブクログ
真相が知りたくて、はやくはやくと読み進んでいく。なんとなく結末はみえてくるけど
そこに至るまでが予想外だった。兄の性的虐待を目撃してもう1人の自分を産み出して父親を殺す。
一回だけでは全てを理解できていない気がする
Posted by ブクログ
この小説のタイトルと多重人格というワードでだいたいの展開や叙述がわかってしまうのは残念。また若干表現にモヤモヤするところあり。
辛い文章はあるがラストの畳みかけは一気読みさせる力がある。
Posted by ブクログ
『眠りの牢獄』の解説に『彼女は存在しない』の後に読むとよいと書いてあったので、順番は逆になったが読んでみた。
確かに亜矢子という共通の名前を持つキャラクターが登場する。親が亡くなり兄と二人きりという共通の設定もある。だが別人のようだ。
根本はもっと早くに亜矢子のことを大人に相談すべきだったと思う。結局叔父は頼りにならなかったけれど。
根本兄妹の父親の死の真相は、亜矢子が虐待を受けていたわけではないというところから予想できたがショッキングだった。
亜矢子が人を殺すのは兄のためだったということで、恵を殺した理由にも説明がついたが、その肉を兄に食べさせた理由はよくわからない。グロテスクな描写をしたいがための演出に思えた。
由子を多重人格者と思わせるミスリードは見事。
解離性同一性障害の人は本当にいるのだろうか。
Posted by ブクログ
よくミステリを読む人なら早い段階で気がつくトリックなのかなと思いました。
多重人格もので様々な登場人物の視点に切り替わりながら話が進んでいくので、繋がりを考えながら読むことができました。
血の気が引くような残忍なシーンもあり刺激的な作品でした。
読み進めていく段階で、結末が想像できてしまったので、衝撃は少なかった。
多重人格者を扱う作品の中では、心理描写が多く、細かかった。
Posted by ブクログ
「あの、失礼ですけど、アヤコさんではないですか?」
見知らぬ女性にそう話しかけられた香奈子。由子と名乗る相手はどこかおかしい・・・。まるで人格が複数あるような・・・。
同じ頃、大学生の根本は引きこもりの妹・亜矢子の異常行動を目撃する。話し掛けた妹の口調は昔のそれとはまるで違っていた。まるで人格が複数あるような・・・。
多重人格をテーマに、香奈子と根本の2人の視点で物語は進む。やがて2人の周りで殺人事件が起こり目の前の多重人格者?に疑いの目を向ける。
絶望的に救いの見えない話になっている。ミステリーであり、当然謎解きや伏線もしっかり張られてるのだが、それ以上にグロテスクで悲惨な描写が目立つ作品になっている。真相が明らかになったことで心が晴れたり、前に進めた人が皆無な作品も珍しい。人を選ぶ作品なのは間違いない。
Posted by ブクログ
途中、そのセリフを誰が言ったのか少し混乱する事もあり、ちょっと複雑だと感じましたが、最後まで読んで納得。伏線やどんでん返しはよかったのですが、何となく結末が読めてしまいました。
Posted by ブクログ
見事にミスリードされました。 ただ自分の理解力が乏しいせいで読後でも、トリックがどういうことなのか理解できませんでした...。 解説を読んでやっと7割くらい理解できました。 もう一度読みます。