谷崎由依のレビュー一覧

  • 地下鉄道

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    黒人奴隷の少女の逃亡劇を描いた小説。小説とはいえ、アメリカの奴隷制度という実際の状況の基づいた設定になっており、奴隷制度時代がいかに過酷なものであったのかを感じることができる。

    フィクションとはいえ、ここにかかれているような物語があって、はじめて現在のアメリカが、世界があるのだと思わされる。もっとも、過去にこんな時代があったという感傷的な作品ではなく、今まさに進行形で起こっていることにもあてはまることができる恐るべき作品だと思う

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    2022年09月03日
  • 地下鉄道

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    黒人奴隷少女の過酷な逃亡の果てに、自由
    と言う世界があったのか。
    黒人の奴隷の歴史の詳しい事は漠然としか
    知らなかった。
    この黒人の為の地下鉄道と言うファンタジー
    を通して語られる黒人奴隷達の非道なる扱い。
    誰かの所有物としてしか生きられない現実。
    黒人と言うだけで人との尊厳は失われ
    物としてしか存在しない。
    地下鉄道を通り抜け、自由を求めて安住の地
    を探すコーラは色々な人たちに出会い、そして
    失いまた新たな自由の地を求めて凛と前を向いて
    生きている姿が人として美しい。

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    2022年02月13日
  • 地下鉄道

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    先にドラマを見ていたから、その場面を思い出しながら読んだけど、映像よりもおぞましく感じる表現もあり、先がわかっていても、いやわかっているからこそか、すごく怖かった。
    コーラの母のエピソードは、ドラマでもかなり辛かっらけど、小説はまた違った悲しさがあった。
    逃げられたかと思えば、追ってに追いつかれ、黒人が自由に暮らせているかと思えば、それを許さない白人たちに襲撃され…。
    自分の肌の色や生まれた土地によって奴隷にさせられたり、命を狙われたり、非人間的な扱いをされることが本当に怖いことだと思った。
    勝手に連れ去られて、奴隷にさせられるて、鞭で打たれて…この歴史は本当に恐ろしい。
    そう感じながらもスリ

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    2021年11月21日
  • 鏡のなかのアジア

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    ちょうどワクチンを打って、ぼんやりと頭の中がスローに流れていくような時間に、読んだ。
    幻想小説は、捉えどころがなくて、なかなか言葉にしにくかったりする。
    言葉が、音になって、音が世界に、形を与える。
    言葉だけでは輪郭が曖昧で、でも音を発するということは、物性を持ったということのように思った。

    どうして、同じ国に住んでいるだけで、隣にいる他人の表情に言葉を得るのだろう。
    なのに、大切な人の発する苦しさや寂しさは、言葉になっても癒やしてやれないのだろう。

    物語をまとめることは今の私には出来そうにないので、ニュアンスだけを置いてみる。

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    2021年07月24日
  • 地下鉄道

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    入り口は、とても分かり辛かった。
    翻訳のせいなのか、ふりがながないせいか、主語がないから誰のことを話しいるのか読み解くのに苦労した。

    ただ、抜き差しならない酷い事実が伝えられようとしてる事だけは感じ取れたので読み進んだ。
    これまで19世紀のアメリカを背景にした映画やアニメでよく登場する優しそうな黒人乳母や使用人の姿は、黒人以外の人種が描いた物語に差し支えない仮の人物像でしかない事を知った。表面の3%くらいがその黒人の人物像としてイメージ化され、しかも物語の重要度としてもいつも3%くらいにしかなっていなかったのだろう。

    この凄惨さはどの程度事実だったのか、歴史として知るべきだと思う反面、ここ

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    2021年05月04日
  • 地下鉄道

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    黒人の奴隷制の話。とてもつらい話です。
    終わり方は…言いにくいのでここまで。
    アメリカの黒人の方々の気持ちを理解したい方はぜひオススメ。
    私なんかは、日和見主義と言いますか、なんか当然に人種差別=ダメとしがちですが
    具に歴史的事実が記載されていると思うし、なぜ差別が蔓延るのかを思い知らされる感じ。
    根本的に社会構造からして違う。
    そう考えると、ここに記載されている時代から、この現代の状態(現代の状態が手放しに良い状態と言えないけど)にまで、よくぞなれたな、と思います。

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    2021年04月29日
  • コロナ禍日記

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    2020年8月に出されたものなんだけど、あの時、皆どんなことを思って生活していたのかが急に気になって、読んだ。(強いて言うなら、目当てはニコ•ニコルソンさんかな……)

    円城塔さんの日記では、高確率で同じ本を読んでいて、なんとなく辿っていっている思考のようなものにまで触れられた気がした。
    定期的に来る、母親からの父親一周忌お知らせメールは、笑っていいのかいけないやつなのか、ちょっと難しい。

    アメリカやヨーロッパに住んでいる日本人筆者の日記では、自分たちが急に差別の対象となったことへの気持ち悪い違和感が書かれていた。
    同時に、星野源のMVに対する怒りのコメントもかなりの割合で入っていることに、

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    2021年04月25日
  • コロナ禍日記

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    緊急事態宣言真っ只中の日記なので、仕方ないけれど、先の見えない日々を辛い辛いと書いている日記が多くて、読んでるうちに苦しい気持ちに。
    職業や住んでいる場所も偏りがあるように感じて、コロナ禍の日記集としては、「仕事本」の方が私には面白く感じました。

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    2020年11月24日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

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    忙しい時は読んではだめ。読みたい本が山のように増えてしまうのです。知既知の本も未知の本も、こんな読み方あるのだと、今すぐ手に入れたくなりました。本で世界を巡りたいならガイドブック代わりにぴったり。

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    2020年08月08日
  • 藁の王

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    ネタバレ

    短編集。
    大学。小説。先生。子ども。春。花粉症。睡眠。共同生活。
    蜥蜴。旅行。海。
    不思議な小説だった。

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    2019年07月31日
  • 囚われの島

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    新聞記者の女性が主人公。バーでピアノを弾いていた盲目の調律師と知り合ったことから、彼女の人生が大きく動いていく。三部構成で、一部と三部は同じ時代・登場人物、二部は時代も登場人物も異なるが、一部と三部に関わる重要な話である。が、読後にそうだったのかと気づく程度で、読んでいるときはこの二部の意味がよくわからなかった。さらに三部では、登場人物の状況が大きく変化していて戸惑う。全編を通じて養蚕、神話がモチーフとして取り上げられているが、最後はファンタジー寄りになってしまっているようで、一部との違いに違和感を感じた。

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    2019年05月26日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

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    知らない作家読んでない本が沢山、そして読みたい本も沢山。
    まずはやはりブッカー賞あたりから制覇すべきか、それともエルサレム賞あたりか。

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    2019年03月05日
  • 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今

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    名前は聞いた事があっても、どういう賞か知らない。
    有名な賞8つ。
    それぞれの過去の受賞作が紹介されている。
    かまえずに読んでみようと思う。

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    2018年09月06日
  • 囚われの島

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    ううーん、蚕の妖しさは伝わるけど、ストーリーは全然伝わってこない。特に後半はクエスチョンマークが頭の中で踊りまくってた。

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    2017年10月17日