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新聞記者の由良が出会った、盲目の調律師・徳田。いつしか二人の記憶は、時代を超えてある村の記憶へと接続する。雑誌掲載時より話題!「救い」と「犠牲」を現代に問う傑作!
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Posted by ブクログ
新聞記者の女性が主人公。バーでピアノを弾いていた盲目の調律師と知り合ったことから、彼女の人生が大きく動いていく。三部構成で、一部と三部は同じ時代・登場人物、二部は時代も登場人物も異なるが、一部と三部に関わる重要な話である。が、読後にそうだったのかと気づく程度で、読んでいるときはこの二部の意味がよくわ...続きを読むからなかった。さらに三部では、登場人物の状況が大きく変化していて戸惑う。全編を通じて養蚕、神話がモチーフとして取り上げられているが、最後はファンタジー寄りになってしまっているようで、一部との違いに違和感を感じた。
ううーん、蚕の妖しさは伝わるけど、ストーリーは全然伝わってこない。特に後半はクエスチョンマークが頭の中で踊りまくってた。
初出 2016年「文藝」 「徳田は何者なのだ?」 みんなそう思うだろう。 1(章)では新聞記者の由良が盲目の調律師徳田と出会って惹かれ、月夜に舟で島へ行く(女が舟で島に来る)という昔から見ていた互いの夢が繋がっていたことを知る。由良は養蚕の取材を進めていたが、徳田は部屋で蚕を飼っていた。 2(...続きを読む章)は由良川沿いの蚕都と呼ばれた村(綾部?)での養蚕の盛衰が描かれ、河口沖の神島の社に妊婦が舟で「お許し参り」に行く習慣があり、村の養蚕を廃業する時には、一番の飼い手みすずの幼女すずなが神(洪水を防ぐために社に閉じ込められた盲目の男の子)への供え物として送り込まれた。 3(章)で1(章)と2(章)が繋がる。 由良は失踪して徳田の部屋に住み、徳田はいなくなる。盲目となった由良の意識は、彼女から抜け出し時空を越えてすずなが自分で、蚕に体を食われるという奇怪な真相にたどり着く。 十分怖い物語だが、緑内障のために薬で遅らせても徐々に視野が欠けつつある私には、見えなくなる恐怖も味わった。
読んでいて、まあ息苦しい。孤島、繭、田舎の村、マンションの一室…どこも、緩くしかし逃れることの難しい閉塞を感じる。 伝説のような昔であっても、現在であっても、閉塞は変わらないということか。 そういえば何十年か前まで蚕は割合と身近だったはずで、しかしいつのまにか普段の生活からその姿は消えた。 たぶん...続きを読む今の若い世代には馴染みがないと思うが、あえてそれを取り上げたのは何故なんだろう。滅び? また”妊娠小説”でもあって、…となると、滅びと再生?
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