イアン・ブレマーのレビュー一覧

  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    あくまでも途中経過、もしくは現在進行形の新型コロナの世を語っている。見通しが立たない中で共通するのは、コロナ後の世は前と決してイコールにはならないこと。世界はこれを繰り返してきたということ、だろうか。スピード感を持ってひとまずまとめられた評論を読めたのはよかったと思う。

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    2020年12月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    それぞれの識者の考察。すべて読んだわけではないが、それぞれが置かれている環境や仕事に絡めてあって興味深かった。ブレイディ、斉藤の記事が印象に残る。前者は子供を通じての差別や思い込みの話、後者は人と接することはそれだけで暴力だったのだということ。人と対面してやりとりすることが繊細な人には暴力にも感じられるし、刺激にもなる。この刺激が同じ時期に読んだ暇倫の増補分とオーバーラップする。

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    2020年11月22日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    新しい生活様式も適用され、世界は変わってしまった。
    今年の初めには考えられなかったことである。

    しかし、日々更新される膨大な情報に惑わされることなく、本質をとらえ何が正しいのか判断していくことを求められているような気がする。
    これは、コロナに限らずすべてに言えることである。

    今後の世界は誰にもわからないが、自分でまずは考えてみることが大切である。

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    2020年08月28日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    トランプ大統領のの出現、ブレグジット、ポピュリストの台頭、グローバル化の反動が露わになってきている。企業は儲かっても、中間層には何の恩恵もなく、世界中に不満が渦巻いている。
    その解決策は明確には示されておらず、落ちるところまで堕ちないと駄目ということが言いたいのか?
    何とかトランプの再選を阻止すること、そこから始めないとこの流れは変えられない。

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    2019年09月24日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    ネタバレ

    原作のタイトルは「US vs. THEM」であるとおり、全編通して「われわれ対彼ら」という構図でこれからの世界情勢を見通している。
    これまで全世界で進めてきたグローバル化が破たんし、現在はそれに世界が逆行した動きを見せている。米国でのトランプ大統領の就任、ブレグジット、難民の受け入れ拒否など、自国を守るために、政治家は巧みに「彼ら」を作りだしている。
    これは現在に限った話ではなく、これまでもその時代その時代で政治家は「彼ら」作りだし政権を確立してきた。そしてそれに失敗した政権はデモが拡大し最悪の場合は政権を奪われることになる。
    日本人の視点から見ると、島国であるため「彼ら」の存在が他国に比べて

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    2019年01月13日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    いま世界に広がっている「○○ファースト」の現状を解説。「分断」をテーマに世界各所にあふれているリスクを教えてくれます。ただ、概念的な内容のせいなのか翻訳のせいなのか、特に前半が理解しづらい。読みづらい。

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    2018年12月02日
  • 対立の世紀 グローバリズムの破綻

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    地政学リスクや政治リスクの分析で知られるコンサルティング会社ユーラシアグループを率いるイアン・ブレマーの最新作である本書は「Us VS Them」という原著タイトル通り、自分たちのグループと他者のグループに壁を作り、現状の問題が全て他者に由来するとの被害妄想から他者を攻撃するポピュリズムの危険性と将来性をまとめた一冊である。

    King Crimsonを率いるロバート・フリップ翁が記した「21世紀の精神異常者」は20世紀においてはその特異なアルバムアートで表現された架空の存在で済んでいたが、2018年の現代に生きる我々はその男がアルバムアートを抜け出して、ホワイトハウスに住んでいることを知って

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    2018年07月08日