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地政学の第一人者が未来を読む!
ドナルド・トランプの登場、ブレグジットは始まりに過ぎなかった。
グローバリゼーションとその恩恵を受ける一部のエリートたちへの憤り。
移民に加え、デジタルとAIに仕事を奪われる中間層の不安。
開発独裁への回帰を望む新興国と、未成熟な政治体制に怒る途上国の市民
──怒りは、世界各地で渦巻いている。
米国や欧州で、中国、ロシア、トルコ、イラン、ブラジル、サウジアラビア……
イアン・ブレマーは格差がさらに広がり、深刻な対立が次々に起こると予測する。
いつ、どこで、どのようなシナリオで起こるのか。地政学の第一人者が、丹念に読み解く。
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Posted by ブクログ
地政学リスクや政治リスクの分析で知られるコンサルティング会社ユーラシアグループを率いるイアン・ブレマーの最新作である本書は「Us VS Them」という原著タイトル通り、自分たちのグループと他者のグループに壁を作り、現状の問題が全て他者に由来するとの被害妄想から他者を攻撃するポピュリズムの危険性と将来性をまとめた一冊である。
King Crimsonを率いるロバート・フリップ翁が記した「21世紀の精神異常者」は20世紀においてはその特異なアルバムアートで表現された架空の存在で済んでいたが、2018年の現代に生きる我々はその男がアルバムアートを抜け出して、ホワイトハウスに住んでいることを知ってしまっている。その住人であり希代のポピュリストたるドナルド・トラソプが得意とする対立の構造は、アメリカのみならず昨今の先進国に共通して見られる事象であろう。
本書が優れる点は、そうした対立の構造が先進国のみならず、新興国も含めてグローバル全体で浸透しつつあるという悲劇的なパースペクティブを明確なファクトと共に示す点にある。そうした誤ったポピュリズムを打破し、健全な民主主義社会を取り戻すためのキーとなるのが、国民・市民が国家に対して期待する役割を更新する社会契約の書き換えである。例えば、デジタルテクノロジーの破壊的発展により雇用すら危ぶまれるという危機に対しては、我々が国家に対する期待を「新たな教育システムを国民に対して提供する」として書き換え、抜本的な教育システムの見直しを現状の税金の使途を抜本的に見直しつつ、実行することが求められる。
結局のところ、社会契約の更新とは、ポピュリズムの中にあっても政府が果たすべき役割を再定義し、それを実行する権力基盤を既存の政治システムの中で構築する、というごくごく当たり前の民主主義システムの実行に他ならない。しかし、当たり前の民主主義システムが徐々に喪失されつつある今、それはそれで難しいことであるのも事実であるが。
Posted by ブクログ
イアン・ブレマーの書。ページを開くのが楽しみでした。
グローバル化はこれからも進むことと思いますが、まっしぐらというわけには行かないでしょう。ちょっと立ち止まって、今、世界中で起こっているポピュリズムについて考えてみるきっかけとして、最適な1冊ではないでしょうか。
トランプ大統領がなぜ支持されるのか。
対立の構図がわかれば、トランプ支持者の声も理解できます。
しかもそれは、米国だけの問題ではない。各国で、さまざまな社会で、いまだ「対立」は存在しています。マイルドかもしれませんが、日本でも。
対立の構図を作りあげることによって、物事が有利に運ぶ場合も、確かにあるでしょう。
AI技術や自動化は、単にロボットが労働者を追い出すのではなく、新しい職種を生み出すだろう。しかしそれで安心してはいけません。新しい職種に就けるだけのスキルや能力を身につけられる人と、そうでない人との間で「対立」が起こるからです。
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ビジネス・実用
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