松尾由美のレビュー一覧

  • バルーン・タウンの手毬唄

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    シリーズ三作目です。
    さきにこちらを読んでしまいましたが、話は十分通じました。
    面白かったです。

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    2009年10月04日
  • スパイク

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    ある土曜日下北沢で出会った青年は、彼女とそっくりなビーグル犬(名前も同じ「スパイク」)をつれていた。互いに好感を抱いた二人は一週間後の再会を約して別れるが、彼は現れない。いぶかしむ彼女に、そのときスパイクが……という犬のスパイクと彼女の一週間の物語。前に読んだこの著者の数冊はちょっと苦手だったけれど、これは読みやすくて恋愛小説としても読後感も悪くない。犬好きな人にオススメ。

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    2009年10月04日
  • おいしい旅 初めて編

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    『下田にいるか』 坂本司
    (『和菓子のアン』の坂本さん)

    コロナ禍の鬱屈した日常に、ふと「そうだ! 伊豆に行こう」。会社員の主人公が思い立ったが吉日とばかりに、電車に飛び乗って一泊旅へ。美味しい海の幸やご当地グルメに舌鼓を打ち、イルカショーでは童心に返る。
    いつもモヤモヤとしていた仕事の悩みも、潮風と旅先の景色に浄化されていく。
    ひと言
    「まずは行ってみればいい。おいしい景色は逃げない。」

    『情熱のパイナップルケーキ』 松尾由美
    初読作家さん
    パイナップルケーキの香りに誘われて、ひとり台湾へ。
    職場に馴染めず、派遣という立場の曖昧さに息苦しさを覚える主人公。けれど旅先で出会う味と空気が、凝

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    2025年12月18日
  • これが最後のおたよりです

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    好きなのもそれほどでも…のもあったけど、よかったです。

    猫への遺言
    とても素敵なご主人だな。

    十年日記
    これは、あたしも書いていて、二冊目なんだけど、
    なんか予感があったときには、先に処分しておこうと思ってるけど…
    こんなに素敵な人もいるんだな…と、自分の日記と比べて、恥ずかしくなったよ…泣

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    2025年11月16日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジー

    もうひとつある 高宮家四訓 大崎梢
    孤独の谷 近藤史恵
    扉を開けて 篠田真由美
    猫への遺言 柴田よしき
    キノコ煙突と港の絵 永嶋恵美
    十年日記 新津きよみ
    そのハッカーの名は 福田和代
    みきにはえりぬ 松尾由美
    青い封筒 松村比呂美
    黄昏飛行 時の魔法編 光原百合
    たからのちず 矢崎存美

    好きだったのは、もうひとつある、十年日記、青い封筒かな。(孤独の谷も面白かったけど既読だったので)

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    2025年11月04日
  • これが最後のおたよりです

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    「最後のおたより」がテーマの短編集。
    半分近くが初めて読む作家さんでした。
    「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。

    特に好きだったのは、
    「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
    「猫への遺言」柴田よしき
    「そのハッカーの名は」福田和代

    家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
    夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
    ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
    趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
    矢崎存美さん「たからのちず」は

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    2025年10月07日
  • ニャン氏の憂鬱

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    〔茶谷歩〕今回の語り手。製缶会社総務部で働きつつロックバンドもやってる。
    〔密室のカナリア〕鳥籠から逃げたカナリア。
    〔見張り台からずっと〕銭湯に隠された財宝。母はビスケット缶少女なのか?
    〔黄昏のブロック塀〕祖父が外交官だった速水だが、母が少女の頃ある国で隣家に監禁されていた王子一家の塀の上でお尻にハート模様のある白猫が消失した件。
    〔猫を見たかい〕ついに出ました「シュレーディンガーの猫」。猫を題材にすると使いたくなる?
    〔ホスピタル・オディティ〕前章の翌日、根上の見舞いに行った茶谷と鹿野。
    〔アンダー・ヒズ・サム〕茶谷が前作の視点役だった宴と出会う。児童文学の大家の家で失くなった宝石を盗ん

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    2025年09月11日
  • これが最後のおたよりです

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    最後のおたよりは「最期」のおたよりでもあり、そこから読み解くストーリーが多かった。
    時代は変わっても変わらない関係、絆。相手の事を思い、その時間を共有する。
    心温まるお話が多く、読んでいて心が和んだ。

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    2025年08月25日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    「ラストメッセージ」がテーマの短編集11編。
    とても読み易かった。
    印象に残ったのは「もうひとつある鷹宮家四訓」
    「孤独の谷」「猫への遺言」

    「もうひとつある鷹宮家四訓」は、大切な人を
    思いやる気持ちが温かい。
    ほのぼのとした短編集ばかりかと思いきや、
    「孤独の谷」は言葉を使えば使うほど死に近づいて
    いくという少し怖い話で、最後のシーンが
    ぞわりとする。
    「猫への遺言」は、読み終わった後、なんだか
    モヤモヤ感があった。新型コロナウイルスで
    亡くなった夫の遺言書、読まれるはずのなかった
    遺言書で、妻は夫の秘密を知ることになる。
    いろいろあったかもしれないが、
    夫には共感できない。
    これ、いい話

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    2025年07月19日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    ネタバレ

    ※小話ごとに書き殴った感想。ネタバレしまくり&やたら長い

    【夜半のちぎり】
    シンガポールはポイ捨てに厳しいとは聞いてたけど、そんな決まりもあったんか…
    相手の元カレは想像ついてたけど、ガムの下りは恐れ入った。頭からっぽどころかめちゃくちゃやべえオトコじゃんよ…
    4人が4人とも、まあまあ自分勝手でちょいと頭のネジ飛んでるのよね。お互い相容れなかったの、実は同族嫌悪だったのでは?

    関係ないけど女の本性って、付き合い長い男でも理解出来てないこと多いよね。女同士は直感レベルでビビッとくるのに不思議。。

    【透明人間】
    透明人間の生態ってちゃんと想像したこと無かったから、消化物とか爪の間のゴミとかの

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    2025年04月21日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    どれも短編の良さが光る一冊。特に「十年日記」の構成が秀逸。いま読んでる有吉佐和子氏と響き合ったのが「青い封筒」。こうして自分の中でものがたりが交錯することもあるんだなぁ

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    2025年04月20日
  • これが最後のおたよりです

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    "最後のおたより"に沿ってなのか、全ての作品でヒトが死んでいる。中には感動作もあったけど、全体的に振り返るともやもや感が少し残った。
    過去から今に繋がる内容なので、頭の中で整理していくのは大変だったけど、過去があって今があるっていう歴史を辿るような感覚になりました。

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    2025年04月06日
  • これが最後のおたよりです

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    一つのテーマで いろんな作家さんが作品を書くアンソロジー。
    昨今書かなくなってきた手紙… メールとは違って、言葉が生きてる気がしますね。

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    2025年04月05日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    ネタバレ

    青い封筒、が好み。
    高校生の息子のクラスメイトに夕食をごちそうする母親と、常にケチで嫌な感じの父親。思春期の男子が青いレターセットに書く感謝の気持がすがすがしい。

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    2025年02月24日
  • 九月の恋と出会うまで

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    かなり前に読んだので、久々に読み返した。
    SFが絡むため入り組んでいて少し解釈が難しいが、全体として温かみのあるストーリーだった。
    映画版も見てみたい。

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    2025年02月15日
  • 嵐の湯へようこそ!

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    “ご町内の謎解き、承ります!
    不思議な銭湯で、姉妹探偵が大活躍。
    ほっこり温かい読み味の日常ミステリ。“
    という帯が気になり手に取りましたが、、

    中盤から突然ファンタジーになり、ちょっとびっくりしましたが、(ファンタジーとは予想していませんでしたので、、f^_^;)その流れを受け入れると面白く読めます。終盤はファンタジーと日常の謎解きの畳み掛けで一気読みでした。◎
    ネタバレになるので内容には触れられません、ごめんなさい。( ´_ゝ`)

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    2025年01月24日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    「ラスト・メッセージ」を描いた11の短編集。
    あとがきでも言われてますが、「ラスト」「メッセージ」でここまで世界が広がるんですね!さすが作家さんの発想力。
    様々なメッセージを堪能できる一冊でした。

    「もうひとつある 鷹宮家四訓」 「孤独の谷」 「扉を開けて」 「猫への遺言」「キノコ煙突と港の絵」「十年日記」「そのハッカーの名は」 「みきにはえりぬ」 「青い封筒」 「黄昏飛行 時の魔法編」 「たからのちず」

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    2024年08月18日
  • おいしい旅 初めて編

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    「アミの会」がなんだかわからんが、旅と、その物語のなかで出会う食べ物の短編集。
    寝る前に1つづつ読むのがちょうどよかったです。
    後半の話はちょっと感情移入するまで時間かかって眠くなるやつもありましたが、おおむね面白かったです。
    一番印象に残ったのはサフィール踊り子に乗って下田に行く話。割と近いから私も体験できそうだからかな。現存する施設に興味を持ってWEBで調べて想像力を補完するのも楽しかったです。
    オランダの揚げ物三昧の話も楽しかったです。


    【下田×キンメコロッケ】 坂木司「下田にいるか」
    【台湾×パイナップルケーキ】 松尾由美「情熱のパイナップルケーキ」
    【オランダ×ニシン、フライドポ

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    2024年03月30日
  • おいしい旅 初めて編

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    ネタバレ

    帯に書かれた、「旅に出たくなる"絶品"アンソロジー!」とても素敵でまさにその通り、という感じでした。どれも前作とは変わって少し遠出をするような料理もですが、旅行もテーマとなっているアンソロジー。
    1番好みだったのは図子慧さんが書かれた「あなたと鯛茶漬けを」。タイトル通り鯛茶漬けに注目するのはもちろんですが、主人公が心の中でもがき苦しく、でも食事を通して自分を取り戻す描写に共感しました。食べて美味しい楽しいだけではなく、自分が健やかになる食事、心が満たされる食事を大切にしたいと思わされる作品でした。

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    2024年03月23日
  • おいしい旅 初めて編

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    こっちのほうが食より旅メインか。知り合いの振りして声かけた結果に驚愕。詰めが甘いとはいえまさかの一言。

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    2023年12月26日