松尾由美のレビュー一覧

  • 煙とサクランボ

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    心残りのない人、いるのかしら。
    ただダラダラと生き続けているだけのわたしだけど、今すぐ消えるとなると2つ3つどうしても見ておきたい舞台と行っておきたいライブがあるもんな。それにしてもしょもない心残りだけど。

    灰津の告白で残った二人に何が起きたのか、起きなかったのか。それが残された希望。

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    2017年03月17日
  • 花束に謎のリボン

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    ネタバレ

    街中で見かけた不思議なことを作家の彼が推理します。
    いろいろ推理しますが、実は正解がわかりません。
    ちょっと見かけただけの出来事のその後が
    わかることの方が少ないとは思うけど、
    正解がわからないままなのは若干もやもやします。

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    2016年11月15日
  • ハートブレイク・レストラン ふたたび

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    日常に現れるちょっとした謎を、視点を変えながら解いていくさまが面白いです。せつなさや、繊細な感情が謎解きのなかで重くなりすぎずに散りばめられているのがすごい。どんどん読み進みたくなります。他の作品もぜひ読みたい。

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    2016年08月31日
  • ハートブレイク・レストラン ふたたび

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    ハルさんがほんわか優しくて素敵。
    きっと、ミス・マープルみたいなお方なのだろうな。
    佐伯先生も、かっこいい!
    ぜひとも、今後も出てきてほしいのだけど、無理かなぁ。
    刑事の小椋さんは、インパクトあるなぁ。
    山田店長さんとの進展は、ありやなしや(笑)
    真衣の恋も、いい方に進むといいね。

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    2016年02月27日
  • わたしのリミット

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    思ったとおりのエンディングだったが。
    この不思議な時間を過ごした
    莉美とリミットの2人の心には
    どれほどの割り切れない思いが
    残されたことだろうか。。。

    最善だったとは言えない。それは確かに。
    だからと言って ほかに何が出来たのか。

    人はそうしたいと思えば
    そうすることを選ぶしかない。

    未来に対する悔やみ とか 過去への期待
    などというものは なくていい。
    それが当然だから。

    いくつもの日常と非日常の狭間に
    これほどまでに真実は見えるものなのだ。

    なんとも切ない物語だった。

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    2015年10月19日
  • 煙とサクランボ

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    ネタバレ

    ・その人が死んだという事実を知らない人間には、幽霊が生きている人間とまったく同じように見える。
    ・そのため幽霊にも昼間や夜間の「居場所」が必要である。
    ・小さな物質なら動かすことが出来る。
    ・生きた人間と死者を区別する特殊能力を持ち、理解した上で言葉をかわす人間も存在する。
    ・この世に未練のある人間だけが幽霊になり、それがなくなれば消えてしまうらしい。

    舞台となるバーの妙に長々とした文学的な描写から始まり、なんとなく気持ちが着いていけないうちに、これらの特殊な設定を序盤で突きつけられ、最初は戸惑いを覚える。
    (著者がSF的な作品を書く方だとはあとがきを読むまで知らなかった)

    また、最初に主

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    2015年10月17日
  • ハートブレイク・レストラン

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    ファミレスに着物とお団子髪で座っているお婆ちゃんが探偵役の日常系ミステリ
    主人公はフリーのライターさん

    謎も奇をてらわず合理的だし、推理にも納得できる
    お婆ちゃんの存在は、別に普通のお婆ちゃんでも成り立つのでは?と思ったけど、最後まで読むと、そうでなければいけない理由がわかってよい

    なぜ主人公にだけ問題解決してくれるのかっていう理由も、お婆ちゃんの存在理由の一つだったのね

    続編もあるようだし、見かけたら読んでみよう

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    2015年09月28日
  • ハートブレイク・レストラン ふたたび

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    1作目で、おばあちゃんの謎がわかってしまったし、なんだか、もう出てくる意味があるのかないのか…
    そこで、新キャラ登場です。
    毒舌で、痩せれば美女の小椋さんはだんだんといい味を出してきた。
    面白く読めたので★4つつけましたが、次回作はよほど何かないと、このシリーズを続けるのは難しいのではないかと思いました。

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    2017年10月09日
  • ハートブレイク・レストラン

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    かわいいおばあちゃん探偵。
    しかも、現代では絶滅の危機に瀕している古き良き時代のおばあちゃんだ。
    着物をきっちり着こなし、言葉づかいも奥ゆかしい。

    ヒロインはアラサーの駆け出しライター。
    ノートPCを持ちこんで原稿書きをする、ちょっとはやらないファミレスに、おばあちゃんは出没する。
    原稿に行き詰り、PCの前で頭を抱えているヒロインを、悩み多き乙女…と思って胸を痛めたのか、おばあちゃんは声を掛けてきて…
    その豊富な人生経験と見識で、飛び切りのアドバイスをしてくれるのである。

    最近のヒロインは、アラサー独身、仕事も恋もなんとなくお疲れ気味…というパターンが多いなあ。
    頑張れ、女子!

    店長の山

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    2017年10月09日
  • ハートブレイク・レストラン ふたたび

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    1冊目からだいぶ時間を空けての2冊目。正直2冊目は予想していなかったから、うれしかった。
    探偵役のハルさんの人柄もあって、どこかほっとする作品。このシリーズはもっと続いて欲しいなぁ。

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    2015年07月05日
  • ハートブレイク・レストラン ふたたび

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    ネタバレ

    優しい非現実が心地よくて、続編も読ませてもらいました。

    人の心の機微、思い遣り。そんな大切なものを、最後に頂戴した気分です。

    先生の幕引き、とても切なくて暖かくて、胸に沁みました。

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    2015年06月22日
  • ハートブレイク・レストラン

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    本屋さんで こちらの作品の続編を見つけて。まずこっちから、と、購入♪ ほっこり、かわいいおばあちゃんミステリー 癒されました♪

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    2015年06月22日
  • バルーン・タウンの手品師

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    近未来/SF/ユーモア/ミステリー
    『バルーン・タウンの殺人』の続編。順番に読むべき。
    世界観がすごい。リアルなSF。
    「埴原博士の異常な愛情」が好き。
    ちょっと考えたのが、"将来、紙の本はなくなるか"。

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    2015年05月21日
  • バルーン・タウンの殺人

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    近未来/SF/ユーモア/ミステリー
    設定が見事!
    派手なトリックはないが、独自の設定により魅力的な解決を迎える。
    探偵役も個性的で好印象。

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    2015年05月10日
  • ハートブレイク・レストラン

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    ふわふわ~っと読み終えました。楽しかったです。
    「ハートウォーミングな連作ミステリー」とカバーにありました。この読後のふわふわ~感がハートウォーミングな感じなのでしょう。
    若い女性のたまたま出会った謎を一見そんなに物知りとも思えない人がすらりと解き明かしてくれる。円紫師匠を思い出します。しかし、それほどのインパクトはなく、ふわふわ~っとした感じが、ほどよく最後まで一気に読み進むのでした。
    ファミレスに集う人が幸薄そうな人だから、ハートブレイクなのでしょうか。どうしてもハートブレイク・レストランという題名はしっくりきませんけれど。
    ふわふわな幸福感を感じたい人にどうぞ。

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    2014年10月21日
  • 煙とサクランボ

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    一冊前に読んだ本と同様に、タイトルと表紙絵に惹かれただけで選んだもの。そちらは失敗だったが…この作品と作者に関しては稀有の巡り合わせだった。苦さと優しさとあたたかさが程よくステアされたカクテルのよう。気持ちよく酔えた。

    松尾由美という人の本は読んだことがない。
    私がすすんでは選ばないSFとか推理小説の作家だということだから、なるほど本を手に取ることもなかったはずだ。

    この作品は…確かにSFチックな設定かもしれない。しかし設定など私はどうでもいい。そこに作者が記したものがどれほど自分の心をとらえるか、である。
    現に読まないはずのジャンルに属する作家では、私は森博嗣氏の信奉者と自ら称してもいい

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    2014年05月26日
  • バルーン・タウンの殺人

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    素行不良の《妊婦探偵》が活躍する、シュールな笑いにあふれたSFテイストのミステリ。

    舞台は、東京都第七特別区。人呼んで「バルーンタウン」。そこは、「人工子宮(AU)全盛の世の中で、妊娠・出産という過程をへて子供を持つことをあえて選んだ女たちが、天然記念物なみの保護をうけて暮らす」妊婦の町である。そのちいさな、しかしかなり特殊な町で発生するさまざまな事件を、「妊婦のことは妊婦にきけ」とばかりに、見事な「亀腹」をもつ《妊婦探偵》暮林美央が鮮やかに解決する連作もの。

    この妊婦探偵、厳密にいえばちがうのだろうが、分類としては《安楽椅子探偵》に入るのだろう。じっさい、電話口から示唆するだけのものもあ

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    2014年05月21日
  • ハートブレイク・レストラン

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    がっつり推理小説ってわけでもなく、
    どっぷり恋愛小説ってわけでもなく、
    かといってファンタジー全開ってこともなく。
    ほどよいほわっと感のある話。

    現実に起きたら、
    私は逃げちゃうかもしれないけど。

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    2014年05月15日
  • 煙とサクランボ

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    幽霊、探偵、少し恋愛、そんな要素を含んだミステリー。幽霊とはいってもホラー的要素はありませんし、恋愛要素も含みますが、決してベタベタしたものではなく適度な距離感をもった大人のお話でした。
    幽霊の設定は上手いと思いました。多少の無理はあれど、納得できる設定です。ラストはややほろ苦く、それでいてハートフルないいエンディングでした。

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    2014年04月19日
  • 煙とサクランボ

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    彼女が恋した紳士は、名探偵だった・・・そして、幽霊だった。読み始めて,あっ松尾さんだとすぐに分かった.「雨恋」,「九月の恋と出会うまで」と同じく,静で胸の奥がちょっと締め付けられる切ない感じ.ミステリではあるが謎解きというよりも深く切ない恋愛物語なのだ.そして結末はいつも・・.とても素敵な一冊でした!!おススメ!!

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    2014年04月13日