松尾由美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心やさしいお婆ちゃん幽霊ハルさんが謎を解く!
ハートブレイク・レストランという題なので~失恋がらみの事件なのかなと思ったら、違いました。
ほとんどは日常の謎で、ある点で幽霊がらみ。
癒し系といってもいいでしょうね。
寺坂真以はあちこちの雑誌などに寄稿しているフリーのライター、28歳。
5年勤めた会社を辞め、原稿書きを本業にしようと苦労している所。
家に閉じこもって書くのも息が詰まるので、喫茶店などに出かけて書いている。
落ち着ける店で長く粘れる所を探して、見つけた~とあるファミレス。
街道沿いだが駅から少し離れているのと、何となく店員の雰囲気が明るくないせいか、客が少ないのだ。
常連客の -
Posted by ブクログ
幸薄い感じのウェイトレスが言葉少なく料理を運ぶ、
不思議な雰囲気のファミレスの禁煙ゾーン。
その、壁を背にした一番奥の席にちんまりと座り、
真っ白な髪をお正月のくわいのような形に結った和服姿の品のいいおばあちゃん。
この、癒し系フィギュアとして売り出したいくらい可愛らしいハルおばあちゃんが
空席だらけのファミレスを仕事場にしているフリーライターの真以が遭遇する事件の謎を
あくまで奥ゆかしく上品に解き明かしていく、ほのぼのとした物語なのですが、
コラムのネタにしようと目論む「ケーキと指輪」の謎に悩んでいた真以に
招き猫のようにおいでおいでをして、かぼそい声で「お呼び立てして」と謝りつつ
「僭 -
Posted by ブクログ
猫足のベンチソファで静かに本を読む少女と
彼女にもたれてまどろむお人形のような美少女。
その足もとには意味ありげな鍵が転がっていて。。。
セピア調の色彩で描かれた表紙絵がとても綺麗で
思わず手に取ってしまった本。
途中に挿まれる2枚の挿画も、
カラーでぜひ見てみたかったと思うくらい、雰囲気があって素敵です。
避暑地の別荘で、執事や家政婦と共に過ごす10歳の芽理沙と
その家庭教師として雇われた17歳の高校生 信乃、
そして芽理沙が納屋に匿う、「人くい鬼」モーリスの、ひと夏の物語。
これは!という家庭教師を選び出すためにトラップを仕掛け
相手が思いがけない反応を見せると
「笑ってもいいですか -
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Posted by ブクログ
出版社に勤める夫と社宅のマンションで暮らしてる加奈子。
一年半前に加奈子の体に異変が起きた。
家に帰り靴を脱ぐと身長が1メートルに縮んでしまったのだ。
靴を履いて外出する時は、元の大人の身長に伸びるのだが、たまに街中でも縮んでしまう事が・・・。
夫の同僚から電話が来た。
夜に上野駅の改札で夫が乗り込んだのを見たと言う。
そしてその日は、夫が戻って来なかった。
会社に置いていった背広に残されたメモを見て、上野発の寝台列車で北に向かった事を知った加奈子は、偶然会った同級生の千紗とともに夫の足跡を追う。
夫を探すその旅は、加奈子の体の変調の原因を探る旅へと変調する。
ちょっと不