松尾由美のレビュー一覧

  • バルーン・タウンの殺人

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    設定の面白さ、発想の独特さ、所々に見受けられる僕等へのメッセージ。素晴らしい作品だと思います。解説での有栖川有栖さんの考察も興味深いです。

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    2013年06月16日
  • いつもの道、ちがう角

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    怖い
    ぞくぞくする
    そんな短編集

    なんか不気味な感じで
    話が進んでいって
    最後に「うわぁあああああ」
    って鳥肌立つ感じ。

    面白いけど。

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    2013年03月30日
  • ハートブレイク・レストラン

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    心やさしいお婆ちゃん幽霊ハルさんが謎を解く!

    ハートブレイク・レストランという題なので~失恋がらみの事件なのかなと思ったら、違いました。
    ほとんどは日常の謎で、ある点で幽霊がらみ。
    癒し系といってもいいでしょうね。

    寺坂真以はあちこちの雑誌などに寄稿しているフリーのライター、28歳。
    5年勤めた会社を辞め、原稿書きを本業にしようと苦労している所。
    家に閉じこもって書くのも息が詰まるので、喫茶店などに出かけて書いている。

    落ち着ける店で長く粘れる所を探して、見つけた~とあるファミレス。
    街道沿いだが駅から少し離れているのと、何となく店員の雰囲気が明るくないせいか、客が少ないのだ。
    常連客の

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    2012年10月05日
  • ハートブレイク・レストラン

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    幸薄い感じのウェイトレスが言葉少なく料理を運ぶ、
    不思議な雰囲気のファミレスの禁煙ゾーン。
    その、壁を背にした一番奥の席にちんまりと座り、
    真っ白な髪をお正月のくわいのような形に結った和服姿の品のいいおばあちゃん。

    この、癒し系フィギュアとして売り出したいくらい可愛らしいハルおばあちゃんが
    空席だらけのファミレスを仕事場にしているフリーライターの真以が遭遇する事件の謎を
    あくまで奥ゆかしく上品に解き明かしていく、ほのぼのとした物語なのですが、

    コラムのネタにしようと目論む「ケーキと指輪」の謎に悩んでいた真以に
    招き猫のようにおいでおいでをして、かぼそい声で「お呼び立てして」と謝りつつ
    「僭

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    2012年08月17日
  • モーリスのいた夏

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    猫足のベンチソファで静かに本を読む少女と
    彼女にもたれてまどろむお人形のような美少女。
    その足もとには意味ありげな鍵が転がっていて。。。

    セピア調の色彩で描かれた表紙絵がとても綺麗で
    思わず手に取ってしまった本。
    途中に挿まれる2枚の挿画も、
    カラーでぜひ見てみたかったと思うくらい、雰囲気があって素敵です。

    避暑地の別荘で、執事や家政婦と共に過ごす10歳の芽理沙と
    その家庭教師として雇われた17歳の高校生 信乃、
    そして芽理沙が納屋に匿う、「人くい鬼」モーリスの、ひと夏の物語。

    これは!という家庭教師を選び出すためにトラップを仕掛け
    相手が思いがけない反応を見せると
    「笑ってもいいですか

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    2012年08月07日
  • バルーン・タウンの殺人

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    元々SFとして発表された作品ですが、創元文庫という事で、ミステリとして読みました。
    ジェンダー目線やらSFやら色々で評価が低いのかなと思いますが、個人的には推します!
    当方子持ちですが、面白いですよこれ。マタニティライフもニヤリです(笑)女性が書かれてるからだと思いますが。
    ミステリとしてもほのぼの。でも??でヤラレタ感もあります。特に経験者として悔しいのもあり。

    但し、、、
    軽く読めますが、問題として提起されているものは深い。と思います。

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    2011年11月21日
  • ハートブレイク・レストラン

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    日常系ミステリー。探偵役はおばあちゃん。サクサク読めたし面白かったです。主人公の成長や、主人公を取り巻く恋愛模様もあり、女性、OL向けの作品と言えるでしょう。オススメです。

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    2011年07月24日
  • ハートブレイク・レストラン

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    フリーライターの真以が、仕事場代わりに良く使うファミレスで常連客の和装の品のいいお婆さんに声をかけられ少しお話したら、会話の内容に恐縮したお婆さんが「申し訳ありませんでした」と目の前から消えてしまった!お婆さんはこの店ができる前に長らくこの地に住んでいた奥様だそうで、その姿は人によって見える者と見えない者とあり。。。お婆さんの霊を探偵役に日常生活の中の謎を短編連作の形式で解いてゆく良作。お婆さんが店に現れる理由、真以に声をかけた理由も謎解きを通してすっきり納得。面白かったです。

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    2011年06月29日
  • ピピネラ

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    再読。不思議な読後感の残る作品。
    ピピネラという謎の言葉を残して失踪した夫の後を追って旅をする。
    こういった感じの話は好きなのだが、色々な事がすっきりしないまま終わる・・。深読みすればするほど謎は深くなる。何回も読んでしまいそう。
    話の中に出てくる陶器の人形が心底見てみたいと思った。

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    2011年01月11日
  • スパイク

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    瓜二つのビーグル犬を連れた林幹夫と、江添緑。

    初対面から惹かれ合う二人の飼い犬の名はスパイクだった。

    意気投合し、次の約束を交わした二人だったが・・・。

    スパイクと緑が贈る、切なく愛おしい恋愛ミステリ。

    読後に沸き起こる感情に溺れてください。

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    2010年09月11日
  • 安楽椅子探偵アーチー

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    ミステリは好きだけど主人公が子供の作品は避けていたのに
    これは安楽椅子探偵物ということで読んでみたらハマった。

    松尾由美さんの文章がとても好きみたい。

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    2010年09月11日
  • 安楽椅子探偵アーチー

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    世に安楽椅子探偵は多けれど、文字どおりの安楽椅子探偵は彼だけでしょう。

    ・・・・・・ってか、安楽椅子を探偵にする?!

    こんなとんでも設定で作品を成立させるのは、氏しか有り得ないでしょう。

    妊婦や幽霊の**を探偵に仕上げてきた氏の実力を存分にお楽しみ下さい。

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    2010年03月01日
  • いつもの道、ちがう角

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    奇妙な味の物語短編集。個人的にこういうのは大好き!
    「琥珀のなかの虫」とか「厄介なティー・パーティ」とか、ラスト一行でぞわっとくる作品がかなり好み。たしかにこれが真相……とは限らないだろうけど、いやそうなのか? という曖昧な恐怖感がたまりません。
    「麻疹」もいいなあ。どういう話なんだろ、いったいどういう展開になるんだろ、とはらはらどきどきさせといてこのオチ! いや、これはこれで妙に爽快。

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    2010年01月26日
  • 安楽椅子探偵アーチー

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    読むのに結構時間が掛かってしまった;

    営業さんの話を聞いて
    安楽椅子が喋るなんて・・・?!
    どんなおもしろ話かと思っていたら
    意外と真剣。
    日常的な子供が事件を解決していく
    ほのぼのかなと思いきや
    さすが松尾さん!
    最後の最後に重く来ました。

    これは子供向けって感じではないなぁ・・・

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    2009年10月13日
  • バルーン・タウンの殺人

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    ハヤカワ文庫版で読みました。
    架空の特別区、「バルーン・タウン」で起こる事件の話。
    発想が面白いですね。妊婦やからバルーン…。
    問題定義もあって、非常に興味深かったです。

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    2010年06月23日
  • ピピネラ

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    出版社に勤める夫と社宅のマンションで暮らしてる加奈子。
    一年半前に加奈子の体に異変が起きた。
    家に帰り靴を脱ぐと身長が1メートルに縮んでしまったのだ。
    靴を履いて外出する時は、元の大人の身長に伸びるのだが、たまに街中でも縮んでしまう事が・・・。

    夫の同僚から電話が来た。
    夜に上野駅の改札で夫が乗り込んだのを見たと言う。
    そしてその日は、夫が戻って来なかった。
    会社に置いていった背広に残されたメモを見て、上野発の寝台列車で北に向かった事を知った加奈子は、偶然会った同級生の千紗とともに夫の足跡を追う。
    夫を探すその旅は、加奈子の体の変調の原因を探る旅へと変調する。

    ちょっと不

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    2009年10月07日
  • スパイク

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    2008/10/21

    バルーンタウンのシリーズとは趣の異なったお話。
    『雨恋』に近いか・・・
    ミステリよりもファンタジーとして読めば楽しめる。

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    2009年10月04日
  • バルーン・タウンの手毬唄

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    妊婦探偵シリーズ 第三弾。


    流石に第三子ではなかったですが、こうして出てくれた事には喜びを隠せませんw

    みんなが幸せになれる(かもしれない)作品群、お楽しみください。

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    2009年10月04日
  • バルーン・タウンの手品師

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    病院の人工子宮での出産が常識となる世界。

    自己分娩に拘る女性達の町・バルーンタウンで起きる事件の数々を解き明かす、妊婦探偵シリーズ第二弾。


    設定から、二作目は無いだろうと思っていた作品。

    第二子出産のために訪れた主人公がまたもや、事件に巻き込まれ……。

    ユーモア溢れる妊婦達の明るさが伝わる一冊です。

    ……流石に次はあるまいw

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    2009年10月04日
  • スパイク

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    世にも珍しい探偵役の『彼』の存在が大きい。キャラクターでぐいぐい引っ張っていってくれる。ラストの後始末は、そんなに大きな驚きも感動も無いけど、うまい具合に纏まってはいるかな?

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    2009年10月04日