あらすじ
骨董屋で寝息を立てるアンティークの安楽椅子に心惹かれた小学生・及川衛。自らの誕生日プレゼントとして購入し、店先から及川家にやってきたこの椅子には、不思議な力があった。なんと、人の言葉を話せるのだ。しかも、シャーロック・ホームズばりの推理を働かせ、見事に事件を紐解いていく。衛が通う小学校で起こった不思議な事件、駅で靴の片方を脱ぎ捨てていった男の謎、外人墓地で不可解な行動をする女性の真実など、ユーモラスで鮮やかな謎解き。「アーチー」と名づけられた正真正銘の安楽椅子探偵と衛の交流を描いた連作集。
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Posted by ブクログ
ミステリの短編集。
安楽椅子"に座った"探偵ではなく、安楽椅子"が"探偵。
椅子がしゃべる、寝る、推理する。
面白い設定で、キャラも良い。
読みやすかった。
主人公の衛が、安楽椅子のアーチーをとても大切に思っていることや、衛とアーチーの絆が素敵。
Posted by ブクログ
ミステリは好きだけど主人公が子供の作品は避けていたのに
これは安楽椅子探偵物ということで読んでみたらハマった。
松尾由美さんの文章がとても好きみたい。
Posted by ブクログ
世に安楽椅子探偵は多けれど、文字どおりの安楽椅子探偵は彼だけでしょう。
・・・・・・ってか、安楽椅子を探偵にする?!
こんなとんでも設定で作品を成立させるのは、氏しか有り得ないでしょう。
妊婦や幽霊の**を探偵に仕上げてきた氏の実力を存分にお楽しみ下さい。
Posted by ブクログ
読むのに結構時間が掛かってしまった;
営業さんの話を聞いて
安楽椅子が喋るなんて・・・?!
どんなおもしろ話かと思っていたら
意外と真剣。
日常的な子供が事件を解決していく
ほのぼのかなと思いきや
さすが松尾さん!
最後の最後に重く来ました。
これは子供向けって感じではないなぁ・・・
Posted by ブクログ
特殊な探偵役の作品を挙げる際に、必ず出てくる一冊。冗談みたいな設定ですが、最近教育テレビを見ていたら、椅子なのに歌って踊るコッシーというキャラクターが出てて、なんだか通じるなぁと(苦笑)
全体的に児童文学的で、そう思って読めば面白い作品だと思います。シャーロックホームズ的構成も、これからそちらへシフトしていく少年少女の導入としてありなのかも。
しかし最終的なオチが解せない部分もありました。どちらかというと、ホームドラマのようなホッコリするストーリーのが合うように思います。
シリーズとしてもう一冊あるようなので、是非読みたいです。ゆったりと流れる少年時代の時間の中で、それでも少しずつ成長する衛や仲間達に期待です。
Posted by ブクログ
読みやすかったです。子供が主人公の話って好きだなぁ。主人公が子供っぽすぎず、かといって変に作られすぎてもいなくてよかったです。椅子が探偵ってすごいですな。まさに。
ラスト1話はあんまり好きではないです。急に荒唐無稽になる感じがして。でもハッピーエンドだからよかったかな。