松尾由美のレビュー一覧

  • おいしい旅 初めて編

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    サラッと読むには良い。
    でも何かすごく心に残ったかと言われると難しい。
    アンソロジーの良さと限界なのかなぁ。

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    2026年01月02日
  • おいしい旅 初めて編

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    『下田にいるか』 坂本司
    (『和菓子のアン』の坂本さん)

    コロナ禍の鬱屈した日常に、ふと「そうだ! 伊豆に行こう」。会社員の主人公が思い立ったが吉日とばかりに、電車に飛び乗って一泊旅へ。美味しい海の幸やご当地グルメに舌鼓を打ち、イルカショーでは童心に返る。
    いつもモヤモヤとしていた仕事の悩みも、潮風と旅先の景色に浄化されていく。
    ひと言
    「まずは行ってみればいい。おいしい景色は逃げない。」

    『情熱のパイナップルケーキ』 松尾由美
    初読作家さん
    パイナップルケーキの香りに誘われて、ひとり台湾へ。
    職場に馴染めず、派遣という立場の曖昧さに息苦しさを覚える主人公。けれど旅先で出会う味と空気が、凝り固まった視点を少しずつほどいていく。
    離れてみると見えてくる、同僚たちのささやかな感情。
    彼らの隠していた想いと、自分の本心。その距離感を確かめるような“はじめて”の一歩。

    ひと言
    「少し遠くへ行くだけで、人の気持ちは案外よく見えてくる。」

    『遠くの縁側』 近藤史恵
    どこかで読んだ気がする——そんな「既視感」の正体は、きっとこの作者特有の“食と少しの孤独”の空気感。あるいは、ただ忘れただけ。

    アムステルダム出張で盗難に遭い、急遽ひとり取り残される女性。
    ビジネスでも観光でもない、宙ぶらりんな3日間。
    頼るものが消えた時、彼女は少しずつ街に溶け込んでいく。
    店先に並ぶコロッケの温度、夕暮れの運河、
    見知らぬ地の「縁側」に腰掛けたような心地よさ。
    それは日常のきしみをそっと癒やす時間でもある。

    ひと言
    「知らない街のコロッケは、なぜあんなに美味しいのだろう。」

    『糸島の塩』 松村比呂美
    初読作家さん
    福岡・糸島。海風に磨かれた“美味しい塩”の産地。
    けれど主人公の心は、しょっぱさより苦さ多め。
    不倫相手が始めた旅行会社で働き、コロナ禍の煽りもあって経営は綱渡り。
    詐欺同然のツアーを売る自分に、ときどき嫌気が差す。

    そんな境界線の上で出会う、一人の女性旅行者。
    まっすぐ旅を愛するその姿に触れて、
    「本当は何が好きだったか」を思い出して

    ひと言
    「苦味と塩味があるから、旅はおいしくなる。」

    『もう一度花の下で』 篠田真由美
    こちらも初読作家さん
    幼い頃に祖母と過ごした、あたたかな記憶。
    その懐かしさに導かれて、箱館へひとり旅。
    香り高いコーヒーが、封じていた家族の記憶をそっとほどきはじめる。

    そこで浮かび上がるのは、知らなかった家族の確執。
    過去の恋、叶わぬ想い——
    ちょっと“耽美な不倫ファンタジー”の気配すら漂って、大人の感傷と子どもの哀しさが混ざり合う。

    ひと言
    家族の物語は、甘いだけでは淹れられない

    『地の果ては、隣』 永嶋恵美
    こちらも初読の作家さん
    大学卒業前。別れた恋人と行くはずだった卒業旅行を、そのままひとりで敢行した主人公。
    行き先はサハリン。日本からほんの少し北へ行けば届くはずなのに、いまや遠い隣国となったロシアの地。

    同じツアー客それぞれのサハリンへの思いと、
    歴史に引き裂かれた記憶たち。
    「旅」と「国境」が交差する場所で、
    彼女は自分が見ようとしてこなかった世界を見つめ始める。

    ひと言
    「遠いと思っていた“隣”は、意外とすぐそばにある。」

    『あなたと鯛茶漬けを』 図子慧
    コバルト出身の作家さん/初読

    家庭にそれぞれの事情を抱えた人たちが集まった、小さな劇団。
    忘れ物をきっかけに加わった主人公の女性は、病気の多い家族のもとに育ち、外食経験がほとんどなかった。食事は生きるための作業でしかない。
    けれど、新しくできた友との時間の中で、
    “おいしい”ことが人生に力をくれると知っていく。鯛茶漬けの湯気の向こうで、
    少しずつ、彼女の世界があたたかく開けていく。

    ひと言
    「誰かと食べるごはんは、明日を変えてくれる。」



    出版時期はコロナ禍。
    外出や食事に制限がかかったあの頃を逆手に取って、旅や“はじめて”の味の物語がそろっていた。

    初読の作家さんも多く、
    「まだまだ読書の旅は続くなあ」と思わせてくれる一冊。


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    2025年12月18日
  • これが最後のおたよりです

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    好きなのもそれほどでも…のもあったけど、よかったです。

    猫への遺言
    とても素敵なご主人だな。

    十年日記
    これは、あたしも書いていて、二冊目なんだけど、
    なんか予感があったときには、先に処分しておこうと思ってるけど…
    こんなに素敵な人もいるんだな…と、自分の日記と比べて、恥ずかしくなったよ…泣

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    2025年11月16日
  • これが最後のおたよりです

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    アミの会によるアンソロジー

    もうひとつある 高宮家四訓 大崎梢
    孤独の谷 近藤史恵
    扉を開けて 篠田真由美
    猫への遺言 柴田よしき
    キノコ煙突と港の絵 永嶋恵美
    十年日記 新津きよみ
    そのハッカーの名は 福田和代
    みきにはえりぬ 松尾由美
    青い封筒 松村比呂美
    黄昏飛行 時の魔法編 光原百合
    たからのちず 矢崎存美

    好きだったのは、もうひとつある、十年日記、青い封筒かな。(孤独の谷も面白かったけど既読だったので)

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    2025年11月04日
  • これが最後のおたよりです

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    「最後のおたより」がテーマの短編集。
    半分近くが初めて読む作家さんでした。
    「おたより」と言ってもパッとイメージする「紙の手紙」ばかりじゃない。その形は本当にさまざまで、次はどんな“おたより”ストーリーなのか楽しみに少しずつ読み進めました。

    特に好きだったのは、
    「もうひとつある 鷲宮家四訓」大崎梢
    「猫への遺言」柴田よしき
    「そのハッカーの名は」福田和代

    家訓の謎が気になって引き込まれたもの、
    夫の猫に宛てた手紙から愛情を感じたもの、
    ちょっと異色でミステリーっぽい雰囲気のもの、
    趣向は異なりますが、どれもラストは優しく、晴れ晴れとした気持ちになりました。
    矢崎存美さん「たからのちず」は、祖母との思い出に寂しくも懐かしい気持ちになった。
    同じテーマなのに切り口がいろいろあって、楽しめました。

    「最後」というワードで瀬尾まいこさんの短編集「おしまいのデート」が思い浮かびました。
    心を温めてくれる優しい読み心地の短編集で、お気に入りの1冊。

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    2025年10月07日
  • ニャン氏の憂鬱

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    〔茶谷歩〕今回の語り手。製缶会社総務部で働きつつロックバンドもやってる。
    〔密室のカナリア〕鳥籠から逃げたカナリア。
    〔見張り台からずっと〕銭湯に隠された財宝。母はビスケット缶少女なのか?
    〔黄昏のブロック塀〕祖父が外交官だった速水だが、母が少女の頃ある国で隣家に監禁されていた王子一家の塀の上でお尻にハート模様のある白猫が消失した件。
    〔猫を見たかい〕ついに出ました「シュレーディンガーの猫」。猫を題材にすると使いたくなる?
    〔ホスピタル・オディティ〕前章の翌日、根上の見舞いに行った茶谷と鹿野。
    〔アンダー・ヒズ・サム〕茶谷が前作の視点役だった宴と出会う。児童文学の大家の家で失くなった宝石を盗んだと宴の上司、小森が疑われている/茶谷がニャン氏と丸山氏のための曲を作った。

    ■簡単な単語集

    【アロイシャス・ニャン】→ニャン氏
    【安野/あんの】広瀬、倉本と同じ教授の指導を受けている院生でモデルのアルバイトをしている。
    【池上】大道寺の弁護士。
    【石倉】茶谷と同じバンド「スクーターズ」のドラムス。
    【宴/うたげ】田宮宴。『童心』の視点役。中堅の出版社「プラタナス書房」編集者。ミーミ・ニャン吉先生の担当となった。
    【岡崎】佐田くんのバイト先のドライバー。ぬいぐるみの熊みたいな風貌でおしゃべり。半袖ポロシャツの似合う男選手権で上位に入りそう。ゴージャスで立体的な女性が好き。たぶん『童心』でも宴を金栗庵に届ける運転手として登場。無神経。
    【軽い】《何はともあれ、軽いというのはすばらしいことなのである。》事件簿p.11
    【川村】村瀬ミナの撮影に参加していた無名の俳優と思われる。極度の猫嫌いのようだ。
    【神崎弥生】チャータージェット機の運営会社「ファビュラス・エア」東京準備室室長。
    【金栗庵】降谷(ふりたに)家の別荘。
    【倉本】立花実佳の婚約者。
    【来栖亜紗子/くるす・あさこ】柳瀬薫子さんちでメイドのアルバイトをしていた。表情はあまり変わらないが瞳の輝きとかは変わる。美大の二年。『童心』にもメイド姿を見せた。
    【現実離れ】《何しろ、現実離れしているということは、めったにお目にかかれないということであり、それだけ胸踊るということでもある。》事件簿p.221
    【小森】宴の上司。編集長。以前ミステリーやSFの部署にいたことがある。部下の名前を言い間違えたり地図を書き間違えたりは日常茶飯事。
    【サーシャ】タレント猫。ロシアンブルー。
    【財前善行/ざいぜん・よしゆき】大邸宅の主。普通のサラリーマンに見える。
    【向坂和也/さきさか・かずや】作家。宴が原稿を取りに行ったがその途中で奇妙な出来事と遭遇した。
    【佐多俊英/さた・としひで】『事件簿』の視点役。大学生で休学中。家電配送のアルバイトをしている。母方の祖父は大企業の創業者。
    【鹿野】茶谷と同じバンド「スクーターズ」のベース。三歳ほど年上。通称「ユヤ」なのは実家が銭湯だから。
    【島村】古書店主。小森と似た雰囲気。
    【ジャン・ガルジャン】薮内が飼っているハムスター。気性が荒く餌をくれる家政婦にしか懐いていない。
    【惇子/じゅんこ】猫目院修造の姪。亡くなった兄の娘。ゴージャスで立体的なすごい美女。
    【城之内】亡くなった女性経営者。大道寺をしてやり方が汚いと言わしめた。
    【菅井】高原リゾートホテルに毎夏滞在する男性。
    【大道寺修/だいどうじ・おさむ】大富豪。佐多の母方の祖父。そのことが皆にバレたのが大学に行けなくなった理由でもある。
    【立花実佳/たちばな・みか】かつて佐多とつきあっていた女子学生。かわいい。
    【田宮宴/たみや・うたげ】→宴
    【茶谷歩/ちょたに・あゆむ】『憂鬱』の語り手。製缶会社総務部で働きつつアマチュアロックバンド「スクーターズ」のメンバーでもある二十四歳男性。
    【月野玲子】亡くなった作家。本名星礼子。甥は政治家の星幸輔。
    【寺川】広瀬、倉本と同じ教授の指導を受けている院生。生真面目な委員長タイプ。
    【仁木】高原リゾートホテルの喫茶店のウエイトレス。若く見えるがそこそこの年齢で既婚者。
    【西谷】宴の担当する作家。抜いた親知らずがとても痛い。《歯のあった空洞が痛いの。わたしという存在の中心がこの空洞なんじゃないか、とさえ思えてくるくらいに》童心p.52。おお…純文学かホラーのような表現や。その次には坂道で転んで脚を骨折し再び宴に代理取材を依頼した。
    【ニャン氏】実業家。フルネームはアロイシャス・ニャン。タキシードをまとったようなハチワレ猫。ペパーミントグリーンの瞳。「ミーミ・ニャン吉」の名前で童話も執筆している。
    【根上】茶谷と同じバンド「スクーターズ」のリーダーでボーカル兼ギター。かつては「海辺のマネキン」というバンドでマニアックなファンを得ていた。
    【猫目院家】平安時代に都で地震があったとき逃げ出した中宮の猫をなんとなくで見つけ出した怠け者を開祖とする。オッドアイだったらしい。
    【猫目院修造/ねこめいん・しゅうぞう】古い館の主。ノートパソコンを注文した。亡くなった父親はニャン氏と面識があった。
    【猫目院養造/ようぞう】猫目院修造の双子の弟であごひげを伸ばしている。オッドアイ。
    【速水】茶谷の上司。年上だがわりと美人。能力は高く、ちょっとブラック気味のとこも?
    【広瀬】立花実佳のいとこ。
    【深沢】柳瀬薫子さんの叔父。現在の柳瀬家で殺された。
    【降谷/ふりたに】大金持ち。金栗庵の持ち主。娘は市子、仁湖(にこ)、未以子(みいこ)で降谷家の美人三姉妹と呼ばれているらしい。栗好き。
    【星幸輔】若手政治家。作家の月野玲子は叔母。
    【洞口】茶谷たちが練習しているスタジオのオーナー。母親よりも若いかもしれないという年配だがチャーミングではあり上品なマダムといった風情。昔は革ジャンを身に着けドゥカティを駆っていたらしい。
    【丸山】柳瀬家で休ませてくれと言ってきた実業家の秘書兼運転手。兼通訳。四十くらいの痩せた男で顔立ちもたたずまいも見苦しくないが長めの髪が妙にうさんくさい。
    【ミーミ・ニャン吉】→ニャン氏
    【村瀬ミナ】人気モデル。
    【柳瀬薫子/やなせ・かおるこ】七十歳くらいの上品な女性。
    【薮内孫六】児童文学の大家。ミーミ・ニャン吉の新刊をクソミソにけなしたことがあり、ニャン氏はいたってご機嫌斜め。ジャン・ガルジャンという名のハムスターを飼っている。
    【理念】ニャン氏の理念は《みずからの幸福と快適を最大限に追求しつつ、その過程における他者の幸福と快適の侵害を最小限にとどめる》事件簿p.213。
    【ロック】茶谷《そうですね、「常識を揺さぶる」というか》憂鬱p.22

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    2025年09月11日
  • これが最後のおたよりです

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    最後のおたよりは「最期」のおたよりでもあり、そこから読み解くストーリーが多かった。
    時代は変わっても変わらない関係、絆。相手の事を思い、その時間を共有する。
    心温まるお話が多く、読んでいて心が和んだ。

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    2025年08月25日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    「ラストメッセージ」がテーマの短編集11編。
    とても読み易かった。
    印象に残ったのは「もうひとつある鷹宮家四訓」
    「孤独の谷」「猫への遺言」

    「もうひとつある鷹宮家四訓」は、大切な人を
    思いやる気持ちが温かい。
    ほのぼのとした短編集ばかりかと思いきや、
    「孤独の谷」は言葉を使えば使うほど死に近づいて
    いくという少し怖い話で、最後のシーンが
    ぞわりとする。
    「猫への遺言」は、読み終わった後、なんだか
    モヤモヤ感があった。新型コロナウイルスで
    亡くなった夫の遺言書、読まれるはずのなかった
    遺言書で、妻は夫の秘密を知ることになる。
    いろいろあったかもしれないが、
    夫には共感できない。
    これ、いい話? 梅吉(猫)は可愛いけど。

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    2025年07月19日
  • ベスト本格ミステリ2018

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    ネタバレ

    ※小話ごとに書き殴った感想。ネタバレしまくり&やたら長い

    【夜半のちぎり】
    シンガポールはポイ捨てに厳しいとは聞いてたけど、そんな決まりもあったんか…
    相手の元カレは想像ついてたけど、ガムの下りは恐れ入った。頭からっぽどころかめちゃくちゃやべえオトコじゃんよ…
    4人が4人とも、まあまあ自分勝手でちょいと頭のネジ飛んでるのよね。お互い相容れなかったの、実は同族嫌悪だったのでは?

    関係ないけど女の本性って、付き合い長い男でも理解出来てないこと多いよね。女同士は直感レベルでビビッとくるのに不思議。。

    【透明人間】
    透明人間の生態ってちゃんと想像したこと無かったから、消化物とか爪の間のゴミとかの観念がなるほどね~だった。あとメイクで誤魔化せるんだっていう。
    密室にしてからの透明人間の探し方とかめちゃくちゃリアルで、設定作りこんでるのをひしひし感じたわね。ハナから動機が?だったけど、ラストでそういうことかと納得。
    探偵はこの1回で色々詰め込んだ感じあるけど、シリーズ化を意識してのキャラ立てだったのかしら?面白い世界観だから、上手く活かした振れ幅のある話をもっと見たいわ。

    【顔のない死体】
    最初「首のない死体と顔のない死体はエラい違いがあるで(意訳)」と言われて、そらまあそうでしょうよ…と当然顔してたのは私です。大変申し訳ございませんでした。
    DNA鑑定頑なに拒否すんの怪しみしかなかったけど、目的そっちかーい!完全にしてやられた。

    オカンはわかりやすくアレだけど、オトンも托卵とはいえ2年育ててきた子供より自分の欲求優先させちゃうんだから、結果夫婦ともにクズよね。
    2歳だったら将来的に両親のこと覚えてない可能性も高いし(むしろ忘れてて)どうかこの先は幸せに暮らしておくれ。おばちゃんとの約束だよ。
    ※このお話はフィクションです。

    ちょっと気になったのが、話のボリュームの割に登場人物がやたら多い(しかも警官ばかり)。なのに個々に掘り下げようとしてる動きすらあったんだが、、あのムーブは何だったん?

    【首無館】
    館と聞くと警戒するわ。館つけてるクセに、は?みたいな話がゴマンとあるから。みんなちゃんと某先生リスペクトしてる?(強火オタク)
    そんなイチ館ファンも、これには度肝を抜かれたわよね。新しすぎて。

    まず、この話のポイントは館の構造ではありません。ゲロです(断言)
    でも本当に、真実がゲロからポロポロ出てきちゃうから侮れない。しおりんも見た目と裏腹な明晰頭脳っぷりで、ちょっと友達になりたくなっちゃう。さすが腐っても医学部生。近寄ったら絶対ゲロ吐くけど。

    あとゲロの見取り図いる?笑 もっと他に描くべきものあったでしょ。館とか館とか館の見取り図とか。
    頼むから建物を活かしてくれ…!!(懇願)

    そんな賢いしおりんもあの子も、最終的には報われなさそう…というか、この事件絶対闇に葬られるよね?ヤッホーこの世界の警察仕事してるぅ?(煽)
    人名がニックネームなの、それこそ十〇館オマージュかと思ったけど、わざわざ名をつけてやる迄もないってだけかも。何だったらバカにしてるくらいのテキトーさだし、まるで人権感じられなくて笑っちゃったよね。

    ロープの代わりがアレだとか、人1人の登場~死までがスピーディなのにしっかりグロめとか、この人はこういう作風なのかしら。ちょっと次回作読むのは躊躇うかも。げろげろ。
    やばい、こんなゲロまみれの感想書くつもりなんて毛頭なかったのに。おそロシア。影響力強めにつき充分ご注意ください。

    【袋小路の猫探偵】
    超私見ですまん、飛び抜けて面白くなかった。いやネコチャンに罪は無いんだけど。
    そもそもこれ本格ミステリなの?ミスリードの内容としてはまあありかなと思うけど、ボールで人転倒させるって、、マ〇オカートのバナナじゃないんだから。

    ていうか警察官が制服盗まれるの、新聞乗るレベルの不祥事じゃない?国家権力不当行使の危機よ。なんなら内部犯の匂いもするレベルなのに、口止めしました~で許されること?
    そんな中、どうにかネコを絡ませようとする必死感が更に悪目立ちして、肝心の種明かしも全部あっそう…て流しちゃった。いやネコチャンに罪は無いんだけど。

    まあ悪いのは掲載順だと思います。ゲロゲロ館のあとにこれは霞むって。(個人の感想です)

    【葬式帰り】
    結局この話はどう帰結するの?と思ってたら、1番やべえのお前かい~という話。
    石に齧り付いた話は知ってたけど、その後祟りが起きなかったのはなぜ?が腑に落ちまくり。なるほど、意識を逸らすために!賢いひとって…かしこいね!(語彙力)

    最後自宅の電気が点灯してたの、奥さん在宅設定だし慌てて出てきたから付けっぱだっただけよね?でももし、消して出てきてたとしたら……ホァ……

    【カープレッド】
    野球という名の物に一切興味が無い人間にとっては、この話の面白さか半分どころか1/5くらいになるのでは?ええ、私のことです。
    どうでもいい情報の波に抗えず、受け身のままあれよあれよと流されて行った先で、急に明らかになる真相。へー…ソウダッタノ…

    今だから明かすけど、実は最初お父さんを疑ってたんだ。すぐユニフォームに着替えるの、なんか隠してない?とか思って。ただのヤバいファンなだけだった。ある意味犯人よりこえーよ。

    頭書きにあった通り、高校野球についてはマジで秒しか触れてなくて笑った。有名どころだから許された暴挙では?

    【使い勝手】
    あ~この主人公の苛立ちがめちゃくちゃわかる。中途半端に親切な人間て、結局ずる賢いやつに目ざとく見つかって、いいように使い倒される運命なんよな。
    我慢しても遅かれ早かれどこかで爆発するから、ちょっとうるせえ奴と思われても、ある程度自分の意見は主張した方がいいわよ。わたしより。

    というわけで(?)ミスリードにはすっかり騙されたよね。確かに、ド定番の重量感マシマシ灰皿ならともかく、女の力でシチューボウルはアレかも。。
    でも主人公が、使い勝手のいい女のまま踏みとどまって良かった。それが1番の意趣返しだと思うもん。最後の1文から滲み出るやるせなさも、表題と良くマッチしてると思う。
    やっぱり世の中、真面目に働いて得たお金が1番信用出来るわ。みんな闇バイトとかしないであくせくはたらこ。

    【掟上今日子】
    この作者が原作の「暗号学園のいろは」(漫画。完結済で超おもろいから全人類読んで)に激ハマリしてたので、期待値高め。
    …だったんだけど、やはりアレね。
    シリーズ物をつまみ読み(?)するの、アテクシ苦手だわ。
    内容そのものより、作品内の空気感とか登場人物のキャラを把握することに気がいっちゃって、純粋に話を楽しめないのよ。

    もちろん、こういうのに載せる短編は、初心者でも入り込みやすいように色々説明してくれてるのはわかる。
    でもそうすると話が必要以上に回りくどくなるし、理解を諦めて話だけ追うと、所々に挟まる「このキャラのいつものこの感じ~」の部分が妙に白々しくて読んでられないというか…
    まあつまり、シリーズ未読の私が悪いんです。誠にすまんのきもち。

    そんで今回の事件、まあ胸糞だったわね。
    真相が今日子ちゃんの言う通りだったら…被害者兼加害者の両親のメンタルが心配。。
    これが真実であろうと無かろうと、この可能性については3人の胸の内に閉まっておいてほしいわね。
    世の中、知らない方がいい事ってごまんとあるんだなあ。みつお。

    【虚構推理】
    シリーズ物は以下略。つまりこちらも未読です、すまんのきもち(2回目)
    そんでなになに、主人公は…特異体質の彼女と、また別の特異体質の彼氏?
    …だから、設定モリモリなやつは1回で世界観飲み込みきれないんだってば…頼むからシリーズ物続けてもってこないでおくれ。。

    とまあそこは置いといて、怪異の相談役ってなると色々な方向から話が作れそうね。1番怖いのは人間だぞ~的なのも出来るし。
    自分で言ったやつ自分で論破してくの、刀城言耶みたいだったなあ。とか考えつつこれ書いてる今、どうしよ。結末が思い出せない。結局どの説が採用(?)されたんだっけ。
    …印象に残ったかどうかは正直そのレベルでした。ごめんな。

    【ホームズ】
    小説ってあったけど、これ完全に論評よね?
    確かにコナン・ドイルがホームズ嫌ってたってのは聞いた事ある。
    そこで無意識に【影】の存在を作り出し、そいつにホームズをうっちゃってもらう…というのは、まあ出てきそうな流れかなと。
    でもそこからが流石で、その影が1人だとは限らないよねって。え、医者も?え、犬も?!

    でも言われてみれば、医者の名前は誤植かってくらいそっくりだったわ。しかも端役同士ならまだしも、片方準主役よ?絶対にわざとよね。

    表面的にしか話をさらえない残念な脳みそなので、こうやって論理的に掘り下げて考察できる人たちって尊敬するわ。こういう思考回路があると、1つの話を色んな角度から楽しめて羨ましい。考察厨になりたい。
    そんなこんなで、論評といえど最後まで楽しく読めました、まる。

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    2025年04月21日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    どれも短編の良さが光る一冊。特に「十年日記」の構成が秀逸。いま読んでる有吉佐和子氏と響き合ったのが「青い封筒」。こうして自分の中でものがたりが交錯することもあるんだなぁ

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    2025年04月20日
  • これが最後のおたよりです

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    "最後のおたより"に沿ってなのか、全ての作品でヒトが死んでいる。中には感動作もあったけど、全体的に振り返るともやもや感が少し残った。
    過去から今に繋がる内容なので、頭の中で整理していくのは大変だったけど、過去があって今があるっていう歴史を辿るような感覚になりました。

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    2025年04月06日
  • これが最後のおたよりです

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    一つのテーマで いろんな作家さんが作品を書くアンソロジー。
    昨今書かなくなってきた手紙… メールとは違って、言葉が生きてる気がしますね。

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    2025年04月05日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    ネタバレ

    青い封筒、が好み。
    高校生の息子のクラスメイトに夕食をごちそうする母親と、常にケチで嫌な感じの父親。思春期の男子が青いレターセットに書く感謝の気持がすがすがしい。

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    2025年02月24日
  • 九月の恋と出会うまで

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    かなり前に読んだので、久々に読み返した。
    SFが絡むため入り組んでいて少し解釈が難しいが、全体として温かみのあるストーリーだった。
    映画版も見てみたい。

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    2025年02月15日
  • 嵐の湯へようこそ!

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    “ご町内の謎解き、承ります!
    不思議な銭湯で、姉妹探偵が大活躍。
    ほっこり温かい読み味の日常ミステリ。“
    という帯が気になり手に取りましたが、、

    中盤から突然ファンタジーになり、ちょっとびっくりしましたが、(ファンタジーとは予想していませんでしたので、、f^_^;)その流れを受け入れると面白く読めます。終盤はファンタジーと日常の謎解きの畳み掛けで一気読みでした。◎
    ネタバレになるので内容には触れられません、ごめんなさい。( ´_ゝ`)

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    2025年01月24日
  • おいしい旅 初めて編

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    隙間時間にほっこりしたいときにはおすすめ あたたかい気持ちになる短編集で、疲れていても頭に入りやすい。インパクトがすごくあるわけではないけれど、気軽に読める一冊。

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    2026年01月12日
  • 11の秘密 ラスト・メッセージ

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    「ラスト・メッセージ」を描いた11の短編集。
    あとがきでも言われてますが、「ラスト」「メッセージ」でここまで世界が広がるんですね!さすが作家さんの発想力。
    様々なメッセージを堪能できる一冊でした。

    「もうひとつある 鷹宮家四訓」 「孤独の谷」 「扉を開けて」 「猫への遺言」「キノコ煙突と港の絵」「十年日記」「そのハッカーの名は」 「みきにはえりぬ」 「青い封筒」 「黄昏飛行 時の魔法編」 「たからのちず」

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    2024年08月18日
  • おいしい旅 初めて編

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    「アミの会」がなんだかわからんが、旅と、その物語のなかで出会う食べ物の短編集。
    寝る前に1つづつ読むのがちょうどよかったです。
    後半の話はちょっと感情移入するまで時間かかって眠くなるやつもありましたが、おおむね面白かったです。
    一番印象に残ったのはサフィール踊り子に乗って下田に行く話。割と近いから私も体験できそうだからかな。現存する施設に興味を持ってWEBで調べて想像力を補完するのも楽しかったです。
    オランダの揚げ物三昧の話も楽しかったです。


    【下田×キンメコロッケ】 坂木司「下田にいるか」
    【台湾×パイナップルケーキ】 松尾由美「情熱のパイナップルケーキ」
    【オランダ×ニシン、フライドポテト】 近藤史恵「遠くの縁側」
    【糸島×塩むすび】 松村比呂美「糸島の塩」
    【箱館×コーヒー】 篠田真由美「もう一度花の下で」
    【サハリン×シベリア風水餃子】 永嶋恵美「地の果ては、隣」
    【松山×鯛茶漬け】 図子慧「あなたと鯛茶漬けを」

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    2024年03月30日
  • おいしい旅 初めて編

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    ネタバレ

    帯に書かれた、「旅に出たくなる"絶品"アンソロジー!」とても素敵でまさにその通り、という感じでした。どれも前作とは変わって少し遠出をするような料理もですが、旅行もテーマとなっているアンソロジー。
    1番好みだったのは図子慧さんが書かれた「あなたと鯛茶漬けを」。タイトル通り鯛茶漬けに注目するのはもちろんですが、主人公が心の中でもがき苦しく、でも食事を通して自分を取り戻す描写に共感しました。食べて美味しい楽しいだけではなく、自分が健やかになる食事、心が満たされる食事を大切にしたいと思わされる作品でした。

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    2024年03月23日
  • おいしい旅 初めて編

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    こっちのほうが食より旅メインか。知り合いの振りして声かけた結果に驚愕。詰めが甘いとはいえまさかの一言。

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    2023年12月26日