溝口ケージのレビュー一覧
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地の文は少なめで会話が多く、展開もさくさくとスピーディーでこちらが期待しているラノベだった。ただ、ラノベ濃度は割りと薄めかな?と思った。妹がお兄ちゃんを大好きだったり、ヒロインがテンプレート通りのツンデレだったりするけど、割りと固いストーリー展開だったように思う。
一点「あれ?」と思ったのが、本作が第1作目なの?ということ。てっきりシリーズものの間の作品かとおもった。というのも、「思春期症候群」なる要素が唐突に、割りと説明少なめに出てきたり、登場人物たちも既出っぽいかんじで出てくるから混乱してしまった。世界観をごちゃごちゃ説明されるのも鬱陶しいけどもうすこし説明がほしかったかな。
キーワードとなる「思春期症候群」も、分かったような分からんような微妙な説明だった。
読みやすくてストーリーも楽しめた。ただ、もう1作読みたいかといわれると微妙。中高生だと楽しめるのかな。読書の合間に箸休め的に読むのが自分には合ってるかも。 -
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裏アカを期に明らかになっていく双葉が抱えた孤独
国見は別として、咲太も双葉も狭い交友関係の中で高校生活を過ごしている。なのに、国見も咲太も親友と同じくらい大切な異性と出会ってしまった
それは双葉に喪失と孤独を強く感じさせるものになってしまったわけだ
ただ、裏アカでの露出でしか自己の価値を感じられないのに、露出行為自体に強い自己嫌悪を感じてしまうというのは難儀な話。本人ではどうしようもないから、本人自体を分けるしか無い。それが双葉が分かれてしまった問題の根源
思春期症候群を解決するには裏アカへの投稿を止めさせるしか無いが、辞めろと言うだけでは余計に悪化してしまうというのは難しい話だね
その状況では当人も解決策を持っていないのに、他人も解決策を示せない
その意味では双葉に寄り添い続けた咲太は最善策ではないにしても、次善策を採っていたと言えるのかな
だから双葉がSNSの恐ろしさに晒されて恐怖感に参ってしまった際に助けてやれたわけだし
また、咲太だけで双葉の認識を変えさせるのではなく、そこに国見まで巻き込むのは流石咲太といったところ
普通、深夜に呼びつけられてすぐに来られる人間なんて居ないって……
双葉が確信できた不変の関係。それは一方の双葉だけが感じても本当の問題解決にはならない
あの瞬間の咲太の無神経さは流石に悪手が過ぎる気もするけど、それが結果的にもう一人の双葉に咲太の掛け替えの無さを認識させ、その状況でも変わらずに無神経な発言を繰り出す咲太の不変性を露わにしたと言えるのか
花火鑑賞の中で双葉が口にしただろう想いを告げる言葉。それは一つのけじめであり、転機であり、これからも不変の関係を紡ぐための魔法の言葉だったんだろうなぁ……
調べた感じ、コミカライズはこれで終わりなのかな…?個人的には花楓の話もかなりお気に入りだから、このまま読みたい気持ちがどうしても抑えられないのだけど… -
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青ブタシリーズ第3段!
今巻のヒロインは双葉理央ちゃん
寂しがり屋な感じの部分が可愛らしい
けれどもちょこっと面倒そうな女の子
無意識下の承認欲求
それが徐々にエスカレートしてしまう
読んでいて複雑な気持ちになってくる
素敵な友人たちがいるんだから頑張れ!って
でも、自分自身が分かれていまうぐらい自身を責める気持ちもよく分かる
ダメだと分かってるけどやってしまう心理
多分誰気にでもある事なのだろうな
今巻は男子たちがカッコ良い
真夜中の電話1本で駆けつけて、困っている友のために話も聞かず共にいる
それってすごく、すごく心強いことだ
理央ちゃんの想いは届かなかったかもしれないけれど、だからこそ友人としての彼らを誇って仲良くしていてほしいなと思ってしまう -
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ネタバレ咲太はようやく、麻衣先輩と付き合えるはずだったのに、どういうわけだか、前の日に戻ってしまっていた……
これはどこかに原因となる悪魔がいるはずで――
と見つけたのは、メールの返信を何よりも大事にする後輩の朋絵。
彼女は、友人の憧れの先輩から告白されるのを逃げまくっているらしい。
そんな朋絵と咲太に「二人は付き合っているらしい」という噂が流れた。
という話でした。
ちょっと盛大な「思春期症候群」の話で。
今度は時間を操ってしまう病気。
そして、最後にはちょっとがっくりきてしまうようなオチが待っていました。
でも、それはそれで咲太のためにはいいのかなあ……と思ってます。
他人の目が気になって気になって気になってしょうがない時期っていうのも確かにあって。
友達のことを断りづらいことも確かにある。
普通にあることが、症候群になってしまうのがすごいところなんですが。
咲太もみんな、何も悪い所のない悲しい所のない、ちょっとだけ切ない読みやすい話なので、ラノベ+恋愛要素のお話が好きな方にはオススメします。 -
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青春ブタ野郎シリーズの中でも『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』を一つの作品としてコミカライズするのは大変だったと思うのだけど、話の比重を上手く制御しつつコミカライズしているね
メインとして扱われる双葉は主人公の咲太に恋しているわけではないし、話の土台で咲太は既に2つの思春期症候群に関わったことになっている。更にこの巻の内容では小さい翔子も関わってくるのだから話を纏めた上で双葉の問題へフォーカスしていくのは難しいように思える
でも、読んでいる中で違和感を覚える流れは少なかったし、それぞれのヒロインが登場する下りではそれぞれを非常に魅力的に描くことでこのコミカライズも魅力的な作品としているね
咲太の友人である双葉の身に生じた思春期症候群。それを解決するために咲太は奔走することになるかと思いきや、この巻で咲太はそこまでおせっかいな行動をすることはない点は印象的
勿論、ネカフェに宿泊している様子を見かねて家に泊める事はしているのだけど、麻衣や古賀にしたように咲太からアクションを取り事態を動かすようなことはしていない。この巻で咲太がしているのはあくまでも双葉の近くに居ることなんだよね
友人として双葉を信用しているから、双葉なら自分の力で解決への道を見つけられると思っているから余計な行動は起こさない。
ただ、友人として困難な状況に置かれた双葉の近くに居続けようとしているように感じられた
いわば咲太は双葉の言葉を待っている状態。そんなタイミングで予想外の方向から告げられた双葉の隠されたアカウントの声。
これを咲太はどう受け止めることになるのだろうか
……ヒロインたちが非常に魅力的である事は先に述べたけれど、それは表情や仕草だけに留まっていないのはちょっと評価したかったり -
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序盤の駆け足で原作をなぞる展開はとても散漫で話が入ってこない印象。
エピソードはもっと絞り込んで、削れるところはバッサリ切ってしまった方が良い気がする。
作者は異なるが麻衣や朋絵のエピソード作品では、コミカライズならではのシーンやセリフなどが印象的で、原作小説と違う角度からメインキャラクターを魅力的に描けていたので、本作でもコミカライズならではの見せ方を期待したい作品。
もっと自由に深く双葉理央というキャラクタを描いても良い気がした。 -
Posted by ブクログ
青春ブタ野郎シリーズの中で一番好きなエピソードって多分この古賀朋絵の話だったりする
だから原作やアニメのみならず漫画の形でこうして読めたことはそれなりに幸運だと思っていたり
話の流れは原作からほぼ変わらず、かな
だから本作を読む際には展開よりも朋絵の表情や雰囲気に注目して読んでいたように思う
世界が同じ日を三回迎えている事よりも特に親しいわけではもない咲太と密着している事よりも自分に告白しようと迫ってくる先輩よりも友達への返信を優先し、友達との間に形成される曖昧なバランスに心砕いてしまう朋絵
でも、朋絵の人間性を考える上で難しいのは、朋絵はそんな自分の在り方を悩むことは有っても前みたいに戻りたいとは思っていないこと。だから今を維持するために友達に食らいつく
それが限定された人間関係だけを大切にし、マイペースに生きる咲太の持つ価値観に惹かれていったのだろうと判る描写の数々
そういう意識で読んでいたので、江ノ島で朋絵が自分の過去を明かすシーンの表情は大変満足できるものでしたよ -
Posted by ブクログ
第一巻で麻衣と恋人関係になってしまってどう展開していくのかと思いきや、第二巻では時間を巻き戻したうえで偽恋人ですか
それだけでも構成の上手さを感じるのに、偽恋人となる朋絵が今回から登場したキャラクターではなく、第一巻の時点で咲太と印象的な絡み方をしている。だから今回騒動の中心となっても唐突感はない。キャラクター性もある程度掴めているし、咲太が朋絵に絡む理由も明確にされているから麻衣との関係も深めながらの偽恋人展開でもそれほど気にならないんだよね
そして朋絵の抱える問題だけど、めっちゃ今ドキの女子高生が抱えていそうな問題を丁寧に描いているなぁ。グループからハブられてしまうことが寂しいのではなく恥ずかしい。その象徴として盛んに咲太と会話をしていてもスマホをいじり関係の維持に努める朋絵の姿勢に表れている。
こういった点を、咲太は言葉では馬鹿にしつつ否定はしない。それどころか本人に自分の姿を改めて見つめなおすよう誘導する言葉を投げかけるのは流石。
偽恋人展開の果てにあるものは既定路線ではあるけれど、そこに至るまでに朋絵の性格描写をきちんとしてくれているから展開には非常に納得できる。だからこそ、関係を終わらせる辺りの会話はキツイなぁ…