古宮九時のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ページ数が多い訳ではないのに、大変濃ゆい物語でとても面白い
濃ゆいのに1冊で完結できるの凄いなと素直に思う
前半戦の時系列が若干ではあるが駆け足の印象だったか、でもそんなに気になる程ではないかなって
ループ作品って多いけれど、その作品たちの中でもだいぶ好みの部類すぎる
最初はループ×恋愛かなって思っていたんだが…思ったよりも内容が暗いというか重い!笑
未来を変えるために一体何人がって思うし、私がその立場になったらすぐ逃げ出してしまうと思う悲劇の繰り返しだ
その悲劇の種が後半戦で明かされていくが、個人的にはその関連事象に良い意味で薄気味悪さを感じる
穢れという物が関わってくるのだが、その部分が小野不由美先生の残穢を読んだ時の薄気味悪さに少し類似する感覚を私は抱いた
恋愛でハッピーという事象よりも、そちらの方が気持ち的に印象深く感じられる
とりあえず、大変好みで面白かった -
Posted by ブクログ
異世界へ来るにあたって腹を括った主人公が、作品世界への強い愛と記憶力を武器に逞しく行動しテンポよく進む1巻完結物語。内容濃く伏線回収の満足度が高い!
一見よくある異世界令嬢&時間逆行物ですがテンプレ感を出さず、次の場面展開への読者誘導が巧みという点でレベルの高さを感じました。ストーリーが勢い任せに進むことなく、説得力ある描写を織り交ぜてくれるのが良かったです。終始一筋縄でいかず最後はそう来る!?と唸る面白さも含めて、流石『Unnamed Memory』の古宮先生や…といったところ。角川文庫の矜持も感じます。
ひとつだけ難を挙げるとすると、物語の核の部分がややこしいけれど角川文庫なので図解なかったのが残念。装画にくろむ先生だったし尚更挿絵を拝みたかった…
もしFLOSでコミカライズされたら、もっと分かりやすくなると思うので期待!また世界構築が面白く巧みなだけにSS色々読みたかったですね (同人誌でも良いので出たら買いたいです) -
ネタバレ 購入済み
表紙の水着何かと思ったら誕プレかーい!という日常編。
そうね、ティナーシャは修行→腹掻っ捌き事件→塔に引き篭もりで、オスカーの曾祖父さんくらいしか男女のお付き合い系ないよね。(ラナクてめーはダメだ)
トゥルダールの継承者付き精霊センが高位魔族で、さらに男女のお付き合いできるほど受肉してるのかとか、色々設定気になる。
イトの聖地に眠らされた外界の存在イリティルディアとか、人の体内魔力増幅して食い散らかすのが戦史の引き金だとして、なんでそんなもんが現世に降臨してるかという不審。さらにそこに時空回帰昔話がセットであったりとか、なるほど。
漫画単行本だと解説入って流れ読みやすいのありがたい。 -
ネタバレ 購入済み
VSラナク編、クライマックスの魔法湖再構成大魔法陣合戦。
ラナクはさ、魔法師が徒に殺されない世界とか夢見ちゃう割に、自分より強くなった女を許せず贄にしちゃう傲慢さ。割と職場とかであるあるなマウント取り軋轢。
眠りから醒めて寝惚けてるというか精神崩壊で欠落してる男と違って、四百年の孤独を恨み骨髄で燃え尽きて灰から立ち上がって情熱の男に愛されて生きることを思い出したティナーシャとは相容れないわね。
総合的にオスカーの押し切り勝ちやな、という一大決戦からのルクレツィア指輪探しという日常編との落差がいい。
この先の布石でエピソードが配置されてるのわかるとだいぶ味わい深いなこれ。 -
Posted by ブクログ
この285ページできれいにまとまった(続きなし)転生ループ話。いやー、これはむしろ普段ラノベ読まない人にオススメの上質な恋愛ファンタジーでした。さすが、古宮九時。骨組みが違う…。このボリュームでまとまっているのが秀逸すぎ。
八瀬咲良(26)は休みに本を読むくらいが趣味のインドア派。とてもはまった『妖精姫物語』15巻が特に好きで、作家の販売会に朝一で並んで握手しにいく位。そして、頭が良い。自分語りなので、記憶力が良いとしか文中では評価しないけど、神経衰弱ならほぼ狙って引分けにできるし、読んだ本の内容は忘れない(羨ましい…)。実は妖精姫物語は作者が体験した話で、次の転生者を一年期限で探していると、作者に打ち明けられる。自分には大災害が起こる結末を変えられなかったと。
そう、咲良は請われ、望んで、自分が大好きな世界の、失敗続きの運命をハッピーエンドに変えるために立ち向かってゆくのだ。15回分の過去は全て覚えている。
持ち前の記憶力と、改革への前向きな意欲が読んでいて気持ち良い。えっ、これどうやってハッピーエンドに転換するの?っていう部分のロジックも面白かった。主人公が能力高くて淡々としているのとか、魔女の力が異常に強いとか、Unnamed Memory 共通感ありでした。
エロ(グロは少々あり)なしなので、読みたがれば小学生から。基本は中学校以上。 -
Posted by ブクログ
ネタバレゴリゴリのループもので、ローズィアとして繰り返すループの過酷さに苦しいけれど強く惹かれて読むのをやめられない......そんな魅力のあるお話でした。
絶望して、また新たに迎える朝の気が狂いそうなほどの気持ちを抑えてまた最初から、それを何度も、この世界に幸せが訪れるまで永遠に続ける。。。気が遠くなるようなループで、やっと救いが見え光が生まれたと思って今度こそと信じて待ち受けた先の絶望は筆舌に尽くし難いものがあり、まさに真砂の物語を読み物として読んでいた頃の咲良の気持ちが分かるような気がしました。
特に、衝撃の展開からの169pで迎えた結末はあまりの悲しみと絶望に意味もわからない涙が溢れて止まりませんでした、、、
みんなの幸せを見届けるまでは読む手を止めるわけにはいかない...!!と頑張るローズィアを応援しながら読み進めた私ですが、ループを経てローズィアが掴んだ真実はこの世界の理に触れるような壮大なもので、それを解決するための手段なんてないのではと更なる絶望を生み......
少しずつ明かされていく真相とはだいたい希望が持てるものが多い気がしますが、この作品は真相が分かるにつれ方法なんて何も無いように思え、絶望がより深くなっていくという仕様で、どうやって澱みの解消から幸せな結末を描くのだろうかと目が離せませんでした。
たくさんの人達の愛と優しさと、そして成功のために駆けずり回って何度も死を重ねループを重ねた「ローズィア」と知らなくても何度だって手を貸してくれる温かいユールと。解決策は想像もしなかった方法でしたが、すとんと心に落ちてくる納得がいくもので、そっかぁと安心できる穏やかな結末で良かったです。
1冊とは思えないほどのとても濃いお話でした(•ᵕᴗᵕ•) -
Posted by ブクログ
とても面白かったです!
入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑
どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。
皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、可能性については、誰にだって分からない以上、やってみたいことはやってみればいいのです。
その「可能性」を届けるために、それぞれの作者さんが、それぞれの表現で、語り書けてくれているように思いました。
気になる作家さん、タイトルなどございましたら、ぜひ、手に取ってみて下さいませ。