田辺青蛙のレビュー一覧
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日々、凄惨なイジメに耐えるだけの高校生ひじりに、美少女の夕実だけが近づき、ある日、クラス全員を殺さない?と持ちかける。劇薬の農薬や自然界にある毒物に詳しい夕実は、毒による殺害を提案。夕実の妖しい魅力と、イジメの復讐という提案の虜になったひじりは、夕実への依存度を強めていく。
女生徒二人による犯罪計画の顛末やいかに!
青蛙、と名のるからには、著者は岡本綺堂のような怪談が書きたいんでしょうか。ホラーという括りで評価するなら、なかなか怖い話です。どこから殺人鬼の魔手が伸びてくるかわからない展開で、正体不明の敵に対処しなければならない不安感は、ゾクゾクします。
もちろん最後に種明かしはあるの -
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まず最初に読む前に思ったことはタイトルにある”致死量”という単語。最初にこの単語を見て感じたことは”毒”だった。
Wikipediaによると摂取、被爆すると死に至る量。急性毒性試験や、中毒事例などに求められる。とある。
言葉の通り、とあるものを死に至る量を摂取すると、それが毒と呼ばれるようになるのならば、例えば蜂毒などの一般的に連想される毒以外の、物質として存在しないもの、例えば言葉や感情(状態)も毒になりえると言える。
その点を踏まえて改めてタイトルの「致死量の友だち」とはどういう意味なのか、考えながら読むことにした。
進学校にてクラスメイト達から毎日いじめを受け続けている宇打ひじり -
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ネタバレ祖父母の山寺を継いで引っ越してきたユキオ。
寺の庭にある池の水を抜いたら、そこにいたのは白い人魚の男だった。
ユキオと人魚のうお太郎の奇妙な共同生活。
山で祖父が採掘していた不思議な力を持つ石のこと。
幽霊を閉じ込めた石、命を引き換えに土砂崩れからユキオを助けてくれた魚の石
天狗との駆け引き、ミイラになった姉を助けると言って瀕死の状態で戻ってきたうお太郎。
自分自身を見失いそうになり、琵琶湖に住むうお太郎を追って、寺で起きていた本当の出来事を知ることになる。
人魚は禍を呼ぶと警告されながらも、
うお太郎と一緒にいることをユキオはやめることはなかった。
祖父が残した日記を発見し、
祖 -
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あらすじ
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村の酒屋の死んだはずの奥方が、あの世から戻ってきて家の屏風に取り付いてしまった。
「村はずれに住む妖鬼の皐月」は、屏風の奥方の相手をして、
退屈を紛らわしてほしいと頼まれ、しぶしぶ出かけていったのだが――。
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あらすじ終了
「村はずれに住む妖鬼の皐月」←これ重要
だって、この娘が主人公の話だから(他の短編も、この先も)
物語に登場する者達は怪異側の生き物ですが、
話自体はもの悲しさを感じる話です
怖くは無い
むしろ、登場する人間の方が恐ろしいかなと
屏風の方に感情移入してしまいますよ
ただ、この皐月の寝方が……
グロいというか、不可思議と言うか
作者の方の文書で理解は出来る -