田辺青蛙のレビュー一覧
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まず最初に読む前に思ったことはタイトルにある”致死量”という単語。最初にこの単語を見て感じたことは”毒”だった。
Wikipediaによると摂取、被爆すると死に至る量。急性毒性試験や、中毒事例などに求められる。とある。
言葉の通り、とあるものを死に至る量を摂取すると、それが毒と呼ばれるようになるのならば、例えば蜂毒などの一般的に連想される毒以外の、物質として存在しないもの、例えば言葉や感情(状態)も毒になりえると言える。
その点を踏まえて改めてタイトルの「致死量の友だち」とはどういう意味なのか、考えながら読むことにした。
進学校にてクラスメイト達から毎日いじめを受け続けている宇打ひじり -
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ネタバレ祖父母の山寺を継いで引っ越してきたユキオ。
寺の庭にある池の水を抜いたら、そこにいたのは白い人魚の男だった。
ユキオと人魚のうお太郎の奇妙な共同生活。
山で祖父が採掘していた不思議な力を持つ石のこと。
幽霊を閉じ込めた石、命を引き換えに土砂崩れからユキオを助けてくれた魚の石
天狗との駆け引き、ミイラになった姉を助けると言って瀕死の状態で戻ってきたうお太郎。
自分自身を見失いそうになり、琵琶湖に住むうお太郎を追って、寺で起きていた本当の出来事を知ることになる。
人魚は禍を呼ぶと警告されながらも、
うお太郎と一緒にいることをユキオはやめることはなかった。
祖父が残した日記を発見し、
祖 -
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あらすじ
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村の酒屋の死んだはずの奥方が、あの世から戻ってきて家の屏風に取り付いてしまった。
「村はずれに住む妖鬼の皐月」は、屏風の奥方の相手をして、
退屈を紛らわしてほしいと頼まれ、しぶしぶ出かけていったのだが――。
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あらすじ終了
「村はずれに住む妖鬼の皐月」←これ重要
だって、この娘が主人公の話だから(他の短編も、この先も)
物語に登場する者達は怪異側の生き物ですが、
話自体はもの悲しさを感じる話です
怖くは無い
むしろ、登場する人間の方が恐ろしいかなと
屏風の方に感情移入してしまいますよ
ただ、この皐月の寝方が……
グロいというか、不可思議と言うか
作者の方の文書で理解は出来る -
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Posted by ブクログ
読み終わって、続編であったことを知る。
2012.7.21 start→2012.7.23 fin
きっかけ: 魂追いとはなにかが気になったから。
ライトノベル調というか、緩く淡々とした書き方で一気に読めた。
物語全体のどこか無感情な描写が好ましい。
途中、誰が話しているのか分からず迷子になりかけることもあったけど、登場人物がそれぞれ奇妙で良かった。人とあやかしの境界が曖昧な点も好ましく、主人公の一人である『魂追い』という職業設定が魅力的であった。
続編をたまにのんびりした気持ちで読み続けたいなあと思う一冊。
ということで前作である『生き屏風』を読みたいと思う。