西村京太郎のレビュー一覧

  • 完全殺人
    短編8話。

    標題(他の単行本名)
    奇妙なラブ・レター(隣り合わせの殺意)
    幻の魚
    完全殺人
    殺しのゲーム
    アリバイ引受けます(三年目の真実)
    私は狙われている(夜の狙撃)
    死者の告発(日本殺人ルート)
    焦点距離

    本標題にしか入っていないものも多い。
    「完全殺人」は、やや肩透かし。「殺しのゲーム」...続きを読む
  • 十津川警部「荒城の月」殺人事件
    音楽を題材にした、贋作にまつわる殺人事件。

    滝廉太郎のことが、とてもよくわかって勉強になりました。

    音楽を題材にした推理小説をたくさん読みたいと思いました。
  • 高原鉄道(ハイランド・トレイン)殺人事件
    短編5話 題名(収蔵する単行本名)

    高原鉄道殺人事件
    おおぞら3号殺人事件(空白の時刻表 西村京太郎自選集3)
    振り子電車殺人事件(十津川警部捜査行 古都に殺意の風が吹く, L特急踊り子号殺人事件)
    内房線で出会った女 さざなみ7号(急行アルプス殺人事件)
    殺意の「函館本線」(十津川警部捜査行 北...続きを読む
  • 祝日に殺人の列車が走る
    「東京世田谷区の十津川省三君へ,今度の祝日に殺人(ころし)の列車が走るから,しっかり見ていくれ」
    ラジオ番組から流れる伝言。
    実際に殺人事件がったのは,連休の最後の祝日。

    仕掛け作りにすごい力を降り注ぎ,何億という遺産の相続争いだと分かる。

    ps.
    愛人の名字と弁護士の名字が「山本」で一緒なのは...続きを読む
  • 恨みの陸中リアス線
    短編4話

    題名(収蔵する単行本名)
    恨みの陸中リアス線
    新幹線個室の客(十津川警部の回想 十津川警部の青春 第2集)
    急行アルプス殺人事件(急行アルプス殺人事件)
    一日遅れのバースデイ(十津川警部 裏切りの街 東京)

    新幹線に個室がなくなってしまった。こだまで個室を復活させるといいかもしれない。...続きを読む
  • 特急「北斗1号」殺人事件
    北海道での殺人。
    無実の罪に問われる女性。

    罠に嵌ったはずなのに,なぜか納得の自供。
    疑問に思った十津川警部の徹底捜査。

    関係者が次々自殺したのは,十津川警部の怠慢だと言いたい。
    人の命をもう少し大切にする話しも欲しいかも。
  • 十津川警部、海峡をわたる 春香伝物語
    「蒼き狩人」を名のる犯人。祭を訪れる若い女性を殺害する。
    容疑者が浮かび上がるがその背後に精神心理学者の影が。
    騙し合いの最後に勝つのは。
    推理小説としての出来はいいが,読後の味はよくないかも。
  • 仮装の時代
    放送出版業界の腐敗をつく社会作かと思いきや,
    戦争の悲惨さの一面を描写する面もある。

    最後に殺人を容認するような表現があるのはいかがなものか。
  • 臨時特急「京都号」殺人事件
    社長令嬢と北原早苗刑事と女性が大活躍。
    最初に殺されるのも女性。

    結末が予想できなかったので推理小説としては十分。

    親娘の溺愛が課題かも。
  • 炎の墓標
    巨大石油輸送船に爆弾が。100万ドルを要求する.
    マラッカ海峡の課題を鮮明に。
    UKC3.5mという専門用語。
    Under keel clearance.

    インドネシア進出の課題を鮮明に。
    日本人の誇りとインドネシア人の誇りと文化を賭けた,社会派西村の面目躍如。
  • 尾道に消えた女
    刑事の妹の友人が尾道へでかけて行方不明に。
    妹が探しに行くが,連絡船から突き落とされる。

    事件の匂いを感じて,尾道へ。

    旅行好きの5人が怪しいと睨んで,尾行等をする。
    5人のうちの2人も次々と殺される。

    推理小説としてのできはいい感じなのだろう。
    なぜ現金強奪がうまくいったかの描写がない。

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  • 上野駅殺人事件~駅シリーズ~
    上野驛で殺人事件があった。
    浮浪者が毒殺。

    続けて3件事件があり,8000万円の要求があった。
    額が中途半端なため,原因捜索が始まった。

    Kを名乗る男の手紙と電話。
    KIOSKのKではないかということから,
    KIOSKの出展費用の詐欺事件が発覚。

    推理小説としては面白い。
    社会派小説としては詐...続きを読む
  • 竹久夢二 殺人の記
    竹久夢二の愛好者がたくさんでてくるお話。

    最初に殺された女性が,竹久夢二の,未発表のスケッチブックを発見したという。
    竹久夢二つながりで,さまざまな犯人が浮かび上がる。

    関係者が殺され,犯人が絞られて来る。
    竹久夢二の贋作がからみ,話しは複雑に。

    終わり方は納得出来ない。
    いくら竹久夢二の贋作...続きを読む
  • 十津川警部捜査行-北の事件簿-
    北海道を舞台とする短編集5話。「北海道殺人ガイド 十津川警部捜査行」は改題とのこと。

    殺意の「函館本線」(十津川警部捜査行宮古行「快速リアス」殺人事件,ハイランド・トレイン高原鐵道殺人事件)
    北の果ての殺意(幻想と死の信越本線,JR周遊殺人事件)
    哀しみの北廃止線(哀しみの北廃止線)
    愛と裏切りの...続きを読む
  • 天下を狙う
    純粋歴史小説。
    読んでいて,西村京太郎の作品であることに気が付かなかった。

    歴史が得意でないので,どれくらい史実との関係の面白みがあるかはわからなかったが,読んでいて違和感はなかった。

    歴史を調べようという気になったのですごいかも。


    幕末の勤王側と攘夷側の両方の話しがあったのがよい。
  • 四国情死行
    短編4話。

    配達するのは死(中央線に乗っていた男)
    死を運ぶ運転手
    四国情死行(都電荒川線殺人事件 旅と恋と殺人と)
    能登八キロの罠(十津川警部捜査行 北陸事件簿)

    配達するのは死:青酸入りのワインを配達させられる
    死を運ぶ運転手:交通死亡事故を起こした運転手を殺人の罪に陥れるための殺人。手が込...続きを読む
  • 現金強奪計画 ダービーを狙え
    競馬場での現金強奪。
    計画通りに進むところが恐ろしい。

    強奪後の逃亡に1人は成功し,
    一人は裏切り,残りの一人は裏切られた責任を感じて,自爆する。

    最後の逃亡は,あまりにも茶番。
    西村京太郎がいろいろな方向性を模索中の作品のよう。
  • 21世紀のブルース
    近未来小説。
    21世紀を迎える頃の話し。

    今からすると過去の話しなので,自分が手に取って読むのが遅すぎた感がある。反省。

    内容は2つの方向を向いており,最後まで飽きずによむことができた。
    最後は無難に収めるところが,大衆小説家らしいと言えるかもしれない。

    十分価値ある題材を提供していると思う。...続きを読む
  • 金沢加賀殺意の旅
    いきなり最初の登場人物が旅館で殺される。
    金沢の老舗の娘が,倒産して旅館の雇われ女将になっている。

    殺された男が東京から来ていたことと,
    東京でも類似の殺人があったため,
    十津川警部と亀井刑事が捜査にあたる。

    加賀のよいところの紹介がいまいちだけど,
    温泉郷はよいところだ。
  • 死者に捧げる殺人
    短編9話。

    海辺の悲劇(海辺の悲劇,一億二千万の殺意)
    三億円の悪夢(隣り合わせの殺意)
    知らない町で
    危険な伴侶
    超速球150キロの殺人
    白いスキャンダル(十津川警部の事件簿,十津川警部推理行)
    戦慄のライフル(十津川警部の事件簿,十津川警部推理行)
    白い罠(十津川警部の事件簿,十津川警部推理行...続きを読む