西村京太郎のレビュー一覧
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千姫の末裔という女性。
ゆかりの品の「お宝鑑定」。
テレビの番組の裏側を知ることができる。
登場人物の不思議さと,
十津川警部の常識人としての振舞が,
西村京太郎の良さだということを再認識できた。
「刑事として自殺されたのは残念だが、」
終わりは納得できるものではない。Posted by ブクログ -
せっかく,長崎から東京までの列車のトリックを謎解きにするのなら,
もっとあっと驚くことがあってもよかったと思う。
名神での事故による不通は種としては良いが,
その結果がうまく生かされていない。
名古屋に住んでいる人間なら,あたりまえのように分かるダイヤの追いつ,抜かれつする状況を,
な...続きを読むPosted by ブクログ -
犯罪の被害者が加害者のように演出することができるところが警察の恐さだ。
新宿の歌舞伎町を舞台に,警察と暴力団の癒着を暴いて行く。
ありがちな癒着ではなく,斬新な犯罪防止装置を,
監視映像録画装置で作るという奇想天外なところがよい。
ありえそうな話だと,特定の告発話になるが,
ありそうに...続きを読むPosted by ブクログ -
犯罪心理学を学んだ2人の探偵のうち一人が死んだ。
殺されたのだろう。
犯罪心理学が最後になれば理解が深まることを期待して読んだ。
西村らしい,軽い乗りが最後まで続く。
大衆に受け入れられるには,難しくすることは御法度なのだろう。
通勤電車で楽読みできます。Posted by ブクログ -
西村京太郎は、京都ものをあまり書いていない。
盟友の山村美紗が京都物を得意とするから、縄張りを侵さないためだったのかもしれない。
京都 恋と裏切りの嵯峨野という標題を見て、山村美紗の書きかけの作品を完成させたのかなと思った。
山村美紗とは取り決めがあり、先に亡くなった方の作品を、残った方が完...続きを読むPosted by ブクログ -
十津川警部の孤独な操作
青に染まった死体
君は機関車を見たか
大垣行345M列車の殺意
の4本だて。
後の3作品は列車もの。
最初の作品だけは,鳥取への調査という旅行ものではあるが,
列車自体の関係は少ない。
解説は詩人の郷原宏(新潮文庫)Posted by ブクログ -
フィリピンと日本を結ぶ利権を解剖する社会派推理小説。
飛行機や鉄道が出て来るが,主たる推理の要素ではない。
トカレフというロシア製の銃についての記載が詳しい。
十津川の大学の同級生が殺人に関与しているかもしれないという想定で捜査が進む。
フィリピンでの最後の事件から,どうやって無事に帰還でき...続きを読むPosted by ブクログ -
失踪した女性。
その女性の写真を取っていた写真家が殺された。
女性の知人の別の写真家と,
殺人事件を追っている十津川警部が,
富山県の八尾のお祭りにやってくる。
不可解なことがたくさん。ある意味,違和感がたくさんかも。
最後の結末がやや未消化かも。Posted by ブクログ -
十津川警部の部下の田中刑事が,
行方不明になる前に辞表を出していた。
田中刑事の家族を調べると、弟が行方不明になっているらしい。
田中刑事の家族をさらに調べると、
行方不明になっている女性の消息と関係しているらしい。
行方不明の人間がどんどん増えて行くのかと心配になる。
最後に事件は急展開する。...続きを読むPosted by ブクログ -
博多と大分を結ぶJR九州のソニックにちりん という特急が2度出て来る。
乗務員をしていた女性が殺されるところから事件が広がる。
選挙がからみ社会派推理小説という展開になる。
十津川警部も活躍するので,警察官推理小説でもある。
列車に乗り継ぐので,鉄道推理小説の可能性もある。
実際には,弁護士が犯...続きを読むPosted by ブクログ -
日本推理作家協会賞受賞作品
「そして誰もいなくなった」と同様、
集まった人が一人づつ殺されて行く。
最後に残ったのが犯人だ。
殺害の理由は,最後まで予測できない。
伏線は少しづつ。
日本推理作家協会賞作品の中では、
読みやすい方かもしれない。Posted by ブクログ -
精神科医を取り上げあた,社会派に近い推理小説。
精神科医が関わって来るとは思いもよらなかった。
いくつかの殺人事件を横目に睨み、
なにかおかしいと思う十津川警部。
最後は,十津川警部の家族を襲という事態に。
十津川警部が辞表を旨に、法律を超えて家族を守ろうという姿勢を示した。
西村京太郎の作品...続きを読むPosted by ブクログ