西村京太郎のレビュー一覧
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○タンチョウに興味を持つ謎の美女、その目的とは
タイトルに「伝説」と書いてある割に伝説感はあまりしません。
釧路湿原のタンチョウサンクチュアリで働く持田。突然、白井香織という女性が退勤と共に「タンチョウの世話をしにボランティアに来た」と言い、戸惑う。周りに勧められながらもボランティアとして働いてもらうが彼女はなかなか働きぶりがよい。
そんな中、田中修という男もボランティアとして志願しに来た。彼は白井に大変興味を持っている様子で、白井も迷惑したが、ある日塘路で殺害されているのが見つかる。当然、白井にも捜査の手がかかったのだが、白井は知らぬ存ぜぬの一点張り。警察は不信を抱くも、白井は突然失踪し -
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◎5つのいつもの事件でない刺激ある短編集
・特別室の秘密
十津川の妻、直子が尿管結石で入院。
すると特別室のあるフロアの廊下の奥に謎の部屋があるのを見つける。いろいろな目撃談や証言を集めるが実態がなかなかはっきりしない。あるとき関係者が出入りするのを見つけ十津川に協力を仰ぐ・・・!結末が意外とホラー。
・一日遅れのバースデイ
主治医の田口が広永の死後駆けつけるとなぜか違和感。そして十津川に相談してみた。調べてみると、息子兄弟たちの挙動が怪しく、死因もやや不自然。そして祝った誕生日の日付が本人のものと一日ずれていた・・・!結局人間の欲望がモラルに勝つ。
・野良猫殺人事件
北条刑事の飼ってい -
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◎死体が消える謎の事件を直子が追い、十津川が追う。展開は意外な方向に行き過ぎて予想できない。
都内で、死体を見つけたという通報があったが、死体がなぜか消えてしまった。一件だけならまだしも、二件目は妻を殺したという男からの通報だったが、その死体もなくなってしまった。実は生きていたのではないか、とかそういうことになってしまったけれども、直子がそれに違和感を感じ、探し出そうと活動を始める。
すると、最初の死体があった場所付近から「秋山貢」という名前の書いたライターが見つかり、偶然十津川と入った店でその名前が書かれたボトルをもらう人間がいた!
手がかりを少しずつ手繰っていく十津川だったが、事件はよくわ -
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◎難解な殺人ゲームに挑む十津川たち!犯人がめっちゃ推理させる。
十津川にある日いたずら電話と思われる電話がかかってきた。「ゲームがしたい」。真に受けなかった十津川だったが、その翌々日その男と思われる人物から手紙が届く。
寝台特急さくらの車内で殺人を起こす、という手紙だったが、他の事件が起こり気になりつつも乗車できない。公安官が乗ったものの、マークした人物とは違う人物が殺されてしまい、十津川はここから犯人に翻弄され続けることとなる。
少しずつ手掛かりをつかむ十津川たちが、犯人に少しずつ近づいていく姿は純粋な警察小説のような気がする。
ただ、どの列車で殺人を起こすつもりなのかは難しく、十津川は相 -
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◎徐福伝説を調べながら真実にたどり着く
徐福についての本を書いた羽太が殺されたところから始まる。徐福の子孫だという彼と、直前まで対談をしえいた木村を十津川と亀井は追い、木村の院生・高木と共に南紀白浜までやってくる。
(こんなに旅情ミステリーに参加しておいて、ワイドビュー南紀に乗ったのは初めてらしい。意外。)
ほんとよく徐福伝説について調べたんだな、ということがよくわかる。全体の2割くらい・・・は言い過ぎかもしれないが、徐福伝説について語られて、それぞれの登場人物の立場を明らかにしようとしている。
・・・がしかし。よくよく推理していると、刑事部長の様子もおかしいし、新たな事実に気づく。
捜査は -
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◎よく練られた完全犯罪8つの短編集。
それぞれ思わず唸る物語ばかり。
「奇妙なラブ・レター」
早川が歩いていると、見知らぬ女・冴子からラブレターをもらう。後日家が荒らされてしまい、冴子の素性を調べると見知らぬ男のいる場所へ連れて行かれてしまう。早川万事休すだったが・・・
「幻の魚」
雑誌の仕事をしている田島は、休暇を利用して幻の魚・イシダイを釣りに式根島へやってきた。旅館に泊まっている有子を探していると風呂に現れキスをした。
翌日死んだということがわかり巡査が来て、事件に巻き込まれたと知った田島は・・・
表題作「完全殺人」
あるところに集められた五人の男女。なぜかそのうちの一人、主人役は他 -
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薬害
今日久しぶりに本のページを開きました、先日テレビでサリドマイドで奇形児として産まれた人達が50歳に
なり其々に色んな道を歩んでいる様子が描かれていました、丁度私達が出産したころです。今73歳の私は涙が流れました、普通の子を育てるのも大変な時自分の飲んだ睡眠薬のせいで奇形児として産んでしまった負い目を子供とシッカリ話し合う事なく母は死んで行きました、白い眼で見る故郷を棄て50年たって帰って見たいと言われた人、故郷の海を眺め待って居てくれてありがとう!と言っていられたのが印象的です。西村京太郎さんが好きで良く読ませて貰いますがこんな分野の事も書かれるんだと新たな思いをしました。46年前の現実をもっ -
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〇トリッキーでもなくありえそうなトリックだが、いまは引退のために実現しない列車も多くてそれが物悲しい。
表題作を含む、5編の短編集。
・列車プラス・ワンの殺人
小学校で殺された会社員。動機のある服部はアリバイがあり、その時間では殺害できるはずもないのだが――この時代でないとあり得ないこのトリックはまさしく「プラスワン」。作者の取材力。
・死への週末列車
列車内で殺された男。動機がありそうな中村は無実の罪を着せられそうになるが、列車が雪崩の影響で止まってしまい――缶の指紋トリックも犯人側の思うつぼになりそうになりながらも最後は容疑者の記憶頼み。ゆぅトピア和倉がとても懐かしい。
・マスカット -
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初級者向けとしても
短編集なので当たり前ですが、もっと先を読んで見たい!と感じる作品ばかりです。よって、これから、サスペンスを読んでみようと考えている方やサスペンスはちょっとと考える食わず嫌いな方々には入門用のテキストと考えて手に取るのもよいですね。様々なジャンルが詰め込まれているので、自分に合った作品にも出会えるはずです。
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○幻覚…夢オチではなく、ちゃんとした本当の事件、そして結構根深い
食品会社社長の中山は、心理カウンセラーの小暮に、最近3名の女性から電話がかかってくると相談をした。
その女性たちに共通するのは、
・中山が彼女たちにひどいことをしている
・中山が偽名で接していた(しかも3名とも違う名前で)
・金で解決できるわけでもない
ということだろうか。
小暮は中山を励ますことしかできないが、中山には記憶の薄れている一瞬間が過去あって、どうやらその時期を境にこの課題が発生しているらしいときづく。
女性の一人に求められ振り込んだ銀行口座のある長野に向かうと、長野新幹線上田駅からそれて上田電鉄で別所温泉のある旅