西村京太郎のレビュー一覧

  • トンネルに消えた・・・
    短編八話。

    標題(収蔵単行本名)
    トンネルに消えた・・・
    殺しの慰謝料
    見事な被害者
    タレントの城
    落し穴(一億二千万の殺意)
    死の代役
    ヌード協定
    闇の中の祭典

    ここでしか読めない短篇。
    「落とし穴」「死の代役」のような怖い話しから、
    タレントの城,見事な被害者のような芸能界ものまで、
    やや暗...続きを読む
  • 日本シリーズ殺人事件
    八百長事件と野球賭博の話し。
    こういう話しを書いたので、
    西村京太郎の野球ものが少ないのかもしれない。

    サッカーものも書いて欲しいかも。
  • マウンドの死
    短編六話。

    標題(収蔵単行本名)
    裸の牙
    マウンドの死(歪んだ顔)
    血に飢えた獣(隣り合わせの殺意)
    二十三年目の夏(一億二千万の殺意)
    バイヤー殺人事件
    わが心のサンクチュアリ(幻想の夏)

    恐怖小説に近いかも。
  • 発信人は死者
    モールス信号のSOSの後に数字が並ぶ。
    疑問に思った青年が数字の意味を調査する。

    旧日本海軍の暗号で、潜水艦の名前とトラック諸島という場所だと分かる。
    32年前に沈没した潜水艦からのSOS。
    「発信人は死者」でないとしたら、自動発信装置が作動したのか。

    男性2人と女性1人が捜索を始め,大きな壁に...続きを読む
  • 日本海からの殺意の風~寝台特急「出雲」殺人事件~
    短編3話

    標題(収蔵単行本名)
    日本海からの殺意の風
    殺人へのミニ・トリップ
    潮風にのせた死の便り(十津川警部捜査行 神話と殺意の中国路)

    「日本海からの殺意の風」は行商の母親を巻き込む事件。
    土曜日の丸の内で日本海からでてきた母親が殺される。
    殺意が日本海から来たのか、日本海へ向かったのかは微...続きを読む
  • 変身願望
    短編9話

    標題(収蔵単行本名)
    変身願望(11の迷路)
    回春連盟(11の迷路、十津川刑事の肖像)
    隣人愛(11の迷路、隣り合わせの殺意)
    オートレック号の秘密(11の迷路、特急「あさしお3号」殺人事件)
    アカべ・伝説の島(11の迷路)
    アンドロメダから来た男(11の迷路、麗しき疑惑 西村京太郎自選...続きを読む
  • 美女高原殺人事件
    警察を追われた人間を雇って調査をさせる人。
    政治がらみのこともあれば、そうでない場合もある。

    疑問に思った調査員が、組織について調べようと思ったら殺された。
    元警官が殺されたことから、警察の調べが激しくなる。

    警察内部にもつながっていることが分かり,事件は終盤へ。
    十津川警部の精神的な強さが分か...続きを読む
  • 南伊豆高原殺人事件
    ミスター吉田,ミス吉田の募集。
    創立24周年とのことで24歳の人を募集。

    応募した女性が、設立27周年のはずだと調べているが、行方不明になる。

    連続殺人事件が起こり,犯人が吉田の関係者に絞り込まれる。
    誰が,何の身代わりなのか,裏の裏をつくような話し。

    最後は十津川警部らの捜査の手がのびる。
  • 冬休みの誘拐、夏休みの殺人
    学生もの3話。
    高一コース,高二コース,中一コースでの連載。

    その石を消せ!
    まぼろしの遺産
    白い時間を追え

    「その石を消せ!」が冬休みの誘拐
    「まぼろしの遺産」が夏休みの殺人
    「白い時間を追え」は知人による殺人


    とても分かり易い展開。また書いて欲しいかも。
  • 北緯四三度からの死の予告
    北緯43度といえば、札幌とドイツのミュンヘンが有名。
    本書では、札幌からの死の予告の手紙が事件の発端。

    東京、横浜、名古屋が北緯35度、静岡,浜松は北緯34度から35度の間に分布。
    大阪、京都,神戸、岡山、広島が北緯34度
    福岡、北九州が北緯33度
    と東京から福岡までの主要都市が北緯33度から35...続きを読む
  • 目撃者を消せ
    短編7話

    標題(搭載単行本名)
    目撃者を消せ(夜の狙撃)
    死を運ぶ車(脅迫者)
    歪んだ顔(歪んだ顔)
    影の接点(歪んだ顔)
    八番目の死(歪んだ顔)
    ある証言(歪んだ顔)
    暗い部屋から

    「暗い部屋から」は、この単行本にだけ入っている
    推理小説の基本的な作りになっている。
    被害者に共通な要素といえば...続きを読む
  • 無明剣、走る
    徳島新聞に連載の小説だけあって、徳島県民には喜ばれそうな内容。
    阿波藩にまつわる歴史小説。
    いろいろ資料の取材,提供があっての作品なのだろう。

    推理小説家の歴史小説は分かり易くて面白い。
    歴史小説は苦手だが、とても分かり易い文章で読み易い。
  • 名探偵が多すぎる
    メグレとその夫人、クイーン、ポワロ、明智の名探偵と日本の警官に、ルパンと妻ジュヌビエーブが登場する。

    メグレ夫人の活躍に対して,ルパン夫人に対する対応が今一。

    メグレ夫人はまるでミスマープルのようだったが、ルパン夫人ジュヌビエーブに対する西村京太郎の思いが伝わらなかった。

    それぞれの登場人物の...続きを読む
  • 幻奇島 〈新装版〉
    こんな小さな島に医師が常駐していることが不思議。
    前任者がなぜ島から去るのか。
    東京で事故ったと思われる島の娘がなぜ現れたのか。
    謎が謎を生む。

    島の風習が、日本文化の謎に迫る。
  • 山手線五・八キロの証言
    中編1話,短編2話。

    標題(収録単行本名)
    山手線五・八キロの証言
    裏磐梯殺人ルート(十津川警部捜査行 みちのく事件簿)
    鎮魂の表示板が走った(十津川警部SLを追う!)

    素朴な人がでてくる。
    山手線五・八キロの証言の行商のおばちゃん
    裏磐梯殺人ルートの友達の花井カオル
    鎮魂の表示板が走ったの子供...続きを読む
  • 夜の終り
    短編3話

    標題(収録単行本名)
    人探しゲーム(十津川刑事の肖像)
    夜の終り(海辺の悲劇)
    海の沈黙(三年目の真実)

    夜の終りは、夜間中学の中退者の話しだ。
    なんとなくしんみりとするのは先生の実直さと、
    死んだ女性の思いからだろうか。
  • 左文字進探偵事務所 消えた巨人軍(ジャイアンツ)
    巨人軍の監督と選手が丸ごと消える。
    東京から大阪への新幹線での移動。
    岐阜羽島駅での臨時停車が鍵らしい。
    下りの最終電車はもう終わっているので売店も人もいない。上りの最終電車はまだなので、駅は閉まっていない。絶妙の時期。

    うまいと思う点がある反面,ずさんな点もあるかも。
    犯罪の人数が多いと足並みも...続きを読む
  • 釧路・網走殺人ルート
    1億円を持ち逃げした男と北海道で待ち合わせていた女が、同じ列車の中で殺される。
    会社の同僚の女が東京で殺される。
    どちらも持ち逃げした男が犯人として手配される。
    壮大な罠に嵌った男は最後に殺される。

    できれば、男が殺されずに、最後に真犯人をあばく仕立てにして欲しかったかも。

    ps.
    読むのは2度...続きを読む
  • 城崎にて、殺人
    元刑事の警備員が旅先で事件に巻き込まれる。
    宝石を扱う商売をしている若者。

    次々明るみに出る死亡事件。
    原因を追求するうちに、東京での殺人事件と重なり,十津川警部が登場する。

    最後まで警備員が活躍してほしかったかも。
  • 十津川警部 幻想の信州上田
    金持ちの男の殺人事件と
    おとなしめな水商売の女の殺人事件が連続で起こる。
    現場には一文銭が六枚。

    同一犯人とみなして、十津川警部が捜査を始める。

    真田の六文銭の旗印が関係ないか捜査方針を転換し,
    次々関連していそうな事件が起きる。

    真田一族について詳しくなったのが副産物。