あらすじ
十津川警部の片腕で、捜査一課のベテラン刑事亀井は、気は優しく真面目で、通称“カメさん”の愛称で誰からも親しまれていた。その亀井に何者かによって懸賞金がかけられた。〈死亡に限り一千万円〉亀井に対する私怨か、警察に対する挑戦か?出張で大阪にいた亀井は自ら囮になることを決意し、叔母のいる青森までを走る「白鳥3号」に乗り込み、犯人をおびきだそうとするが……。青森まで十四時間の長い旅が始まった!
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Posted by ブクログ
亀井刑事を殺すことに1000万円の懸賞金がついた。
誰が胴元かが分からず,右往左往する警察。
関西から東北への列車に乗り,
事態の打開を図ろうとする。
その列車の中で,若い婦人警官が殺される。
亡くなった婦人警官に関する記述が余りにも少ない。
亀井,十津川の対応もあまりに淡白。
ここが西村京太郎の弱点なのかもしれない。
物語の流れを重視し、人としての思いが希薄だ。
他方で仕掛けた側の事情に対する記述も深みがないかも。
推理小説としては一流だ。人としてどうだろう。
西村京太郎が嫌いな人の気持ちが分かる。